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ヴィルヘルニア帝国
王太子
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「出来損ないのお前が、書庫でなんの調べものがあるってんだ?」
「ここは男と逢い引きするための場所じゃねーんだぞ?」
「ハハハッ、ちがいねぇ」
金糸の刺繍が入った高そうな服を着た男たちが、いきなり話しかけてきたと思ったらキャロをバカにする。
なんだコイツら、三人とも耳がうさ耳じゃない。兄妹なのに違うのか……?
こっそり鑑定で確認してみると……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【獣人族】
種族 黒豹獣人
名前 アレク・ヴィルヘルミナ
力 C/B
体力 B/B
魔力 C/B
獣人の国ヴィルヘルミナ帝国の王太子(第一皇子)
スキル 魔法剣士
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ほう……豹獣人か、なるほどな。耳が黒い奴が王太子か。一番偉そうにしてるもんな。
残りの二人は耳が茶色のヒョウ柄だからこいつらも豹獣人だろうな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【獣人族】
種族 豹獣人
名前 ローランド・ヴィルヘルミナ
力 B/B
体力 B/A
魔力 D/C
獣人の国ヴィルヘルミナ帝国の第二皇子
スキル 身体強化
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【獣人族】
種族 黒豹獣人
名前 ブルーノ・ヴィルヘルミナ
力 C/B
体力 D/C
魔力 B/A
獣人の国ヴィルヘルミナ帝国の第三皇子
スキル 炎魔法
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
背が一番でっかくてガタイの良いのが第二皇子で、第三皇子は背が低くてヒョロイ感じだな。メガネかけてインテリっぽいな。
だけどなんでキャロだけ兎獣人なんだ? 後で聞いてみよう。
「キャロ。お前はここで何をしていたんだ?」
第一王子の黒豹獣人がキャロを訝しげに見る。
その表情に萎縮しながらもキャロは返事を返した。
「僕たちは調べ物をしていたんです」
「調べ物ねぇ……」
嫌味ったらしくテーブルに積み上げていた本を見つめる。
「お兄様たちは何をしに?」
「俺たちはなぁ? お前みたいに好きな事をして遊んでいる訳にはいかねーからな? 国王様からとある国について調べてくれと言われて、ここに資料がないかと探しに来たんだ」
キャロの質問に対してめんどくさそうに答えを返す黒豹獣人。妹に対してその態度はどうかと思うぜ?
もっと優しいお兄ちゃんになれねーの?
俺が呆れたようにキャロたちのやり取りを見ていたら、メガネをかけた豹獣人が声を上げた。
「アアアッアレク兄さん! 本棚の封印が解けてる!」
「え? 封印が!? ブルーノ何言ってるんだよ! あれはどんな解除師が封印を解除しようとしても、出来なかっただろ!?」
「そうだぜ、もう何百年も封印されたままだぞ」
黒豹獣人たちが慌て出す。
どうやら琥珀が解除した封印は、かなりやべえ代物だったみたいだな。
とうの琥珀はというと、ケーキを食べて満足したのか俺の横で気持ちよさそうに寝てるがな。
「あれ、本棚が……ガラガラだ! こんなだった!?」
「いや、ビッシリと本が並べられていたはず」
「なんで……?」
そう言って三人が俺たちの方に一斉に見た。
「「「その机に乗っている本はここに封印されてた本なのか!?」」」
豹獣人たちは、息ぴったりに質問してきた。
気が合うことで。
「ここは男と逢い引きするための場所じゃねーんだぞ?」
「ハハハッ、ちがいねぇ」
金糸の刺繍が入った高そうな服を着た男たちが、いきなり話しかけてきたと思ったらキャロをバカにする。
なんだコイツら、三人とも耳がうさ耳じゃない。兄妹なのに違うのか……?
こっそり鑑定で確認してみると……。
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【獣人族】
種族 黒豹獣人
名前 アレク・ヴィルヘルミナ
力 C/B
体力 B/B
魔力 C/B
獣人の国ヴィルヘルミナ帝国の王太子(第一皇子)
スキル 魔法剣士
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ほう……豹獣人か、なるほどな。耳が黒い奴が王太子か。一番偉そうにしてるもんな。
残りの二人は耳が茶色のヒョウ柄だからこいつらも豹獣人だろうな。
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【獣人族】
種族 豹獣人
名前 ローランド・ヴィルヘルミナ
力 B/B
体力 B/A
魔力 D/C
獣人の国ヴィルヘルミナ帝国の第二皇子
スキル 身体強化
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【獣人族】
種族 黒豹獣人
名前 ブルーノ・ヴィルヘルミナ
力 C/B
体力 D/C
魔力 B/A
獣人の国ヴィルヘルミナ帝国の第三皇子
スキル 炎魔法
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背が一番でっかくてガタイの良いのが第二皇子で、第三皇子は背が低くてヒョロイ感じだな。メガネかけてインテリっぽいな。
だけどなんでキャロだけ兎獣人なんだ? 後で聞いてみよう。
「キャロ。お前はここで何をしていたんだ?」
第一王子の黒豹獣人がキャロを訝しげに見る。
その表情に萎縮しながらもキャロは返事を返した。
「僕たちは調べ物をしていたんです」
「調べ物ねぇ……」
嫌味ったらしくテーブルに積み上げていた本を見つめる。
「お兄様たちは何をしに?」
「俺たちはなぁ? お前みたいに好きな事をして遊んでいる訳にはいかねーからな? 国王様からとある国について調べてくれと言われて、ここに資料がないかと探しに来たんだ」
キャロの質問に対してめんどくさそうに答えを返す黒豹獣人。妹に対してその態度はどうかと思うぜ?
もっと優しいお兄ちゃんになれねーの?
俺が呆れたようにキャロたちのやり取りを見ていたら、メガネをかけた豹獣人が声を上げた。
「アアアッアレク兄さん! 本棚の封印が解けてる!」
「え? 封印が!? ブルーノ何言ってるんだよ! あれはどんな解除師が封印を解除しようとしても、出来なかっただろ!?」
「そうだぜ、もう何百年も封印されたままだぞ」
黒豹獣人たちが慌て出す。
どうやら琥珀が解除した封印は、かなりやべえ代物だったみたいだな。
とうの琥珀はというと、ケーキを食べて満足したのか俺の横で気持ちよさそうに寝てるがな。
「あれ、本棚が……ガラガラだ! こんなだった!?」
「いや、ビッシリと本が並べられていたはず」
「なんで……?」
そう言って三人が俺たちの方に一斉に見た。
「「「その机に乗っている本はここに封印されてた本なのか!?」」」
豹獣人たちは、息ぴったりに質問してきた。
気が合うことで。
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