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2巻

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   プロローグ


 私は【ソフィア・グレイドル】としてこの世界に転生してきたんだけれど、それは最悪な人生の始まりだった。
 このソフィアという女は、悪事という悪事を繰り返した、白豚令嬢。そう、彼女は怠惰たいだな性格でとんでもない巨体の持ち主だったのだ。
 元々趣味が筋トレで身体のコンディションには人一倍気をつかっていた私にとっては、それだけでも最悪だったのに、最後には一目惚れして付きまとっていた第三皇子・アイザック様の婚約者――アイリーンを殺そうとした罪で、斬首刑ざんしゅけいとなる運命。
 そんな女性に転生するなんて人生詰んでるよね? っと当時の私はパニックになりました。
 そこにジャジャーンっと創造神様登場。
 どうやらこれは女神様のミス……んんっ、手違いだと分かったんだけど、魂が定着してしまっているらしく、私はソフィア・グレイドルとして、生きていくこととなってしまった。
 創造神様はそんな私のために、色々なチート能力と人生をやり直すチャンスをくれた。
 私は白豚令嬢ソフィアとして人生を五歳からやり直すことになったんだ。
 五歳からソフィアとしての人生をやり直した私は、それはもう頑張った。
 重い身体を動かしてダイエットに励み、お父様やお母様との関係も改善した。
 何よりも、かつて私を軽蔑けいべつしていたであろうアイザック様や、ジーニアス様、ファーブル様、アレス様と友人になったのだ!
 アイザック様とは色々あって仮の婚約を結ぶ事になるなど、予想外の出来事もあったけれど、断罪処刑の回避には成功しているはず!


 ――そして今。


 ドキドキの魔法学園の入学式が無事終わった。
 自分達が勉強する事となる教室へと向かう道中、私はアイザック様にエスコートされながら廊下を歩いていた。

「あのっ、アイザック様? 教室に行くだけなのでエスコートはいりませんわ」
「ふふっ、そう言うわけにはいかないだろ? 僕は婚約者なわけだし」
「仮だけどな?」

 一緒に歩いていたジーニアス様が何かを小声で呟く。ジーニアス様はエリシア公爵家の次男で、稀代きたいの天才児とうたわれている。

「んん、ジーニアス? 何か言った?」
「別に?」

 うん、今日も二人は仲良しだ。
 学園でも、今までみたいに皆で仲良く出来たらいいな。
 この日を迎えるまで、巻き戻り前のソフィアの人生を思い返して不安な気持ちになっていたけれど……今の私達ならきっと大丈夫!
 そんな事を考えながら、アイザック様達と廊下を歩いていた私。


 ――そんな私達の姿を、背後から突き刺さるような視線で見つめる女生徒がいたなんて気付くわけもなく。


「あぐっ!」

 突然の激しい痛みと、後ろからタックルされたかのような衝撃で、私は前に思いっきり転んだ。

「フィッ! フィア、大丈夫か?」
「ソフィア? 怪我してない!?」

 アイザック様とジーニアス様が私に慌てて駆け寄る。
 当の私は何が起こったのか理解できないでいた。

「いったいぃっ! 何しますのっ?」

 私の背後で一人の女生徒が叫んでいるみたいだけど、彼女の事など目に入ってない様子のアイザック様とジーニアス様。
 私はアイザック様とジーニアス様に取り合うように抱えられ、その場を去った。



   第一章 魔法学園、入学


 女生徒――アイリーン・ヒロウナは、予期せぬ出来事の連続に苛立っていた。

「なんでクズでデブのソフィアがチヤホヤされてんのよっ! 二人のイケメンにエスコートされて教室に向かうのは私のはずなのに、意味が分からないっ! これもソフィアが痩せたせいよね? どうしてこーなってるのかは分からないけど、ソフィアにはとっととゲームのようなクズになってもらわないとね」

 独り言をブツブツと言いながら、教室へと移動するソフィア達の後を付いていく。
 そしてタイミングを見計らい、ソフィアに思いっきりぶつかった。
 何かの間違いでアイザック様達が私に気付いていないなら、無理やりにでも気付かせればいいんだわ! なんてったって、私は乙女ゲーム【せいなる乙女達おとめたちあく女王じょうおう】の貴族ヒロインなんだから。
 この世界は私のためにある……私の無敵ストーリーが始まるの!


 ――それなのに……!


 アイザックとジーニアスに無視されて、一人残されたアイリーンは、自分に何が起こったのかしばらく理解できず、尻餅しりもちをついたまま呆然としていた。

「――あっあのう、ヒロウナ様、大丈夫ですか?」

 呆然と座り込むアイリーンの所に心配げに駆け寄ってきたのは、平民ヒロイン――シャルロッテ・ハーメイだった。

「だっ大丈夫よっ! 平民に心配される程の事じゃないわっ!」


 予定が狂ったのだろう。アイリーンは八つ当たりするかのようにシャルロッテにまくし立てる。

「あっ、すす、すみません」

 アイリーンにキッと睨まれ、シャルロッテは逃げるようにその場を走り去っていく。
 何よっ、なんなのよっ! ヒロインの私が転けたのよ?
 なんでアイザック様も、ジーニアス様も手を貸さないの!?
 唯一声をかけてきたのが平民ヒロインとかっ!
 はぁ……わけ分かんないっ!

「チッ、時間を無駄にした」

 そう毒を吐くと、アイリーンは淑女しゅくじょらしからぬ動きでバタバタと廊下を走り教室に向かうのだった。

「ヒロウナ嬢? 何をしていたんですか? あなたが最後ですよ?」

 教室に入ると、すぐさま教師が注意してくる。

「えっ!? 私が……?」

 教師に言われて教室を見回すと、皆席に座っていた。
 ……空席三席を残して。
 直ぐにアイリーンは気付いた。その空席はアイザック達だと。

「あっ、あの……でもアイザック様達がまだいらしてないのでは?」

 教壇きょうだんに立つ教師は大きなため息を吐くと、呆れたようにアイリーンを見た。

「ヒロウナ嬢? あなたは下の名で呼んで良いと殿下から許可をいただいたのですか? 許されてないならば不敬ですよ?」

 そう言うなり、再び大きなため息を吐いた。

「そっ、それはっ……」
「アイザック殿下は早退しました。婚約者のグレイドル嬢を心配してね? ささっ、席について下さい」
「えっ!? はぁ? 婚約者ってソフィアが!? 意味分かんない!」

 アイリーンは今にも癇癪かんしゃくを起こしそうだ。

「はぁ……あなたには勉強以外の事も教える必要があるようですね」

 教師は残念そうな目でアイリーンを見つめる。

「はぁ? なんで?」
「だから! そういう所ですよっ」

 教師は呆れて声を荒らげた。


 ◇


 私は、アイザック様とジーニアス様に連れられて、保健室にやってきた。アイザック様とジーニアス様は、治癒師ちゆしコーラル先生にあーだこーだと当の本人より口を出している。
 私は鼻を少し擦りむいて、右足を少し挫いただけなんだけど……
 凄い大怪我をしたみたいになっていて少し恥ずかしい。
 コーラル先生は私の傷をチャチャッと治癒し、何故こんな怪我をしたのかと質問タイムが始まった。
 何故と言われても衝撃が走った時には転けてたし、なんて説明したら……と困っていた私の代わりに、アイザック様とジーニアス様が事のあらましをササッと先生に説明してくれた。

「えーっと話をまとめると、グレイドル嬢は背後から何者かに体当たりされたんですね?」
「えっ?」

 体当たり? 確かにいきなり何かが背中に当たって転けたのは確か……

「そうですね。ある女生徒が淑女しゅくじょらしからぬ動きで近付いてきたかと思えば、いきなりフィアに体当たりをしてきたんです。自分からぶつかってきておいて、痛いと大袈裟に騒いでいました」
「そうですね。この学園の生徒とは思えない行動だ」

 アイザック様とジーニアス様が、私は女生徒に体当たりされたせいで転んだのだと言っている。
 背後が騒がしかったのはそういう事!?
 それに知らなかった……私、もしかして早くも嫌われてる?
 おかしいな、嫌われるような行動をした覚えはないのだけれど……

「それでその女生徒は? どーしたんです?」

 少し気になって質問すると、アイザック様が思い出したのか顔を歪める。

「気持ちが悪いから、慌ててフィアを連れて保健室ここに来たんだよ。だから僕はその後のことは見てない」

 アイザック様の後にジーニアス様も続く。

「僕はチラッと顔を見たから、次に会えば絶対に分かる。今度変な事したら……タダじゃおかないけどね」
「それは同感だ」

 二人は物凄く悪い顔して微笑んだ。

「でっ? この後どうするのですか? 今から教室に戻っても、今日は授業もないですし……。自己紹介をしたら解散の予定だから、このまま帰っても問題ないと思いますよ?」

 コーラル先生がそう言うと。

「そうか……それじゃあ帰ります」 
「え、帰るんですか?」
「そうだね。……これ以上男共にフィアの可愛い所を見せられない! どうせ、フィアは無駄に可愛い笑顔をばら撒くんだ。そんな事させてたまるか」

 アイザック様が早口で返事をしてくれるんだけど。
 後半は小さな声でボソボソ言っていて、何を言っているのか聞こえなかった。

「私は……その、クラスメートの自己紹介を聞きたいような……」

 するとジーニアス様が一言。

「でも……今日はもう帰った方が良いんじゃないかな? 今から教室に入ると注目の的だよ? …………こう言うとかなりの確率でソフィアは嫌だと言うからね。どうせアイザックの事だ、ソフィアをクラスメートに見せたくないって考えてるんだろうけど……それは僕も同感だ。代表挨拶の時の男達の目。魔道具を使って見えなくしてやろうかと思ったよ」
「えっ! 目立つ? それは絶対に嫌です」
「ふふ、やっぱりね」
「え? やっぱり?」

 ジーニアス様まで、後半は何を言ってるか分からなかったんですが、二人とも何をボソボソと独り言を言ってるの?
 今日の二人はなんだかいつもと違って様子がおかしい。

「という事で、今日はもう帰ろう。僕の馬車で送るよ、丁度グレイドル邸に用事があるからね。……ソフィアの考える事なんてお見通しだよ」
「なっ! それなら僕も一緒に馬車に乗るよ。なんでジーニアスが先に言うんだい」
「えっ? ジーニアス様、グレイドル邸に用事とは?」

 不思議に思ってジーニアス様をチラリと見る。

「グレイドル公爵から頼まれていた魔道具が完成したんだ。それを渡しにね?」
「えっ? お父様から頼まれてた!? なんですのそれっ、気になります」
「う~ん。ごめんね? 僕からはソフィアに言えないや。自分で聞いてみて?」

 ジーニアス様は小首を傾げてニコリと微笑んだ。

「分かりました」

 なんだか納得いかないけど、こうなったらお父様に直接聞いてみるしかない!
 どんな魔道具なの?
 気になる。帰ったらお父様を問い詰めないと。


 ◆


 屋敷に戻ると、すぐさまジーニアス様は執事しつじのセバスに連れられて、お父様の執務室に向かった。
 私とアイザック様は、サロンでデトックスティーを飲みながらたわいも無い話をしている。
 するとお父様とジーニアス様がサロンに入ってきた。

「フィアたん。プレゼントがあるんだ」

 えっ……まさかジーニアス様が言ってた魔道具って、私へのプレゼントだったの?
 だから言えなかったの?
 チラッとジーニアス様を見ると、片目をつむり人差し指を口に当てていた。
 何? その可愛い仕草っ!
 似合う人を選びますよ? 
 お父様が綺麗に包装された長方形の箱を渡してきた。

「さっ、中を開けてみて?」

 子供のようにワクワクとした表情でお父様が私を見る。どうやらこの箱の中身は、余程の自信作みたい。

「ありがとうございます」

 綺麗に包装されていた箱の中に入っていたのは……深い青色をした美しい宝石のネックレスだった。この青い石は魔石だ。これはかなり精巧せいこうに作られた魔道具に違いない。

「どう? どう?」

 ソワソワと私を見つめるお父様、その姿は少し可愛い。

「とても美しいネックレスですね、気に入りました」

 私は満面の笑みでお礼を言った。

「はぅっ! フィアたん……」

 少し目を細め嬉しそうな表情をするお父様。

「――ですが、これ程に膨大な魔力が練り込まれた魔石をネックレスにしたのは何故ですか? これは魔道具ですよね? ただのネックレスとは違いますよね? だってジーニアス様が作ったんですから」
「あっ……ええと? それはだね?」

 黒目を左右に動かし、明らかに挙動きょどうがおかしいお父様。
 これは絶対何かある。

「お父様、隠し事はやめて下さい」

 私は潤んだ瞳でお父様に訴えかけた。

「……可愛い…………ふう。仕方ないか、あのね? ウメカ・ツゥオって覚えてる?」

 ウメカ・ツゥオだって?
 忘れるわけがない!

「もちろんです! 我が領で子供達を奴隷どれいとして販売していた、クズ司祭ですよね?」
「ああ。そのウメカ・ツゥオがね? どうやらフィアたんを狙っているみたいなんだ。アジトを見つけた時、ウメカ・ツゥオを取り逃した事は話しただろう? 捕まえた奴らを尋問して、知ってる事を全て吐かせた結果、ウメカ・ツゥオがフィアたんを逆恨さかうらみしている事が判明したんだよ」
「なっ、なんだって!?」

 その話を聞いたアイザック様が驚き立ち上がる。

「だから、いつでもフィアたんが何処にいるのか分かるように、そのネックレスを作ったんだ。それを着けていれば誘拐されようとも、直ぐにソフィアを発見出来る」
「誘拐などさせてたまるかっ!」

 アイザック様が肩を震わせ怒りを露わにする。

「もちろん私だってそのつもりだ。これは万が一のための策」

 ウメカ・ツゥオめっ、逆恨さかうらみとか。
 はぁ……本当に肝が小さなイヤなヤツだ。
 でもどーやってこの魔道具で私の居場所を捜すんだろう?
 私はネックレスを見つめる。

「この魔道具で、どのようにして私の居場所を知る事が出来るのですか?」
「ふふふ、それはね?」

 ジャジャーンッて効果音がつきそうな雰囲気で、お父様は腕にはめたブレスレットをどうだと言わんばかりに私に見せてきた。
 お父様? 気持ちは分かりますが威厳いげんは何処にいったんですか?

「このブレスレットに魔力を通すと、フィアたんの居場所が私に伝わる仕組みさっ」

 お父様は得意げに話すけどこれって……これって、前世でいう所のGPSだよね?
 って事はだよ? 私はずっとお父様に居場所を知られているわけで……四六時中監視されるって事だよね?
 えげつない監視システム。まぁお父様はストーカーでもないし、別に私に対して何もしないから良いんだけども……

「ちょっ! そのブレスレット、僕も欲しい」
「えっ? はっ? アイザック様?」

 お父様の話を聞いたアイザック様が自分も欲しいと言いだした。
 一体、私の何をストーキングするつもりですか?

「ダメだっ! これは私だけの物っ」

 アイザック様の言葉にブレスレットを後ろに隠すお父様。
 ……子供ですか?

「もし学園で何かあったらどーするんですか? グレイドル公爵は学園にいないでしょう? そんな時に守れるのは学園にいる僕かと思いますが?」

 その様子を見たアイザック様が、さも正論かのようにたたみかける。
 ……なんの争いをしているんですか?

「ぐっ……!」

 いやいやお父様? 「ぐっ!」じゃないからね?
 ストーカーがこれ以上増えるのは困りますからね!
 ハッキリ断って下さいね!


 ◆


 お父様からウメカ・ツゥオの話を聞いてから一週間。
 ブレスレットは、とりあえずお父様だけが持つ事になった。
 いくらアイザック様が私の事を心配してくれてるといっても、ストーカーは増やしたくないですからね。お父様だけで充分。
 それに、今の所怪しい気配はないようだ。
 学園生活はと言うと、順調に友達を増やし…………くうっ。
 予定では可愛いお友達がたくさん出来るはずだったのに。
 誰も私に近寄って来てくれない……何でよ?
 話しかけようかなって目が合うとすぐに逸らされ、蜘蛛くもの子を散らすかの如くサッと何処かに行ってしまう。
 これって……もしかして、痩せてもソフィアは嫌われる運命なの!?
 そんなっ……!? 楽しい学園生活が……っ!
 ついついマイナスな事を考えてしまい、私は一人プルプルと身悶える。


 ――その姿をクラスメイト達が陰でこっそりと見ていて「グレイドル様♡ 尊い……ああっ今日もご尊顔そんがんを拝めて眼福がんぷく……」などと話していただなんて、思いもしないのだった。


 私達が通う魔法学園は、一学年に五クラスある。
 クラス分けは魔力順、魔力が多い順にA→B→C→D→Eと分けられている。
 高位貴族に魔力数値が高い者が多く現れるという事もあり、平民はDかEクラスになる事が殆どなのだけど、本年度は平民初のAクラスが現れたんだとか。
 それが、シャルロッテ・ハーメイ様。
 入学式の時、私と同じテーブルに座っていた美少女だ。


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