8 / 62
「空き巣犯の言い分」
しおりを挟む
「空き巣犯の言い分」
直が三朗に電話をいれると、夕方4時半には帰ってくるとのことだった。農家との直接取引はロットの問題もあるので「西沢米穀」を窓口に交渉したいので商店街会長の直にも知恵を出してほしいという事だった。
稀世と太田も取材道具を片付け、一緒に向日葵寿司に向かった。何やら店の中に人の気配がある。
「ん、三朗の奴、もう帰ってるんかいな?」
と直が呟いた瞬間、三朗から直のスマホに「少し遅れます。勝手口から入って店の中で待っててください。」とラインメッセージが届いた。
「ごるあ!お前何しとんねん!」
直が叫びながら暖簾の出ていない引き戸を思い切り開けると、中にいた男がレジスターを操作しようとしている様子が見えた。
稀世が前に出る前に、直が店に飛び込んだ。慌てた男は調理場に置いた三朗の出刃包丁を手にし
「騒ぐな!刺すぞ!」
と両腕を前に突き出した。
「その包丁は、お前なんかが手にしてええもんとちゃうねんぞ!」
直が叫ぶと同時に空き巣犯の懐に入ると得意の小手返しで男の腕を取ると体を入れ替えてわずか0.8秒で床にねじ伏せた。
「稀世ちゃん、包丁取り上げたら、こいつのベルト抜いて両足縛り上げたってくれ!」
直の指示に従い、空き巣犯の両足を縛りつけると両腕を後ろ手に締め上げた。直がハンカチで男の両手首を縛ると客席の椅子に座らせた。
「お前、この商店街のもんやあれへんな。なんでこの店に盗みに入ったんや。」
警察に通報しようとする太田を制して、直は空き巣犯に尋問を始めた。太田は職業柄、すぐにボイスレコーダーを取り出し、後に警察に提出するためにスマホで動画撮影を始めた。稀世もペンと手帳を取り出した。
直の圧倒的な強さに逃亡を諦めた空き巣犯の男は素直に直の尋問に対し答えた。
博打でできた闇金融の借金の返済期日が今日の夕方で、国道163号線近くのリサイクルショップに今持っている家財を処分しに行ったが返済額には遠く届かず、車で自宅に引き上げる途中、「本日買い出しの為、夕方6時まで休業させていただきます。」と馬鹿正直に書いた三朗の張り紙を見て、突発的に「空き巣」を考えついたとのことだった。
その時、男のズボンの尻ポケットに入っているスマホがピロリンと鳴った。
「すみません。画面を確認させてもらえませんか?それが最後の望みの糸なんです。」
と空き巣犯は頭を項垂れて言うので直は許可し、稀世がポケットからスマホを取り出し、画面を男に向けた。空き巣犯が言うように新着情報の一番上のアイコンをタップし、4桁のPINコードを入力した。
その画面にはプロ野球パリーグのクライマックスシリーズのデイゲームの結果が表示されていた。
「何やお前、この状況で野球の結果が見たいってなんやねん。「最後の望みの糸」って大げさな言い方しやがって、闇金の取り立てにしばかれるか、警察に突き出されて臭い飯食うかの瀬戸際に「野球」ってなぁ…。お前、頭おかしいんとちゃうか?」
直があきれた物言いをすると、太田が何か気づいたようで稀世からスマホを奪うと、何回かタップした。
5対3の結果の下にいくつもの見慣れない数字が並んでいるのが稀世の視界に入ってきた。(なに、スポーツチャンネルサイトの試合結果だけじゃない…。これって何?)と稀世が首を傾げると
「直さん、稀世さん、太田さん、すみません、遅くなりました。今から飯炊きますんで寿司握るのは7時ごろになります。あれ、この男の人誰ですか?」
ととぼけた顔の三朗が店に戻ってきた。
稀世が状況を簡単に三朗に説明すると、レジスターを確認し被害が無かったことと出刃包丁の刃に異常がない事を確認すると、空き巣犯は直たちに任せ調理場作業に入った。
直の尋問は再び空き巣犯にむいた。男が言うには、スマホに表示されているのはプロ野球の「スポーツブッキング」のサイトだという。
「スポーツ賭博っていわゆる「totoくじ」とちゃうんか?それにしてもサッカーとバスケットボールだけでプロ野球の「toto」なんかあれへんやろ?」
と尋ねる直に太田が説明した。
いわゆる「海外ブックメーカー」のサイトでいろんなスポーツの結果や経過に対するスポーツ賭博がありそのジャンルは多岐にわたり、その賭けの方法も単純な勝ち負けだけでないことが加えられた。
最近では国内「反社」や海外「マフィア」が運営する「闇スポーツ賭博」も存在するというが太田もあまり詳しくは知らないという。
興味を持った直は、古くからの知り合いの「よろず相談屋」の「金城司法書士事務所」に電話を入れた。5分もせずにスクーターの二人乗りで司法書士の森と補助者の副島がやってきた。
森と副島は空き巣犯のスマホを数分いじり過去履歴なども確認した。一通りのチェックが終わった後、森はノートパソコンの操作に入り、その作業を覗き込んで見ていた副島が言った。
「これ、海外ブックメーカーのデータをベースに「反社」がやってる「闇スポーツ賭博」ですわ。」
その言葉に太田のジャーナリストとしての触手が反応した。いくつかの質問を副島と森に投げかけると、空き巣犯を「取材対象」としたいと言い出した。直に了解を取ったうえで太田は空き巣犯に尋ねた。
「あんた、今日の支払いはなんぼいるんや?うちの取材に協力してくれるんやったら取材費出したんで。」
空き巣犯から、今日の払いにあと5万円足りないという事がわかり話は即決した。太田は空き巣犯の使用している闇スポーツ賭博のエントリーの仕方からどのような種目及び賭け方があるのかを聞いた。
続いて掛け金のチャージや返金の方法を詳しく聞き出した。資金調達まで面倒を見るというそのサイトは、森の調査によると日本国内の「反社」が運営しているものだった。
「へー、エントリー者の個人情報や口座情報を悪用してる可能性もあるなぁ。何で家族資産まで聞いてくるんかと思ったら、優良資産持ちの客を追い詰める闇金の手配まで行うって凄い「ホスピタリティー」の高さやなぁ…。」
と太田が感心すると直がきつい口調で太田を咎めた。
「太田はん、「ホスピタリティー」って「反社」相手に使う言葉と違うやろ!まあ、三朗の店に実害があれへんかったことで警察に突き出さんと逃がしたるのはしゃあない。
次の「メディアクリエイト」の取材対象として「スポーツ賭博」や「闇カジノ」を取り上げるのにええ「きっかけ」と言うか、「入口」が転がり込んできたみたいなもんやからな。ただ、番組作りにあたってはこいつみたいに身を持ち崩して「犯罪」にまで手を染めるギャンブル中毒の恐ろしさや、その悲惨な結末まで一般人に知らしめる内容の番組にしたってや。
それにしても、こんな奴らがわんさかおる中、大阪が「カジノ」を開く意味ってあるんかいな…。」
直がため息をつくと、副島が一言挟んだ。
「直さん、「正規のカジノ」と「闇カジノ」を一緒にしたらあきませんよ。日本は諸外国と比べると特殊な「ギャンブル事情」がある国ですから。」
「おまけ」
昨日は「普通のカメラ」が「出ない」って書いたけど
「お寿司」はもっと出ない(泣)。
アメリカのアプリなのかな?
出てくるのは「カリフォルニア巻き」みたいなやつばっかり(笑)
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
直が三朗に電話をいれると、夕方4時半には帰ってくるとのことだった。農家との直接取引はロットの問題もあるので「西沢米穀」を窓口に交渉したいので商店街会長の直にも知恵を出してほしいという事だった。
稀世と太田も取材道具を片付け、一緒に向日葵寿司に向かった。何やら店の中に人の気配がある。
「ん、三朗の奴、もう帰ってるんかいな?」
と直が呟いた瞬間、三朗から直のスマホに「少し遅れます。勝手口から入って店の中で待っててください。」とラインメッセージが届いた。
「ごるあ!お前何しとんねん!」
直が叫びながら暖簾の出ていない引き戸を思い切り開けると、中にいた男がレジスターを操作しようとしている様子が見えた。
稀世が前に出る前に、直が店に飛び込んだ。慌てた男は調理場に置いた三朗の出刃包丁を手にし
「騒ぐな!刺すぞ!」
と両腕を前に突き出した。
「その包丁は、お前なんかが手にしてええもんとちゃうねんぞ!」
直が叫ぶと同時に空き巣犯の懐に入ると得意の小手返しで男の腕を取ると体を入れ替えてわずか0.8秒で床にねじ伏せた。
「稀世ちゃん、包丁取り上げたら、こいつのベルト抜いて両足縛り上げたってくれ!」
直の指示に従い、空き巣犯の両足を縛りつけると両腕を後ろ手に締め上げた。直がハンカチで男の両手首を縛ると客席の椅子に座らせた。
「お前、この商店街のもんやあれへんな。なんでこの店に盗みに入ったんや。」
警察に通報しようとする太田を制して、直は空き巣犯に尋問を始めた。太田は職業柄、すぐにボイスレコーダーを取り出し、後に警察に提出するためにスマホで動画撮影を始めた。稀世もペンと手帳を取り出した。
直の圧倒的な強さに逃亡を諦めた空き巣犯の男は素直に直の尋問に対し答えた。
博打でできた闇金融の借金の返済期日が今日の夕方で、国道163号線近くのリサイクルショップに今持っている家財を処分しに行ったが返済額には遠く届かず、車で自宅に引き上げる途中、「本日買い出しの為、夕方6時まで休業させていただきます。」と馬鹿正直に書いた三朗の張り紙を見て、突発的に「空き巣」を考えついたとのことだった。
その時、男のズボンの尻ポケットに入っているスマホがピロリンと鳴った。
「すみません。画面を確認させてもらえませんか?それが最後の望みの糸なんです。」
と空き巣犯は頭を項垂れて言うので直は許可し、稀世がポケットからスマホを取り出し、画面を男に向けた。空き巣犯が言うように新着情報の一番上のアイコンをタップし、4桁のPINコードを入力した。
その画面にはプロ野球パリーグのクライマックスシリーズのデイゲームの結果が表示されていた。
「何やお前、この状況で野球の結果が見たいってなんやねん。「最後の望みの糸」って大げさな言い方しやがって、闇金の取り立てにしばかれるか、警察に突き出されて臭い飯食うかの瀬戸際に「野球」ってなぁ…。お前、頭おかしいんとちゃうか?」
直があきれた物言いをすると、太田が何か気づいたようで稀世からスマホを奪うと、何回かタップした。
5対3の結果の下にいくつもの見慣れない数字が並んでいるのが稀世の視界に入ってきた。(なに、スポーツチャンネルサイトの試合結果だけじゃない…。これって何?)と稀世が首を傾げると
「直さん、稀世さん、太田さん、すみません、遅くなりました。今から飯炊きますんで寿司握るのは7時ごろになります。あれ、この男の人誰ですか?」
ととぼけた顔の三朗が店に戻ってきた。
稀世が状況を簡単に三朗に説明すると、レジスターを確認し被害が無かったことと出刃包丁の刃に異常がない事を確認すると、空き巣犯は直たちに任せ調理場作業に入った。
直の尋問は再び空き巣犯にむいた。男が言うには、スマホに表示されているのはプロ野球の「スポーツブッキング」のサイトだという。
「スポーツ賭博っていわゆる「totoくじ」とちゃうんか?それにしてもサッカーとバスケットボールだけでプロ野球の「toto」なんかあれへんやろ?」
と尋ねる直に太田が説明した。
いわゆる「海外ブックメーカー」のサイトでいろんなスポーツの結果や経過に対するスポーツ賭博がありそのジャンルは多岐にわたり、その賭けの方法も単純な勝ち負けだけでないことが加えられた。
最近では国内「反社」や海外「マフィア」が運営する「闇スポーツ賭博」も存在するというが太田もあまり詳しくは知らないという。
興味を持った直は、古くからの知り合いの「よろず相談屋」の「金城司法書士事務所」に電話を入れた。5分もせずにスクーターの二人乗りで司法書士の森と補助者の副島がやってきた。
森と副島は空き巣犯のスマホを数分いじり過去履歴なども確認した。一通りのチェックが終わった後、森はノートパソコンの操作に入り、その作業を覗き込んで見ていた副島が言った。
「これ、海外ブックメーカーのデータをベースに「反社」がやってる「闇スポーツ賭博」ですわ。」
その言葉に太田のジャーナリストとしての触手が反応した。いくつかの質問を副島と森に投げかけると、空き巣犯を「取材対象」としたいと言い出した。直に了解を取ったうえで太田は空き巣犯に尋ねた。
「あんた、今日の支払いはなんぼいるんや?うちの取材に協力してくれるんやったら取材費出したんで。」
空き巣犯から、今日の払いにあと5万円足りないという事がわかり話は即決した。太田は空き巣犯の使用している闇スポーツ賭博のエントリーの仕方からどのような種目及び賭け方があるのかを聞いた。
続いて掛け金のチャージや返金の方法を詳しく聞き出した。資金調達まで面倒を見るというそのサイトは、森の調査によると日本国内の「反社」が運営しているものだった。
「へー、エントリー者の個人情報や口座情報を悪用してる可能性もあるなぁ。何で家族資産まで聞いてくるんかと思ったら、優良資産持ちの客を追い詰める闇金の手配まで行うって凄い「ホスピタリティー」の高さやなぁ…。」
と太田が感心すると直がきつい口調で太田を咎めた。
「太田はん、「ホスピタリティー」って「反社」相手に使う言葉と違うやろ!まあ、三朗の店に実害があれへんかったことで警察に突き出さんと逃がしたるのはしゃあない。
次の「メディアクリエイト」の取材対象として「スポーツ賭博」や「闇カジノ」を取り上げるのにええ「きっかけ」と言うか、「入口」が転がり込んできたみたいなもんやからな。ただ、番組作りにあたってはこいつみたいに身を持ち崩して「犯罪」にまで手を染めるギャンブル中毒の恐ろしさや、その悲惨な結末まで一般人に知らしめる内容の番組にしたってや。
それにしても、こんな奴らがわんさかおる中、大阪が「カジノ」を開く意味ってあるんかいな…。」
直がため息をつくと、副島が一言挟んだ。
「直さん、「正規のカジノ」と「闇カジノ」を一緒にしたらあきませんよ。日本は諸外国と比べると特殊な「ギャンブル事情」がある国ですから。」
「おまけ」
昨日は「普通のカメラ」が「出ない」って書いたけど
「お寿司」はもっと出ない(泣)。
アメリカのアプリなのかな?
出てくるのは「カリフォルニア巻き」みたいなやつばっかり(笑)
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
11
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
【完結】『突撃!東大阪産業大学ヒーロー部!』
M‐赤井翼
ライト文芸
今回の新作は「ヒーローもの」!
いつもの「赤井作品」なので、「非科学的」な「超能力」や「武器」を持ったヒーローは出てきません。
先に謝っておきます。
「特撮ヒーローもの」や「アメリカンヒーロー」を求められていた皆さん!
「ごめんなさい」!
「霊能力「を持たない「除霊師」に続いて、「普通の大学生」が主人公です。
でも、「心」は「ヒーロー」そのものです。
「東大阪産業大学ヒーロー部」は門真のローカルヒーローとしてトップを走る2大グループ「ニコニコ商店街の門真の女神」、「やろうぜ会」の陰に隠れた「地味地元ヒーロー」でリーダーの「赤井比呂」は
「いつか大事件を解決して「地元一番のヒーロー」になりたいと夢を持っている。
「ミニスカートでのアクションで「招き猫のブルマ」丸見えでも気にしない「デカレッド」と「白鳥雛子」に憧れる主人公「赤井比呂」」を筆頭に、女兄妹唯一の男でいやいや「タキシード仮面役」に甘んじてきた「兜光司」好きで「メカマニア」の「青田一番」、元いじめられっ子の引きこもりで「東映版スパイダーマン」が好きな「情報系」技術者の「木居呂太」、「電人ザボーガー」と「大門豊」を理想とするバイクマニアの「緑崎大樹」、科学者の父を持ち、素材加工の匠でリアル「キューティーハニー」のも「桃池美津恵」、理想のヒーローは「セーラームーン」という青田一番の妹の「青田月子」の6人が9月の海合宿で音連れた「舞鶴」の「通称 ロシア病院」を舞台に「マフィア」相手に大暴れ!
もちろん「通称 ロシア病院」舞台なんで「アレ」も登場しますよー!
ミリオタの皆さんもお楽しみに!
心は「ヒーロー」!
身体は「常人」の6人組が頑張りますので、応援してやってくださーい!
では、ゆるーく「ローカルヒーロー」の頑張りをお楽しみください!
よーろーひーこー!
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
【完結】「やさしい狂犬~元女子プロレスラー新人記者「安稀世」のスクープ日誌VOL.1~」
M‐赤井翼
現代文学
稀世ちゃんファン、お待たせしました。「なつ&陽菜4 THE FINAL」終わって、少し時間をいただきましたが、ようやく「稀世ちゃん」の新作連載開始です。
脇役でなく「主役」の「稀世ちゃん」が帰ってきました。
ただ、「諸事情」ありまして、「アラサー」で「お母さん」になってた稀世ちゃんが、「22歳」に戻っての復活です(笑)。
大人の事情は「予告のようなもの」を読んでやってください(笑)。
クライアントさんの意向で今作は「ミステリー」です。
皆様のお口に合うかわかりませんが一生懸命書きましたので、ちょっとページをめくっていただけると嬉しいです。
「最後で笑えば勝ちなのよ」や「私の神様は〇〇〇〇さん」のような、「普通の小説(笑)」です。
ケガで女子レスラーを引退して「記者」になった「稀世ちゃん」を応援してあげてください。
今作も「メール」は受け付けていますので
「よーろーひーこー」(⋈◍>◡<◍)。✧♡
【完結】『ながらスマホで56歳のおっさん霊を憑依させざるを得なくなった23歳の女劇団員「音玄万沙《ねくろ・まんさ》」の物語』
M‐赤井翼
現代文学
赤井です。
突然ですが、いきなり書き下ろしの新連載です。
7月13日に「赤井先生、「JK心亜ちゃん」の興行が好評だったんで、既に発注してる「OL心亜ちゃん」の前にもう一本「霊もの」書いてほしいねんけど!別の脚本家の「本」がボツ喰らっちゃったみたいで監督さんから急に8月興行ネタを頼まれてしもたんよ。今回も製本配布するんで公開スタートは19日、稿了は8月9日で200ページね!連載はお盆前後で完結でよろひこー!」ってな感じで、突如、制作スタート!
毎度のことながらゴーストライターに「拒否権」はナッシング(笑)。
今作は、納品先の新エースの「OL心亜ちゃん」役の女の子に合わせての設定で23歳の新人脚本家の「音玄万沙《ねくろ・まんさ》」ちゃん!
変な名前でしょ?「ネクロマンサー」っていうのは「死者や霊をを用いた術(ネクロマンシー)を使う人」で「屍術師」なんて言われ方もしますね。
赤井の大好きな名作アニメ「ゾンビランドサガ」1stシーズンの主題歌「徒花ネクロマンシー」の「ネクロマンシー」ですね。
まあ、万沙ちゃんはゾンビを蘇らせて「佐賀を救う」わけでもないし、降霊術を使って「世直し」するようなキャラじゃない(笑)。
そんな仰々しい物じゃなく、普通の23歳の女の子です。
自らのながらスマホの自転車事故で死ぬ予定だったんだけど、ひょんなことで巻き込まれた無関係の56歳のおっちゃんが代わりに死んじゃいます。その場で万沙ちゃんは「死神」から「現世」での「懲役務」として、死んだおっちゃんと1年半の「肉体一時使用貸借契約」することになっちゃうんですねー!
元「よろずコンサルタント」の「副島大《そえじま・ひろし》」の霊を憑依させての生活が始まります。
まあ、クライアントさんの納品先が「社会派」の監督さんなんで、「ながらスマホ」、「ホストにはまる女子高生」、「ブラック企業の新卒」、「連帯保証人債務」、「賃貸住宅物件の原状回復」、「いろんな金融業者」等々、社会問題について書けるとこまで書いてみたいと思いますので「ゆるーく」お付き合いください。
今回も書き上げ前の連載になりますので「目次」無しでスタートです(笑)。
では、7月19日からよろひこー!(⋈◍>◡<◍)。✧💓
私の神様は〇〇〇〇さん~不思議な太ったおじさんと難病宣告を受けた女の子の1週間の物語~
あらお☆ひろ
現代文学
白血病の診断を受けた20歳の大学生「本田望《ほんだ・のぞみ》」と偶然出会ったちょっと変わった太ったおじさん「備里健《そなえざと・けん」》の1週間の物語です。
「劇脚本」用に大人の絵本(※「H」なものではありません)的に準備したものです。
マニアな読者(笑)を抱えてる「赤井翼」氏の原案をもとに加筆しました。
「病気」を取り扱っていますが、重くならないようにしています。
希と健が「B級グルメ」を楽しみながら、「病気平癒」の神様(※諸説あり)をめぐる話です。
わかりやすいように、極力写真を入れるようにしていますが、撮り忘れやピンボケでアップできないところもあるのはご愛敬としてください。
基本的には、「ハッピーエンド」なので「ゆるーく」お読みください。
全31チャプターなのでひと月くらいお付き合いいただきたいと思います。
よろしくお願いしまーす!(⋈◍>◡<◍)。✧♡
【完結】『夏子と陽菜の犯科帳4 THE FINAL~カルト新興宗教「魂の解放」から洗脳娘を救い出せ!~』
M‐赤井翼
現代文学
第3話から1年開いての「なつ陽菜犯科帳」の最終話です。
過去のお約束通り、最後はなっちゃんも陽菜ちゃんの「花嫁姿」で終わります!
今度の「敵」は、門真に転居してきた「武装カルト宗教組織」です。
偶然出会った、教団に妹を奪われたイケメン日南田大樹(ひなた・ひろき)の為になっちゃん&陽菜ちゃんと「やろうぜ会」メンバーが頑張ります。
武装化された宗教団体になっちゃん、ひなちゃん、そして「やろうぜ会」がどう戦いを挑むのか!
良太郎の新作メカも出てきます!
最終回という事で、ゲストとして「余命半年~」シリーズの稀世ちゃんと直さんも緊急参戦!
もう、何でもござれの最終回!
12月29日までの短期連載です!
応援お願いしまーす!
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる