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七十九話
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「妙に気に入らないな……」
ギデオンは走りながら考えていた。
敵対勢の初動は、想定していたものを上回っていた。
クラス単位で共闘していたとは言えど、あの統率の取れた動きは尋常ではない。
相当、有能な軍師がいるとみて、まず間違いない。
何より気になったのは、どうやって? 下位クラスの生徒を見分けたのかだ。
まず、陣取りをしていた事は確実だった。
すぐに全面包囲できるように、あらかじめ散らばり、下位クラスのメンツが一箇所に固まるように仕向けた。
大方、そんな所だ。
差し当たって誤算だったのは、効率よくポイントを稼ぐ為の生徒を集めすぎたことだ。
おかげで、包囲網を破る突破力が得られた――
今回の模擬戦のテーマは、ダンジョンを使ったオリエンテーリング。
翌日、午前0時までの間、ダンジョン内に設置された五つのチェックポイントを通過することでクリアとなる。
無論、ただの野外活動ではない。
これは戦闘訓練も兼ねたサバイバルだ。
制限時間内にチェックポイントを通過できなかったり、他生徒から参加証明となる地図を奪われた時点で失格となる。
脱落させた生徒一人につき5ポイント入手。
チェックポイントは第一が300ポイント。
以降は一つ通過する度、600、900と300ずつ増加し、五箇所すべてコンプリートで4,500ポイント獲得となる。
ポイントは、この学校の生徒たちにとっては内申点のようなモノだ。
獲得所持数の多さで学年順位が決定する。
一定の順位に昇格すれば、四半期に行われるクラス替え試験の資格を得ることができる。
すでに、ハザードクラスの生徒たちにとっては、防衛戦でしかない。
が、やるだけの価値はある。
最上位クラスの待遇は別格であり、快適な環境化で勉学に勤しむことができる。
さらに、卒業後は権力エリートやキャリア組への将来が約束されている。
ここでのトップは後の世のトップでもある。
またとない好機を、逃す者などいない。
このような背景もあり、生徒はポイント稼ぎに必死だった。
恥も外聞もなく、己が夢への切符を掴もうとする。
そこに正しさや、正当性などない。
哀しい反面……そこはかとない美しさを秘めている。
なぜから、それは戦場へと通ずる。
命を賭して戦うのと何ら変わりはない。
如何なる方法、数多の手段をもちいて、生き残る。
それこそが戦士の務めであり、英雄への第一歩だ。
「アンタ、何処に行く気だ!?」
先頭を走るギデオンが大きく道をそれた。
後続は彼に続く者たちと、正規のルートを進む者たちで半々に別れた。
「迂回して平原へと向かう。おそらく、このままだと――――」
「ギャッやああああ――――!!!」
別々になって数分もしないうちに、悲鳴がこだました。
正規ルートに向かった連中のモノだ。
「振り向くな。助けに戻っている暇はないぞ」
「一体何が、起こっているんだ……?」
「先回りされているな。トラップでも仕掛けてあったんだろう……なんせ湿地帯は進める場所が限られているからな。仕掛ける方にとっては楽だろう」
「でもよぅ。この先は道が分からねぇぞ、下手したら底なし沼に落ちちまう」
「大丈夫だ、彼に任せれば。スコル、案内を頼む!」
主の命をうけ、スコルは先陣を切る。
影から生まれたその身体を駆使して地中にもぐる。
地面から頭部を出しとスイスイ泳いでいく。
彼の進路に従えば間違いはない。
足下はぬかるむが、沼ではない場所だ。
もし、コースを外れても吠えて忠告してくれる。
非常に賢い魔犬だ。
「ふいぃ、着いた……」
湿地帯を抜けた生徒たちは皆、安堵の声をあげた。
休みなしで走り続けること一時間弱、第一チェックポイントに到達した。
「ひひひひひいぃいい……!! ご安弁を。こちらの情報は全部、お教えしますんで!」
ギデオンはと言うと見張り番の生徒を締め上げ、自白させていた。
当然、敵が立てた計略についてだ。
話によれば、今回の模擬戦で低クラス狩りに参加しているのは、やはりマキシマムとトップで混成されたチーム。
クラス全員ではないにしろ、半数以上が関わっている。
主犯格を問い詰めても応えは出てこなかった。
相手は知能犯だ、足がつかないように対策をしていて当然だろう。
「どうやって下位クラスの生徒と、他クラスの生徒を見分けた?」
「そ、それは……」
一番の疑問をぶつけると見張り番は言葉を濁した。
ギデオンが、手で合図を送るとスコルがやってきた。
顎を大きく開いて顔を寄せてくる。
魔獣の気迫に圧倒された絶叫が響く。
「なはっ……はぁっ……。分かりました。言います、言います! 俺たちの仲間にマーキング能力を持った奴がいるんです。ソイツの力で、クラス別に色分けしたんです」
「色分けとは?」
「オーラというか、全身から発せられる気の流れみたいなモンです。詳しくは知りませんが、それを自由に操ることができるようで、色で区分けしたりオーラの数値を計っていたそうです」
「ソイツは誰だ!? ワイズメル・シオンという言葉に心当たりはあるか?」
「いえ、俺も人づてで聞いただけで実際、本人にあったわけじゃないんです。だから、これ以上はスミマセン!!」
捕縛した生徒から地図を奪う。
ギデオン自身はポイントが欲しいわけではない。
敵を無力化する為には、退場させた方が手っ取り早く済む。
第一チェックポイントとなる台座に右手をかざす。
台座から光が発せられる。
すると、てのひらの一部に模様が転写された。
これで、チェックポイントを通過したこととなる。
ギデオンは走りながら考えていた。
敵対勢の初動は、想定していたものを上回っていた。
クラス単位で共闘していたとは言えど、あの統率の取れた動きは尋常ではない。
相当、有能な軍師がいるとみて、まず間違いない。
何より気になったのは、どうやって? 下位クラスの生徒を見分けたのかだ。
まず、陣取りをしていた事は確実だった。
すぐに全面包囲できるように、あらかじめ散らばり、下位クラスのメンツが一箇所に固まるように仕向けた。
大方、そんな所だ。
差し当たって誤算だったのは、効率よくポイントを稼ぐ為の生徒を集めすぎたことだ。
おかげで、包囲網を破る突破力が得られた――
今回の模擬戦のテーマは、ダンジョンを使ったオリエンテーリング。
翌日、午前0時までの間、ダンジョン内に設置された五つのチェックポイントを通過することでクリアとなる。
無論、ただの野外活動ではない。
これは戦闘訓練も兼ねたサバイバルだ。
制限時間内にチェックポイントを通過できなかったり、他生徒から参加証明となる地図を奪われた時点で失格となる。
脱落させた生徒一人につき5ポイント入手。
チェックポイントは第一が300ポイント。
以降は一つ通過する度、600、900と300ずつ増加し、五箇所すべてコンプリートで4,500ポイント獲得となる。
ポイントは、この学校の生徒たちにとっては内申点のようなモノだ。
獲得所持数の多さで学年順位が決定する。
一定の順位に昇格すれば、四半期に行われるクラス替え試験の資格を得ることができる。
すでに、ハザードクラスの生徒たちにとっては、防衛戦でしかない。
が、やるだけの価値はある。
最上位クラスの待遇は別格であり、快適な環境化で勉学に勤しむことができる。
さらに、卒業後は権力エリートやキャリア組への将来が約束されている。
ここでのトップは後の世のトップでもある。
またとない好機を、逃す者などいない。
このような背景もあり、生徒はポイント稼ぎに必死だった。
恥も外聞もなく、己が夢への切符を掴もうとする。
そこに正しさや、正当性などない。
哀しい反面……そこはかとない美しさを秘めている。
なぜから、それは戦場へと通ずる。
命を賭して戦うのと何ら変わりはない。
如何なる方法、数多の手段をもちいて、生き残る。
それこそが戦士の務めであり、英雄への第一歩だ。
「アンタ、何処に行く気だ!?」
先頭を走るギデオンが大きく道をそれた。
後続は彼に続く者たちと、正規のルートを進む者たちで半々に別れた。
「迂回して平原へと向かう。おそらく、このままだと――――」
「ギャッやああああ――――!!!」
別々になって数分もしないうちに、悲鳴がこだました。
正規ルートに向かった連中のモノだ。
「振り向くな。助けに戻っている暇はないぞ」
「一体何が、起こっているんだ……?」
「先回りされているな。トラップでも仕掛けてあったんだろう……なんせ湿地帯は進める場所が限られているからな。仕掛ける方にとっては楽だろう」
「でもよぅ。この先は道が分からねぇぞ、下手したら底なし沼に落ちちまう」
「大丈夫だ、彼に任せれば。スコル、案内を頼む!」
主の命をうけ、スコルは先陣を切る。
影から生まれたその身体を駆使して地中にもぐる。
地面から頭部を出しとスイスイ泳いでいく。
彼の進路に従えば間違いはない。
足下はぬかるむが、沼ではない場所だ。
もし、コースを外れても吠えて忠告してくれる。
非常に賢い魔犬だ。
「ふいぃ、着いた……」
湿地帯を抜けた生徒たちは皆、安堵の声をあげた。
休みなしで走り続けること一時間弱、第一チェックポイントに到達した。
「ひひひひひいぃいい……!! ご安弁を。こちらの情報は全部、お教えしますんで!」
ギデオンはと言うと見張り番の生徒を締め上げ、自白させていた。
当然、敵が立てた計略についてだ。
話によれば、今回の模擬戦で低クラス狩りに参加しているのは、やはりマキシマムとトップで混成されたチーム。
クラス全員ではないにしろ、半数以上が関わっている。
主犯格を問い詰めても応えは出てこなかった。
相手は知能犯だ、足がつかないように対策をしていて当然だろう。
「どうやって下位クラスの生徒と、他クラスの生徒を見分けた?」
「そ、それは……」
一番の疑問をぶつけると見張り番は言葉を濁した。
ギデオンが、手で合図を送るとスコルがやってきた。
顎を大きく開いて顔を寄せてくる。
魔獣の気迫に圧倒された絶叫が響く。
「なはっ……はぁっ……。分かりました。言います、言います! 俺たちの仲間にマーキング能力を持った奴がいるんです。ソイツの力で、クラス別に色分けしたんです」
「色分けとは?」
「オーラというか、全身から発せられる気の流れみたいなモンです。詳しくは知りませんが、それを自由に操ることができるようで、色で区分けしたりオーラの数値を計っていたそうです」
「ソイツは誰だ!? ワイズメル・シオンという言葉に心当たりはあるか?」
「いえ、俺も人づてで聞いただけで実際、本人にあったわけじゃないんです。だから、これ以上はスミマセン!!」
捕縛した生徒から地図を奪う。
ギデオン自身はポイントが欲しいわけではない。
敵を無力化する為には、退場させた方が手っ取り早く済む。
第一チェックポイントとなる台座に右手をかざす。
台座から光が発せられる。
すると、てのひらの一部に模様が転写された。
これで、チェックポイントを通過したこととなる。
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