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ヴィルヘルニア帝国
ワイバーンの価値
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「乱道様! ワイバーンの素材なんて、生産者ギルド初ですよ! 流石に冒険者ギルドもレア素材なので売ってくれないし、これは生産者ギルドで革命が起きますよ」
キャロが鼻息荒く興奮気味に話す。
そんなにもワイバーンってのは価値が高いのか。そういえば、エセ王国でもどうにか売ってくれと、ギルド長が欲しそうにしていたのを思い出す。
さらにワイバーンは血や内蔵までが色んな薬の材料になるとかで、あの時に『血や内臓なんて食えねーしいらねぇ』とほざいてた俺を説教してぇ。
我路は売れると思いますよ?って言ってたんだよなぁ。
けどさ、内臓とかグロくて手で触るのがちょっとって思っちまって……。
はぁ、とっておけば良かったなと少し後悔した。
血や内臓がないことをキャロが物凄く残念そうにしてたし。
そんな姿を見るとなぁ。次ワイバーンに会ったらちゃんと取っとくからな。
「乱道様、買取金額なんですが魔石が一番高くて二つで白金貨一枚」
「ん? 白金貨ってなんだ?」
「ええと、金貨千枚で白金貨一枚の価値になります」
「はぁ!? 金貨千枚!?」
確か金貨一枚が約一万円くらいの価値だって我路が言ってたよな?
って事は白金貨一枚は一千万円!?
「ちょちょ!? そんなに貰って良いのかよ!? 生産者ギルド潰れないか?」
「それは大丈夫です。本当なら色を付けて買い取りたいぐらいです。出来なくて申し訳ありません」
キャロが申し訳なさそうに耳を下げて俺を見る。
全然申し訳なくなんてないぞ。貰いすぎてるくらいだ。
「後は牙が一本金貨五十枚で牙が四十本ありましたので合計白金貨二枚、骨が白金貨一枚、皮が金貨二百枚になります。合計白金貨四枚と金貨二百枚になります」
そう言って金貨入った箱を俺に渡してきた。
箱を開けると中にプラチナみたいに輝く白金貨と金貨が入っていた。
俺一気にお金持ちになっちゃたぞ。もしかして、このまま魔獣を倒しては売っていけば、一気に金持ちになれるんじゃ。
「にしし」
『らんどーちゃま? どうしたんでち? 笑い方がなんだがゲスイでち』
琥珀が俺の顔を覗きこみ残念そうな目で俺を見てくる。おい琥珀お前にだけはその顔されたくねーぞ!
確かにゲスい事を考えちまってたけどな?
思わぬ所から金も入ってきた事だし、この後美味いもんでも食いにいくかぁ!
そうだ、稲荷についてのことも調べたい。こんな時は図書館とか行ったらいいのか?
そもそもこの街にあんのかな?
「キャロ、ちょっと質問があるんだけどよ」
「はい! なんですか?」
「この街に本がいっぱい置いてある所ってあるか?」
「はい! 王家が管理しているジーニアス資料研究所があります。街に住んでいる住人なら無料で本が読めます」
おお、あるんだな!
「じゃあ後でそこに連れていってくれ」
「はい! 了解しました」
「まずは、美味い飯でも食いに行こうぜ、奢るからさ案内してくれ」
「了解です。取っておきのお店を紹介しますね」
俺たちは生産者ギルドを後にし、キャロおすすめの店に案内して貰うことになった。
★★★
読んで頂きありがとうございます。こと後稲荷の謎がジワジワと明るみに(/ω\*)お楽しみにです
新しく♡機能ができましたね。1人10回も♡押せるみたいですよ。
押してくれると嬉しいです|ू・ω・` )ソワソワ
キャロが鼻息荒く興奮気味に話す。
そんなにもワイバーンってのは価値が高いのか。そういえば、エセ王国でもどうにか売ってくれと、ギルド長が欲しそうにしていたのを思い出す。
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我路は売れると思いますよ?って言ってたんだよなぁ。
けどさ、内臓とかグロくて手で触るのがちょっとって思っちまって……。
はぁ、とっておけば良かったなと少し後悔した。
血や内臓がないことをキャロが物凄く残念そうにしてたし。
そんな姿を見るとなぁ。次ワイバーンに会ったらちゃんと取っとくからな。
「乱道様、買取金額なんですが魔石が一番高くて二つで白金貨一枚」
「ん? 白金貨ってなんだ?」
「ええと、金貨千枚で白金貨一枚の価値になります」
「はぁ!? 金貨千枚!?」
確か金貨一枚が約一万円くらいの価値だって我路が言ってたよな?
って事は白金貨一枚は一千万円!?
「ちょちょ!? そんなに貰って良いのかよ!? 生産者ギルド潰れないか?」
「それは大丈夫です。本当なら色を付けて買い取りたいぐらいです。出来なくて申し訳ありません」
キャロが申し訳なさそうに耳を下げて俺を見る。
全然申し訳なくなんてないぞ。貰いすぎてるくらいだ。
「後は牙が一本金貨五十枚で牙が四十本ありましたので合計白金貨二枚、骨が白金貨一枚、皮が金貨二百枚になります。合計白金貨四枚と金貨二百枚になります」
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「にしし」
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思わぬ所から金も入ってきた事だし、この後美味いもんでも食いにいくかぁ!
そうだ、稲荷についてのことも調べたい。こんな時は図書館とか行ったらいいのか?
そもそもこの街にあんのかな?
「キャロ、ちょっと質問があるんだけどよ」
「はい! なんですか?」
「この街に本がいっぱい置いてある所ってあるか?」
「はい! 王家が管理しているジーニアス資料研究所があります。街に住んでいる住人なら無料で本が読めます」
おお、あるんだな!
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「はい! 了解しました」
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