お人好し底辺テイマーがSSSランク聖獣たちともふもふ無双する

大福金

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本編 燦聖教編

選抜メンバー

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「とりあえずエンジェルファイブの五人を決めんとの」

『ティーゴの旦那は決まりだろ?って事は後四人か』

パールが一号達をチラリと見る。

「ふうむ……一号、二号、三号お主らもエンジェルファイブじゃっ」

『あっアッシすか?いやっ……ちょっと……』

一号が少しどうしたら良いのか困っている。
パールには逆らえないんだよな。ククッ
さっき散々俺の事ばかにしてたからな?ザマァ見ろだ。
俺は一号に向かって舌を少し出した。

『あーっティーゴっ!アッシの事っむうっ』

騒ぐ一号にパールが一言告げる。

「一号よ。決定じゃっ」

『分かったっすよ……』

『俺にダンスなど踊れるのか……?』

『楽しそーじゃない。ふふっ』

二号と三号は意外とノリ気だな。

「ファイブじゃから後一人……むう。誰が良いかのう」

パールが後一人を決めかね真剣に悩んでいる。そんなに悩む?誰でも良いんじゃダメなのかパール?
もしかしてお前……エンジェルファイブに本気なのか……?!


パールの悩む姿を見て、歌……本気で頑張らないとダメなヤツかも……と頭を悩ませてたら。
アレクが大きな袋を持ってニコニコと満面の笑みで走って来た。

「ティーゴ!ココに居たのか。見てくれよこの美しい布」

アレクは得意げに袋から布を出す。

「エンシェントスパイダーの糸で作った布さっ綺麗だろう?」

アレクが見せてくれた布は真っ白なのに光が当たると虹色に神々しく輝いている。

「綺麗だな……」

「だろう?いつもは染めたりして色を変えるんだが……染めずに織ったらこんなに綺麗な布が出来たんだよ。この布で何作ろうかな?」

「こんなにキラキラしてるからなぁ……何が良いかなあ?」

俺とアレクが布を見て話していると突然パールが大きな声を出した。

「それじゃー!」

「「えっ?」」

「決まったのじゃ。最後の一人はお前じゃアレク」

パールはそう言ってアレクの肩に飛び乗った。

「えっ?最後の一人って何だ?」

「良いからっアレクよっ!シファの所に連れて行くんじゃっ」

「いっ今から?だから最後の一人って何だよ。気になるだろ?」

「良いから早う連れて行くのじゃ」

アレクは何が何だか分からないって顔をしながらも、パールを肩にのせ獣人の集落へと歩いて行った。

「ちょっと待ってくれよ!俺も一緒に行くって」

エンジェルファイブの五人目はアレクに決まった。




⭐︎★⭐︎★⭐︎★⭐︎




「シファよこの布でカッコ良い服を作るんじゃ!」

「えっ……?カッコ良い……ですか」

パールはアレクとシファさんの家に押し入り服を作れと言い出した。
何に使う用かは……何となく察して来たけどな。
あんなにキラキラした布で衣装を作るのか?

「シファが作った服を着てアレクがステージで歌うんじゃ!じゃからカッコ良いのを頼むぞ」 

「えっ!あっアレクがステージで!まぁっそれは見たいです」

シファさんは頬を紅潮させキャッキャと興奮している。

その姿とは反対にアレクはビックリし固まって動かない。

「はっはぁぁ?!ちょっ……パール様?聞いてないって!俺がステージで歌うとかそんなの無理っすよ」

「決まった事じゃ……さぁアレク行くぞ」

パールはアレクに文句を言わせず、次の場所へと連れて行く。

「頑張ってねー♪カッコ良い服作るから」



⭐︎★⭐︎★⭐︎★⭐︎



『さぁ?レッスンの始まりジャイ!』

『ステージは明日。残り少ない時間を無駄に出来ないコブよ?』

エンジェルファイブの五人は、ハクとロウからダンスレッスンを受ける事になった……。何故か一緒にキラーウルフもレッスンを受けるみたいだ。
キラーウルフよ勉強熱心だな。


『そうジャイ♪そこで回るジャイ♪』

『おおっ主様ぬしさま意外と上手いコブ♪』

えっ……本当か?褒められると嬉しい。
今回の振り付けは、クネクネした変なダンスじゃなくて良かった……カッコ良いんだが、かなり難しい。

『アレクッ。一号様!違うジャイッ。もっとこう!そしてこう!』

ハクが見本のダンスを華麗に舞う。

『難しいんっすよね~』

『さぁ始めからから踊るジャイ♪』

ジャイ♪ジャイ♪ジャイコブ♪ジャイコブ♪ジャイコブ♪

『もっと激しく~♪ジャイ♪』

『そこはゆっくりと~コブ♪』

『良いジャイ♪』

ジャイ♪ジャイ♪ジャイコブ♪ジャイコブ♪ジャイコブ♪ジャイ~コブ♪

『お疲れ様ジャイ♪』

「ふぁーっ!疲れたっ」

俺はそのまま寝っ転がった。もう足が動かない。

『楽しかったぁ♪ふふっ明日が楽しみね』

『そうっすねー初めはちょっと嫌だったんすけど……ダンスは楽しいっす』

『ふふ……確かにな』

一号、二号、三号は楽しそうだ。それに反して……。

「ううっ俺にはムリだ……」

アレクは自分だけダンスについていけずに、落ち込んでいる。

『アレク!お前は出来る男ジャイ!』

「ハク様!」

『こんな所で終わる男じゃないコブ』

「ロウ様!」

『さぁ行くジャイ♪居残りレッスンジャイ♪』

「はいっ!」

アレクはハクとロウに励まされヤル気をみなぎらせる。


ジャイ♪ジャイ♪ジャイコブ♪ジャイジャイジャイコブ♪

ハクとロウはジャイコブ用に作ったステージへと、アレクを連れ歩いて行った。


アレク頑張れよ。
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