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Chapter.2 シスコン、旅に出る。
2-EX:執事、頼れる男に出会う。
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お嬢様と共にあの国を抜け出してから、どれくらいの時が経ったのでしょうか。
一年も経っていないような気もしますし、二年は経っているような気もします。どうにも最近は、時間感覚が曖昧ですね。
神聖ウルノキア皇国の国教であり、この大陸で広く信仰されている、ウルノキア神を唯一神とするウルノキア教。
そのウルノキア教の追っ手から逃げ続けて、随分遠くまで来たものだと思います。確かここは、神聖ウルノキア皇国から遠く離れたプラキア王国……だったでしょうか。
ここに来るまでに、本当に色んなことがありました。クルーエルのせいで……。
私たちが近くにいたからという理由で滅ぼされた街が、どれほどあるか。しかもやつ自身は手を出さず、やつが従えたモンスターが全てを蹂躙してしまうので、事故として片付けられてしまうのもよろしくない。
今私たちがいるのは、プラキア王国の交易都市、アルダート近郊にある名も無き森。名前が無いと不便なので、私はアルダートの森と呼んでいますが。
今現在私は、お嬢様の追っ手が放ったモンスターを片付けるために、お嬢様のそばを離れていました。
自分で言うのも何ですが、私はそこそこの強さを持っていると自負しています。竜種などという化け物であればいざ知らず、普通のモンスター相手にはまず負けることは無いでしょう。
本当であれば、片手でお嬢様を抱え、もう片手で曲刀を構えて戦いたかったところなのですが、襲ってきたモンスターがウルフ系と素早いモンスターでした。
お嬢様を片手で抱いての高速戦闘は、お嬢様の身体に負担をかけます。まだ身体が馴染みきっていませんからね。ここは大事を取りたかったのです。
グレイブルーウルフ20匹を軽く片付けた後、私はお嬢様の待つ場所まで戻りました。どうにも嫌な予感がしたからです。
そこで私が見たのは、見知らぬ男がお嬢様を抱きかかえている場面でした。
瞬間的に私は曲刀を抜き、男の首を落としにかかりました。
しかしその一撃は、妙に硬い籠手によって防がれてしまったのです。
「チッ。今ので仕留めたと思ったのですが……」
「……何者だ、お前は」
目の前の男はお嬢様を抱いたまま、ゆっくりと立ち上がりました。
その男は、黒に紅の装飾の施された鎧を着ていました。あの国の追っ手にしては随分と異端な格好です。しかし、お嬢様の服に付いた血の跡を見れば、この男が何かをしたのは明白。
私は最も信頼出来る曲刀をくるりと回し、目の前の男に向けて構えます。
「あなたこそ、何者ですか? まさか、やつらの追っ手がここまで来ているとは……」
情報を引き出すために、さも今追っ手に気が付いたと装います。
「何を言っているかは分からんが、俺は通りすがりの冒険者だ。それより、お前に聞きたいことがある」
冒険者、ときましたか。ウルノキア教の追っ手にしては珍しい言い訳です。それに彼は、クルーエルでも無さそうだ。
しかし、油断をしてはいけません。何せ私は先ほど、そのクルーエルの刺客と戦ったのですから。
「通りすがりの、冒険者、ですか。まぁ、そうなのでしょうね。奇遇ですね。私もあなたに聞きたいことがあるのですよ」
「お前は──」
「あなたは──」
「「どうしてお嬢様(彼女)を襲ったのですか(んだ)?」」
一瞬の沈黙。木々が風に揺られる音だけが、その場に響きました。
「「……えっ?」」
「「いやいやいや! 先にお嬢様(彼女)を襲ったのはあなた(お前)でしょう(だろう)!?」」
再びの沈黙。
……これはもしや私、勘違いをしていたのでは?
よくよく周囲を見てみれば、きちんと処理されているようですがモンスターがここで死んだことを示すマーカーが付いています。これは私の能力の一端なのですが、このマーカーは私しか見えないもの。つまりは、誰かがモンスターを倒したということなのです。
お嬢様? 無理でしょう。あのお方には、戦う力などないのですから。戦いのために私がいると言っても、過言ではありません。
私は愛刀を鞘にしまい、ごほん、と一度咳払いをします。
それを見た目の前の男も、手に持っていた剣を消しました。
……剣とは、消えるものだったでしょうか。いえ、今はそんなことはどうでもいいですね。
「どうやら、何かお互いの間に誤解があった……ようですね?」
「……そうみたいだな。俺も詳しい話をする。だからあなたも話してくれ」
「いいでしょう。では、そちらの話から聞かせてもらいましょうか」
そうして目の前の男から聞いた話に、私は自分がとんでもないことをしてしまったと今更ながらに後悔いたしました。
目の前の男……このお方は、お嬢様への追っ手ではなく、逆にモンスターからお嬢様を助けてくれたというのです。
一度はその命の灯火を失ったお嬢様。しかし、このお方の持つ蘇生薬のおかげで一命を取り留めたのです。
そんな、命の恩人の如き相手に、私は剣を向けてしまいました。それどころか、命を奪おうとしたのです。
私はその場で土下座をして、許しを請いました。
「申し訳ございません! まさか、お嬢様の命の恩人を襲ってしまうとは……このピオス、一生の不覚……!」
「あー、いや、まぁ別に、何かあったわけじゃないから、その、頭を上げて欲しい」
「しかし……」
「あなたのところのお嬢様が無事だった。それでいいじゃないか」
「ですが、あなたはお嬢様に、幻の魔法秘薬とも呼ばれる蘇生薬を使ってくださったのです。このご恩、どう返せばいいか……」
私は目の前のお方の様子を確認しました。蘇生薬が幻の魔法秘薬と呼ばれていると言ったところで何やら挙動不審というか、目が泳いでいた気がしましたが気のせいでしょう。
私は膝についた土を払い、その場に立ち上がりました。
「お嬢様を助けてくれたあなたなら、信用出来るでしょう。我々の事情を、聞いてくださいますか?」
そうして首を縦に振ってくれたお方に向かって、私は話せる限りの事情を話しました。
これが、あのお方……ルトさまとの出会い。
これから先長い間付き合っていくことになる、頼れる男との出会いでした。
一年も経っていないような気もしますし、二年は経っているような気もします。どうにも最近は、時間感覚が曖昧ですね。
神聖ウルノキア皇国の国教であり、この大陸で広く信仰されている、ウルノキア神を唯一神とするウルノキア教。
そのウルノキア教の追っ手から逃げ続けて、随分遠くまで来たものだと思います。確かここは、神聖ウルノキア皇国から遠く離れたプラキア王国……だったでしょうか。
ここに来るまでに、本当に色んなことがありました。クルーエルのせいで……。
私たちが近くにいたからという理由で滅ぼされた街が、どれほどあるか。しかもやつ自身は手を出さず、やつが従えたモンスターが全てを蹂躙してしまうので、事故として片付けられてしまうのもよろしくない。
今私たちがいるのは、プラキア王国の交易都市、アルダート近郊にある名も無き森。名前が無いと不便なので、私はアルダートの森と呼んでいますが。
今現在私は、お嬢様の追っ手が放ったモンスターを片付けるために、お嬢様のそばを離れていました。
自分で言うのも何ですが、私はそこそこの強さを持っていると自負しています。竜種などという化け物であればいざ知らず、普通のモンスター相手にはまず負けることは無いでしょう。
本当であれば、片手でお嬢様を抱え、もう片手で曲刀を構えて戦いたかったところなのですが、襲ってきたモンスターがウルフ系と素早いモンスターでした。
お嬢様を片手で抱いての高速戦闘は、お嬢様の身体に負担をかけます。まだ身体が馴染みきっていませんからね。ここは大事を取りたかったのです。
グレイブルーウルフ20匹を軽く片付けた後、私はお嬢様の待つ場所まで戻りました。どうにも嫌な予感がしたからです。
そこで私が見たのは、見知らぬ男がお嬢様を抱きかかえている場面でした。
瞬間的に私は曲刀を抜き、男の首を落としにかかりました。
しかしその一撃は、妙に硬い籠手によって防がれてしまったのです。
「チッ。今ので仕留めたと思ったのですが……」
「……何者だ、お前は」
目の前の男はお嬢様を抱いたまま、ゆっくりと立ち上がりました。
その男は、黒に紅の装飾の施された鎧を着ていました。あの国の追っ手にしては随分と異端な格好です。しかし、お嬢様の服に付いた血の跡を見れば、この男が何かをしたのは明白。
私は最も信頼出来る曲刀をくるりと回し、目の前の男に向けて構えます。
「あなたこそ、何者ですか? まさか、やつらの追っ手がここまで来ているとは……」
情報を引き出すために、さも今追っ手に気が付いたと装います。
「何を言っているかは分からんが、俺は通りすがりの冒険者だ。それより、お前に聞きたいことがある」
冒険者、ときましたか。ウルノキア教の追っ手にしては珍しい言い訳です。それに彼は、クルーエルでも無さそうだ。
しかし、油断をしてはいけません。何せ私は先ほど、そのクルーエルの刺客と戦ったのですから。
「通りすがりの、冒険者、ですか。まぁ、そうなのでしょうね。奇遇ですね。私もあなたに聞きたいことがあるのですよ」
「お前は──」
「あなたは──」
「「どうしてお嬢様(彼女)を襲ったのですか(んだ)?」」
一瞬の沈黙。木々が風に揺られる音だけが、その場に響きました。
「「……えっ?」」
「「いやいやいや! 先にお嬢様(彼女)を襲ったのはあなた(お前)でしょう(だろう)!?」」
再びの沈黙。
……これはもしや私、勘違いをしていたのでは?
よくよく周囲を見てみれば、きちんと処理されているようですがモンスターがここで死んだことを示すマーカーが付いています。これは私の能力の一端なのですが、このマーカーは私しか見えないもの。つまりは、誰かがモンスターを倒したということなのです。
お嬢様? 無理でしょう。あのお方には、戦う力などないのですから。戦いのために私がいると言っても、過言ではありません。
私は愛刀を鞘にしまい、ごほん、と一度咳払いをします。
それを見た目の前の男も、手に持っていた剣を消しました。
……剣とは、消えるものだったでしょうか。いえ、今はそんなことはどうでもいいですね。
「どうやら、何かお互いの間に誤解があった……ようですね?」
「……そうみたいだな。俺も詳しい話をする。だからあなたも話してくれ」
「いいでしょう。では、そちらの話から聞かせてもらいましょうか」
そうして目の前の男から聞いた話に、私は自分がとんでもないことをしてしまったと今更ながらに後悔いたしました。
目の前の男……このお方は、お嬢様への追っ手ではなく、逆にモンスターからお嬢様を助けてくれたというのです。
一度はその命の灯火を失ったお嬢様。しかし、このお方の持つ蘇生薬のおかげで一命を取り留めたのです。
そんな、命の恩人の如き相手に、私は剣を向けてしまいました。それどころか、命を奪おうとしたのです。
私はその場で土下座をして、許しを請いました。
「申し訳ございません! まさか、お嬢様の命の恩人を襲ってしまうとは……このピオス、一生の不覚……!」
「あー、いや、まぁ別に、何かあったわけじゃないから、その、頭を上げて欲しい」
「しかし……」
「あなたのところのお嬢様が無事だった。それでいいじゃないか」
「ですが、あなたはお嬢様に、幻の魔法秘薬とも呼ばれる蘇生薬を使ってくださったのです。このご恩、どう返せばいいか……」
私は目の前のお方の様子を確認しました。蘇生薬が幻の魔法秘薬と呼ばれていると言ったところで何やら挙動不審というか、目が泳いでいた気がしましたが気のせいでしょう。
私は膝についた土を払い、その場に立ち上がりました。
「お嬢様を助けてくれたあなたなら、信用出来るでしょう。我々の事情を、聞いてくださいますか?」
そうして首を縦に振ってくれたお方に向かって、私は話せる限りの事情を話しました。
これが、あのお方……ルトさまとの出会い。
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