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禁反魂の法理
船上の鎮魂歌
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「落ち着いたか? マキャート。なら、そろそろ占ってやれよ」
「あ、ああ。使い魔の居場所だったね、実はもう占って特定済みなんだ」
「だったら、すぐに教えてやれよ」
「バーナード、場所が場所だ。急いで伝えても意味がない、特に彼女には。ハーンたちから聞いたぞ、空を飛んでいたそうじゃないか!?」
正気に戻った学者と猫が言い争い始めていた。
別段、聞き耳を立てるつもりはなかったけど、本人たちは気にも留めず論じる事に白熱している。
おかげで内容が駄々洩れだ。
学者の彼が言うには、モリスンはこのサクリファイスの何処かにいるらしい。
らしいとは、本人から直接聞いたわけでもなく、会話の内容から想定しただけの話だ。
要約すると使い魔はすぐ近くにいる、私にそう教えてしまうと真っ先に助けにいってしまう可能性を憂慮して、あえて時間を稼ごうとしたようだ。
サクリファイスの夜は危険だ。
実際、私も全てを知っているわけではない、マテリアルリーダーやソルジャーよりも強い力を持った魔物がいる事は大いにある。
少なくともマキャートさんは私達よりもこの場所に詳しい。ゆえに彼なりの配慮だったのだろう。
「で、お前。さっき、不可解って言っていたよな、何か月だ?」
「妊娠か?」
「ふざけている場合か……ここから出れなくなって、どれぐらい時間が経ったんだと訊いているんだよ」
「はぁ~昔から、そういう所は鼻が利くよなぁ。三か月近くになるかな」
「だぁ――――!! やはり、そう来るか! 霊脈の流れからして良からぬ事に巻き込まれると思ったんだよな」
バーナードが頭を抱えていた。
お酒を煽りながらマキャートさんは「それも、ジオ・マギアの能力せいだな。一定時間、経過すると地形の配置が組み換えられて出られなくなる。まるで、誰一人として帰還させないと言わんばかりにな。面白い話をしてやろう、バーナード。夜になってお前たちを襲おうとした魔物の正体はな――」
「マキャート、酒の飲み過ぎだ。それ以上は口を滑らせるなよ、特に連れの二人には言うなよ。混乱させたくはないからな」
何か……バーナード氏がらしかぬ事を仰っている。
もし、この会話が私のあずかり知らぬ所で行われていたのなら恰好良かったと思う。
けれど、当の本人はすぐ近くにいて話を耳にしているのだ……明らかにこちらの高感度を上げる為の猿芝居だと、彼らの魂胆が透けて見える。
魔物の正体が何なのか? 私の好奇心に揺さぶりをかけているつもりのようだが、そうはいくか。
ここは敢えて全力でスルーしよう! 何か腹立たしいしぃ。
「すまん、ともかく明日は遺跡の管理者に会う予定だ。同行、頼めるか?」
「おう、こちらとしても破壊しちまった門について謝りにいかないとなぁー! 誰かさんが頑張り過ぎたから、不慮の事故なんだけど、壊した事には変わりないからよぉー!」
君……いの一番にトンズラしようとしたじゃんね。何、聖人みたいな言い方して人を煽ってくるのかな?
「言っている事は正しいし否定もできないけど、そんなに私の事を構いたいの?」
「はん。お前さんがギデギデ浮かれているから、ここに来た目的を忘れてはいないかと疑っただけのことよ」
「別に忘れてなんか! ただ、皆が忙しそうでなかなか訊き出せなかったというか……とにかく! タイミングを見計らって――」
「モチ、その考え自体は悪くはねぇよ。けど、お前が遠慮する理由がここにあるのか? ぶっちゃけ、あの揚げ物と盾持ちは捕虜のようなもんだ。マキャートが俺の知り合いだったから事は穏便に済んだが、もしコイツがいなければ俺は洗いざらい全部、アイツらから訊き出すつもりだったぜ」
「ちょっ……と、何を言っているの? バーナードが言っている事、全然分からない!! 分からないよ!!」
彼の血の通わないような台詞に、耐えられなくなった私は思わず食堂を飛び出していた。
この世界の人間は、私達とは決定的に違う。
粗暴で冷徹で好戦的な連中ばかりだ。
世界観が違うのは勿論、分かっている……分かっていたつもりだった。
でも、根本的な部分からして大きくズレている。
彼らは生まれた時から戦い続けているんだ、この過酷、苛烈極まりない世界で――
そこに安らぎなんかないはず……それでも、生き延びようとする意志が強固なのだ。
その為ならば、手段も目的すら選択する余地はない。
誇りや尊厳もかなぐり捨ててまで、彼らは生存する事を最優先する。
何て事はない、生存本能の塊なんだ。
私達も彼らも……ただ、ベクトルだけが合わない。
本当にこんな世界で希望を見出せるのか? 私には自信がない、持てないんだ。
小波の音が聞こえる。
海上なのか、夜風がひんやりとしている。
無意識に飛び出したのはいいけど、逃げる場所なんて甲板以外になかった。
夜の海は真っ暗だ、そこに光の差し込む隙間はない。
なんだか、今の自分の心情を映している鏡みたいで笑えてくる。
「んふ――ふふっ……ふん――」
風音に混じって微かに歌のようなモノが聞こえる。
なんだか、懐かしく思えてくる音色に誘われ船首の方で歩いていくと海を眺めながら佇んでいる、人の背が見えた。
「そこに居るのは誰?」
私がそう呼び掛けると、急に歌が止んだ。
同時に目の前の人物が静かにこちらの方を凝視していた。
「あっ、夕方の!」
意図せず声が漏れてしまった。
そこにいたのは、甲板で荷を運んでいた船員のあの少年。
確か、ウツロという名前だったはず――
彼は私を一瞥しておきながら、何も告げずにまた海の方へ顔を向けてしまった。
私の事なんか、まったく眼中にないみたいだけど今はそれが救いだ。
変に気を回されても、反応に困ってしまう。
それとなく、彼の隣にいって聞いてみる。
「さっきの歌、君が歌っていたんだよね。何て曲かな? 昔、どこかで聞いたような温かい曲……良かったら教えてくれないかな?」
少年は視線だけをこちらに向けた。
無表情で一体何を考えているのか分からない。
引き合いに出すのも憚りがあるけどリシリちゃんとは対称的な表情だ。
彼女のソレは分かり辛いだけで、ちゃんと伝えようとする意思が存在した。
ところが彼のはどうだろう。
どう見ても、虚無……何もない空っぽの眼差しは底なしの沼のようで見ているだけで身震いがしてくる。
「ご、ゴメンね。折角、一人で歌っていたのに、そんな風に人に覗き見られていたら嫌だよね」
「……知らない」
「えっ!」
「曲名は知らない。人が何を思うが俺には関係ない……」
見た目通り、繊細な小声だった。
耳を澄ませないと聞き取りにくい。
しかし、彼はちゃんと私の問いに答えてくれた。
その事だけで、気分が少し晴れやかになってくる。
「関係ないって、良く割り切れるよね~。私なんか、いつも周囲の顔色が気になっちゃう」
「俺には何もないから。今までどうやって暮らしてきたのか? どうしてここに居るのか? 自分の名前すら思い出せないし、感情と呼べるモノも一切湧いてこない。だから何でもない」
「感情がないのに、どうして私と話そうと思ったの?」
「分からない。ただ、アンタには話しても良いと思った」
「君って不思議だね。気休めかもしれないけれど、感情というのが理解できていないだけで、無いというわけではないんじゃないかな? 無いなら、まず歌を歌ったりはしないよ」
「あれは、レクイエムだ。あの丘の遺跡を永遠と彷徨う亡者たちは二度と生き返らないから」
彼の視線の先に拡がっているサクリファイスという廃都。
亡者とは言うまでもなく紫甲冑の戦士たちだ。
どうしてウツロ君が彼らを弔っているのか誰も知らないし、言っている事も曖昧だ。
だけど、これだけは確実だ。
知らない事を知らないままにしてはいけない。
特に彼の場合は悩み苦しむことすら理解できないでいる。
それがどれほど悲惨な事か、私はよく知っている。
できれば、力になってあげたい……私自身がそうして貰ったように、今度は手を差し伸べる番だと思う。
もっとも、本人がそれを望めばの話だが……。
「あ、ああ。使い魔の居場所だったね、実はもう占って特定済みなんだ」
「だったら、すぐに教えてやれよ」
「バーナード、場所が場所だ。急いで伝えても意味がない、特に彼女には。ハーンたちから聞いたぞ、空を飛んでいたそうじゃないか!?」
正気に戻った学者と猫が言い争い始めていた。
別段、聞き耳を立てるつもりはなかったけど、本人たちは気にも留めず論じる事に白熱している。
おかげで内容が駄々洩れだ。
学者の彼が言うには、モリスンはこのサクリファイスの何処かにいるらしい。
らしいとは、本人から直接聞いたわけでもなく、会話の内容から想定しただけの話だ。
要約すると使い魔はすぐ近くにいる、私にそう教えてしまうと真っ先に助けにいってしまう可能性を憂慮して、あえて時間を稼ごうとしたようだ。
サクリファイスの夜は危険だ。
実際、私も全てを知っているわけではない、マテリアルリーダーやソルジャーよりも強い力を持った魔物がいる事は大いにある。
少なくともマキャートさんは私達よりもこの場所に詳しい。ゆえに彼なりの配慮だったのだろう。
「で、お前。さっき、不可解って言っていたよな、何か月だ?」
「妊娠か?」
「ふざけている場合か……ここから出れなくなって、どれぐらい時間が経ったんだと訊いているんだよ」
「はぁ~昔から、そういう所は鼻が利くよなぁ。三か月近くになるかな」
「だぁ――――!! やはり、そう来るか! 霊脈の流れからして良からぬ事に巻き込まれると思ったんだよな」
バーナードが頭を抱えていた。
お酒を煽りながらマキャートさんは「それも、ジオ・マギアの能力せいだな。一定時間、経過すると地形の配置が組み換えられて出られなくなる。まるで、誰一人として帰還させないと言わんばかりにな。面白い話をしてやろう、バーナード。夜になってお前たちを襲おうとした魔物の正体はな――」
「マキャート、酒の飲み過ぎだ。それ以上は口を滑らせるなよ、特に連れの二人には言うなよ。混乱させたくはないからな」
何か……バーナード氏がらしかぬ事を仰っている。
もし、この会話が私のあずかり知らぬ所で行われていたのなら恰好良かったと思う。
けれど、当の本人はすぐ近くにいて話を耳にしているのだ……明らかにこちらの高感度を上げる為の猿芝居だと、彼らの魂胆が透けて見える。
魔物の正体が何なのか? 私の好奇心に揺さぶりをかけているつもりのようだが、そうはいくか。
ここは敢えて全力でスルーしよう! 何か腹立たしいしぃ。
「すまん、ともかく明日は遺跡の管理者に会う予定だ。同行、頼めるか?」
「おう、こちらとしても破壊しちまった門について謝りにいかないとなぁー! 誰かさんが頑張り過ぎたから、不慮の事故なんだけど、壊した事には変わりないからよぉー!」
君……いの一番にトンズラしようとしたじゃんね。何、聖人みたいな言い方して人を煽ってくるのかな?
「言っている事は正しいし否定もできないけど、そんなに私の事を構いたいの?」
「はん。お前さんがギデギデ浮かれているから、ここに来た目的を忘れてはいないかと疑っただけのことよ」
「別に忘れてなんか! ただ、皆が忙しそうでなかなか訊き出せなかったというか……とにかく! タイミングを見計らって――」
「モチ、その考え自体は悪くはねぇよ。けど、お前が遠慮する理由がここにあるのか? ぶっちゃけ、あの揚げ物と盾持ちは捕虜のようなもんだ。マキャートが俺の知り合いだったから事は穏便に済んだが、もしコイツがいなければ俺は洗いざらい全部、アイツらから訊き出すつもりだったぜ」
「ちょっ……と、何を言っているの? バーナードが言っている事、全然分からない!! 分からないよ!!」
彼の血の通わないような台詞に、耐えられなくなった私は思わず食堂を飛び出していた。
この世界の人間は、私達とは決定的に違う。
粗暴で冷徹で好戦的な連中ばかりだ。
世界観が違うのは勿論、分かっている……分かっていたつもりだった。
でも、根本的な部分からして大きくズレている。
彼らは生まれた時から戦い続けているんだ、この過酷、苛烈極まりない世界で――
そこに安らぎなんかないはず……それでも、生き延びようとする意志が強固なのだ。
その為ならば、手段も目的すら選択する余地はない。
誇りや尊厳もかなぐり捨ててまで、彼らは生存する事を最優先する。
何て事はない、生存本能の塊なんだ。
私達も彼らも……ただ、ベクトルだけが合わない。
本当にこんな世界で希望を見出せるのか? 私には自信がない、持てないんだ。
小波の音が聞こえる。
海上なのか、夜風がひんやりとしている。
無意識に飛び出したのはいいけど、逃げる場所なんて甲板以外になかった。
夜の海は真っ暗だ、そこに光の差し込む隙間はない。
なんだか、今の自分の心情を映している鏡みたいで笑えてくる。
「んふ――ふふっ……ふん――」
風音に混じって微かに歌のようなモノが聞こえる。
なんだか、懐かしく思えてくる音色に誘われ船首の方で歩いていくと海を眺めながら佇んでいる、人の背が見えた。
「そこに居るのは誰?」
私がそう呼び掛けると、急に歌が止んだ。
同時に目の前の人物が静かにこちらの方を凝視していた。
「あっ、夕方の!」
意図せず声が漏れてしまった。
そこにいたのは、甲板で荷を運んでいた船員のあの少年。
確か、ウツロという名前だったはず――
彼は私を一瞥しておきながら、何も告げずにまた海の方へ顔を向けてしまった。
私の事なんか、まったく眼中にないみたいだけど今はそれが救いだ。
変に気を回されても、反応に困ってしまう。
それとなく、彼の隣にいって聞いてみる。
「さっきの歌、君が歌っていたんだよね。何て曲かな? 昔、どこかで聞いたような温かい曲……良かったら教えてくれないかな?」
少年は視線だけをこちらに向けた。
無表情で一体何を考えているのか分からない。
引き合いに出すのも憚りがあるけどリシリちゃんとは対称的な表情だ。
彼女のソレは分かり辛いだけで、ちゃんと伝えようとする意思が存在した。
ところが彼のはどうだろう。
どう見ても、虚無……何もない空っぽの眼差しは底なしの沼のようで見ているだけで身震いがしてくる。
「ご、ゴメンね。折角、一人で歌っていたのに、そんな風に人に覗き見られていたら嫌だよね」
「……知らない」
「えっ!」
「曲名は知らない。人が何を思うが俺には関係ない……」
見た目通り、繊細な小声だった。
耳を澄ませないと聞き取りにくい。
しかし、彼はちゃんと私の問いに答えてくれた。
その事だけで、気分が少し晴れやかになってくる。
「関係ないって、良く割り切れるよね~。私なんか、いつも周囲の顔色が気になっちゃう」
「俺には何もないから。今までどうやって暮らしてきたのか? どうしてここに居るのか? 自分の名前すら思い出せないし、感情と呼べるモノも一切湧いてこない。だから何でもない」
「感情がないのに、どうして私と話そうと思ったの?」
「分からない。ただ、アンタには話しても良いと思った」
「君って不思議だね。気休めかもしれないけれど、感情というのが理解できていないだけで、無いというわけではないんじゃないかな? 無いなら、まず歌を歌ったりはしないよ」
「あれは、レクイエムだ。あの丘の遺跡を永遠と彷徨う亡者たちは二度と生き返らないから」
彼の視線の先に拡がっているサクリファイスという廃都。
亡者とは言うまでもなく紫甲冑の戦士たちだ。
どうしてウツロ君が彼らを弔っているのか誰も知らないし、言っている事も曖昧だ。
だけど、これだけは確実だ。
知らない事を知らないままにしてはいけない。
特に彼の場合は悩み苦しむことすら理解できないでいる。
それがどれほど悲惨な事か、私はよく知っている。
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