【完結】悪役令嬢に転生！国外追放後から始まる第二章のストーリー全く知りませんけど？

閑話 フィルメルン王国

「急げ！！宴の会場は準備出来てるか？」

「至急準備しております！」

何でこんな急に⁈
竜人国の王が我が国に来る事なったのだ⁈

視察だと⁈
何のだ？
本当に意味が分からない……。

我が国とは桁違いに格上の竜人国。
今まで接点など無かったのに。
ましてや王が来る事など初めての事だ。
我が国に一体何が起こってるのだ……！

国王と王太子の俺は、竜人国の使いから連絡があって今まで寝ずに準備している。

竜王様に無礼があってはならない。
竜王様を怒らせる事がもし有れば我が国など直ぐに消えてしまうだろう……。


＊　＊　＊　＊



『ふぅむ？お前が人族国の皇子か？』

美し過ぎる竜王様が俺に問う。

「はい。レイモンドと申します。竜王様」

何で竜王様は俺に話を？先ずは王では？？

『ククッお主がレイモンドか……お主には以前国外追放した婚約者が居たのではないか？』

「えっ？竜王様が何故それを？その女は酷い悪女で……ここに居る私の婚約者リリアを虐げていたのです。」

何故？竜王様が悪女アリスティアの事を聞いてくるのだ？
意味が分からない。

『悪女の証拠は何処に？
その女を虐めただけで国外追放の処置？酷すぎると思うがの？』

「あっいや……その？」
確かにそれだけで国外追放は酷い……！
でも……ん？何で？

「竜王様！聞いて下さい！！それだけでは無いのです。私はその女にもっと酷い事もされたのです！」

リリアが竜王様にアリスティアからされた虐めを話すが、竜王様の態度がおかしい。
リリアを毛嫌いしている様にも思える。

『ふぅむ？俺に魅了魔法は効かないよ？』

「へっ？なっ何を！？」

『コレはサービスだ！お主達にかけられた魔法を解いてやろう！！』

竜王様がそう言うと
キラキラと眩しい光が放たれた……。

気がつくとモヤモヤした頭は鮮明になり……⁉︎

どう言う事だ？！何で俺はアリスティアを追放してしまったのだ！？
意味が分からない！
これまでにアリスティアにした事が思い出され……くうっ
どれも正気の沙汰とは思えず震えが止まらない……俺は何て……事を……⁉︎

俺がやっと冷静になった時には

竜王様の姿はなく、側近の方達から不思議なブレスレットを貰った。

俺は魅了魔法にかかっていたと。
更にこのブレスレットをしていれば、今後魅了魔法にはかからないと教えてもらった。

俺は魅了魔法にかかっていたのだ……。

誰が俺に魅了魔法をかけたって？
もう分かる。リリアだ。

今後俺は……どれだけの後悔をするのだろう。