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やり直しの人生 ソフィア十三歳魔法学園編
第百五十六話 女神ソフィア降臨
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「ルネー!」
「きょはお顔が青くないね」
「もう元気なにょ?」
「ルネどこにいたの!?」
シスター・ルネを連れて中庭に行くと、子供たちが楽しそうに集まって来た。心配していたのかな? 元気な姿を見て安心している子もいる。
「みんな心配かけてごめんね。もう私は元気ですから、これも全て女神ソフィア様のおかげです」
シスター・ルネがウットリと私を見つめてくる。こうなると、もうどう否定してもダメな気がするんだけれど。
「あっあはは……」
対応に困り別の場所に目を向けると
「あれ?」
中庭にさっきまで無かった遊具が完成している。いつのまにあんな物が出来上がったの?
その遊具で仲良くワイワイと楽しそうに遊んでいる子供達。
そして温泉の横に……!?
「ブーッ!?」
ちょちょっ!? あの銅像は何!? なんとなく……気の所為かもしれないけれど……私に似てない?
私が銅像を凝視しているとシャルロッテが少し得意気な顔で「素敵でしょう? 女神ソフィア像をお願いして一緒に作ったんです♡」と言ってきた。
私がシスター・ルネを回復させたりしていた時にそんな事をしてたのかぁ! ちょっとシャルロッテ? それは褒める案件じゃないからね?
シャルロッテに流石にこれはやり過ぎだよと、ダメだしをしようとするも、ワンコがいい事したよ? ほめて? ほめて? と訴えるような目で私を見てくるので言葉に詰まってしまう。
「ぐっ……」
そんな可愛い目で見る子にダメだしなんて……出来るはずない。いたら教えて欲しい。
もうシャルロッテに耳と尻尾が付いているように見えてきた。
「いっ良いんじゃあないかなぁ……はっははっ」
「ですよね! お顔に一番拘りまして、この美しい銅像が完成したのです」
シャルロッテはこの銅像を作るのに、如何に拘り完成させたかを延々と話してくれた。もちろんその話を聞きながら私が悶え苦しんだのは言うまでもない。
「ソフィア、あの遊具見てくれた? どう思う?」
「やはり遊具を作ったのは、ジーニアス様でしたか!」
「まぁ僕一人ではそんな直ぐに作れないからね、職人達にも手伝って貰ったけどね」
ジーニアス様は遊具を見ながら、少し照れくさそうに話してくれる。いやいや本当に凄いですよ。
「子供達が笑顔になれる場所を作れるなんて、ジーニアス様は凄いですよ、私はそんな事思いつか無かったので尊敬します」
「わわっ大した事じゃないからさっそんなに褒めないでくれよ。…………照れる」
ジーニアス様は右手で自分の目を覆い、黙ってしまった。頬が赤くなっているのが手の隙間から見える。そんな姿を見ると、なぜだか自分まで恥ずかしくなってきた。
うん。こんな時はこの場を離れよう。それが一番、そうだ遊具を近くで見て見ようかな。
ジーニアス様が作った遊具は、前世で言う所の滑り台やブランコなどが合体した、色々なアスレチックが楽しめる大きな遊具。
「凄いなぁ……こんなのが作れるんだなぁ」
マジマジと見ていると、遊具で遊んでいた子供達が私の所に集まってきた。
「女神ソフィア様、一緒に遊ぼ」
「あちょぼ!」
「ねっ?」
くぅなんて可愛いおねだりなの! これを断れる人がいるなら教えて欲しい。
「よーしっ遊ぼっか」
「「「わぁぁーい♪」」」
この後、ヘトヘトになるまで子供達と遊具を楽しむことになるなんて、そして翌日足がプルプルする事になるなんて、この時の私は思いもよらないのだった。
「きょはお顔が青くないね」
「もう元気なにょ?」
「ルネどこにいたの!?」
シスター・ルネを連れて中庭に行くと、子供たちが楽しそうに集まって来た。心配していたのかな? 元気な姿を見て安心している子もいる。
「みんな心配かけてごめんね。もう私は元気ですから、これも全て女神ソフィア様のおかげです」
シスター・ルネがウットリと私を見つめてくる。こうなると、もうどう否定してもダメな気がするんだけれど。
「あっあはは……」
対応に困り別の場所に目を向けると
「あれ?」
中庭にさっきまで無かった遊具が完成している。いつのまにあんな物が出来上がったの?
その遊具で仲良くワイワイと楽しそうに遊んでいる子供達。
そして温泉の横に……!?
「ブーッ!?」
ちょちょっ!? あの銅像は何!? なんとなく……気の所為かもしれないけれど……私に似てない?
私が銅像を凝視しているとシャルロッテが少し得意気な顔で「素敵でしょう? 女神ソフィア像をお願いして一緒に作ったんです♡」と言ってきた。
私がシスター・ルネを回復させたりしていた時にそんな事をしてたのかぁ! ちょっとシャルロッテ? それは褒める案件じゃないからね?
シャルロッテに流石にこれはやり過ぎだよと、ダメだしをしようとするも、ワンコがいい事したよ? ほめて? ほめて? と訴えるような目で私を見てくるので言葉に詰まってしまう。
「ぐっ……」
そんな可愛い目で見る子にダメだしなんて……出来るはずない。いたら教えて欲しい。
もうシャルロッテに耳と尻尾が付いているように見えてきた。
「いっ良いんじゃあないかなぁ……はっははっ」
「ですよね! お顔に一番拘りまして、この美しい銅像が完成したのです」
シャルロッテはこの銅像を作るのに、如何に拘り完成させたかを延々と話してくれた。もちろんその話を聞きながら私が悶え苦しんだのは言うまでもない。
「ソフィア、あの遊具見てくれた? どう思う?」
「やはり遊具を作ったのは、ジーニアス様でしたか!」
「まぁ僕一人ではそんな直ぐに作れないからね、職人達にも手伝って貰ったけどね」
ジーニアス様は遊具を見ながら、少し照れくさそうに話してくれる。いやいや本当に凄いですよ。
「子供達が笑顔になれる場所を作れるなんて、ジーニアス様は凄いですよ、私はそんな事思いつか無かったので尊敬します」
「わわっ大した事じゃないからさっそんなに褒めないでくれよ。…………照れる」
ジーニアス様は右手で自分の目を覆い、黙ってしまった。頬が赤くなっているのが手の隙間から見える。そんな姿を見ると、なぜだか自分まで恥ずかしくなってきた。
うん。こんな時はこの場を離れよう。それが一番、そうだ遊具を近くで見て見ようかな。
ジーニアス様が作った遊具は、前世で言う所の滑り台やブランコなどが合体した、色々なアスレチックが楽しめる大きな遊具。
「凄いなぁ……こんなのが作れるんだなぁ」
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「女神ソフィア様、一緒に遊ぼ」
「あちょぼ!」
「ねっ?」
くぅなんて可愛いおねだりなの! これを断れる人がいるなら教えて欲しい。
「よーしっ遊ぼっか」
「「「わぁぁーい♪」」」
この後、ヘトヘトになるまで子供達と遊具を楽しむことになるなんて、そして翌日足がプルプルする事になるなんて、この時の私は思いもよらないのだった。
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