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③「どん兵衛」
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③「どん兵衛」
心亜はDVDの後半のメッセージまで一気に見終わるとタンスの前に戻り、メッセージにあったように箱の中にある茶色い数珠を最初に左手に巻くと、九尾の狐のぬいぐるみが突然関西弁で話し出した。
「初めまして心亜ちゃん。わしは「どん兵衛」。世間で言う「九尾の狐」や。こう見えて齢1200年の「神獣」やねんで。「西遊記」には2回出てくるし、「南総里見八犬伝」にも出たことあんねんで。まあ、最近では「妖怪ウォッチ」とか「モンスガ」やな。カラカラカラ。」
その後、「どん兵衛」と言う名の「九尾の狐」のぬいぐるみに、茉莉花がやってきた仕事について説明を受けた。
表立っての「イタコ」の仕事は、死者の霊を呼び寄せる「口寄せ」と言うものだった。
「今どき、そんな仕事のニーズってあんの?」
という心亜の質問にどん兵衛は笑いながら説明を始めた。
「カラカラカラ、あるある!今の世の中やからこそめちゃくちゃ「ありをりはべりいまそかり」のラ行変格活用やがな。例えばやなぁ…。」
「イタコ」の仕事で一番多い依頼人は「相続人」と言う事だった。「故人」の隠し口座の有無に始まって、印鑑の隠し場所やキャッシュカードやスマホやパソコンの暗証番号の確認に、愛人や隠し子の有無や連帯保証債務や借金の確認などの依頼がほとんどだったとどん兵衛の口から語られた。
「仏さんになったら、生前に話すと大混乱になってしまう話も「あの世」では関係なしや。
イタコの口を通じて何でも話しよるねん。まあ、逆上した相続人や関係者に「故人」に変わって茉莉花ちゃんが殴られたり、なじられたりっていうのは「しょっちゅう」である意味「霊」を相手にするより「たち」が悪かったな。できたら一回の口寄せで3000円から5000円で殴られるリスクを避けるんやったら、「イタコ」業は茉莉花ちゃんの代で暖簾を下げるんもありかもしれへんな。人間の世界には「裁判」っていう仕組みがあるから、「イタコ」の仕事は「弁護士」に任せたったらええねや。
ただ、絶対にやめられへん仕事なんが「除霊」や。21世紀になっても「霊」を「科学」としてとらえへん「あほども」のせいで、「目に見えへん「霊」の世界」は無いモノとされてしもてる。
心亜ちゃん、本気で言うとくけど「霊」の世界は存在するし、そこには時として周りに悪影響を与えるモノも居るっていうことや。茉莉花ちゃんの霊と会話したみたいやから「霊」が実在するってことはわかってると思うし、実際今こうしてわしと話してることで、モノに宿る「霊」が存在することも理解できるやろ?」
と質問を投げかけた。
心亜は、イタコの仕事については思ってたイメージと違ったことを正直に話し、やらずに済むのであれば「したくないね。」とどん兵衛に同意した。
除霊については、今一つイメージがつかないようで再度、どん兵衛に質問を投げかけた。
「ねえ、どん兵衛。「除霊」っていうのは「陰陽師」や漫画やアニメの「霊能者」や「呪術師」が人間社会に迷惑をかける「悪霊」をお祓いするってイメージでとらえとったらええの?」
どん兵衛は、小さく首を横に振った。
「心亜ちゃん、「悪霊」なんていうのは半分以下やねん。ただ、「悪い霊」でも「良い霊」でも人間社会は受け入れがたいよな。
「霊」は波長を同じくする者や特定の霊能力を持つ者にしか見えへんもんやから、そこが厄介やねん。人類史上何人の人が死んだと思う?その中には「この世」に未練を残して死んだ人も数知れへん。日本でも最新の科学的分析では「1万2千年前」から人の営みがあったわけや。
今の日本に「人が死んでない土地」なんてものは、街中ではほぼ存在せえへん。あっち見てもこっち見ても「霊」だらけやねんで。」
いったん、言葉をとぎらせると心亜が「「良い霊」やのに除霊をせなあかん理由がわからへんねんけど…。」と言葉を挟んだ。
どん兵衛が言うには、「見守り霊」と言われる「悪さ」とは縁の無い「霊」も多数存在するという。心亜の母親「茉莉花」を例にとり、解説を続けた。
「四十九日迄、亡くなったばかりの霊は残された家族や、飼っていたペットややり残した仕事を見守るのが普通や。「茉莉花」ちゃんも今しばらくは心亜ちゃんのそばで見守っててくれるやろ。
余談やけど、「霊」は物理的移動と違って「思念」で移動するからどこでも即移動できる。せやから、生前行かれへんかった観光地を周る「お気楽霊」も多いけどな。
ただ、そんな「良い霊」がふとした拍子に、カメラに写り込んでしもたり、中途半端な霊能力をもった人の目に触れてしまうことがあるんやな。
そうしたら、話に「尾ひれ」がついて「呪われた場所」や「彷徨う悪霊」なんてことにされてしまう。そりゃ、その噂ひとつで人が寄りつけへんようになってしもたりするから「不利益」を被る人が出てくるし、中には「2次的」な事故を引き起こすこともあるわな。
悪気無しに、浮遊してる「霊」に驚いて交通事故を引き起こしたり、無関係な人を怖がらせたりっていうこともあるやろ。
そんな「不必要な事故」を防ぐために「除霊」の仕事は現在社会においても必要なんや。まあ、心亜ちゃんが言うような「陰陽師」や「除霊バトル」マンガみたいな案件はそうそうあれへんから安心しいや。カラカラカラ。」
除霊に対する解説の後、どん兵衛から「赤い数珠」の使い方、「長い数珠」の使い方の指導を受けたが、心亜にはその使い方が理解できない。
「まあ、「学ぶより慣れろ」やな。心亜ちゃんの世代やと「オン・ザ・ジョブ・トレーニング」って言うんかな。
茉莉花ちゃんが残した仕事の中には、時間だけが問題で「たいしたことない」案件もあるから、それをやりつつ仕事を覚えてもらうようにしよか。」
どん兵衛は「霊台帳」を霊蔵庫の取ってから外し、小さなちゃぶ台の上で開くとページを繰り出した。
「心亜ちゃんの初仕事やから、簡単にできる「やさしい」案件がええよな…。あぁ、これこれ。2年前に亡くなった浮遊霊のこの「案件」やったら初心者の心亜ちゃんでも成仏させられるやろ!「アレ」を成し遂げた監督の背番号と同じ台帳番号っていうのも何かの縁やろ。」
と「80番」の台帳を開いた。
心亜はDVDの後半のメッセージまで一気に見終わるとタンスの前に戻り、メッセージにあったように箱の中にある茶色い数珠を最初に左手に巻くと、九尾の狐のぬいぐるみが突然関西弁で話し出した。
「初めまして心亜ちゃん。わしは「どん兵衛」。世間で言う「九尾の狐」や。こう見えて齢1200年の「神獣」やねんで。「西遊記」には2回出てくるし、「南総里見八犬伝」にも出たことあんねんで。まあ、最近では「妖怪ウォッチ」とか「モンスガ」やな。カラカラカラ。」
その後、「どん兵衛」と言う名の「九尾の狐」のぬいぐるみに、茉莉花がやってきた仕事について説明を受けた。
表立っての「イタコ」の仕事は、死者の霊を呼び寄せる「口寄せ」と言うものだった。
「今どき、そんな仕事のニーズってあんの?」
という心亜の質問にどん兵衛は笑いながら説明を始めた。
「カラカラカラ、あるある!今の世の中やからこそめちゃくちゃ「ありをりはべりいまそかり」のラ行変格活用やがな。例えばやなぁ…。」
「イタコ」の仕事で一番多い依頼人は「相続人」と言う事だった。「故人」の隠し口座の有無に始まって、印鑑の隠し場所やキャッシュカードやスマホやパソコンの暗証番号の確認に、愛人や隠し子の有無や連帯保証債務や借金の確認などの依頼がほとんどだったとどん兵衛の口から語られた。
「仏さんになったら、生前に話すと大混乱になってしまう話も「あの世」では関係なしや。
イタコの口を通じて何でも話しよるねん。まあ、逆上した相続人や関係者に「故人」に変わって茉莉花ちゃんが殴られたり、なじられたりっていうのは「しょっちゅう」である意味「霊」を相手にするより「たち」が悪かったな。できたら一回の口寄せで3000円から5000円で殴られるリスクを避けるんやったら、「イタコ」業は茉莉花ちゃんの代で暖簾を下げるんもありかもしれへんな。人間の世界には「裁判」っていう仕組みがあるから、「イタコ」の仕事は「弁護士」に任せたったらええねや。
ただ、絶対にやめられへん仕事なんが「除霊」や。21世紀になっても「霊」を「科学」としてとらえへん「あほども」のせいで、「目に見えへん「霊」の世界」は無いモノとされてしもてる。
心亜ちゃん、本気で言うとくけど「霊」の世界は存在するし、そこには時として周りに悪影響を与えるモノも居るっていうことや。茉莉花ちゃんの霊と会話したみたいやから「霊」が実在するってことはわかってると思うし、実際今こうしてわしと話してることで、モノに宿る「霊」が存在することも理解できるやろ?」
と質問を投げかけた。
心亜は、イタコの仕事については思ってたイメージと違ったことを正直に話し、やらずに済むのであれば「したくないね。」とどん兵衛に同意した。
除霊については、今一つイメージがつかないようで再度、どん兵衛に質問を投げかけた。
「ねえ、どん兵衛。「除霊」っていうのは「陰陽師」や漫画やアニメの「霊能者」や「呪術師」が人間社会に迷惑をかける「悪霊」をお祓いするってイメージでとらえとったらええの?」
どん兵衛は、小さく首を横に振った。
「心亜ちゃん、「悪霊」なんていうのは半分以下やねん。ただ、「悪い霊」でも「良い霊」でも人間社会は受け入れがたいよな。
「霊」は波長を同じくする者や特定の霊能力を持つ者にしか見えへんもんやから、そこが厄介やねん。人類史上何人の人が死んだと思う?その中には「この世」に未練を残して死んだ人も数知れへん。日本でも最新の科学的分析では「1万2千年前」から人の営みがあったわけや。
今の日本に「人が死んでない土地」なんてものは、街中ではほぼ存在せえへん。あっち見てもこっち見ても「霊」だらけやねんで。」
いったん、言葉をとぎらせると心亜が「「良い霊」やのに除霊をせなあかん理由がわからへんねんけど…。」と言葉を挟んだ。
どん兵衛が言うには、「見守り霊」と言われる「悪さ」とは縁の無い「霊」も多数存在するという。心亜の母親「茉莉花」を例にとり、解説を続けた。
「四十九日迄、亡くなったばかりの霊は残された家族や、飼っていたペットややり残した仕事を見守るのが普通や。「茉莉花」ちゃんも今しばらくは心亜ちゃんのそばで見守っててくれるやろ。
余談やけど、「霊」は物理的移動と違って「思念」で移動するからどこでも即移動できる。せやから、生前行かれへんかった観光地を周る「お気楽霊」も多いけどな。
ただ、そんな「良い霊」がふとした拍子に、カメラに写り込んでしもたり、中途半端な霊能力をもった人の目に触れてしまうことがあるんやな。
そうしたら、話に「尾ひれ」がついて「呪われた場所」や「彷徨う悪霊」なんてことにされてしまう。そりゃ、その噂ひとつで人が寄りつけへんようになってしもたりするから「不利益」を被る人が出てくるし、中には「2次的」な事故を引き起こすこともあるわな。
悪気無しに、浮遊してる「霊」に驚いて交通事故を引き起こしたり、無関係な人を怖がらせたりっていうこともあるやろ。
そんな「不必要な事故」を防ぐために「除霊」の仕事は現在社会においても必要なんや。まあ、心亜ちゃんが言うような「陰陽師」や「除霊バトル」マンガみたいな案件はそうそうあれへんから安心しいや。カラカラカラ。」
除霊に対する解説の後、どん兵衛から「赤い数珠」の使い方、「長い数珠」の使い方の指導を受けたが、心亜にはその使い方が理解できない。
「まあ、「学ぶより慣れろ」やな。心亜ちゃんの世代やと「オン・ザ・ジョブ・トレーニング」って言うんかな。
茉莉花ちゃんが残した仕事の中には、時間だけが問題で「たいしたことない」案件もあるから、それをやりつつ仕事を覚えてもらうようにしよか。」
どん兵衛は「霊台帳」を霊蔵庫の取ってから外し、小さなちゃぶ台の上で開くとページを繰り出した。
「心亜ちゃんの初仕事やから、簡単にできる「やさしい」案件がええよな…。あぁ、これこれ。2年前に亡くなった浮遊霊のこの「案件」やったら初心者の心亜ちゃんでも成仏させられるやろ!「アレ」を成し遂げた監督の背番号と同じ台帳番号っていうのも何かの縁やろ。」
と「80番」の台帳を開いた。
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