大賢者カスパールとグリフォンのスバル

魔王討伐編

大賢者カスパール王様から褒美をもらう

「では皆家に帰るとするか！」

「あのカスパール様！一度王城に帰って王様に報告しないと！」

カスパールが家にそのまま帰りそうだったので慌ててファラサールが止める。

「なんじゃ…また城に行くのか面倒くさいのう…」

「よしっでは城に行くか！」

カスパールがそう言うと次の瞬間には王城に転移していた。

シンとカイトとファラサールは自分に何が起こったのか直ぐに理解出来ない。

「俺達まで連れて…転移した…」
「僕初めてだよ。転移したの」
「俺もだよ！何なんだ！カスパール様は！規格外すぎだ！」


「カスパール様…凄い」
勇者シンはウットリとカスパールを見ている。

城の衛兵達も急に現れた勇者一行に驚きを隠せない。

「おい！そこのお前？王の所に案内せい！」

「かしこまりました！」

カスパールに急に声をかけられてビックリしながらも衛兵は王の所にカスパール達を案内する

＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊

「みっ…皆様お揃いでもしやもう魔王を討伐したのですか？」

「そうじゃ！全部消したから当分は復活せんじゃろう…」

「全部消したって…そんな簡単に…」

王はカスパールの言葉に驚きが隠せない…

「ではの？ワシ達は家に帰って良いじゃろ？」

「待って下さい！魔王討伐の褒美を！貰って下さい！」

王はそう言うと白金貨百枚をカスパールに渡す。

「おおっ！ありがとう。これでまたデボラの店で何か買おうかの…」

「それでお願いがありまして…魔王討伐のパレードを盛大にしたいと思ってるのですが…あれ？カスパール様？」

カスパールはすでに転移して帰ってしまった。

「ちょっと！勇者シンもいない！アイツもしかしてカスパール様にくっついて行った⁈」
「本当だ！シンが居ない！」

この後カスパールも勇者もいない中
魔王討伐パレードが王都で盛大に行われた…

逃げ遅れたカイトとファラサールは悔やんだ…俺もカスパール様について行ったら良かったと。



この後、勇者シンはカスパール様に鍛えられ新の勇者として活躍するようになるのはまた別のお話で…