お人好し底辺テイマーがSSSランク聖獣たちともふもふ無双する

大福金

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本編 燦聖教編

気になるスキル ②

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「獣魔操作……これってユパのスキルか?」

『そうだよ。ふふっこのスキルを使うとね?Bランク魔獣くらいまでは操る事が出来るよ!
Aランクとかになると難しいんけど』

「凄いじゃないかユパ」

『兄ちゃはしゅごい』

『後で特別に教えてあげても良いぞ!』

ユパが俺の肩の上で、得意げに話す。

「本当か?ありがとうなユパ」

『えへへっ』

ユパは俺の頬に顔を寄せ、スリスリと頬擦りする。ユパのふわふわの毛が頬に触れ極上の感触が……!

「はわっ」

「何じゃティーゴ……その間の抜けた顔は」

仕方ないだろ。もふもふが俺を誘惑するんだ。

「むっ……!この錬金術はオーちゃんをテイムした時か?」

「だな。……って事はもしかして?俺も錬金術で何か作り出せる様になるのか……」

「そうじゃのう。また時間がある時にでも、オーちゃんの所に行って教えて貰ったらどうじゃ?」

「それ良いな」

自分で思い描いた物が作れるなんて最高じゃないか!

後……新しいスキルはこれか。

「統率者と魅惑のダンス……コレって」

「間違いなくジャイコブ達から貰ったんじゃろ」

「ハクとロウは何百と言うジャイコブ達を纏めておるんじゃ。スキル統率者があってのもんじゃろうの」

「魅惑のダンス……俺が?ジャイコブ達見たいな踊りを?」

ジャイジャイ♪ジャイコブ♪ジャイジャイジャイコブ♪

ジャイコブ達が踊りながらティーゴの前にやって来た。その動きは滑るような滑らかな動きで、後ろ歩きしているよう。

ぬし様?我らのこと呼んだジャイ?』
『聞こえたコブよ?ジャイコブと?』

「えっ……いやっそのっ俺もな?お前達のスキル魅惑のダンスが貰えた見たいでな?」

『何ぃ~!主様も魅惑のダンスを習得ジャイ?!』

『これは祭りコブ!』

「へっ?何言って……」

『主様?魅惑のダンスを踊りたいって言って見るジャイ♪』

「えっ?魅惑のダンスを踊りたい?」

『行くジャーイ!』『新たなるダンスコブ』『主様との共演ジャイ!』

ジャイコブ♪ジャイジャイコブ♪ジャイコブ♪コブ♪コブ♪

「わーーっ!ちょっ体が勝手にっ」

『ふふっ主様も中々乗り気ジャイ!まだまだこれからジャイ♪』

「ちょっあっわっ……うわっ待ってくれ!
いつもの普通のダンスにしてくれよ!何だよこの変な動きはっ!俺恥ずかしいからっ!」

「あはははっ何じゃその妙な腰の動きはっ面白いのう」

『主~!何だその不思議な動きはっ!我も一緒に踊るのだっ』

『ティーゴしゃま!キューも混ざりまキュよ!』

奇しいティーゴ達のダンスに聖獣達が群がって来た。

「ハクッロウッ。頼むっ頼むから……普通のっ!いつもの踊りにしてくれー!」

ティーゴの願いは虚しくこの腰をクネクネする不思議なダンスは続くのだった……。



⭐︎★⭐︎★⭐︎★⭐︎




「あーー……酷い目にあった……」

もう魅惑のダンスは絶対に使わないぞ。

ティーゴは恥ずかしさの余り調理場に逃げて来た。その後をパールが面白がって追う。

「ププッティーゴ……ププッ」

「パール?笑うか話すかどっちかにしたら?」

「じゃってあの腰のっ動きはっププッ」

くそう……パールめ。


こう言う時は、気を取り直して新しい甘味を作って気分転換しよう。

ケーキとか食べたいよな。ケーキはお店で買うばかりで自分で作った事ないからなぁ。
簡単で俺でも作れるケーキとかあるかな?

ピコン!
オススメケーキ
ふわふわとろけるケーキ

ふわふわとろけるケーキ!?
何だこの名前だけで美味そうなのは。

ピコン!
材料
ベヒィ特製ミルク
コカトリスの卵
小麦粉
ジュエルフラワーの蜜


作り方が頭に流れて来る。おっ材料も少なくて、作るのも簡単だな。

まずは卵を卵黄と卵白に分けるか。
風魔法を使えば簡単だな。
卵黄に小麦粉とベヒィのミルク、ジュエルフラワーの蜜、それに油を入れて良くかき混ぜる。

次は卵白をよく混ぜるか。
俺は風魔法を使い、指先に小さな竜巻を発生させ卵白を風を使ってかき回す。
良い感じに固まってきたな。
あとは全てを一緒に合わせて軽く混ぜて型にいれてっと。完成。
焼き型はオーちゃんお手製。

さぁて?どんなケーキが焼き上がるんだ?

甘いケーキの焼ける匂いが広がる……。

「ふわぁ……パイとはまた違う良い匂いだな」

もうそろそろ焼き上がりか?

焼き窯からケーキを出して、型から取り出し易いように風魔法で冷たい風を送り、少し冷やす。

もういいかな?
型からケーキを出すと……!

「何だこれっふわっふわだ!」

皿に出したケーキがプルプル揺れている。   

「ん?」

何故かもの凄い視線を感じるなと周りを見たら、聖獣達が生唾を飲み込みケーキを見ていた。

「わーーー!」

いつの間に集まったんだ?
俺は慌ててコピー料理でケーキを増やした。

「何で話しかけなかったんだ?」

『だって余りにも主が真剣な顔して作ってたから……見てたのだ』

『うっ……美味い!何だこの柔らかさは!口の中で溶けて消えた。これは魔法だっ!
ケーキのヤツ魔法使って消えちまったぜ』

スバルよ……んな訳あるか!

『ふわふわで美味しいパン』
『おいちーっキュ』

リンリンとキューが仲良く食べている。可愛いな。

どれ……俺も一口

「ふわっ……美味しっ」

スバルの言う通り口の中で溶ける。ふわふわ食感が堪らない。何も付けなくてそのままで美味いなんて……お気に入りレシピに決定だ。
次はトウカのジャムとかフルーツジャムを合わせて食べたいな。

さてと……これを食べ終わったらシガーの森に出て、次の街に出発だな。
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