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②「秘密の部屋」
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②「秘密の部屋」
翌日、病院で紹介された葬儀社に案内された斎場で茉莉花は煙となって天に昇っていった。心亜ひとりでの葬儀とお骨あげの後、小さな壺に収められた茉莉花の遺骨を持ち、初七日のお経で葬儀は終わった。
若い僧侶が心亜に頭を丁寧に下げ帰っていくと茉莉花の霊が現れた。
「あれ、お母さんお坊さんのお経で成仏して天に昇って行ったんと違うん?こんなところに居ったらあかんのとちゃうの?それとも私のことが心配で天国に行かれへんかったん?」
心亜が悲しそうな顔をして尋ねるので茉莉花は努めて明るく答えた。
「人は死んでもすぐに「三途の川」の向こうにある「彼岸」…、まあ簡単に言うたら「あの世」には行かんと、49日間は「現世」に留まるんや。「49日」を越えて「この世」に残ってたら「浮遊霊」や「地縛霊」みたいな行き場のない霊になるか、天国に行かれへんくらいの「念」を残して「この世」に留まる「怨霊」や「悪霊」になるってことや。今しばらくは、お母ちゃんも心亜といっしょに居るからそんなに心配せんようにな。ケラケラケラ。」
心亜は茉莉花の骨壺の入った箱を両手で抱えて、斎場のある飯森霊園からバスを乗り継ぎ門真市内の自宅に向かった。
近所の生花店で仏花を買い、祖母の代から住んでいる古い一戸建て住宅に戻ると、祖母の仏壇の前に骨壺を置き、茉莉花の位牌を祖母の位牌の横に並べ花を入れ替えた。
線香に火をつけ、お鈴を鳴らし手を合わせた。
「お母さん、長い入院中、ビールが飲みたいってずっと言うてたからビールを供えてあげたかったんやけど、私、まだ18歳やから買われへんかってん。せやから「ノンアル」で我慢してな。」
とノンアルコールビールを供えた。その様子を目を細めて見ていた茉莉花が心亜に囁いた。
「心亜、ほんまあんたは優しい子に育ってくれてよかったわ。けど、これからは、優しいだけじゃあかんねんで。じゃあ、今まであんたには「絶対に入ったらあかん」っていうてきた奥の部屋に行こか。
奥の部屋は「結界」が張ってあるから「人霊」になりたてのお母ちゃんの「霊力」では入られへんから、後は、「どん兵衛」に任せるわな。」
建屋の一番奥の部屋は、家の中で唯一施錠されている部屋で、改めて見るとドアや壁に「お札」が貼られていることに気がついた。(小さな時から「絶対に入っちゃダメ」って言われてたから、この部屋の前に来ることもあれへんかったもんな…。)と思いながら、振り返ると茉莉花の姿は消えていた。
心亜はドアに付けられたロック錠を茉莉花に教えられた「085014」とゴロに合わせてダイヤルしていった。最後の「4」を入力すると「ガチャ」っとロックが開いた。
恐る恐るドアを開け、中を覗き込むと心亜が予想していた「おどろおどろしい」雰囲気は全くなく、4畳半の板間には似つかわしくない大型の「冷蔵庫」らしきものが視界に入った。
扉には「危険!「霊蔵庫」につき取扱注意!」の注意書きと六芒星のお札が貼り付けられていた。そして扉に括りつけられた「霊台帳」と表紙に大きく書かれた分厚い「台帳」がぶら下がっていた。(「霊蔵庫」って何よ?何かの洒落?それともほんまに「霊」が納められてんの?)興味をひかれた心亜は台帳の表紙を繰ってみた。綴りの最初のページから数ページに渡り99人の名前が記されていた。各ページには名前と若干の備考と命日と死因、そしてこの世に残された「悔い」が書き綴られていた。
「何これ…。」心亜は固まった。
(あっ、まずは「お母さんのタンスを開けろ」って言われてたんやったな…。)心亜は一度、台帳を閉じ「霊蔵庫」の向かいにある古い和ダンスの扉を開いた。母親のタンスを開くと「心亜へ」と書かれた手紙が上に載った箱と九尾の狐のぬいぐるみが置いてあった。箱の中には1枚のDVDと3本の数珠が入っていた。
最初に手紙を開いたが書かれた文章の意味がよくわからなかったので先にDVDを見ることにした。部屋にある14インチの液晶テレビに繋がれた再生専用のDVDプレイヤーの電源を入れ、DVDを差し込み再生ボタンを押した。
テレビモニターに「法衣」らしき着物姿の茉莉花が映し出された。
「これを見てるってことはお母ちゃんは死んでしもたってことやな…。今まで心亜には言うてなかったけど、御祓井家は単なる「イタコ」の家系でなく、古くから伝わる「除霊師」の女系家族でもあったんや。お母ちゃんも20歳の時におばあちゃんから引き継いだんやで…。
ほんまやったら、心亜が20歳の誕生日にこの部屋で引き継ぐのが「しきたり」やったんやけど、お母ちゃんがその前に死んでしもたから前倒しでの引継ぎってことになった訳や。
御祓井家で請け負ってきた「除霊師」って言うのは、世間に仇為す迷惑な「浮遊霊」や「地縛霊」を成仏させる仕事やねんけど、道路上の「除霊」なんかは周りの人が見て気味悪がったり恐れられたりするのを避けなあかん。病院や商業施設や公共施設なんかも一緒やな。除霊は一時的に霊の波動を現地から切り離して保管する「絶つ波亜」に「霊」を閉じ込めて、この部屋にある「霊蔵庫」に保管して、順番に除霊をしていく仕事なんや。
ほんまやったら、こんなに溜め込んだらあかんねんけど、お母ちゃん、ある「悪霊退治」で受けたダメージで体力も精神力も弱ってしもて、毎日の除霊ノルマがこなせへんようになってしもて、ここ2年は溜め込む一方でな…。
まだ、高校生の心亜にお母ちゃんの「やり残し」を託すのは辛いんやけど、これも「御払井家」の使命やからなぁ…。心亜には「100の霊魂」をあの世に送ってやって欲しいねや。
いきなり「無理」はきけへんやろうから、しっかりと「どん兵衛」のいう事聞いて頑張るんやで。詳しくはこの後のメッセージに残してるからな。
あとは頼むで…。ぼちぼち頑張ってや。」
翌日、病院で紹介された葬儀社に案内された斎場で茉莉花は煙となって天に昇っていった。心亜ひとりでの葬儀とお骨あげの後、小さな壺に収められた茉莉花の遺骨を持ち、初七日のお経で葬儀は終わった。
若い僧侶が心亜に頭を丁寧に下げ帰っていくと茉莉花の霊が現れた。
「あれ、お母さんお坊さんのお経で成仏して天に昇って行ったんと違うん?こんなところに居ったらあかんのとちゃうの?それとも私のことが心配で天国に行かれへんかったん?」
心亜が悲しそうな顔をして尋ねるので茉莉花は努めて明るく答えた。
「人は死んでもすぐに「三途の川」の向こうにある「彼岸」…、まあ簡単に言うたら「あの世」には行かんと、49日間は「現世」に留まるんや。「49日」を越えて「この世」に残ってたら「浮遊霊」や「地縛霊」みたいな行き場のない霊になるか、天国に行かれへんくらいの「念」を残して「この世」に留まる「怨霊」や「悪霊」になるってことや。今しばらくは、お母ちゃんも心亜といっしょに居るからそんなに心配せんようにな。ケラケラケラ。」
心亜は茉莉花の骨壺の入った箱を両手で抱えて、斎場のある飯森霊園からバスを乗り継ぎ門真市内の自宅に向かった。
近所の生花店で仏花を買い、祖母の代から住んでいる古い一戸建て住宅に戻ると、祖母の仏壇の前に骨壺を置き、茉莉花の位牌を祖母の位牌の横に並べ花を入れ替えた。
線香に火をつけ、お鈴を鳴らし手を合わせた。
「お母さん、長い入院中、ビールが飲みたいってずっと言うてたからビールを供えてあげたかったんやけど、私、まだ18歳やから買われへんかってん。せやから「ノンアル」で我慢してな。」
とノンアルコールビールを供えた。その様子を目を細めて見ていた茉莉花が心亜に囁いた。
「心亜、ほんまあんたは優しい子に育ってくれてよかったわ。けど、これからは、優しいだけじゃあかんねんで。じゃあ、今まであんたには「絶対に入ったらあかん」っていうてきた奥の部屋に行こか。
奥の部屋は「結界」が張ってあるから「人霊」になりたてのお母ちゃんの「霊力」では入られへんから、後は、「どん兵衛」に任せるわな。」
建屋の一番奥の部屋は、家の中で唯一施錠されている部屋で、改めて見るとドアや壁に「お札」が貼られていることに気がついた。(小さな時から「絶対に入っちゃダメ」って言われてたから、この部屋の前に来ることもあれへんかったもんな…。)と思いながら、振り返ると茉莉花の姿は消えていた。
心亜はドアに付けられたロック錠を茉莉花に教えられた「085014」とゴロに合わせてダイヤルしていった。最後の「4」を入力すると「ガチャ」っとロックが開いた。
恐る恐るドアを開け、中を覗き込むと心亜が予想していた「おどろおどろしい」雰囲気は全くなく、4畳半の板間には似つかわしくない大型の「冷蔵庫」らしきものが視界に入った。
扉には「危険!「霊蔵庫」につき取扱注意!」の注意書きと六芒星のお札が貼り付けられていた。そして扉に括りつけられた「霊台帳」と表紙に大きく書かれた分厚い「台帳」がぶら下がっていた。(「霊蔵庫」って何よ?何かの洒落?それともほんまに「霊」が納められてんの?)興味をひかれた心亜は台帳の表紙を繰ってみた。綴りの最初のページから数ページに渡り99人の名前が記されていた。各ページには名前と若干の備考と命日と死因、そしてこの世に残された「悔い」が書き綴られていた。
「何これ…。」心亜は固まった。
(あっ、まずは「お母さんのタンスを開けろ」って言われてたんやったな…。)心亜は一度、台帳を閉じ「霊蔵庫」の向かいにある古い和ダンスの扉を開いた。母親のタンスを開くと「心亜へ」と書かれた手紙が上に載った箱と九尾の狐のぬいぐるみが置いてあった。箱の中には1枚のDVDと3本の数珠が入っていた。
最初に手紙を開いたが書かれた文章の意味がよくわからなかったので先にDVDを見ることにした。部屋にある14インチの液晶テレビに繋がれた再生専用のDVDプレイヤーの電源を入れ、DVDを差し込み再生ボタンを押した。
テレビモニターに「法衣」らしき着物姿の茉莉花が映し出された。
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ほんまやったら、心亜が20歳の誕生日にこの部屋で引き継ぐのが「しきたり」やったんやけど、お母ちゃんがその前に死んでしもたから前倒しでの引継ぎってことになった訳や。
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ほんまやったら、こんなに溜め込んだらあかんねんけど、お母ちゃん、ある「悪霊退治」で受けたダメージで体力も精神力も弱ってしもて、毎日の除霊ノルマがこなせへんようになってしもて、ここ2年は溜め込む一方でな…。
まだ、高校生の心亜にお母ちゃんの「やり残し」を託すのは辛いんやけど、これも「御払井家」の使命やからなぁ…。心亜には「100の霊魂」をあの世に送ってやって欲しいねや。
いきなり「無理」はきけへんやろうから、しっかりと「どん兵衛」のいう事聞いて頑張るんやで。詳しくはこの後のメッセージに残してるからな。
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