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主人公の相手
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「何処も怪我をしてないか?」
物凄いイケメンが心配してくれる。
竜人の王【ジェイデン・デュ・アストリア】
名前だけは第二章の初期設定のスチルに書いていたので覚えている。
その相手が第一章の悪役令嬢だとは思わなかったけど……。
「ありがとうございます。私はアリスティアです。貴方が助けてくれたお陰で無傷です」
「ーー良かった。我が番に何かあれば私は生きていけない……」
ーーそんな綺麗な顔でそんなセリフ。今まで生きてきて言われた事ないし、恥ずかしくて倒れそうです。
「もっと早くに助けていたら。怖い思いをさせてゴメンね? アリスティア」
綺麗な顔が近づいてくる。
あわっ近いです!
「あっあの! 私は大丈夫です。ありがとうございます。
あの……私は貴方の番なのですか?」
竜王様はビックリし物凄く切ないい目で私を見る。
「ーーすみません。私には番がわかりません。」
「人族のアリスティアには分からないのだな。この切なく愛おしい気持ちを……共有したいがムリなんだよな?」
恥ずかしいセリフを真顔で言わないで!
「すみません……」
「どうであれ、俺はアリスティアが愛おしい。この気持ち覚えいてくれ!」
「俺はね? この森近くの街に宿泊していた。すると突然胸が高鳴り熱くなってーー何故か森が凄く気になって仕方ない! どうしてもこの胸の高鳴りが治らないので、気になる森に来てみると、胸を締め付ける様な芳香がする。
香りの強い方に行くと、アリスティアが魔物に襲われていて……!はぁっ心臓が止まるかと思った」
ジェイデン様は愛おしいそうに私の髪を人束とりキスを落とす。
はうっ! 何このカッコ良い仕草! イケメンにしか似合わないよ。こんなの!
「俺はジェイデンだ! 愛しきアリスティア宜しくな」
「それにしても、何でアリスティアがこんな姿で森に1人でいるんだ?危険過ぎる!」
「実は……」
私はもう……ストレスをぶち撒けるように、今まであった話を乙女ゲームのストーリーをジェイデン様に話した。
「ーー其方の国はアホウばかりなのか?何故その様な1人の少女の話を全て信じ、ろくに調べもせずにアリスティアをこんな酷い目に……? わからぬ」
信じられない! っとジェイデン様は怒ってくれ私の悶々とした怒りが少しおちついた。
「アリスティア? 良かったら我が国に来ないか?」
「えっ? 良いのですか?」
「俺は愛しい番ともう離れる気はない。アリスティアには番の愛おしさが分からないのだろう? 俺は強要したくない」
「俺の事を一緒にいて沢山知ってくれ、そして同じ気持ちになってくれたのなら……先の付き合いを考えてくれないか?」
何て優しいんだろう。こんな優しくてカッコいい人が居るなんて!
この人に出会えてなかったら、私は魔物に食べられて終わりだったのだから……!
物凄いイケメンが心配してくれる。
竜人の王【ジェイデン・デュ・アストリア】
名前だけは第二章の初期設定のスチルに書いていたので覚えている。
その相手が第一章の悪役令嬢だとは思わなかったけど……。
「ありがとうございます。私はアリスティアです。貴方が助けてくれたお陰で無傷です」
「ーー良かった。我が番に何かあれば私は生きていけない……」
ーーそんな綺麗な顔でそんなセリフ。今まで生きてきて言われた事ないし、恥ずかしくて倒れそうです。
「もっと早くに助けていたら。怖い思いをさせてゴメンね? アリスティア」
綺麗な顔が近づいてくる。
あわっ近いです!
「あっあの! 私は大丈夫です。ありがとうございます。
あの……私は貴方の番なのですか?」
竜王様はビックリし物凄く切ないい目で私を見る。
「ーーすみません。私には番がわかりません。」
「人族のアリスティアには分からないのだな。この切なく愛おしい気持ちを……共有したいがムリなんだよな?」
恥ずかしいセリフを真顔で言わないで!
「すみません……」
「どうであれ、俺はアリスティアが愛おしい。この気持ち覚えいてくれ!」
「俺はね? この森近くの街に宿泊していた。すると突然胸が高鳴り熱くなってーー何故か森が凄く気になって仕方ない! どうしてもこの胸の高鳴りが治らないので、気になる森に来てみると、胸を締め付ける様な芳香がする。
香りの強い方に行くと、アリスティアが魔物に襲われていて……!はぁっ心臓が止まるかと思った」
ジェイデン様は愛おしいそうに私の髪を人束とりキスを落とす。
はうっ! 何このカッコ良い仕草! イケメンにしか似合わないよ。こんなの!
「俺はジェイデンだ! 愛しきアリスティア宜しくな」
「それにしても、何でアリスティアがこんな姿で森に1人でいるんだ?危険過ぎる!」
「実は……」
私はもう……ストレスをぶち撒けるように、今まであった話を乙女ゲームのストーリーをジェイデン様に話した。
「ーー其方の国はアホウばかりなのか?何故その様な1人の少女の話を全て信じ、ろくに調べもせずにアリスティアをこんな酷い目に……? わからぬ」
信じられない! っとジェイデン様は怒ってくれ私の悶々とした怒りが少しおちついた。
「アリスティア? 良かったら我が国に来ないか?」
「えっ? 良いのですか?」
「俺は愛しい番ともう離れる気はない。アリスティアには番の愛おしさが分からないのだろう? 俺は強要したくない」
「俺の事を一緒にいて沢山知ってくれ、そして同じ気持ちになってくれたのなら……先の付き合いを考えてくれないか?」
何て優しいんだろう。こんな優しくてカッコいい人が居るなんて!
この人に出会えてなかったら、私は魔物に食べられて終わりだったのだから……!
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