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菜々のHなお願い
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僕のかわいい彼女、入江菜々は実は魔法少女だ。
「プリファニティール」のアクアとしてこの街を守るために戦っている。
バトル空間を縦横無尽に駆け抜けて、他のメンバーと共に堂々と戦っているけれど、変身前は全く違っていて正反対と言ってもいい。大人しくて、真面目で、ちょっと臆病な普通の16歳。これは僕だけが知ってる彼女の秘密だ。
そして、それはベッドの上でも同様だった。始める時に電気は絶対消すし、キスをしても受け入れるのがやっと。僕がお願いしてやっとおずおずと舌を入れてくれるくらいだ。小柄な身体と相まって小動物っぽさを感じてしまう。
最初の頃は不安になって「嫌なの?」「怖いの?」と聞いてたけど、決してそうではないらしい。実際に僕の愛撫には僅かながらちゃんと反応してくれるし、終わった後はとても嬉しそうな顔で抱きついてくる。
なら何故か。
その答えは「恥ずかしい」だった。
僕に裸を見られる事も、Hな声を聞かれる事も、僕の身体に触れる事も、とにかく恥ずかしい。僕に抱かれるのは幸せだし嬉しい。けど、それでも恥ずかしい。らしい。
僕はそんな菜々がとても愛おしい。その奥手な所も。喘ぎ声を出さないように手で抑える所も。僅かながら反応してくれる所も。なんやかんや秘所をびっしょり濡らしている所も。
だから、僕は今のままでも全然問題無かったし、これからも菜々と付き合っていきたい思っていた。
――しかし、菜々はそう思っていなかったみたいだ
ある日の夕方、菜々が早足で僕の部屋に飛び込んできた。
「ヒロ。私、やったよ。ついにあの大幹部を倒したんだぁ!」
「おお。凄いじゃないか。おめでとう菜々!」
「私のおかげで勝てたって、ルンルンもみんなも褒めてもらったんだぁ。だから、ヒロも褒めてぇ」
そう言いながら、床に座っている僕の方にゴロンと身体をくっ付けてくる。
こんなに嬉しそうな菜々は久しぶりに見る。僕もそれを見て嬉しくなり、いつもよりたくさん頭を撫で続けた。
「……」
「……」
……長時間まったりしている内に、僕達の間の空気があやしくなってきた。両親はまだまだ帰ってこない。家にいるのは僕達だけだ。
菜々のうっとりとした瞳が僕を捕えて離さない。二人の心臓がドキドキしているのがわかる。もう止められない。
僕は菜々のほっぺたに手を添えて、顔を近づける。
「……ごめん。待って」
しかし、それを止めたのは菜々だった。
「ヒロ、あのね?今日はとっても頑張ったから、恥ずかしいけど、ヒロにお願いしたい事があるんだ」
菜々がこんな事を言うのは初めてだ。照れたような顔を見せ、緊張しているようにも見える。僕の取る答えは一つしかない。
「うん。もちろんいいよ。菜々のいう事なんでもしてあげる」
「ありがとう! あのね、私、実は前から……」
顔をさらに真っ赤にさせながら、僕の耳元でそっと呟いた。
「えっ?」
菜々が耳元で呟いた言葉に驚いた。まさか菜々からこんなお願いされるとは思っていなかった。その言葉とは……
――プリファニティールに変身したままHしたかったんだ
僕の驚いた表情を見て、菜々は目を潤ませながら続ける。
「やっぱり、ダメ、かな」
「……ううん。僕はいいけど、ルンルンがなんていうか」
ルンルンとはプリファニティールの4人に変身アイテムを授けたうさぎ型のマスコット的キャラクターだ。外見のかわいさとはうってかわって色々と厳しく、必要時以外は変身厳禁だった筈だ。
「大丈夫、だって今日は頑張ったんだもん。これくらいご褒美があっても良いと思うの」
「……」
「それに、もしダメだったら今頃ここに現れて怒鳴っているよ。きっとお目こぼししてくれてるんだよ」
「そ、そうなのか?」
「うん。そう」
僕はルンルンと話した事は一度もないし、僕の事をどう思ってるかわからない。だから、僕は菜々の言う事を信じるしかない。
「……わかったよ。僕はプリファニティールの菜々を抱きたい。だから、ここで変身してくれるかな?」
「うんっ!」
とても嬉しそうな笑顔を見せると、そっと立ち上がり僕から少し離れた。
菜々はこれから初めて僕の目の前で変身をする。僕はドキドキが止まらないし、きっと菜々もそうだろう。
「じゃあ、いくね!」
菜々は「プリファニロッド!」と叫んで、手に現れたロッドをタッチして変身を開始する。
「チェンジ・プリファニ・ドリーム!」
僕の目の前で様々な光の帯が降り注いでくる。髪の色も黒から明るめのネイビーブルーに変わり、遠くからしか見た事のない魔法少女となっていく。
「きれいだ……!」
終わり際、部屋の中がとても眩しく光った後、ゆっくり目を開くと目の前に変身を完了させたプリファニアクアが立っていた。
「初めてだよね。変身した私とこんなに近くにいるのは。ヘヘっ。ちょっと恥ずかしいな」
そう言いながら、菜々はくるりと身体を回転させる。その可憐さと可愛さが僕の胸を打つ。
「どうかな。ヒロ」
そう言いながらも、菜々は自信が満ちたような顔を見せている。表情を見るだけでも性格が変わっているのがわかる。目の前にいるのはプリファニティールのアクアなんだ。
「うん。とてもきれいで可愛いよ。そんな菜々と今から……」
――Hな事が出来るのが信じられない。と言おうとした時、菜々は僕をしっかりと抱きしめていた。
「な、菜々っ!?」
その動きの速さと予想外の行動に、僕は驚いて変な声を出してしまった。
「うん。ありがとうヒロ。私、もう我慢出来ないんだ。だから……」
そう言うと菜々は僕をベッドに押し倒す。今まで一度も無かったシチュエーションに、そしていつも恥ずかしがっていた菜々の豹変に、僕はどうにかなりそうだった。
「ごめんね。もう私止められない。ヒロの全部が欲しい……!」
そう言うと、菜々の唇が僕の唇に激しく触れて、小さな舌が所狭しと僕の中を犯してくる。
口内からの痺れるような快感に、僕は何も考えなくなっていく。
菜々……菜々……
* * *
「ごめんね。私こうしたかったの。ずっと、ヒロとこうしたかったの」
僕はずっと下になりながら、菜々の思うがままにされている。菜々の手が僕のあらゆる所を触り、快楽に歪む僕の顔を見て更に興奮している。
プリファニティールになった菜々はまるで別人のようだった。しかし、菜々なんだ。二人とも本当の菜々なんだ。
「ヒロも私を触って。お願い、いっぱい弄ってほしい……」
菜々はそう言って僕の手を掴んでふわりとしたスカートの中に潜り込ませる。その奥を撫でると「アッ……」という声を出す。いつもより秘肉が濡れていて、そして熱かった。
「凄い……」
「アッ。アッ。そう、そこ好きぃっ。もっともっと弄ってっ……!」
初めて聞く淫靡な菜々の声に、僕も菜々を虐めたくなってしまう。
「イヤッ。アンっ、そこ、いやぁっ!」
「ハァッ……ウッ……!」
少しして、僕たちは体勢を変えて心のままにお互いの身体を貪りくっていた。
菜々は僕のモノを口いっぱい頬張って、僕は菜々の秘肉の蜜をすするように吸っている。二人の淫靡な音と声が部屋に響き渡る。
しかし、この時間も長くは続かない。変身して覚醒している菜々に、プリファニティールに勝てる訳がない。
「菜々、ごめん。僕、もうっ……!」
その僕の弱々しい声を聞いた瞬間、菜々は更にスピードを上げて僕のアレを
絞り上げてくる。
まだ更に上があったのかと驚いたが、もう手遅れだ。我慢出来ない。
「菜々っ……菜々っ……!」
「うんっ。出して……いっぱい私の口に、出して。飲ませて……」
ウゥッ!!
その声が聞こえた瞬間、僕は菜々のかわいい口の中に全てを注ぎ込んだ。
「ハァッ……!ハァッ!」
あまりもの気持ちよさと勢いに心臓がバクバクしている。
それを見ながら、菜々は口にあるものをゆっくり味わった後、喉がゴクっと動くのが見えた。
「ヒロ。ごめんねぇ。私も、早くぅ……」
そう言って、菜々は右手を僕の股間へ持っていって柔らかくなったモノをしごき、そして左手の指を自分の股間へ持っていき、一番敏感な所を弄りだす。
「アッ……ア……ヒロッ……私のオナニー、見て……?」
その指の動きに合わせて菜々は小さく声を出す。その声が僕を興奮させる。
「菜々は、いつもこんな恥ずかしい事してるの……?」
「うん。週に一回くらい……ヒロとのを思い出しながらこうやって。アッ……!」
「菜々ってとってもエッチだったんだね。嬉しいよ……」
「うん。私、とってもエッチなんだよ……やっと、言えた」
菜々の動かしている左手に僕の指も重ねて、二人で一緒に菜々の恥ずかしい所を弄っている。
「アッ……アッ!」
菜々のいやらしい声を聞いている内に僕のも段々元気になってきた。
それに気づいた菜々は、僕に激しいキスをしながらもう一度僕を押し倒す。
「もう、いいよね?」
そう言うと、菜々は僕にまたがり、一気に腰を落とした。
「ウッ……!」
「アァン……ッ!」
いきなり奥まで到達した二人の声が同時に漏れる。
そして、それからは菜々の、いやプリファニティールの独壇場だった。一般人の僕はなすすべもなく彼女に犯されていく。菜々の腰の動きが、膣の締め付けが僕を攻め立てる。
「菜々、ここまでされたら、もうっ……!」
「まって。まだ。待ってぇ……!」
そう言いながらも腰は激しく動いている。
「どうしようヒロ。腰が止まらないよぉ…っ」
菜々はもう何も考えられないように激しく腰を打ち付けている。肉同士がぶつかる渇いた音が響き渡る。僕は必死に踏ん張る事しか出来ない。
「ハッ、ハッ、ハッ……!」
少しして菜々の呼吸が変わり、そして僕たちは一気に登りつめていく。
「アッ、アッ!やだ、イクっ、ヤダァッ!」
「菜々、菜々っ……!」
「アァン!ヒロもうダメェェ!!」
―ーそうして、僕たちは同時に達する事が出来た。
…
……
………
「ハァッ……ハァッ……」
それでも、菜々は更に僕を求め、数回愛し合った後、ようやく菜々は落ち着いた。
荒い息をしている僕に、菜々は目に涙を浮かべながら言った。
「本当にありがとう。私、幸せだよ」
「菜々……」
髪の色が少しずつ黒くなっていく。変身がゆっくり解けていく。
「ヒロ。今度、変身しない私とHする時に激しくしてみてね。後ろからとか。きっと怖がるし抵抗すると思うけど、本当は嬉しいから。待ってるから」
「……」
「変身解けたら、こんな恥ずかしい事言えないと思うから。お願い。ねっ?」
「うん。わかったよ」
「ありがとう。次はラスボスを倒した時にもっと激しいHしようね」
「……アクア、いや、菜々。またね」
「うん。またね!」
そう言うと、菜々の身体は最後に一瞬眩しく輝いた後、完全に変身前の菜々になって、力を出し尽くしたようにぐっすり眠っている。
「菜々……」
こうして、僕達の肉欲に溺れた刺激的な1日は終わってしまった。
* * *
あの後、目を覚ました菜々は自分の淫らな言動を恥ずかしがって、僕に何度も何度も謝ってきたけど、両方とも同じ菜々だから大丈夫だよ。教えてくれてありがとう。と言ってどうにか落ち着いてくれた。
うん。僕はやっぱり菜々が大好きだ。普通の入江菜々も。プリファニティールのアクアも。
これからも色々な事があると思うけど、僕は菜々のそばにいる。そう改めて思った。
----- 終わり -----
この度は読んでいただきありがとうございました!
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お気に入りや感想、いただけると嬉しいです。
これからの励みになります。
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バトル空間を縦横無尽に駆け抜けて、他のメンバーと共に堂々と戦っているけれど、変身前は全く違っていて正反対と言ってもいい。大人しくて、真面目で、ちょっと臆病な普通の16歳。これは僕だけが知ってる彼女の秘密だ。
そして、それはベッドの上でも同様だった。始める時に電気は絶対消すし、キスをしても受け入れるのがやっと。僕がお願いしてやっとおずおずと舌を入れてくれるくらいだ。小柄な身体と相まって小動物っぽさを感じてしまう。
最初の頃は不安になって「嫌なの?」「怖いの?」と聞いてたけど、決してそうではないらしい。実際に僕の愛撫には僅かながらちゃんと反応してくれるし、終わった後はとても嬉しそうな顔で抱きついてくる。
なら何故か。
その答えは「恥ずかしい」だった。
僕に裸を見られる事も、Hな声を聞かれる事も、僕の身体に触れる事も、とにかく恥ずかしい。僕に抱かれるのは幸せだし嬉しい。けど、それでも恥ずかしい。らしい。
僕はそんな菜々がとても愛おしい。その奥手な所も。喘ぎ声を出さないように手で抑える所も。僅かながら反応してくれる所も。なんやかんや秘所をびっしょり濡らしている所も。
だから、僕は今のままでも全然問題無かったし、これからも菜々と付き合っていきたい思っていた。
――しかし、菜々はそう思っていなかったみたいだ
ある日の夕方、菜々が早足で僕の部屋に飛び込んできた。
「ヒロ。私、やったよ。ついにあの大幹部を倒したんだぁ!」
「おお。凄いじゃないか。おめでとう菜々!」
「私のおかげで勝てたって、ルンルンもみんなも褒めてもらったんだぁ。だから、ヒロも褒めてぇ」
そう言いながら、床に座っている僕の方にゴロンと身体をくっ付けてくる。
こんなに嬉しそうな菜々は久しぶりに見る。僕もそれを見て嬉しくなり、いつもよりたくさん頭を撫で続けた。
「……」
「……」
……長時間まったりしている内に、僕達の間の空気があやしくなってきた。両親はまだまだ帰ってこない。家にいるのは僕達だけだ。
菜々のうっとりとした瞳が僕を捕えて離さない。二人の心臓がドキドキしているのがわかる。もう止められない。
僕は菜々のほっぺたに手を添えて、顔を近づける。
「……ごめん。待って」
しかし、それを止めたのは菜々だった。
「ヒロ、あのね?今日はとっても頑張ったから、恥ずかしいけど、ヒロにお願いしたい事があるんだ」
菜々がこんな事を言うのは初めてだ。照れたような顔を見せ、緊張しているようにも見える。僕の取る答えは一つしかない。
「うん。もちろんいいよ。菜々のいう事なんでもしてあげる」
「ありがとう! あのね、私、実は前から……」
顔をさらに真っ赤にさせながら、僕の耳元でそっと呟いた。
「えっ?」
菜々が耳元で呟いた言葉に驚いた。まさか菜々からこんなお願いされるとは思っていなかった。その言葉とは……
――プリファニティールに変身したままHしたかったんだ
僕の驚いた表情を見て、菜々は目を潤ませながら続ける。
「やっぱり、ダメ、かな」
「……ううん。僕はいいけど、ルンルンがなんていうか」
ルンルンとはプリファニティールの4人に変身アイテムを授けたうさぎ型のマスコット的キャラクターだ。外見のかわいさとはうってかわって色々と厳しく、必要時以外は変身厳禁だった筈だ。
「大丈夫、だって今日は頑張ったんだもん。これくらいご褒美があっても良いと思うの」
「……」
「それに、もしダメだったら今頃ここに現れて怒鳴っているよ。きっとお目こぼししてくれてるんだよ」
「そ、そうなのか?」
「うん。そう」
僕はルンルンと話した事は一度もないし、僕の事をどう思ってるかわからない。だから、僕は菜々の言う事を信じるしかない。
「……わかったよ。僕はプリファニティールの菜々を抱きたい。だから、ここで変身してくれるかな?」
「うんっ!」
とても嬉しそうな笑顔を見せると、そっと立ち上がり僕から少し離れた。
菜々はこれから初めて僕の目の前で変身をする。僕はドキドキが止まらないし、きっと菜々もそうだろう。
「じゃあ、いくね!」
菜々は「プリファニロッド!」と叫んで、手に現れたロッドをタッチして変身を開始する。
「チェンジ・プリファニ・ドリーム!」
僕の目の前で様々な光の帯が降り注いでくる。髪の色も黒から明るめのネイビーブルーに変わり、遠くからしか見た事のない魔法少女となっていく。
「きれいだ……!」
終わり際、部屋の中がとても眩しく光った後、ゆっくり目を開くと目の前に変身を完了させたプリファニアクアが立っていた。
「初めてだよね。変身した私とこんなに近くにいるのは。ヘヘっ。ちょっと恥ずかしいな」
そう言いながら、菜々はくるりと身体を回転させる。その可憐さと可愛さが僕の胸を打つ。
「どうかな。ヒロ」
そう言いながらも、菜々は自信が満ちたような顔を見せている。表情を見るだけでも性格が変わっているのがわかる。目の前にいるのはプリファニティールのアクアなんだ。
「うん。とてもきれいで可愛いよ。そんな菜々と今から……」
――Hな事が出来るのが信じられない。と言おうとした時、菜々は僕をしっかりと抱きしめていた。
「な、菜々っ!?」
その動きの速さと予想外の行動に、僕は驚いて変な声を出してしまった。
「うん。ありがとうヒロ。私、もう我慢出来ないんだ。だから……」
そう言うと菜々は僕をベッドに押し倒す。今まで一度も無かったシチュエーションに、そしていつも恥ずかしがっていた菜々の豹変に、僕はどうにかなりそうだった。
「ごめんね。もう私止められない。ヒロの全部が欲しい……!」
そう言うと、菜々の唇が僕の唇に激しく触れて、小さな舌が所狭しと僕の中を犯してくる。
口内からの痺れるような快感に、僕は何も考えなくなっていく。
菜々……菜々……
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「ごめんね。私こうしたかったの。ずっと、ヒロとこうしたかったの」
僕はずっと下になりながら、菜々の思うがままにされている。菜々の手が僕のあらゆる所を触り、快楽に歪む僕の顔を見て更に興奮している。
プリファニティールになった菜々はまるで別人のようだった。しかし、菜々なんだ。二人とも本当の菜々なんだ。
「ヒロも私を触って。お願い、いっぱい弄ってほしい……」
菜々はそう言って僕の手を掴んでふわりとしたスカートの中に潜り込ませる。その奥を撫でると「アッ……」という声を出す。いつもより秘肉が濡れていて、そして熱かった。
「凄い……」
「アッ。アッ。そう、そこ好きぃっ。もっともっと弄ってっ……!」
初めて聞く淫靡な菜々の声に、僕も菜々を虐めたくなってしまう。
「イヤッ。アンっ、そこ、いやぁっ!」
「ハァッ……ウッ……!」
少しして、僕たちは体勢を変えて心のままにお互いの身体を貪りくっていた。
菜々は僕のモノを口いっぱい頬張って、僕は菜々の秘肉の蜜をすするように吸っている。二人の淫靡な音と声が部屋に響き渡る。
しかし、この時間も長くは続かない。変身して覚醒している菜々に、プリファニティールに勝てる訳がない。
「菜々、ごめん。僕、もうっ……!」
その僕の弱々しい声を聞いた瞬間、菜々は更にスピードを上げて僕のアレを
絞り上げてくる。
まだ更に上があったのかと驚いたが、もう手遅れだ。我慢出来ない。
「菜々っ……菜々っ……!」
「うんっ。出して……いっぱい私の口に、出して。飲ませて……」
ウゥッ!!
その声が聞こえた瞬間、僕は菜々のかわいい口の中に全てを注ぎ込んだ。
「ハァッ……!ハァッ!」
あまりもの気持ちよさと勢いに心臓がバクバクしている。
それを見ながら、菜々は口にあるものをゆっくり味わった後、喉がゴクっと動くのが見えた。
「ヒロ。ごめんねぇ。私も、早くぅ……」
そう言って、菜々は右手を僕の股間へ持っていって柔らかくなったモノをしごき、そして左手の指を自分の股間へ持っていき、一番敏感な所を弄りだす。
「アッ……ア……ヒロッ……私のオナニー、見て……?」
その指の動きに合わせて菜々は小さく声を出す。その声が僕を興奮させる。
「菜々は、いつもこんな恥ずかしい事してるの……?」
「うん。週に一回くらい……ヒロとのを思い出しながらこうやって。アッ……!」
「菜々ってとってもエッチだったんだね。嬉しいよ……」
「うん。私、とってもエッチなんだよ……やっと、言えた」
菜々の動かしている左手に僕の指も重ねて、二人で一緒に菜々の恥ずかしい所を弄っている。
「アッ……アッ!」
菜々のいやらしい声を聞いている内に僕のも段々元気になってきた。
それに気づいた菜々は、僕に激しいキスをしながらもう一度僕を押し倒す。
「もう、いいよね?」
そう言うと、菜々は僕にまたがり、一気に腰を落とした。
「ウッ……!」
「アァン……ッ!」
いきなり奥まで到達した二人の声が同時に漏れる。
そして、それからは菜々の、いやプリファニティールの独壇場だった。一般人の僕はなすすべもなく彼女に犯されていく。菜々の腰の動きが、膣の締め付けが僕を攻め立てる。
「菜々、ここまでされたら、もうっ……!」
「まって。まだ。待ってぇ……!」
そう言いながらも腰は激しく動いている。
「どうしようヒロ。腰が止まらないよぉ…っ」
菜々はもう何も考えられないように激しく腰を打ち付けている。肉同士がぶつかる渇いた音が響き渡る。僕は必死に踏ん張る事しか出来ない。
「ハッ、ハッ、ハッ……!」
少しして菜々の呼吸が変わり、そして僕たちは一気に登りつめていく。
「アッ、アッ!やだ、イクっ、ヤダァッ!」
「菜々、菜々っ……!」
「アァン!ヒロもうダメェェ!!」
―ーそうして、僕たちは同時に達する事が出来た。
…
……
………
「ハァッ……ハァッ……」
それでも、菜々は更に僕を求め、数回愛し合った後、ようやく菜々は落ち着いた。
荒い息をしている僕に、菜々は目に涙を浮かべながら言った。
「本当にありがとう。私、幸せだよ」
「菜々……」
髪の色が少しずつ黒くなっていく。変身がゆっくり解けていく。
「ヒロ。今度、変身しない私とHする時に激しくしてみてね。後ろからとか。きっと怖がるし抵抗すると思うけど、本当は嬉しいから。待ってるから」
「……」
「変身解けたら、こんな恥ずかしい事言えないと思うから。お願い。ねっ?」
「うん。わかったよ」
「ありがとう。次はラスボスを倒した時にもっと激しいHしようね」
「……アクア、いや、菜々。またね」
「うん。またね!」
そう言うと、菜々の身体は最後に一瞬眩しく輝いた後、完全に変身前の菜々になって、力を出し尽くしたようにぐっすり眠っている。
「菜々……」
こうして、僕達の肉欲に溺れた刺激的な1日は終わってしまった。
* * *
あの後、目を覚ました菜々は自分の淫らな言動を恥ずかしがって、僕に何度も何度も謝ってきたけど、両方とも同じ菜々だから大丈夫だよ。教えてくれてありがとう。と言ってどうにか落ち着いてくれた。
うん。僕はやっぱり菜々が大好きだ。普通の入江菜々も。プリファニティールのアクアも。
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