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「悪童」

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「悪童」

 事件発生から1週間たった12月15日、府警の方でも捜査は難航しており、デビルタイガーこと加藤典史と本田多恵の事件の捜査は進展していないと聞いている。以前に加藤の身寄りはすべて他界しており無縁仏になったと聞かされたことを思い出し、誰からも送られることが無いのも寂しいだろうと思い、稀世は線香と仏花を持って鶴見緑地公園の加藤が殺害された現場に向かった。
 現場は「目撃者へ連絡のお願い」の大阪府警の看板が設置されいている以外は何もなかったかのごとくひっそりとしていた。ふと公園遊歩道の端に目を向けると12日の夕方に見た紙粘土で装飾された缶の花瓶に新しいユリオプスデージーが2輪飾られていた。(ん、3日前の…?いや、そんなことはあれへん。少なくとも3日前は1輪やったし、全然しおれてへんってことを考えると誰かが新しくお供えしたんやろ…。いったい誰が?)と思って、周りを見渡すが人影はない。

 稀世は、(ここまで来たら鶴見署に寄ってみるか…。何か新たなヒントが見つかるかもしれへんしな…。)と思い、鶴見署に足を向けた。受付で坂井を呼び出すと、坂井も話があるようだった。どうやら、太田が坂井に情報を流したらしかった。
「安さん、太田からデビルタイガーの事を聞いてるんよな。うちとしたら、加藤がデビルタイガー本人で奴がかかわった事件はお蔵入りと考えてたんやけど、また、デビルタイガーが現れたんや。まあ、誰かがデビルタイガーの名を使い始めたんかもしれへんけどな…。安さんの取材でなにか新しいことは出て来たか?」
「はい、加藤典史は「天涯孤独の身寄り無し」と伺っていたんですけど、本当に身よりはいないんでしょうか?」
「と言うと何か?」
稀世は鶴見緑地公園の花の話をした。

 坂井は黒い表紙のファイルを持ち出して来てページをめくった。
「うーん、加藤は3歳で両親からの度重なる虐待を受け親権はく奪で児童養護施設に入。その後、両親とのコンタクト無く、両親は後に離婚し、父母共にすでに亡くなってるな…。兄弟はおれへんね。加藤のマンションの住人に聞き込みをしたがやつの部屋に出入りしてたものはおれへんみたいやな。
 特定の女も出てけえへんし、部屋の様子を見ると完全に一人暮らしやな。部屋にはこれといったもんはあれへん質素な生活や。預金通帳もカードや公共料金、家賃の引き落としくらいでたいした金額は残ってへんし、ほんまに加藤がデビルタイガーなんかも怪しいと俺らは思い始めてるんや。」
「私も調べに入りたいんですけど、いかんせん手掛かりが無さすぎて…。加藤の出身校や前職とかわからないんですか?」
 すると坂井がこっそりと出身中学と小学校を教えてくれた。小学校は2010年卒、中学校は2013年卒でともに地元の公立校であった。稀世はメモを取ると、「加藤の同窓生から当たってみようと思います。ヒントをありがとうございました。」と坂井に礼を言うと鶴見署を後にした。

 翌日の午後3時半、稀世は門真東中学校にいた。昨日のうちに電話で調査を進め、稀世は記者であることを告げ、2013年卒の教師がいることまではつかんでいた。正門のインターホンを鳴らし、「川崎健司かわさき・けんじ」と面会したい旨を伝え、生徒指導室に通された。面倒臭そうな顔をして川崎が現れた。
 川崎は門真東中学卒業後、大阪市内の私立進学高校へ進み、私立教育大を経て、2020年から出身校である門真東中学に理科教師として勤めていることまでは調べがついている。稀世は名刺を渡し挨拶を済ますと開口一番に加藤の事を聞いた。
「2013年卒の同級生加藤典史さんの事は覚えてますか?」
稀世の質問に川崎の眉間にしわが寄る。
「あー、手のつけられん「わる」やった加藤ね。まさに「悪童」って言葉がぴったりの「ゴンたくれ」やったですよ。喧嘩三昧で、義務教育やなかったら退学間違いなしの暴れん坊やったですね。」
 川崎は遠慮なしに加藤の悪態をツキまくった。
 
 「まあ、僕は加藤と同じ組になったこともあれへんし、付き合いはほとんどあれへんかったんです。加藤の話を聞きたかったら、僕らの2年上でサッカー部で一緒で、生徒会長やってはった鈴木さんって言って、小学校6年の時に角材で4年生の加藤にどつかれた人が門真工科高校にいますわ。その人に話を聞かはんのがええんとちゃいますかね。」
と最後に小学校の頃の悪事で加藤に関する話は終わった。稀世はメモを取り終わると川崎に尋ねた。
「ちなみに、ごく最近まで加藤さんと付き合いのあった人とか友達ってご存じないですか?」
「うーん、思いつけへんなぁ。まあ、元々友達なんか居れへんかったやつやからね…。同窓会も来たことあれへんし…。あぁ、そういえばどこぞのぼったくりバーで用心棒みたいなことしてたって友達がなんか言うてたような気がするな…。」
川崎は腕を組み面倒臭い表情に戻った。
「どこの店ですか?」
と尋ねる稀世に
「俺が行った店やないからわからへんわ。なんやったら、その友達に聞いておきますけど昔の話やから覚えてる保証はあれへんけどね…。俺の記憶の中ではそんなもんかな。ところでなんの取材?加藤の奴なんかやらかしたんですか?」
と逆質問となった。川崎は加藤が死んだことを知らないようだった。
「いえ、別に大したことじゃないんです。じゃあ、すみませんけど、先輩の鈴木さんに繋いでもらえませんか?」
稀世は逆質問をいなすと川崎はスマホで鈴木に電話を入れてくれ、メディアプロダクトの記者が加藤について聞きたいことがあるんで空いてる時間があるか聞いてくれた。
  幸い、門真工科高校までは徒歩圏内で、夕方4時半であれば大丈夫と当日のアポを取ってもらった。

 門真工科高校に行くと、鈴木は稀世を笑顔で迎えてくれた。一言目に「加藤典史について調べてはるんやて?あいつ、この間殺されたって聞いてますけど、その関係ですか?」と切り出した。
「はい、その加藤さんについて調べさせてもらってます。鈴木さんは川崎さんから伺ったんですけど、加藤さんとは少なからぬ因縁があるとか…?」
 鈴木はゆっくりと稀世に語り掛けた。加藤は孤児院育ちだと坂井から聞いていた事実と若干の差異はあるものの、小学校に入った時点で教師たちの手を焼かせるどうしようもない暴れん坊だったとのことだった。
 鈴木自身も小学6年の時に当時4年生だった暴れる加藤を取り押さえようとした際に逆上した加藤に菜園に建てられた支柱の角材で顔面を殴られたと言い、前の上2本の差し歯を抜いて見せた。
「まあ、加藤にはえらい目にあわされましたわ。この前歯の件は、孤児院育ちの加藤に賠償を求めることもできず、泣き寝入りでしたけどね。中学も地元進学が基本やったんで最後の1年は加藤が入ってきて、よう悩まされましたわ。
 近隣の中学生と喧嘩するわ、学内で盗みはするわで生徒会としても手を焼きましたわ。奴が卒業するまで、川崎達は心休まる学校生活なんかあれへんかったんとちゃいますかね。
 卒業後は、地元反社のケツ持ちかなんかしてるって聞いてましたけど、野良犬らしく野垂れ死んだんやったら、それは自業自得ってやつですわな。
 まあ、そんな奴の話を聞きたいっていわはるんやったら、加藤のことを知ってるやつが何人かいますから紹介させてもらいますよ。」

 鈴木の話は1時間以上に及んだ。川崎と鈴木の口からは「悪態」しか出てこず聞いている稀世の心を重く沈ませた。(あの、公園の花を見てもしかしたらって思ってたけど、ほんまの小さい時からの極道やったんやろか?)と思いつつ、鈴木に他の加藤を知る者の紹介を受け礼を言って学校の門を出た。

 鈴木から紹介を受けたものの中に門真の駅近くで鈴木が通う地味なバーを営業している30歳の「岡山翔おかやま・しょう」がいた。翌日、稀世は、事前に電話を入れたうえで店がいている開店時間直後を狙って訪問をかけた。
「あぁ、鈴木君から聞いてるよ。加藤の事を探ってるんやて?」
とミネラルウォーターの入ったグラスを差し出す岡山の左手には小指の先が無かった。
「はい、うちの社の上司が加藤典史さんに興味を持ちまして…。今日は、岡山さんが知っている加藤さんの事を教えてほしくて寄らせていただきました。
お客さんが混んできましたら引き上げますので少しお話を伺わせてください。」
と稀世は頭を下げてレコーダーを回し始めた。

 「あいつはとんでもない「狂犬」やな。敵も飼い主も関係なしに噛みつく「狂犬」…。それも獰猛な大型犬って感じの奴だった。あいつが自分の店を食中毒で潰して仕事にあぶれてた時に助けてやったにもかかわらず、最後には俺のことを裏切って、おかげさまで俺はこうや。」
と左の小指を稀世の前に見せつけた。
 「岡山さんも加藤さんも反社の人だったんですか?」の問いに、岡山は煙草を一本くゆらすと、吐き捨てるように言った。
「俺の持っていった盃事をめちゃくちゃにしやがった上に、俺の兄貴分までぼこぼこにしやがって、俺はそのあおりを食って「小指エンコ」飛ばして、挙句の果てに「破門」や。」
岡山は天井に向け煙を吹き上げた。

 「もうちょっと詳しく聞かせてもらえませんか?」と稀世が前のめりになると、岡山は眉間に縦皴たてじわを浮かべた。やくざの世界は「親」や「兄貴」分が「黒」と言えば「白いもの」でも「黒」だと同意しないといけない。そんな世界で加藤は、見習のくせして「ノー」を岡山の兄貴分に突きつけたという。
 岡山が怒れる兄貴分を諫めて、自分が加藤を説得すると言ったものの、加藤は岡山に対しても反対を貫いた。腕っぷしが強く、所属していた反社の経営するぼったくりバーで無敵の用心棒として評価は高く、1年の下積みで若頭補佐との親子盃と、岡山とは7分3分の兄弟盃の準備に入っていた岡山の顔だけでなく、加藤に目をつけて新たなビジネスのノウハウを享受していた兄貴分の面目も丸つぶれだったと岡山は怒りで震える声で稀世に過去を語った。

 まるで中学生がクラブ活動をやめるように、「俺、この店辞めますんで」と出ていく加藤を止めきれなかっただけでなく、加藤が敵対する別の組の経営する店に移ったことが若頭補佐の耳に入った。新たなビジネスのノウハウを加藤に教え込んでいた責を取らされそうになった兄貴分が、全てを岡山に押し付け、「小指」を落とした上に、「破門」としたのだと語られた。
「まあ、あんな「恩知らず」は初めて見たわ。「猫」でも3日世話すりゃ恩を忘れへんっていうのに、加藤はそうや無かった…。上に逆らう奴はこの世界では長生きできへん。どこの組に所属しとったんか知らんけど、「狂犬」のあいつらしい死に方や。まさに「野垂れ死に」ってやつやな!ギャハハハ!」
岡山は大声をたてて笑った。カウンターのテーブルをバンバン叩きながら笑い続けている様子から、岡山がどれだけ加藤の事を恨んでいるのかを計り知ることができた。

 稀世はメモを取り終えると、岡山の様子が落ち着くのを待って尋ねた。
「すみません、岡山さん、さっき加藤さんは「自分の店で食中毒を出して」って言われてましたけど、なんのお店をされてたんですか?」
「あぁ、何ちゅう店やったかな?店の名前は忘れたけど、門真市駅東商店街の中で焼き肉屋をやってたんや。特製タレがうまいっていうことでそこそこ流行っとったみたいやけど、食中毒を出しよって店を潰したんや。もう今は、ビルになってしもて店のかけらもあれへんけどな。」
 「カランカラン」とベルが鳴った。「マスター、6人ええかな?」の客の声に稀世は「今日は貴重なお話ありがとうございました。」と岡山に頭を下げるとメディアプロダクトに向かった。



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