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⑫「カルテ④ 建築現場で事故死したいつか日本一高いビルを建てたかった若い男「高井健逐《たかい・けんちく》」の場合②」
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⑫「カルテ④ 建築現場で事故死したいつか日本一高いビルを建てたかった若い男「高井健逐《たかい・けんちく》」の場合②」
心亜が目を覚ますと、自宅のベッドに寝ていた。ベッドの横に「神縄」で縛られた健逐が5柱の「五行式神」に囲まれている。
「あれ、どん兵衛、どうやって私ここまで帰ってきたん?確か、私、健逐さんに憑依されて…。うーん、思い出されへん…。それにこの5人は誰?何があったんか教えて?」
と心亜は尋ねた。
どん兵衛は、憑依した健逐に心亜は思考も身体も奪われ、下手をすれば「心亜」が「建築物不法侵入」、「傷害致死」の罪に問われる可能性もあったと聞かされ驚いた。
「心亜ちゃんは、「霊法」的な除霊能力はあれへんねんから、安易に憑依させたらあかんで。「こいつ」はどないする。なんやったら、このまま「強制除霊」で地獄に送ったってもええねやで。
こいつが言うには、あの工事現場の監督に「工期遅れ」の中「言うこと聞けへんお前なんかもう首や!言うこと聞けへんねやったら勝手に死んでしまえ!」って言われて、夜間まで無理して頑張ったそうなんや。時間短縮のために安全縄も掛けんと一生懸命残業しまくって、過労から足を滑らせて転落した原因の「張本人」やって言うんや。
このまま、離したら「何しでかすかわからん」から捕縛したままにしてるねん。」
とどん兵衛は言うが、心亜には、なにか「しっくり」こなかった。
心亜は、何かを思い出そうとしたが頭の中に白い霧のようなものがたちこめ、核心部分にたどり着けない。時計を見ると午前11時半を示していた。
ふと健逐に目をやると、既に「覚悟」を決めた顔をしているように感じた。(このまま、「強制除霊」じゃないよね…。うん、悩んでいる間があったらここは私が動くべきよね。)とベッドから起き出し、出かける準備をした。
「どん兵衛、健逐さんの「強制除霊」はもうちょっと待ってくれる?私ひとつ確認したいことがあるから…。」
翌日、朝8時。「5柱」の「式神」に捕縛されたままの健逐と心亜とどん兵衛は昨日の工事現場の朝礼の場にいた。
特別に監督の許可を得て、朝礼を一番後ろで聞かせてもらえることになり一番後ろで待機している。作業員の皆には「心亜」の姿しか見えていない。
作業開始前の朝のラジオ体操が終わり、監督の朝礼での訓示が昨日と同じように始まった。
「はい、今日も工程表から遅れることなく、手順とチームワークを守って「安全第一」で頑張ってください。事故はみんなに迷惑をかけることになるんで注意するように!以前に俺のいた現場で若いモンが無茶して転落死亡事故があった…。皆、監督等の言う事を聞いて作業するように!もう二度とあんなアホな事故は…」
と昨日と一言一句違わぬ監督の訓示を耳にして「健逐」の血圧は一気に上昇し、神縄の中で暴れようとした。
「健逐さん、最後まで監督さんの話を聞いて!」
と心亜が健逐を背後から抱きしめ耳元で囁いた。監督の訓示はさらに続いた。
「もう一回言っておくぞ。もう二度とあんなアホな事故は起こしてほしくないんや。みんな、毎朝、同じ話で耳にタコができてるかわからんけど、工期終了まで俺は何度でも繰り返すで。
みんなの「安全」が一番や。この先、雨が続いたり、材料納期が遅れたりで工期にずれが生じることがある。俺は、工期の遅れは管理職の責任やと思ってる。せやから、一人一人が無理せんと監督、親方、職長に必ず相談してほしい。
かつて、俺にはすごく頑張りやで責任感の強い「高井健逐」っていう部下がおった。そいつは「いつか日本で一番高いビルを建てたい」っていうのが口癖の若い「鳶」やった。去年の現場は「雨」が続いたり、工事関係者の人員不足でめちゃくちゃ工期が遅れたんや。
3人の若衆をかかえるそいつは、自分に責任があると思い込んで、3人分以上めちゃくちゃ働いた。食うもんも食わず、飲むもんも飲まず、定時が過ぎて他の職人が帰って照明を落としてもヘッドランプひとつで働き続けた。
「無理したらあかん。お前になんかあったらみんなが責任を負うねんぞ。」と言うたんやけど聞き入れへんかった。挙句の果てに、作業効率を優先して、「安全縄」をしっかり掛けんと作業して、転落して死んでしまいよったんや。めちゃくちゃ真面目過ぎる「ええ男」を俺はアホな事故で失ってしもたんや。
俺はそんな悲しい事故はもう二度と見たくない。それ以来、毎朝のように繰り返し、繰り返しこの話を続けさせてもろてる。
そいつのおかげで、それ以降うちの組は「労災事故ゼロ」や。お前らの「命」や「身体」ほど大事なものなんかあれへんねやぞ。さぼったり、しょうもないミスを繰り返せへんかったら工期修正はできるんやからな。
天国からあいつはみんなの事を見守ってくれてると思うから…。」
と締めると作業員全員が一斉に発声した。
「今日も一日、ご安全に!」
監督の朝礼での訓示が終わると、健逐から「邪心」は完全に消え、泣いていた。どん兵衛が実体化の「お札」を取り出すと、心亜に渡した。五柱の式神の姿は消え、その背中に「お札」を貼ると、現場監督の前に健逐の姿が現れた。監督はわかっていたような顔で健逐に昨日の出来事を説明した。
昨日の昼休み後に突然、女子高生の心亜がやってきて、何事かと思ったが、健逐について語る心亜の眼に嘘は無く、監督が朝の訓示内容と健逐との過去の関係について話すと、「朝礼に参加させてくれませんか?」と申し出があったことが語られた。
にわかには信じられなかったが、今日こうして健逐の「霊」を前にして「謝る機会」が持てるのならと許可を出したという事だった。
「すみませんでした。俺が「アホ」なばっかりに、監督の言うことをきちんと最後まで聞かんと勝手に無茶して死んで迷惑をおかけしました。監督のそんな気持ちも知らんと不貞腐れて「地縛霊」になってしもた俺なんかの為に時間を割いてもろて、何て言ったらええのか…。」
言葉に詰まる健逐の肩にそっと手を添え
「もうええ。俺は「霊」の世界はようわからんが、お前が「あの世」からこっちに来れるんやったら、2026年の夏の「棟上げ」の時はこっちに来いや。ちょうどお盆の時期に俺らの工事は終わりや。お前が見守ってくれてたら俺も安心やしな。」
と優しい声をかけると、横から心亜が健逐に言葉をかけた。
「せやせや、天国からはいつでも自由にこっちに戻ってこれるんやから、健逐さんがが見たがってた、地上200メートルの景色を屋上工事の現場から見させてもろたらええねん。」
背中の実体化の「お札」のリミットが近づく中、健逐は監督に「必ず寄らせてもらいます。その時は「驚かさんようにさせてもらいますから、一緒に屋上から大阪湾に沈む夕日を見させてください。」と一礼し、心亜には
「昨日はすまんかったな。あんたには酷いことしたのに、こんな素敵なエンディングを用意してもらえるとは思えへんかったわ。もう間違いなくこれで「成仏」できるわ。
これからもしっかりと「除霊」の仕事頑張るんやで。あんたと出会えて、監督とのわだかまりも解けてほんまによかったわ。ありがとうな、これからもがんばれよ!」
と言葉を残すと、徐々に体は透けていき、天に向かって昇って行くのを心亜と十兵衛は見送った。
「いつか、俺らの組が「日本一のビル」を建てる際には、また戻ってこいよー!」
監督が空に向かって叫ぶと、健逐は満面の笑みを浮かべて
「必ず寄らせてもらいまーす!それまで、「労災ゼロ」で頑張ってくださいねー!」
と叫び返した言葉を、心亜は監督にそのままそっと伝えた。
心亜が目を覚ますと、自宅のベッドに寝ていた。ベッドの横に「神縄」で縛られた健逐が5柱の「五行式神」に囲まれている。
「あれ、どん兵衛、どうやって私ここまで帰ってきたん?確か、私、健逐さんに憑依されて…。うーん、思い出されへん…。それにこの5人は誰?何があったんか教えて?」
と心亜は尋ねた。
どん兵衛は、憑依した健逐に心亜は思考も身体も奪われ、下手をすれば「心亜」が「建築物不法侵入」、「傷害致死」の罪に問われる可能性もあったと聞かされ驚いた。
「心亜ちゃんは、「霊法」的な除霊能力はあれへんねんから、安易に憑依させたらあかんで。「こいつ」はどないする。なんやったら、このまま「強制除霊」で地獄に送ったってもええねやで。
こいつが言うには、あの工事現場の監督に「工期遅れ」の中「言うこと聞けへんお前なんかもう首や!言うこと聞けへんねやったら勝手に死んでしまえ!」って言われて、夜間まで無理して頑張ったそうなんや。時間短縮のために安全縄も掛けんと一生懸命残業しまくって、過労から足を滑らせて転落した原因の「張本人」やって言うんや。
このまま、離したら「何しでかすかわからん」から捕縛したままにしてるねん。」
とどん兵衛は言うが、心亜には、なにか「しっくり」こなかった。
心亜は、何かを思い出そうとしたが頭の中に白い霧のようなものがたちこめ、核心部分にたどり着けない。時計を見ると午前11時半を示していた。
ふと健逐に目をやると、既に「覚悟」を決めた顔をしているように感じた。(このまま、「強制除霊」じゃないよね…。うん、悩んでいる間があったらここは私が動くべきよね。)とベッドから起き出し、出かける準備をした。
「どん兵衛、健逐さんの「強制除霊」はもうちょっと待ってくれる?私ひとつ確認したいことがあるから…。」
翌日、朝8時。「5柱」の「式神」に捕縛されたままの健逐と心亜とどん兵衛は昨日の工事現場の朝礼の場にいた。
特別に監督の許可を得て、朝礼を一番後ろで聞かせてもらえることになり一番後ろで待機している。作業員の皆には「心亜」の姿しか見えていない。
作業開始前の朝のラジオ体操が終わり、監督の朝礼での訓示が昨日と同じように始まった。
「はい、今日も工程表から遅れることなく、手順とチームワークを守って「安全第一」で頑張ってください。事故はみんなに迷惑をかけることになるんで注意するように!以前に俺のいた現場で若いモンが無茶して転落死亡事故があった…。皆、監督等の言う事を聞いて作業するように!もう二度とあんなアホな事故は…」
と昨日と一言一句違わぬ監督の訓示を耳にして「健逐」の血圧は一気に上昇し、神縄の中で暴れようとした。
「健逐さん、最後まで監督さんの話を聞いて!」
と心亜が健逐を背後から抱きしめ耳元で囁いた。監督の訓示はさらに続いた。
「もう一回言っておくぞ。もう二度とあんなアホな事故は起こしてほしくないんや。みんな、毎朝、同じ話で耳にタコができてるかわからんけど、工期終了まで俺は何度でも繰り返すで。
みんなの「安全」が一番や。この先、雨が続いたり、材料納期が遅れたりで工期にずれが生じることがある。俺は、工期の遅れは管理職の責任やと思ってる。せやから、一人一人が無理せんと監督、親方、職長に必ず相談してほしい。
かつて、俺にはすごく頑張りやで責任感の強い「高井健逐」っていう部下がおった。そいつは「いつか日本で一番高いビルを建てたい」っていうのが口癖の若い「鳶」やった。去年の現場は「雨」が続いたり、工事関係者の人員不足でめちゃくちゃ工期が遅れたんや。
3人の若衆をかかえるそいつは、自分に責任があると思い込んで、3人分以上めちゃくちゃ働いた。食うもんも食わず、飲むもんも飲まず、定時が過ぎて他の職人が帰って照明を落としてもヘッドランプひとつで働き続けた。
「無理したらあかん。お前になんかあったらみんなが責任を負うねんぞ。」と言うたんやけど聞き入れへんかった。挙句の果てに、作業効率を優先して、「安全縄」をしっかり掛けんと作業して、転落して死んでしまいよったんや。めちゃくちゃ真面目過ぎる「ええ男」を俺はアホな事故で失ってしもたんや。
俺はそんな悲しい事故はもう二度と見たくない。それ以来、毎朝のように繰り返し、繰り返しこの話を続けさせてもろてる。
そいつのおかげで、それ以降うちの組は「労災事故ゼロ」や。お前らの「命」や「身体」ほど大事なものなんかあれへんねやぞ。さぼったり、しょうもないミスを繰り返せへんかったら工期修正はできるんやからな。
天国からあいつはみんなの事を見守ってくれてると思うから…。」
と締めると作業員全員が一斉に発声した。
「今日も一日、ご安全に!」
監督の朝礼での訓示が終わると、健逐から「邪心」は完全に消え、泣いていた。どん兵衛が実体化の「お札」を取り出すと、心亜に渡した。五柱の式神の姿は消え、その背中に「お札」を貼ると、現場監督の前に健逐の姿が現れた。監督はわかっていたような顔で健逐に昨日の出来事を説明した。
昨日の昼休み後に突然、女子高生の心亜がやってきて、何事かと思ったが、健逐について語る心亜の眼に嘘は無く、監督が朝の訓示内容と健逐との過去の関係について話すと、「朝礼に参加させてくれませんか?」と申し出があったことが語られた。
にわかには信じられなかったが、今日こうして健逐の「霊」を前にして「謝る機会」が持てるのならと許可を出したという事だった。
「すみませんでした。俺が「アホ」なばっかりに、監督の言うことをきちんと最後まで聞かんと勝手に無茶して死んで迷惑をおかけしました。監督のそんな気持ちも知らんと不貞腐れて「地縛霊」になってしもた俺なんかの為に時間を割いてもろて、何て言ったらええのか…。」
言葉に詰まる健逐の肩にそっと手を添え
「もうええ。俺は「霊」の世界はようわからんが、お前が「あの世」からこっちに来れるんやったら、2026年の夏の「棟上げ」の時はこっちに来いや。ちょうどお盆の時期に俺らの工事は終わりや。お前が見守ってくれてたら俺も安心やしな。」
と優しい声をかけると、横から心亜が健逐に言葉をかけた。
「せやせや、天国からはいつでも自由にこっちに戻ってこれるんやから、健逐さんがが見たがってた、地上200メートルの景色を屋上工事の現場から見させてもろたらええねん。」
背中の実体化の「お札」のリミットが近づく中、健逐は監督に「必ず寄らせてもらいます。その時は「驚かさんようにさせてもらいますから、一緒に屋上から大阪湾に沈む夕日を見させてください。」と一礼し、心亜には
「昨日はすまんかったな。あんたには酷いことしたのに、こんな素敵なエンディングを用意してもらえるとは思えへんかったわ。もう間違いなくこれで「成仏」できるわ。
これからもしっかりと「除霊」の仕事頑張るんやで。あんたと出会えて、監督とのわだかまりも解けてほんまによかったわ。ありがとうな、これからもがんばれよ!」
と言葉を残すと、徐々に体は透けていき、天に向かって昇って行くのを心亜と十兵衛は見送った。
「いつか、俺らの組が「日本一のビル」を建てる際には、また戻ってこいよー!」
監督が空に向かって叫ぶと、健逐は満面の笑みを浮かべて
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