【完結】虐げられた令嬢の復讐劇 〜聖女より格上の妖精の愛し子で竜王様の番は私です~

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ルチア十歳、断罪&冒険編

作戦会議

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 今日は、白ちゃん黒ちゃんと念願の図書館に来ている。やっと来れた……もっと早くに来たかったんだけど、義母たちにあれやこれやと仕事を言いつけられ、中々身動きが取れなかった。

 図書館は、色々とこの世界について勉強するには最適。無料で解放してくれているのでお金を持ってない私には最高の勉強場所といえる。

 まだ10歳!!私の人生これから!

 ザマァしたら、この国を出て自由に旅しても良いかもね。
 あんな侯爵家に未練などない。 
 楽しい未来にする為に、努力は怠らないようにしないと。

 今日はこの国の婚約や結婚について詳しく調べにきた。
 何故かと言うと、皇子と婚約解消し義姉と婚約したのに、やっぱり私と再び婚約。などと出来てしまうのがあると、怖いからだ。

ーールチィ!!見つけた。この本とか?王族について書いてあるよ!

「本当? ありがとう白ちゃん」

ーーふむ。うーん……なるほど。

 図書館に来てビックリしたんだけれど、白ちゃん黒ちゃんは文字が読める。なんなら古代文字まで、聖獣って凄いんだなぁ。

 ふむふむ……王族は、婚約破棄したら次の婚約者とは絶対に結婚しないとならないため、次の婚約者選びはかなり慎重なるか……!

「よっし!きたぁ!」

 私はちっちゃくガッツポーズをする。
 義姉と婚約したら解消出来ないのね!やたっ

 王妃教育なども十三歳の魔力測定を終えると成人と見なし、はじまる。
 うわぁ、後三年したら王妃教育がはじまるのか。

 絶対に今回のタイミングで婚約破棄を成功させないと!
 ある意味このチャンスをくれた義姉に感謝だね。

 私は念話で二匹に話かける。周りには見えてないから、こう言う時は便利。

ーーあのね、後1週間したら義姉の適性検査が教会であるでしょ?私も白ちゃんの側にいた方が良いと思うけど……あの2人は絶対に連れて行ってくれない筈だから、どうしようかな? って考えてて。

ーーそれは絶対だよ! あんな臭いのといた後は、直ぐにルチィの良い匂いに癒されないと……僕死んじゃうよ。

 自分で言って想像したのか、白ちゃんがパタンとわざと倒れる。

 こんなに嫌がって、うーん……どーしたら。義母たちは朝一に行くだろうし。朝一は何か仕事をさせられるし。

ーーなぁ? 朝の仕事って大体掃除が多いよなぁ。まぁ仕事って言うくそばばあの嫌がらせだからな。

朝の事を思い出したのか、黒ちゃんが嫌そうな顔で話す。

ーーあっそれならさ、浄化魔法を使ったら一瞬で綺麗になると思うよ!
浄化魔法を部屋綺麗にするイメージで使えば、ルチィの魔力なら一瞬でピカピカになるよ。妖精達にもお手伝いお願いしたら良いよね?

ーーなるほど、それだと掃除がすぐに終わるかも!白ちゃん天才

 ワシワシッっと白ちゃんを撫でる。

ーー俺だってそれくらい気づいてたし……。

 黒ちゃんが拗ねてるのでどっちも愛でる。はぁー可愛い。癒し。

「!!」

 もうこんな時間! 早く帰らないと義母や義姉に見つかったら大変。

 今日は良い情報が知れて良かった。
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