お人好し底辺テイマーがSSSランク聖獣たちともふもふ無双する

大福金

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本編 燦聖教編

キングクロマグロ

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「シャウエンへはこの船で航海して二日で到着予定じゃの……それまでは皆自由に船旅を楽しんでくれ!」

二日かかるのか……二日間も海の上にいるなんて初めての経験だ。ワクワクするけど、陸地じゃ無いってのがちょっと緊張するなぁ……。パールが作った船だから沈没とかは有り得ないんだが。
このソワソワする気持ちは仕方ない。

銀太や三号達はパールが作った大きな船室が気に入りゴロゴロしている。
俺はパールにタタミの話をしたら、パールは元々タタミが気に入っていたらしく。
早々に二号と一緒にタタミの部屋を作ってくれた。
異空間の家と、さらにはこの船にまで!
さすが元大賢者様、仕事が出来る男だ。

タタミの部屋はの部屋って言うんだって。
銀太達はこの倭の部屋が気に入ってタタミの上でゴロゴロしているのだ。

俺は広大な海が気になり、船の甲板に出て海の潮風を浴びている。

「気持ち良いな……」

俺が海を体で感じていたら……。

ーー陽気なジャイコブ達の歌が聴こえて来た。

ジャイジャイジャイコブ♪ジャイジャイジャイコブ♪

『この潮風……初めてジャイ!コレが海!ああ感動ジャイ!』
『キュウッキュー!』
『キューよ!お前も感動したコブか……船の周りが全て水!こんな事が……!』
『この感動をダンスに表すジャイ!』
『新しいダンスが生まれたコブ!』
『キュウッ!』

ジャイコブ♪ジャイコブ♪ジャイジャイ♪キューッキュッキュウ♪

ジャイコブ達とキューは何やら楽しそうにダンスを踊り出した。
相変わらず何をするにもお祭り騒ぎな奴らだ。


『ティーゴの旦那!釣り勝負しようぜ!』

スバルが、飛んで来て釣り勝負がしたいと言いだした。
釣りか……海の幸が味わえるのは良いな。

「良いな!何か美味い魚が釣れると言いなぁ……」

スバルは海釣り用の釣り竿を俺の分まで用意してくれていた。気が利くな!

『この辺りはな?赤身の美味い魚が釣れるんだよ!』

「赤身の魚?どんな魚だ?」

『フッフッフッ……それはな?キングクロマグロだ!
全長五メートルはある大きな魚なんだがな、その身が甘くてトロける様に美味いんだ!』

トロける様に美味い魚だと?それは是非とも食べて見たい!

『中々釣れないレアな魚だ!キングクロマグロを早く釣り上げた方が勝ちだ!負けないぜ?』

「望むところだ!後で吠え面をかくなよ?」

「おお?楽しそうな事をしておるのじゃ!ワシも参加するぞ!」

パールが俺とスバルが釣り勝負をしてる事に気付いて、自分もやりたいと意気揚々に走って来た。

「パールも勝負に参加するのか?負けないぞ?」
『俺もな?』

「釣り歴はワシが一番長いのじゃ!ワシを甘く見て貰ったら困るのう」

パールはそう言うと久しぶりに魔王様の姿に戻った。

「猫の姿じゃと、釣り竿が上手く握れんからのう」

普段猫の姿なので魔王様だと少し緊張するな。

『よーしっ!釣り勝負の開始だ!』

スバルが釣り勝負の開始を告げる。

キングクロマグロは海のかなり深い所を泳いでいるらしく、釣り糸を大分深い所にまで垂らす。

「……なかなか引きがこないなぁ」

ピクッ!

「わっ!何か食いついたぞ!」

くっ……!かなり引きが強い。コレは大きな魚に期待大だ!

もう直ぐ魚影が見えて来るぞ……

「何だ?あれは……?」

『おおっ!コイツはキングイセエビだ!エビの王様だよ!』
「コヤツの身もプリプリして美味いんじゃよな!」
『残念だったな?ティーゴの旦那?』

スバルが舌をペロッと出し煽ってくる。

くそう……スバルのヤツめ!

『おお!俺にも強い引きが来たぜー!コレはキングクロマグロに違いねーな!』

ザッパーン!
二メートルはある魚が海から跳ね上がる!

「彼奴はサーモンじゃな!甘くて美味いんじゃよ!」

「残念だったな?スバル~?」

俺はスバルがした様にペロッと舌を出した。

『くそう……ティーゴの旦那め』

「ーーおお⁉︎コレは?」

パールの竿に強い引きが!もしやキングクロマグロか?

どんどん魚が上に上がってくる。

「おおこれは大きいのじゃ!」

ザッパーン

ようやく魚が海上に姿を表す。

『キングクロマグロだ!』
「あれがキングクロマグロ……」

キングクロマグロは釣られまいと必死に逃げ惑うが、パールの手にかかればアッサリと釣り上げられてしまった。

「ワシの勝ちじゃー!」
『はぁ!主には敵わねーな!』

釣り勝負はパールに負けたけどその後も俺達は釣りを続け俺はキングクロマグロを五匹も釣り上げた。
パールは四匹でスバルは三匹だ。釣った数勝負では俺の勝ちだな。
スバルは悔しくて『明日もまたリベンジ勝負』だと息巻いていた。

他にも色々な魚介類を釣り上げたので今日のお昼ご飯は新鮮な海の幸ご飯にしよう。

「ティーゴ!このキングクロマグロちょっと味見して見るのじゃ!」

パールが一匹のキングクロマグロを綺麗に捌き盛り付けていた。

「うわーパールは魚を捌くの上手いなぁ!見事な腕前だよ!」
「そうであろ?
ワシは大昔に倭の国におる魚職人の所で、修行していた事があるからの!盛り付けも上手いんじゃ!フンスッ!」

パールが嬉しそうに話してくれた。本当に何に対しても勉強熱心だな。見習わないと!

「ほれ早く食べて見るのじゃ!」

パクッ…
「ーー‼︎何これ!美味い何とも言えない魚の濃厚な甘さ!」

何の調理もせずそのまま食べるだけでこんなに美味いなんて!
キングクロマグロ!最高だ!

『はぁ美味い!コッチの赤身が強い方はサッパリの中にコクがあるな!』

「赤身はアッサリ?」

「場所によって味が違うのもキングクロマグロの特徴なんじゃよ!今度はショーユを付けて食べてみるのじゃ!港町ニューハウンで沢山購入した調味料じゃよ!」

ショーユにそのまま付けて食べるなんて斬新な食べ方だな。

言われるがままショーユに付けて食べると……‼︎

「うんまー!俺はそのまま食べるよりもコッチの方が好きだな!」

「美味いじゃろー?」

「ああ!美味すぎてもう虜だよ!」

海の幸パーティーの料理どんなのにしようかな?
創造料理スキル頼むよ?

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