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本編 浮島編
トカとカスパール
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———ンンッ?……むにゃ。あれ……痛くない?
リザレクションを放つと、死にかけていた水龍が目を覚ました。
「目が覚めたかの? もう何処も痛く無いじゃろう?」
———あっあなたは?
水龍と言うか水色のトカゲが、ワシを恐々と見つめておる。
まだ自分の状況がつかめてない感じかのう。
「ワシか? ワシはカスパールじゃ。水の女神ジェラルドの奴に頼まれてのう? お主を元気にしてやったんじゃ。どうじゃ? もう苦しく無いじゃろう?」
———え? ジェラルド様が? 私を? えっ? えっ?
水の女神ジェラルドの名前を出しただけで、トカゲは小さな瞳に涙を溜めている。今にも泣き出しそうじゃ。駄女神の事を思い出しておるんじゃろうか?
「お主はの? 間違えて神界から地上に落ちたのは分かっておるか?」
———間違えて? ……はい。私は大変な失態を犯し、ジェラルド様の不興をかい地上落ちしたのです。全て私が悪いのです。
水色トカゲが溜めていた涙をポロポロと落とし、自分が悪いと話す。
「あのな? 何を勘違いしておるのか分からんがの? お主は悪くない」
———ふえっ? だって私は悪い事をして……。
「たかが、お菓子をつまみ食いしただけじゃろう? なんでそれだけで今みたいに死にかけんといけんのじゃ! お主は何も悪くない! わかったの? これ以上自分を責めるでない。水の女神だってお主に悪いことをしたと反省しておったぞ?」
———ジェラルド様が? まさか……そんな!? あんなに怒ってらしたのに……。
トカゲは動揺したのか、ワタワタと忙しなくその場を回り出した。
「ちょっと落ち着けい! トカゲよ!」
———トットカゲ!? 私が? あわっ!?
思わず……トカゲと呼んでしもうた。
水龍は自分の姿を改めて見た。それは自分の想像を超えて、変わり果てており、ショックで黙り込んでしまった。
ムゥ……これは困った。ワシがいじめておるみたいじゃないか。
こんな時どうやって慰めてやれば良いんじゃ? 分からぬ。
とりあえず……頑張ればトカゲでなくなると、教えてやればいいのかのう?
「まぁ今の姿はどう見てもトカゲじゃがの? お主を心配した女神がワシに進化の宝玉をお主に飲ませてくれと渡してくれたんじゃ。じゃからの? お主は頑張れば、地上の最強種になれるはずじゃ」
———ジェラルド様が私の為に……地上で最強種になれと。
む? 最強種になれ……そんなふうに言ってなかったような気もするが、まあええか。
「そうじゃ。わかったようじゃのうトカゲよ。ううむ……そうじゃトカゲよりいい名を……トカ? そうトカよ。またお主が成長したら再び会おうぞ」
———トカ私の名前ですか? 嬉しい初めて名を与えて貰いました。トカ……ふふふ。
トカはまたその場をクルクルと回り出した。どうやら回るのが好きみたいじゃのう。
数分回ると満足したのか、トカが真剣な面持ちでワシを見てきた。
———カスパール様にお願いがあります。最強種になるために、私は新たなる土地に行って見たいと思います。何処かに広い水場はありますか?
「水場? はて……? 広いってなると……海か? よしワシが海に連れてってやろう!」
こうしてトカとワシは海に行くまで一緒に旅をしたんじゃった。
そんな事、綺麗さっぱり忘れておったわ。
★★★
予定より更新時間が遅れてしまい申し訳ありません。
今月はいい報告が読者様にできると思いますので、近況報告での報告を楽しみにしていただけると。
早く言いたくって仕方がない作者ですw
リザレクションを放つと、死にかけていた水龍が目を覚ました。
「目が覚めたかの? もう何処も痛く無いじゃろう?」
———あっあなたは?
水龍と言うか水色のトカゲが、ワシを恐々と見つめておる。
まだ自分の状況がつかめてない感じかのう。
「ワシか? ワシはカスパールじゃ。水の女神ジェラルドの奴に頼まれてのう? お主を元気にしてやったんじゃ。どうじゃ? もう苦しく無いじゃろう?」
———え? ジェラルド様が? 私を? えっ? えっ?
水の女神ジェラルドの名前を出しただけで、トカゲは小さな瞳に涙を溜めている。今にも泣き出しそうじゃ。駄女神の事を思い出しておるんじゃろうか?
「お主はの? 間違えて神界から地上に落ちたのは分かっておるか?」
———間違えて? ……はい。私は大変な失態を犯し、ジェラルド様の不興をかい地上落ちしたのです。全て私が悪いのです。
水色トカゲが溜めていた涙をポロポロと落とし、自分が悪いと話す。
「あのな? 何を勘違いしておるのか分からんがの? お主は悪くない」
———ふえっ? だって私は悪い事をして……。
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トカゲは動揺したのか、ワタワタと忙しなくその場を回り出した。
「ちょっと落ち着けい! トカゲよ!」
———トットカゲ!? 私が? あわっ!?
思わず……トカゲと呼んでしもうた。
水龍は自分の姿を改めて見た。それは自分の想像を超えて、変わり果てており、ショックで黙り込んでしまった。
ムゥ……これは困った。ワシがいじめておるみたいじゃないか。
こんな時どうやって慰めてやれば良いんじゃ? 分からぬ。
とりあえず……頑張ればトカゲでなくなると、教えてやればいいのかのう?
「まぁ今の姿はどう見てもトカゲじゃがの? お主を心配した女神がワシに進化の宝玉をお主に飲ませてくれと渡してくれたんじゃ。じゃからの? お主は頑張れば、地上の最強種になれるはずじゃ」
———ジェラルド様が私の為に……地上で最強種になれと。
む? 最強種になれ……そんなふうに言ってなかったような気もするが、まあええか。
「そうじゃ。わかったようじゃのうトカゲよ。ううむ……そうじゃトカゲよりいい名を……トカ? そうトカよ。またお主が成長したら再び会おうぞ」
———トカ私の名前ですか? 嬉しい初めて名を与えて貰いました。トカ……ふふふ。
トカはまたその場をクルクルと回り出した。どうやら回るのが好きみたいじゃのう。
数分回ると満足したのか、トカが真剣な面持ちでワシを見てきた。
———カスパール様にお願いがあります。最強種になるために、私は新たなる土地に行って見たいと思います。何処かに広い水場はありますか?
「水場? はて……? 広いってなると……海か? よしワシが海に連れてってやろう!」
こうしてトカとワシは海に行くまで一緒に旅をしたんじゃった。
そんな事、綺麗さっぱり忘れておったわ。
★★★
予定より更新時間が遅れてしまい申し訳ありません。
今月はいい報告が読者様にできると思いますので、近況報告での報告を楽しみにしていただけると。
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