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Chapter2.5:アップデートと遺跡攻略
29話:東の遺跡へ
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「というわけでさっきも伝えたが、我が麗しのミオンちゃんが参加することになった。よろしく頼む」
『その……よろしくお願いします』
東の遺跡の前まで辿り着いた私は、辿り着いたと同時に兄さんに発見され、カンナヅキさんとリリスタリアさんの前にやってきていた。私は二人に頭を下げます。兄さんがごめんなさい。
頭を上げれば、目の前の二人は苦笑いを浮かべていた。
「まぁ、別にいいさ。それにミオンの強さは、そこのシスコンから散々聞かされてるからよ」
「ええ。私たちに拒む理由はありませんわ。……拒んだら拒んだで、そこにおられるシスコンお兄様が面倒くさそうですし」
「何か言ったか?」
「「いえなにも」」
『あはは……うちの兄さんがすみません。早速聞きたいんですけど、ボスアタックはどんな感じに進める予定ですか?』
「おっと、そうだった。ミオンにもちゃんと伝えておかないとな」
「む。ならばその役は俺に任せてもらおう」
「あー、はいはい。よろしくな」
「うむ」
というわけで、兄さんの話を要約するとこうなる。
この三クランは確かに攻略組ではあるものの、そのクランメンバーの全員がボスを討伐しているわけではない。その中にはもちろん生産プレイヤーもいる。
ならばこの機会に三クランのボス未討伐者を集めて、ボスを倒させようというのが今回のボスアタックの発端らしい。
遺跡のボスが終わったら、次は沼地か森のボスに行くそうだ。私は既に森のボスは倒してるから、この遺跡だけお世話になるって感じだね。
他の二つの場所に比べて、遺跡の中はかなり入り組んでいるようで、中には迷路のような場所もあるのだとか。まぁ、この遺跡をメインに活動している兄さんたちは、詳細な地図を持っているらしいけど。
今回はその地図の力も借りてボスアタックに挑むそうだ。
で、私はどのパーティーに入るのかと言うと。
『えっと……改めて、よろしくお願いします』
「ああ。ミオンちゃんには指一本触れさせないよ」
「……ミオンさんが絡んだ時のシスコンお兄様にそこはかとなく不安を覚えますが、まぁ、私たちが気をつければいいでしょう。よろしくお願いしますわ」
「おう。シスコンが暴走しそうな時は俺らで止めるから、気楽に行こうや」
まさかの三大クランマスターとパーティーを組むことになりました。いやまぁ、兄さんがどうしても一緒に行くって駄々を捏ねて、残りの二人が仕方ないと一緒についてくることになったんですけどね。
何か、リアルで会う時よりも兄さんの言動がおかし……妹想いなのは、気のせいだろうか?
とまぁそんなわけで、他のクランメンバーがボスアタックをしているところにお邪魔することになった。
どうやらここの遺跡はインスタンスダンジョンになっているようで、パーティー毎にダンジョンエリア……もとい、サーバーが分けられている。おかげで、ボスの順番待ちをせずに戦うことができるってわけ。ボスのリポップを一々待つ面倒臭さは、南の森で体験済みだ。
三人とパーティーを組んだ後、何故か私にリーダーがパスされて、いざ遺跡の中へ突入。
ちなみに外から見た遺跡は、『遺跡 ファンタジー イラスト』で検索すれば出てくるような、荘厳で神秘的な雰囲気を醸し出している石造りの建物だった。
地上部分は一般的な高校の体育館くらいの大きさで、中も長い年月をかけて崩れて風化したような感じになっている。
崩れかけた天井から伸びる陽の光がキラキラと輝いていて、まるで別世界にやってきたかのような感覚を覚えた。
『おお……』
「個人的には、こういう景色を見れるのがこのゲームの醍醐味だと思ってるんだがな。なかなか現実じゃお目にかかれない光景だろ?」
『確かにそうですね。現実だと崩落の危険とかありますし』
「そうなんだよなぁ。幸いこのゲームならリアリティ溢れる……下手したらリアルよりすげぇものが見られるしな。追加されるっていう新しい大陸もどんな景色があるのか、楽しみで仕方ないぜ」
「んんっ。カンナヅキ、ちょっとミオンちゃんに近付きすぎじゃないか?」
「……あー、あんまりこういうの言いたかないんだがよ、お前はもうちょっと妹離れした方がいいんじゃねぇか?」
「い、妹離れ!? なんだその怖気震う言葉は!」
「はいはい。お喋りはそこまでですわ。お客様のご来場でしてよ」
『!』
槍を構えたリリスタリアさんに続いて、私もマギアライフルを構える。兄さんは大盾に両手剣を、カンナヅキさんは大きな斧を構えた。
戦闘態勢を整えた私たちの目の前に現れたのは、イベントの時にちらっと見たゴーレムのようなモンスター……というより、ゴーレムそのものだ。
現れた複数体のゴーレムは北の山で出会ったロックゴーレムに似ていたが、通常のロックゴーレムよりも装飾が豪華で、強そうに見えるゴーレムだった。事実、強いのだろう。
《鑑定》スキルで分かった強そうなゴーレムの名前は、ガーディアン・ロックゴーレム。まさに遺跡の守護者ってことかな。
『えいっ!』
私は挨拶代わりにマギアライフルのトリガーを数回引く。銃口から光の奔流が溢れ出し、狙い定めた目標へと向かって行った。
放たれた光のビームは外れることなくガーディアン・ロックゴーレムの身体に穴を空け、光の粒子に変わっていく。
「【ブレイク・ランス】!」
「【大切断】!」
「【轟斬】!」
その間にリリスタリアさんの突き出した槍がゴーレムを突き穿ち、兄さんの振るった大剣がゴーレムの身体を真っ二つに割り、カンナヅキさんの振り下ろした大斧がゴーレムの全身を粉々に粉砕した。
各々の武器に宿るはアーツの輝き。攻略組の名は伊達じゃないってことだね。
分かってたことだけど、クランの頭張ってるだけあって、みんな強いなぁ……私も負けていられない!
『ふっ!』
スラスターを噴かせてゴーレムに接近した私は、マギアライフルからマギアサーベルに持ち替えて、光の刃を出現させる。
ゴーレムは近付いて来た私に向けてその腕を振り下ろす。私は勢いそのままにマギアサーベルを振り上げて、ゴーレムの腕を切り落とした。
『もういっちょ!』
突然片腕が失われてゴーレムのバランスが一瞬崩れた隙をついて接近。そのまま胴体を一閃して上半身と下半身を分割し、ぐらりと落ちてきた頭にマギアサーベルを突き刺す。
その一撃でHPが全損したのか、光の粒子に変わっていった。
「おつかれさん」
「お疲れ様ですわ」
「さすがはミオンちゃんだ」
光の刃を消して柄を定位置に戻すと、カンナヅキさんたちがやってきた。
とりあえず妹全肯定兄さんは放っておくとして。
『ありがとうございます。リリスタリアさんもカンナヅキさんも、強いですね』
「いえいえ。私たちもまだまだですわ」
「そうだなぁ。俺よりも強いやつなんてゴロゴロいるし……いやマジで……」
『……どうしてカンナヅキさんは遠い目を?』
「気にするなミオンちゃん。あいつは自分の弱さに打ちのめされてるだけだ」
『なるほど……?』
もしかして、【モフ帝】クランマスターよりも強いんじゃないかって言われてるサブマスのことかな? 打ち上げの時のPvPでちらっと見た覚えがある。
「ほらほら。こんなところで油を売っている暇はありませんわ。さっさと先に進むための階段を見つけてしまいましょう」
「……そうだな。ユージン、ここに一番詳しいのはお前だ。階段まで先導を頼むぜ」
「任された」
そうして私たちは、襲ってくるガーディアン・ロックゴーレムと、たまに混じるガーディアン・マッドゴーレムを倒しながら先へと進む。
十数分もモンスターを倒しながら歩けば、目の前にはぽっかりと口を開けた地下への階段があった。
「ミオンちゃん。この遺跡の本番は地下に潜ってからだ。地図があるからと言って、油断をしてはいけない」
『うん。分かった』
「よし。では行くぞ」
そして私たちクランマスターズは、ユージン兄さん先導のもとに地下遺跡への階段を降りて行くのだった。
『その……よろしくお願いします』
東の遺跡の前まで辿り着いた私は、辿り着いたと同時に兄さんに発見され、カンナヅキさんとリリスタリアさんの前にやってきていた。私は二人に頭を下げます。兄さんがごめんなさい。
頭を上げれば、目の前の二人は苦笑いを浮かべていた。
「まぁ、別にいいさ。それにミオンの強さは、そこのシスコンから散々聞かされてるからよ」
「ええ。私たちに拒む理由はありませんわ。……拒んだら拒んだで、そこにおられるシスコンお兄様が面倒くさそうですし」
「何か言ったか?」
「「いえなにも」」
『あはは……うちの兄さんがすみません。早速聞きたいんですけど、ボスアタックはどんな感じに進める予定ですか?』
「おっと、そうだった。ミオンにもちゃんと伝えておかないとな」
「む。ならばその役は俺に任せてもらおう」
「あー、はいはい。よろしくな」
「うむ」
というわけで、兄さんの話を要約するとこうなる。
この三クランは確かに攻略組ではあるものの、そのクランメンバーの全員がボスを討伐しているわけではない。その中にはもちろん生産プレイヤーもいる。
ならばこの機会に三クランのボス未討伐者を集めて、ボスを倒させようというのが今回のボスアタックの発端らしい。
遺跡のボスが終わったら、次は沼地か森のボスに行くそうだ。私は既に森のボスは倒してるから、この遺跡だけお世話になるって感じだね。
他の二つの場所に比べて、遺跡の中はかなり入り組んでいるようで、中には迷路のような場所もあるのだとか。まぁ、この遺跡をメインに活動している兄さんたちは、詳細な地図を持っているらしいけど。
今回はその地図の力も借りてボスアタックに挑むそうだ。
で、私はどのパーティーに入るのかと言うと。
『えっと……改めて、よろしくお願いします』
「ああ。ミオンちゃんには指一本触れさせないよ」
「……ミオンさんが絡んだ時のシスコンお兄様にそこはかとなく不安を覚えますが、まぁ、私たちが気をつければいいでしょう。よろしくお願いしますわ」
「おう。シスコンが暴走しそうな時は俺らで止めるから、気楽に行こうや」
まさかの三大クランマスターとパーティーを組むことになりました。いやまぁ、兄さんがどうしても一緒に行くって駄々を捏ねて、残りの二人が仕方ないと一緒についてくることになったんですけどね。
何か、リアルで会う時よりも兄さんの言動がおかし……妹想いなのは、気のせいだろうか?
とまぁそんなわけで、他のクランメンバーがボスアタックをしているところにお邪魔することになった。
どうやらここの遺跡はインスタンスダンジョンになっているようで、パーティー毎にダンジョンエリア……もとい、サーバーが分けられている。おかげで、ボスの順番待ちをせずに戦うことができるってわけ。ボスのリポップを一々待つ面倒臭さは、南の森で体験済みだ。
三人とパーティーを組んだ後、何故か私にリーダーがパスされて、いざ遺跡の中へ突入。
ちなみに外から見た遺跡は、『遺跡 ファンタジー イラスト』で検索すれば出てくるような、荘厳で神秘的な雰囲気を醸し出している石造りの建物だった。
地上部分は一般的な高校の体育館くらいの大きさで、中も長い年月をかけて崩れて風化したような感じになっている。
崩れかけた天井から伸びる陽の光がキラキラと輝いていて、まるで別世界にやってきたかのような感覚を覚えた。
『おお……』
「個人的には、こういう景色を見れるのがこのゲームの醍醐味だと思ってるんだがな。なかなか現実じゃお目にかかれない光景だろ?」
『確かにそうですね。現実だと崩落の危険とかありますし』
「そうなんだよなぁ。幸いこのゲームならリアリティ溢れる……下手したらリアルよりすげぇものが見られるしな。追加されるっていう新しい大陸もどんな景色があるのか、楽しみで仕方ないぜ」
「んんっ。カンナヅキ、ちょっとミオンちゃんに近付きすぎじゃないか?」
「……あー、あんまりこういうの言いたかないんだがよ、お前はもうちょっと妹離れした方がいいんじゃねぇか?」
「い、妹離れ!? なんだその怖気震う言葉は!」
「はいはい。お喋りはそこまでですわ。お客様のご来場でしてよ」
『!』
槍を構えたリリスタリアさんに続いて、私もマギアライフルを構える。兄さんは大盾に両手剣を、カンナヅキさんは大きな斧を構えた。
戦闘態勢を整えた私たちの目の前に現れたのは、イベントの時にちらっと見たゴーレムのようなモンスター……というより、ゴーレムそのものだ。
現れた複数体のゴーレムは北の山で出会ったロックゴーレムに似ていたが、通常のロックゴーレムよりも装飾が豪華で、強そうに見えるゴーレムだった。事実、強いのだろう。
《鑑定》スキルで分かった強そうなゴーレムの名前は、ガーディアン・ロックゴーレム。まさに遺跡の守護者ってことかな。
『えいっ!』
私は挨拶代わりにマギアライフルのトリガーを数回引く。銃口から光の奔流が溢れ出し、狙い定めた目標へと向かって行った。
放たれた光のビームは外れることなくガーディアン・ロックゴーレムの身体に穴を空け、光の粒子に変わっていく。
「【ブレイク・ランス】!」
「【大切断】!」
「【轟斬】!」
その間にリリスタリアさんの突き出した槍がゴーレムを突き穿ち、兄さんの振るった大剣がゴーレムの身体を真っ二つに割り、カンナヅキさんの振り下ろした大斧がゴーレムの全身を粉々に粉砕した。
各々の武器に宿るはアーツの輝き。攻略組の名は伊達じゃないってことだね。
分かってたことだけど、クランの頭張ってるだけあって、みんな強いなぁ……私も負けていられない!
『ふっ!』
スラスターを噴かせてゴーレムに接近した私は、マギアライフルからマギアサーベルに持ち替えて、光の刃を出現させる。
ゴーレムは近付いて来た私に向けてその腕を振り下ろす。私は勢いそのままにマギアサーベルを振り上げて、ゴーレムの腕を切り落とした。
『もういっちょ!』
突然片腕が失われてゴーレムのバランスが一瞬崩れた隙をついて接近。そのまま胴体を一閃して上半身と下半身を分割し、ぐらりと落ちてきた頭にマギアサーベルを突き刺す。
その一撃でHPが全損したのか、光の粒子に変わっていった。
「おつかれさん」
「お疲れ様ですわ」
「さすがはミオンちゃんだ」
光の刃を消して柄を定位置に戻すと、カンナヅキさんたちがやってきた。
とりあえず妹全肯定兄さんは放っておくとして。
『ありがとうございます。リリスタリアさんもカンナヅキさんも、強いですね』
「いえいえ。私たちもまだまだですわ」
「そうだなぁ。俺よりも強いやつなんてゴロゴロいるし……いやマジで……」
『……どうしてカンナヅキさんは遠い目を?』
「気にするなミオンちゃん。あいつは自分の弱さに打ちのめされてるだけだ」
『なるほど……?』
もしかして、【モフ帝】クランマスターよりも強いんじゃないかって言われてるサブマスのことかな? 打ち上げの時のPvPでちらっと見た覚えがある。
「ほらほら。こんなところで油を売っている暇はありませんわ。さっさと先に進むための階段を見つけてしまいましょう」
「……そうだな。ユージン、ここに一番詳しいのはお前だ。階段まで先導を頼むぜ」
「任された」
そうして私たちは、襲ってくるガーディアン・ロックゴーレムと、たまに混じるガーディアン・マッドゴーレムを倒しながら先へと進む。
十数分もモンスターを倒しながら歩けば、目の前にはぽっかりと口を開けた地下への階段があった。
「ミオンちゃん。この遺跡の本番は地下に潜ってからだ。地図があるからと言って、油断をしてはいけない」
『うん。分かった』
「よし。では行くぞ」
そして私たちクランマスターズは、ユージン兄さん先導のもとに地下遺跡への階段を降りて行くのだった。
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