シスコン、異世界へ行く。〜チート能力かと思ったら、七つの大罪を押し付けられた件〜

ゆーしー

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Chapter.2 シスコン、旅に出る。

2-6:シスコン、聖堂騎士(テンプルナイト)を助ける。

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 さらに新しい仲間が増えて、賑やかになった神聖ウルノキア皇国への旅路。
 神獣マーナガルムのリハビリも兼ねて、たまに襲い来るモンスターと戦闘を行いながら道を進んで行く。

 それなりに国境に近付いて来たからか、辺境が近付いて来たからなのか。
 冒険者や旅商人などのすれ違う人の姿は無く、食い詰めた山賊お金と戦力差の分からないモンスター素材に襲われる日々だ。

 それ以外は、マーナガルムをもふったり、にくきうをぷにぷにしたり、ルージュの肌に傷をつけたり(本当はやりたくないが)。
 追っ手の姿も無く、このまま何事も無く次の国へと入れるかと思っていた矢先に、それは起こった。

 周囲を森に囲まれた街道。その途中で、動いていた馬車の動きが止まる。
 この流れはもしや、と俺が身構えていると、御者席の方から深刻そうな顔をしたピオスが姿を現した。
 気は乗らない。非常に気は乗らないが、聞かねばならないだろう。俺はため息をつきたくなる気持ちを抑えてピオスに問いかけた。

「どうした?」
「左手の森の、すぐ近くの方で戦闘音がしたものですから、どうしたものかと」
「戦闘音? 冒険者か何かが討伐対象のモンスターと戦っているとかじゃないのか?」
「はい。私も最初はそう思いそのまま進もうと思ったのですが、その、聞こえてきた戦闘音が聞き覚えのある音でして」
「聞き覚えのある音? 戦闘の音が?」

 俺が怪訝な表情を浮かべてピオスに聞くと、言いにくそうにピオスは口を開いた。

「ルト様は【聖堂騎士団テンプルナイツ】という言葉を聞いたことがあるでしょうか?」
「聖堂騎士団……いや、聞いたことがないな。名前からして、ウルノキア教と何か関係があるのか?」
「ええ。聖堂騎士団はウルノキア教における戦闘を担当する組織であり、そこに所属する聖堂騎士テンプルナイトは最低でもCランク冒険者レベルの強さを誇っています」
「ふむ」

 Cランク冒険者は、護衛依頼を受けることが可能なランクであり、Dランクで足踏みする冒険者が多いことから中級冒険者への登竜門だと言われているらしい。今の俺のランクだな。
 そのため、戦闘能力を見てもかなりもので、小さい街になるとCランク冒険者が最も高ランクの冒険者だということもざらにあるらしい。

 団員一人一人が最低でもCランク冒険者並の強さだとすると、組織としての強さはかなりのものになるだろう。
 しかしその聖堂騎士団とやらが、聞き覚えのある戦闘音と何か関係があるのだろうか。
 俺が首を傾げていると、ピオスは続きを話し始める。

「聖堂騎士がまとっている鎧は特殊な鎧であり、通常の鎧と違って特徴的な音が鳴るのです」
「特徴的な音?」
「はい。鎧が動く度に鈴の音のような、しゃらん、という音が鳴るのです。この音はどれだけ周囲がうるさくても聞こえてくるらしく、鎧に付与された加護か何かが音を鳴らしている、と言われていますね」
「なるほど。それで聞き覚えのある音、か」
「その通りです。私自身、数回ほどしか聖堂騎士団の方とは会ってはいないのですが、非常に耳に残る音だったので、覚えていました」
「……つまり、今度の追っ手はその聖堂騎士団だと?」

 そう俺が聞けば、ピオスは目を点にして、首を左右に振った。

「まさか。むしろ聖堂騎士団は、ウルノキア教の不正を正そうとする側……どちらかと言えば、こちら側の人間と言えるでしょう」
「ウルノキア教の騎士団なのに、ウルノキア教と敵対しているのか?」
「今はどうなっているか分からないので何とも言えませんが、私がいた時はそうでしたね。聖堂騎士団の団長は、『我々は神と、神の子らのための剣であり、盾である。神の名を汚す腐りきったウルノキア教の上層部を着飾るための鎧飾りでは無い』と言っていました」
「神のための剣、か」

 確かに、ウルノキア教の上層部を疎ましく思っている者なら、ウルノキア教のトップを殺そうとしているピオスたちの味方になってくれるかもしれない。
 だが俺は、彼らの信じる神に用がある。この世界に引きこもった神から姉さんを取り戻すという、大切な用が。

 それに俺は、俺をこの世界に連れて来てくれた白い神から、この世界の神を殺すように言われている。その聖堂騎士団とは、相容れぬ存在だ。
 だがしかし、そのことをバカ正直に言うこともないだろう。協力出来る間は協力するべきだし、何より俺たちよりも現在の神聖ウルノキア皇国に詳しい者のはずだ。

「それで、ピオスはその聖堂騎士団の人間を助けたいのか?」
「彼らの実力を疑うわけではありませんが、万が一があります。それにここで恩を売ることが出来れば、神聖ウルノキア皇国内での協力者となってくれるかもしれません」
「ふむ」

 俺は瞼を閉じて考える。
 俺の事情は二人にはある程度話しているが、神殺しをする必要があることは伝えていない。なら、聖堂騎士団に俺のやることが伝わる可能性はゼロに等しいか。

 七つの大罪も、珍しいことを除けばこの世界の人に受け入れられないものじゃない。この世界にも、使用するのに代償が必要な魔剣というものがあるらしいから、それと似たようなものだと説明すれば問題は無いだろう。

 ふむ。助けるメリットに比べれば、デメリットは無いに等しいだろうな。もちろん、諸々がバレないように細心の注意は払う必要があるが。
 閉じていた瞼を開き、ピオスに向き直る。

「分かった。ピオスの言葉を信じよう。ただし聖堂騎士団が俺たちの敵に回った場合は容赦はしない。それでいいな?」
「もちろんです。お嬢様の安全が第一ですから」
「よし。ピオスは聖堂騎士との話し合いのために必要だな。ヒーリはこの馬車で待機。ルージュとマーナガルムは馬車とヒーリを頼む」
「分かりました」
「了解した、ご主人様マスター
『微力ながら、務めさせていただきます』

 三人の返事を確認した俺は、ピオスに馬車を街道の脇に停めるように言って、外に出る。
 馬車の外に出れば、確かに森の方からしゃらん、しゃらんという鈴の音のような音が聞こえてきた。その音を辿っていけば、迷うことは無いだろう。

「何が相手か分からないからな。グラ、アワリティア、スペルビアを展開。インウィディアとイラは待機だ」
『分かった!』
『分かりました』
『仕方ないね』
『今回はわたくしの出番はありませんわね』
『ちぇっ、アタシも戦いたいぜー』

 拗ねたように口を尖らせている(多分)イラに、俺は苦笑しながら話しかける。

「イラは強敵との戦いまで待っててくれ。イラの憤怒の火力は目を見張るものがあるからな」
『な、何だよ……そこまで言われちゃ、仕方ねーな』
『分かりやすいですわね』
『何か言ったか!?』
『いえ、何も?』

 大罪たちの言い合いを聞きつつ、ピオスがやって来るのを待つ。
 しばらくすれば、馬車を停めたピオスが駆け足でやって来る。

「お待たせしました」
「よし、行こう」

 俺を戦闘として、しゃらん、と音が鳴る森を突き進む。余計な枝葉や草をアワリティアで切りつつ、音の方角へと向かっていく。
 そのまま十分ほど走り続ければ、さらにしゃらん、という音が大きくなる。もうすぐたどり着くだろう。

「──!」

 不意に、しゃらん、という音に紛れて人の声が聞こえてきた。それも一人の声でなく複数人。それも、数人の男の声だ。
 何を言っているのかは聞き取れないが、声の感じからして怒鳴っているか、大きな声を上げているだろうことが分かった。
 俺はピオスを振り返り、声をかける。

「ピオス、そろそろだ。武器を構えておいてくれ」
「分かりました」

 ピオスは腰に差した愛用の曲刀シャムシールを抜き放ち、いつでも攻撃出来る体勢に入った。
 俺もアワリティアに【硬化】の能力を使ってもらい、自身の防御力を高める。
 そして木々の合間から、その姿が見えた。

「くっ……!」
「ウルノキア教の穀潰しが! さっさと死んでしまえ!」
「聖堂騎士如きが、我々の上に立ったつもりか!?」
「我ら教皇様に仕えし聖堂戦士テンプルウォーリアが、傲慢で不遜なる聖堂騎士に天誅を下す!」
世迷言よまいごとを……!」

 見れば、三人の白と金の豪奢な鎧をまとった男たち……聖堂戦士たちが鈍色の鎧をまとった女性騎士を囲み、攻撃を仕掛けているようだった。
 武器一つとっても、無駄な装飾が多い聖堂戦士たちと、簡素だが使い込まれた良い剣を持つ女性騎士とでは、明らかに格が違う。

 それは、三人がかりでなおも女性騎士を倒すことの出来ない聖堂戦士たちの姿がよく現している。
 女性騎士は周囲をよく見て、取り囲んでいる聖堂戦士たちから一対一の状況を作り出しているようだ。これでは三人いたとしても、彼女を追い詰めることは出来ないだろう。

「このぉっ!」
「ふっ……!」

 女性騎士が動く度に、しゃらん、と鈴の音のような音が響き渡る。その動きはまるで優雅に舞う巫女のようでもあり、勇猛に戦う闘士のようでもあった。
 女性騎士の動きに翻弄される聖堂戦士たち。
 だがしかし、数の差は明確に女性騎士の体力を奪っているようだった。

「そうそう何度も!」
「後れを取る我ら聖堂戦士ではないわ!」
「くぅ……!」

 聖堂戦士の連携に、息が上がってきた女性騎士。このままではいずれ、数の差で女性騎士が倒されてしまうだろう。
 だが、ここにいるのはあいつらだけじゃない。さて、恩を売るとしようか。高く買ってくれることを祈って、な。

「女のくせに……身の程を、知れッ!」
「お前がな」
「な──がッ!?」

 女性騎士の隙を突こうと振り下ろされた剣をアワリティアで受け、その土手っ腹に蹴りを喰らわせる。
 突然の乱入者に、女性騎士も聖堂戦士たちも呆気に取られているようだ。

「ピオス!」
「分かっています!」

 ピオスの右腕が翻り、曲刀が円を描く。
 突然の強襲に反応出来なかった聖堂戦士の一人が、手首を押さえて膝をついた。

「ぐぅ……!」
「利き手を奪えば、これ以上剣を握ることは出来ないでしょう」

 ピオスが下方に曲刀を払い血振りをし、曲刀をくるりと回すと同時にどさり、と何かが落ちてきた。
 それは、剣を握ったまま切り落とされた聖堂戦士の手だ。
 手首を切り落とされた聖堂戦士はその場でうずくまって動かない。痛みに喘ぐ声が聞こえる。

「がほっ、ごほっ」
「なら、こいつは俺がやるか」

 俺に蹴られてぶっ飛ばされた聖堂戦士が息を整えながら起き上がった。

「ふっ……!」
「ごはっ……!」

 俺は起き上がったばかりの聖堂戦士に駆け寄り、アワリティアのつかでみぞおちを鎧ごと貫く。
 通り抜けた衝撃で後退し、その場に膝をついた。あの様子では、しばらく立ち上がることは出来ないだろう。

「あ、あなたたちは……?」

 その場に突然現れ、聖堂戦士二名を戦闘不能にした俺たちに、女性騎士から誰何すいかされる。
 ふむ。ここで誤魔化す必要は無いし、本当のことを言えばいいだけだろう。

「戦闘音と鈴の音を聞いた、ただの冒険者だ」
「鈴の音……」

 俺の答えを聞いた女性騎士が、ハッと自身の鎧を見る。
 どうやらあの、良く言えば使い込まれた、悪く言えば使い古された鎧が加護鎧で間違いなさそうだ。見た目だけなら、聖堂戦士たちの鎧の方がそう見えるんだけどな。本当に見た目だけだ。

「き、貴様、何者だ!? こんなことをして、許されると思っているのか!?」

 見れば、残りの五体満足な聖堂戦士が唾を飛ばして怒鳴っていた。
 ……何者だという問いには既に答えているし、理由もなくこんなことをするわけがないだろう。

「女性に三人がかりで襲いかかっている変質者を退治しただけだが? お前たちがどうであれ、人としてやっていいことと悪いことがあるだろう?」
「我々は神より、その行為を許された者だ! 神の代行者である教皇様から神託と加護を受けた我々、聖堂戦士の邪魔をするか、冒険者ゴミカス風情がッ!」
「そのゴミに負けたお前たちは、一体何なんだろうな?」
「黙れ! 不意打ちなどという卑怯な戦い方しか出来ないくせに、偉そうなことを言うな!」
「なら正面から来ればいいだろう? 俺はここにいるぞ?」

 俺がグラを装着している左手で、クイッと聖堂戦士を手招きする。
 舐められていると思ったのか、聖堂戦士は顔を真っ赤にして剣を構えた。

「きっ、さまぁ……ッ! 神と、教皇様の名のもとに! 不届き者を断罪するッ!」
「出来るものならな……ッ!」 
「ほざけ! 神光剣ホーリーブレイド!」

 聖堂戦士が宣言をしながら地を駆ける。そのすぐ後、構えられた剣に眩いほどの輝きが宿ったのが見えた。
 ……神光剣、か。光量は眩しいくらいだが、そんな目眩しで!

「死ぃぃぃぃぃぃねぇぇぇぇぇぇぇッ!」
「悪いが──」

 ガギィン! と金属同士がぶつかり合うような音が聞こえる。
 俺は振り下ろされた剣の一撃を、グラで受け止めた。
 ……エネルギーすらも収納してしまうグラの能力は、やはりチートだな。

「──お前に殺されるほど、柔な戦い方はしていない」
「なっ、馬鹿な! 神の加護だぞ!? 神の光だぞ!? 神の輝きなんだぞ!? そんな、そんな馬鹿な……!」

 聖堂戦士が咄嗟に引き戻そうとした剣を、グラで掴む。力を入れて握れば、剣の刀身に細かいヒビが入っていく。
 俺は刀身を引っ張って聖堂戦士の体勢を崩す。

「なっ、なっっ、なぁぁぁぁっ!?」
「とりあえず、寝てな!」
「ごっっっっっ」

 恐怖に歪んだような表情を浮かべる聖堂戦士に、俺はアワリティアを消して渾身のボディブローを決める。
 豪奢な鎧を貫いて与えた衝撃は全身を駆け回り、聖堂戦士は痛みに喘いで、その場に倒れ伏した。

 【硬化】のおかげでこちらの手に痛みがないのがありがたい。普通なら鎧を殴った腕が痛くなるだろうからな。
 俺は手首を振って痛みがないことを確かめる。よし、問題は無さそうだ。

「あ……」

 俺は驚いた表情を浮かべる女性騎士に向き直って、手を差し出す。
 女性騎士はその手を見つめ、やがてふぅ、と息を吐いて俺の手を握った。そのまま彼女に話しかける。

「改めて。俺はルト。冒険者のルトだ。よろしく」
「……うむ。私は、聖堂騎士団副団長、エンジュローザ・セイントガーデンだ。今回は、危ないところを助けてくれてありがとう」

 エンジュローザは、兜を取って自己紹介をしてくれた。非常に整った顔立ちと、サラサラの金髪、透き通る紫水晶アメジストのような瞳を持つ女性だ。
 肩にまでしか伸ばされていない、女性にしては短めの髪も、彼女の魅力を引き立てているように感じられる。
 思わず見とれてしまいそうなほどの美人に、俺は視線をピオスの方に向けた。

「礼はいらない。礼なら、そこにいる俺の仲間に言ってくれ」
「仲間……っ、あなたは!」

 曲刀を鞘へ納刀したピオスを見て、エンジュローザの表情が変わる。信じられないものを見た、と言わんばかりの表情だ。
 ……これは、失敗したか?

 俺がいつでもアワリティアを出せるようにエンジュローザを警戒していると、彼女はふらふらとピオスに近付き、無事を確かめるかのようにピオスの身体に触れた。

「あの男から……クルーエルから、逃げきれたのだな、ピオス」
「あなたもお変わりないようで安心しました。エンジュローザ様」
「私は神と、神の子である民を守るための盾であり剣だからな。そう簡単に折れることは無いさ。ヒーリは無事なのか?」
「ええ。今は馬車で留守を任せています」

 どうやら二人は知り合いだったようだ。俺はホッ、と息をついてエンジュローザへの警戒を解く。
 ……とりあえず、第一段階は突破か。二人が知り合いなら、話が早そうだ。ピオスが何度か会ったと言っていた聖堂騎士とは、彼女のことだったのだろう。

 二人が無事を確かめあっている間、俺は気絶した聖堂戦士たちをひとまとめにしていく。
 手首を切られた聖堂戦士は失血で死なないように止血をする。素人仕事だから、死んだとしても恨まないでほしいが。

 グラから取り出した縄で、教会戦士たちを縛っていく。これで、こいつらが目を覚ましても大丈夫のはずだ。
 止血した際に付いた血をグラに吸収させつつ、俺はこれからのことに思いを馳せるのだった。
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