162 / 294
百六十二話
しおりを挟む
魔力弾と氷の刃がダイダラボッチの体内に潜り込む。
そこから連鎖的な爆発が生じ、しばらく辺りは昼間のような明るさに包まれていた。
ここまで派手にやらかすと、英誕祭を愉しむ者たちも空の異変に気づく。
ただ、そこが戦場であることを彼らは知らない。
華やかに光輝く火花は、星に負けじと天を美しく着飾っていた。
ナズィール地区にいた民衆や観光客は、この空の現象を英誕際のイベント、サプライズ的なものだと受け取っていた。
花火というモノを知らない彼らにとって、あの天の輝きはあまりにも綺麗で儚い。
それでいて、その情景は一度目にしたら目蓋の裏に焼きついて離れないほど鮮烈なものだった。
人々はスケールの大きさに度肝を抜かれ、芸術的な光のパフォーマンス、その虜となっていた。
現場となるプロミネンス・ワンに見物客が押し寄せて来るのも時間の問題だった。
そうなると、真っ先に困るのはゲート前で接戦を繰り広げている二人だ。
「セクティーボイス! その背中にいる赤ん坊を取り外しなさいな」
セクティーは、かつてないほど追い込まれていた。
セクティーの声は、相手の表層意識を無視して潜在意識へと直接働きかける精神魔法だった。
オッド相手なら造作もなく操れるが、ウネにはマインドコントロールが通じない。
ハルバードで自傷を命じても、呼吸しないで活動しろと言っても、この場から立ち去るように頼んでも駄目だった。
オッドの全身に、髪を絡ませ彼の動きを制御していた。
「ギャハハ! アアギャ、ハアアア。くすぐってぇー、やめれ」
何かしらある度に、彼の脇腹をくすぐり注意力を散漫にしてしまう。
そのせいで、一度も操作できず、セクティーの苛立ちは増すばかりだった。
「ああっ、もう~! セクティーフラッシュ」
「うきゅ、うきゅううききゅ―――!」
ウネの口からポンポンと植物の種が吐き出された。
地面に着地すると、瞬時に成長し強大な豆の木になった。
振動破により、相手の身体を麻痺させるセクティーフラッシュも緑の壁に妨害され意味を成さなくなっている。
「ん? 先客か?」「何してんだろ? あの二人」「あれもイベントの一環じゃないの?」「ママ~あのお人形さん、わたしもほしい」「けっ、公然でみせつけやがって……」
「なぁ~」周囲の変化にオッドが気不味そうに指をさした。
それを見てセクティーの顔色も変わる。
プロミネンス・ワンの敷地内から眩い光がほとばしっていた。
直後、大気が震えるほどの爆発が連続して起こる。
その騒ぎに乗じて、多くの人々がゲート前に集まり始めた。
「人、多すぎだろ――! どうすんだ? 生徒会。俺達、このまま戦ってていいのかよ!?」
「くっ、君のいうとおり、これは不味いかもです。このヤジウマ、いつ敷地内に入ってもおかしくないでしょ!」
「どうにか、足止めしねぇと。さっきから爆音が止まねえ……ギデたちが戦っているんだ。ヘタしたらコイツら全員、巻き込まれちまう」
その予想は当たっていた……この時、ギデオンたちはプロミネンス・ワンからダイダラボッチを引き離していた。
ここからでは内部の様子をうかがい知ることができない。
それが逆に民衆の興味を強固たるものにしてしまっていた。
オッドは考えあぐねていた。
まさか、この中に入るのに決死の覚悟が必要だと誰が言えようか?
説明したところで、今度は真意を確かめるべく行動に移す輩もでてくるであろう。
結局、警鐘をならしてもイタチごっこにしかならない。
解決法が見つからず、気ばかり焦り出す。
そんな彼の素振りに、やれやれと言わんばかりにセクティーが肩の力を抜いてみせた。
「仕方ないですね……これ以上、騒がれても騒がしぃし、一時休戦といたしましょう。君にも手伝ってもらいます」
戦闘を中断し、セクティーがマイク片手にゲート正面まえに立ち塞がった。
「皆さーん! 英誕際楽しんでいますかぁ~? じつはこのお祭り、サーマリア共和国に英雄が誕生した日を祝うお祭りだったんですよ~。その英雄こそ我らが母校の名でもある、英雄ルヴィウス様なんですねぇ。今日は、勇士学校を代表し我ら生徒会が、ここプロミネンス・ワンをお借りして光と音のイルミネーションマジックのショーを開催させてもらっていまぁ~す!」
人々が見守る中、彼女は機転を利かせ得意のマイクパフォーマンスを披露した。
咄嗟とはいえ、一応は事情説明として成り立つ。
かの勇士学校の生徒会が主だっているという点も、好感を持てる。
セクティーは早々にして民衆から信頼と支持を獲得することに成功した。
「やるじゃん、生徒会も」これにはオッドも素直に感心していた。
自分の出番など、もうないだろうと信じきっていた。
「―――もちろん、このショーは単なるイルミネーション観賞にとどまりません。二部では、魔導スクリーンを活用した劇を上映する予定となっております。この施設に巣くう魔獣、それを討伐できるのは、新たなる英雄である奴だけだ! 上映に伴い施設では、様々な仕掛けが施されております。危険ですので、皆様、くれぐれも敷地内に入らないようお願い申し上げます」
抜け目のないセクティーは、MCをつとめながらも、ちゃっかりと能力で民衆を操作していた。
彼女が示唆する新たな英雄とは一体、誰のことか?
謎ではあるも、一度振られたサイコロは戻らない。
彼らは、イベントを成功させなけばならないという、本来の目的から脱した使命を負うことになった。
そこから連鎖的な爆発が生じ、しばらく辺りは昼間のような明るさに包まれていた。
ここまで派手にやらかすと、英誕祭を愉しむ者たちも空の異変に気づく。
ただ、そこが戦場であることを彼らは知らない。
華やかに光輝く火花は、星に負けじと天を美しく着飾っていた。
ナズィール地区にいた民衆や観光客は、この空の現象を英誕際のイベント、サプライズ的なものだと受け取っていた。
花火というモノを知らない彼らにとって、あの天の輝きはあまりにも綺麗で儚い。
それでいて、その情景は一度目にしたら目蓋の裏に焼きついて離れないほど鮮烈なものだった。
人々はスケールの大きさに度肝を抜かれ、芸術的な光のパフォーマンス、その虜となっていた。
現場となるプロミネンス・ワンに見物客が押し寄せて来るのも時間の問題だった。
そうなると、真っ先に困るのはゲート前で接戦を繰り広げている二人だ。
「セクティーボイス! その背中にいる赤ん坊を取り外しなさいな」
セクティーは、かつてないほど追い込まれていた。
セクティーの声は、相手の表層意識を無視して潜在意識へと直接働きかける精神魔法だった。
オッド相手なら造作もなく操れるが、ウネにはマインドコントロールが通じない。
ハルバードで自傷を命じても、呼吸しないで活動しろと言っても、この場から立ち去るように頼んでも駄目だった。
オッドの全身に、髪を絡ませ彼の動きを制御していた。
「ギャハハ! アアギャ、ハアアア。くすぐってぇー、やめれ」
何かしらある度に、彼の脇腹をくすぐり注意力を散漫にしてしまう。
そのせいで、一度も操作できず、セクティーの苛立ちは増すばかりだった。
「ああっ、もう~! セクティーフラッシュ」
「うきゅ、うきゅううききゅ―――!」
ウネの口からポンポンと植物の種が吐き出された。
地面に着地すると、瞬時に成長し強大な豆の木になった。
振動破により、相手の身体を麻痺させるセクティーフラッシュも緑の壁に妨害され意味を成さなくなっている。
「ん? 先客か?」「何してんだろ? あの二人」「あれもイベントの一環じゃないの?」「ママ~あのお人形さん、わたしもほしい」「けっ、公然でみせつけやがって……」
「なぁ~」周囲の変化にオッドが気不味そうに指をさした。
それを見てセクティーの顔色も変わる。
プロミネンス・ワンの敷地内から眩い光がほとばしっていた。
直後、大気が震えるほどの爆発が連続して起こる。
その騒ぎに乗じて、多くの人々がゲート前に集まり始めた。
「人、多すぎだろ――! どうすんだ? 生徒会。俺達、このまま戦ってていいのかよ!?」
「くっ、君のいうとおり、これは不味いかもです。このヤジウマ、いつ敷地内に入ってもおかしくないでしょ!」
「どうにか、足止めしねぇと。さっきから爆音が止まねえ……ギデたちが戦っているんだ。ヘタしたらコイツら全員、巻き込まれちまう」
その予想は当たっていた……この時、ギデオンたちはプロミネンス・ワンからダイダラボッチを引き離していた。
ここからでは内部の様子をうかがい知ることができない。
それが逆に民衆の興味を強固たるものにしてしまっていた。
オッドは考えあぐねていた。
まさか、この中に入るのに決死の覚悟が必要だと誰が言えようか?
説明したところで、今度は真意を確かめるべく行動に移す輩もでてくるであろう。
結局、警鐘をならしてもイタチごっこにしかならない。
解決法が見つからず、気ばかり焦り出す。
そんな彼の素振りに、やれやれと言わんばかりにセクティーが肩の力を抜いてみせた。
「仕方ないですね……これ以上、騒がれても騒がしぃし、一時休戦といたしましょう。君にも手伝ってもらいます」
戦闘を中断し、セクティーがマイク片手にゲート正面まえに立ち塞がった。
「皆さーん! 英誕際楽しんでいますかぁ~? じつはこのお祭り、サーマリア共和国に英雄が誕生した日を祝うお祭りだったんですよ~。その英雄こそ我らが母校の名でもある、英雄ルヴィウス様なんですねぇ。今日は、勇士学校を代表し我ら生徒会が、ここプロミネンス・ワンをお借りして光と音のイルミネーションマジックのショーを開催させてもらっていまぁ~す!」
人々が見守る中、彼女は機転を利かせ得意のマイクパフォーマンスを披露した。
咄嗟とはいえ、一応は事情説明として成り立つ。
かの勇士学校の生徒会が主だっているという点も、好感を持てる。
セクティーは早々にして民衆から信頼と支持を獲得することに成功した。
「やるじゃん、生徒会も」これにはオッドも素直に感心していた。
自分の出番など、もうないだろうと信じきっていた。
「―――もちろん、このショーは単なるイルミネーション観賞にとどまりません。二部では、魔導スクリーンを活用した劇を上映する予定となっております。この施設に巣くう魔獣、それを討伐できるのは、新たなる英雄である奴だけだ! 上映に伴い施設では、様々な仕掛けが施されております。危険ですので、皆様、くれぐれも敷地内に入らないようお願い申し上げます」
抜け目のないセクティーは、MCをつとめながらも、ちゃっかりと能力で民衆を操作していた。
彼女が示唆する新たな英雄とは一体、誰のことか?
謎ではあるも、一度振られたサイコロは戻らない。
彼らは、イベントを成功させなけばならないという、本来の目的から脱した使命を負うことになった。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
異世界転移の……説明なし!
サイカ
ファンタジー
神木冬華(かみきとうか)28才OL。動物大好き、ネコ大好き。
仕事帰りいつもの道を歩いているといつの間にか周りが真っ暗闇。
しばらくすると突然視界が開け辺りを見渡すとそこはお城の屋根の上!? 無慈悲にも頭からまっ逆さまに落ちていく。
落ちていく途中で王子っぽいイケメンと目が合ったけれど落ちていく。そして…………
聞いたことのない国の名前に見たこともない草花。そして魔獣化してしまう動物達。
ここは異世界かな? 異世界だと思うけれど……どうやってここにきたのかわからない。
召喚されたわけでもないみたいだし、神様にも会っていない。元の世界で私がどうなっているのかもわからない。
私も異世界モノは好きでいろいろ読んできたから多少の知識はあると思い目立たないように慎重に行動していたつもりなのに……王族やら騎士団長やら関わらない方がよさそうな人達とばかりそうとは知らずに知り合ってしまう。
ピンチになったら大剣の勇者が現れ…………ない!
教会に行って祈ると神様と話せたり…………しない!
森で一緒になった相棒の三毛猫さんと共に、何の説明もなく異世界での生活を始めることになったお話。
※小説家になろうでも投稿しています。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる