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第5章「ラストライブ編」
「エピローグ 地球時間2024年3月7日 山中温泉白鷺湯たわらや」
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「エピローグ 地球時間2024年3月7日 山中温泉白鷺湯たわらや」
3月7日午後5時。白鷺湯たわらやは山中温泉で最も湯量が多く、毎分90リットルの湯が湧きでる源泉100%の無色透明でやわらかい肌触りの湯で有名である。金髪の男と緑色の丸坊主の人影が湯気の向こうに見える。2人は緑の木々を背景にした渓流露天風呂「河鹿」に肩まで浸かってくつろぎ語らいでいる。
「ここ「白鷺湯たわらや」は、長い戦乱で荒れ続けていた山中温泉を再興させたと言われる源平合戦で活躍した能登の地頭の長谷部信連が家来12人に営ませた宿で鎌倉時代から800年、35代続いている湯元12件の中の一つなんですよ。
足を怪我した白鷺がここの湯で傷を癒していたのを長谷部が見て、戦で傷ついた家来を癒したそうです。
ライスさん、コスモアイル羽咋のライブの時に撃たれた傷はいかがですか?ここの湯が効くといいんですけどね。」
「俺は、幸い貫通銃創だったし、戦場と違ってすぐに消毒もしてもらえたんでノープロブレムさ。俺よりもマリーアさんを庇って背後から撃たれた「サンダーくん」の方が怪我は大きかっただろ。ちょっと傷跡を見せてみろよ。」
ライスと「サンダーくん」がのんびりと露天風呂で互いの傷を確認し合っている。
「ところで、あの日、どうしてノトドンがプリンセス達を襲撃するってわかったんだい?」
とのライスの問いに「サンダーくん」は緑色の坊主頭の上に手拭いを乗せ2月9日に遡って説明を始めた。
「COSMO‘s」の5人が帰船する予定の2月10日を前に、コスモアイル羽咋から下宿に戻る途中でノトドンに襲われ拉致されたという。UFOはノトドンの「サルベージ挺」で別の場所に隠されたのは、マリーア達と母船との連絡を防ぐためだったという。サンダーくんは無人の半壊家屋に監禁され19日間を過ごした。その間、ノトドンが「ノルディック」に化けた「レプティリアン」であることと、「ノルディック」と「グレイ」を巻き込んで地球を混乱させ、地球における「レプティリアン」の影響力をあげる作戦であり、プリンセス襲撃の犯人に仕立て上げられるところだったという。シナリオ上は、ノトドンがプリンセス襲撃の犯人として「サンダーくん」をでっちあげ、軍事的に「ノルディック」を上回る「レプティリアン」が攻撃を中止させる段取りだったと事の経緯が語られた。
ピヨの活躍により、捕らえられた偽物のノトドンは、その後の尋問により本物のノトドンも拉致して入れ替わっていたことも分かった。マリアが母船を訪れた直後に拉致された本物のノトドンは母船内の倉庫で無事に保護された。
偽のノトドンが白状した背後の黒幕である北欧の某国王室セレブの女レプティリアンは突如として姿を隠し、その陰謀の真相は闇に隠されてしまったが、カズーシ大統領は「結果、誰も死んでへんねんから細かいことはええやろ!カラカラカラ。」と地球を破壊しようとことを忘れて笑っていたという。
「それにしても、よく逃げられたもんだな。監禁中の警備もそれなりのもんだっただろ?特殊部隊の兵隊って言うならわからなくもないが、「サンダーくん」はコスモアイル羽咋のアルバイトだろ?何か隠してる「タネ」でも有ったのかい?」
不思議がるライスに「サンダーくん」はテレパシーで話しかけてきた。
「僕たち「グレイ」は皆さんと違って「耳」がない分、「テレパス能力」が高いんです。とくに、僕たち「緑の種族」と言われるグレイはその能力が特化してます。「グレイ」の中でも「少数種族」なので「レプティリアン」の偽ノトドンにはそこの知識が無かったんでしょう。ですから、警備の入れ替わり時間や、プリンセス達の襲撃時間や彼らの作戦もテレパスでノトドンの計画を盗み見ることができたんです。まあ、種明かしって程のものじゃないですよ。カラカラカラ。」
陽気に笑う「サンダーくん」にライスは無邪気に尋ねてみた。
「へー、じゃあ、そのテレパス能力で俺が何考えてるか当ててみてくれよ!」
「はい、「ロズウェル事件の真相」を知りたいってことと、「UFOの中を見てみたい。」ですよね。あと、「今日のこれからの宴会が「また」大変だ。」ってことですね。まあ、昨日の山代温泉大変でしたからねぇ。カラカラカラ。」
と100%言い当てられ一緒に笑った。
「へー、凄いな、100点満点だ。本当にプリンセス達とチャプローと大統領と最後の夜になる「今日」も乱痴気騒ぎになるんだろうな。ぼちぼち風呂を上がって飯に備えるか。カラカラカラ。」
浴衣に着替えて宴会場にライスと「サンダーくん」が行くと、既にフルメンバーが揃っていた。「ライス遅いよー」とナチュコが怒っている。上座に着席したカズーシ大統領の向かいの席には、老婆とアイースが座っている。下座の席にライスが着こうとすると
「今日は最終日のお別れ会やから「無礼講」やで。ライスの席は私の横やで!」
と右の席に義勇、向かいの席に福と雄電のイケメンを揃えたナチュコが空いた左隣の席に着くよう呼びかけた。
誠子、米子、白駒、菊姫、寿子のボランティア女性陣に加えて、蟹夫と朝市もピヨ達の「帰星」のお別れ会としての今日の宴会に招待されていて、地酒や輪島塗、高澤蝋燭など各地の名物、名産品を大統領へのおみやげに持ってきている。
「マリーア姉さんとピヨ姉さんは、今日は「おかわり」も「お酒」も控えめにしてくださいね。昨日の山代温泉のホテル雄山閣ではバイキングってことに甘えてカニは30人前、飲み放題の地酒は30種類以上をコンプリート飲みして一般のお客さんに顰蹙を買ったんですからね。
アイースちゃんとおばあさまの「ユズグルト・カーンノ・ナオ」上皇后さまもいるんですから今日の食事は5人前、お酒は3升迄に抑えてくださいよ。チャプロー兄さんは2人の「カウント係」お願いしますよ。」
と第1王女と第2王女にピナが注意するとみんなが笑った。
「あと、マリーアさんとピヨさんは、今日は蟹夫さん筆頭にたくさんの男性がこられてますから「浴衣プロレス」も禁止ですからね。石川最後の夜ですから「プリンセスらしく」おとなしく、優雅に晩餐を楽しんでくださいね!ピヨさんは本当にお願いしますよ!」
チャプローが続けるとさらに大きな笑いが起こった。
宴会が始まると、「山中温泉のショールームでありたい」とオーナーがうたうホテル自慢の最高の料理と旨い地酒が最上級レベルのホスピタリティーのスタッフにより配膳されていく。
程よく、お酒も入り、3月1日から石川入りしたカズーシ大統領もご機嫌で最後の能登料理を楽しんでいる。1日には関係各所に詫びを入れてまわり、2日からは、船団の工兵部隊を被災地に送り込み、瓦礫撤去等を手伝わせ、カズーシ自身はプリンセス達、チャプローとアイースとその祖母のユズグルトと共に、金沢観光、地震の害の少なかった加賀、山代、山中温泉をはしごしてきていたのだった。
「あやうくこんなに美味いもの、旨い酒、良い温泉に素晴らしい景観があるこの星を爆破してしまうとこやったんやな。アイースちゃんには感謝せなあかんよな。カラカラカラ。」
と大統領は無邪気に笑っている。
料理も進み、会の空気も柔らいだ頃、誠子が
「すみませーん!質問していいですか?アイースちゃんのお隣のおばあちゃんって誰なんですか?あと、なんで大統領が地球を破壊するのを止めてくれたのかも聞きたいでーす。」
と尋ねた。カズーシは気まずそうな顔をして「ちょっと、トイレに失礼するわな…。」と言い残し席を立った。アイースが立ち上がり、誠子たちボランティア仲間に説明を始めた。
「ごめんなさい、誠子ちゃん達には説明してなかったですね。このおばあちゃんは、私のおばあちゃんです。今まで黙ってたけど、私もマリーアさんやピヨさん達と同じ「ノルディック宇宙人」なんです。
当然、おばあちゃんも「ノルディック」です。地球に来るまではニコニーコ星も所属する「双子座ノルディック連合」の女王様だったんですよー!その時の近衛兵が若かりし日のカズーシ大統領だったんです。
29日の最後のアンコール直前に「COSMO‘s」の活動を認めてくれてたおばあちゃんが私の依頼でコスモアイル羽咋に着いて、偽ノトドンが会議室に置いていってたテレビ電話で大統領に電話してもらったの。「プリンセス達の歌を聞いてみな!」ってね。
「ノルディック」は地球人のような「歌」や「詩」に対する感受性が薄いんですよ。でも、ラスト2曲の「ウィ・アー・ザ・ユニバース」と「レッツ・イマジン」は「COSMO‘s」が初めて母国語で歌うことになってたじゃないですか。母国語で歌うプリンセス達の歌を聞けば「助け合う事の大切さ」、「平安な暮らしの大切さ」、「平和を求める人たちの気持ち」に地球人もニコニーコ星人にも差はないと大統領の気持ちも変わるんじゃないかと思って、隠居して地球で暮らしてるおばあちゃんに昔、部下だったカズーシ大統領に「一回、聞いてみろ!」って言ってもらったら断れないと思ってたし、「COSMO’s」の歌を聞いて大統領が「ボランティア」の「精神」と彼女たちの崇高な「慈愛」の「心」をわからないはずが無いって確信してたわ。
結果、大統領は「COSMO‘s」の歌で考えを改めてくれて、地球攻撃を中止してくれたって訳。ちなみに告げ口だけど、あの時の2曲をユーチューブで大統領はこの1週間で100回は見てるわよ。まあ、攻撃中止を決められたのが日付が変わるラスト数秒ってところは「できすぎ」って感はあるけどね。みんなをどきどきさせてごめんね。
まあ、結果オーライでしょ。みんなで世界を救ったって自慢していいんじゃない?ケラケラケラ。」
アイースが説明を終えると、ふすまの隙間から中を覗いていたカズーシが何気ない顔をして戻ってきた。ユズグルト上皇后は笑顔でカズーシを迎え、地酒の酌をした。
地球人ボランティアチームから、「あんやと!みんな」の歌が送られ、参加者全員で肩を組んでの「がっぱになんま石川」を歌った。宴会終了の時間が近づいていることを理解している誠子達「女性陣」は涙ながらに歌っていた。
「地球の「歌」っていう「文化」はなかなかええもんやな。」
と呟く、ほろ酔いでご機嫌なカズーシ大統領の様子を確認してナチュコが「行動」に出た。
「お父さーん、ちょっとお願いがあるんやけど…。」
いつも以上にしおらしく、カズーシに近づくいて耳元で囁くと
「なんや、わしの大事なナチュコ!何のお願いや?かわいいナチュコの頼みやったら何でも聞いたるからお父ちゃんに言うてみぃ。」
とご機嫌顔でカズーシが振り返った。(おっ、こんなご機嫌なお父さん見たの初めてや。これならいけるかも…。)ナチュコは地球最後の作戦に入った。
「お父さん、ニコニーコ星の法律を変えて欲しいねん。プリンセスには「一妻多夫制」を認めるってな。私、この4人と結婚したいねん。この2カ月一緒して、もう「他人」やあれへんしな。まずは結婚を前提としたお付き合いってやつからやけど、4人ともから「求婚」された時に誰かを選ぶのは辛いし、プリンセスの立場として「不倫」はあかんやろ。だからお父さん、法律改正してよ。ええやろ?」
とライス、義勇、福、雄電を紹介した。(あーあ、言ってしもた…。私、知らんで…。)とピナは思った。
4人はナチュコの言うフィアンセ発言に少し困った顔をした瞬間、カズーシ大統領に「怒りの電流」が流れた。
「なんやとー!「他人」やないやてー!貴様らわしの大事なナチュコに手を付けやがったんか?絶対に許せへんぞー!」
と何かを勘違いした大統領は再び地球破壊兵器のスイッチのついたアタッシュケースを取り出し開いた。
「あかん、ピヨ!お父ちゃんを止めるで!」
のマリーアの声に、即反応したピヨのラリアットがカズーシ大統領に炸裂し、仰向けに倒れたカズーシの上にマリーアのサマーソルトドロップが決まり、もんどりうったカズーシの背後にまわったピヨが「お父ちゃんごめんやで!」とチキンウイングフェイスロックでカズーシの意識を数秒で刈り取った。
戸惑うナチュコの前でライス、義勇、福、雄電が揃って
「ナッちゃん、ここは諦めてください。俺達のせいで「地球人類70億人」を危険にさらすわけにはいきませんから…。ナッちゃんには、「本星」でもっと素敵な男性がわんさか待ってるはずですよ!」
と「体」の良い断りの返事に、「うわーん、ふられちゃったよー!」とナチュコは大泣きした。
ナチュコの泣き声で目が覚めたカズーシはマリーアとピヨから3連続で受けた技で記憶が飛んでるようで
「ナチュコ、どないしたんや?」
と不思議な顔をして問いかけると、ピヨが「いたずらっ子」の顔をして
「お父ちゃん、ナッちゃんは、今、また地球を救ったんよ。凄いやろ!ケラケラケラ。」
と大笑いするとナチュコ以外の全員が笑い、「COSMO‘s」最後の石川の晩餐はお開きとなった。
おしまい
最後までお読みいただきありがとうございました!
今日のおまけは、「温泉」です。
せっかくの「温泉」訪問ですので、アルファさんの規約に引っかからない範囲でイラストをアップしましょう!
最近は「湯あみ着」もかわいいものがありますね!
お父ちゃんの「おまけ」付きです(笑)。
※最後はごめん(笑)(。-人-。) ゴメンネ
「あとがきのようなもの」はまだ書けていません。
最終回を終えての皆さんからのメールを読んでから書かせていただこうと思います!
日曜日の午後以降で時間を見て書きますので明日はお休みさせていただきますね。
(。-人-。) ゴメンネ
そこで、アップしてない「イラスト」一気公開させてもらいまーす!
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
3月7日午後5時。白鷺湯たわらやは山中温泉で最も湯量が多く、毎分90リットルの湯が湧きでる源泉100%の無色透明でやわらかい肌触りの湯で有名である。金髪の男と緑色の丸坊主の人影が湯気の向こうに見える。2人は緑の木々を背景にした渓流露天風呂「河鹿」に肩まで浸かってくつろぎ語らいでいる。
「ここ「白鷺湯たわらや」は、長い戦乱で荒れ続けていた山中温泉を再興させたと言われる源平合戦で活躍した能登の地頭の長谷部信連が家来12人に営ませた宿で鎌倉時代から800年、35代続いている湯元12件の中の一つなんですよ。
足を怪我した白鷺がここの湯で傷を癒していたのを長谷部が見て、戦で傷ついた家来を癒したそうです。
ライスさん、コスモアイル羽咋のライブの時に撃たれた傷はいかがですか?ここの湯が効くといいんですけどね。」
「俺は、幸い貫通銃創だったし、戦場と違ってすぐに消毒もしてもらえたんでノープロブレムさ。俺よりもマリーアさんを庇って背後から撃たれた「サンダーくん」の方が怪我は大きかっただろ。ちょっと傷跡を見せてみろよ。」
ライスと「サンダーくん」がのんびりと露天風呂で互いの傷を確認し合っている。
「ところで、あの日、どうしてノトドンがプリンセス達を襲撃するってわかったんだい?」
とのライスの問いに「サンダーくん」は緑色の坊主頭の上に手拭いを乗せ2月9日に遡って説明を始めた。
「COSMO‘s」の5人が帰船する予定の2月10日を前に、コスモアイル羽咋から下宿に戻る途中でノトドンに襲われ拉致されたという。UFOはノトドンの「サルベージ挺」で別の場所に隠されたのは、マリーア達と母船との連絡を防ぐためだったという。サンダーくんは無人の半壊家屋に監禁され19日間を過ごした。その間、ノトドンが「ノルディック」に化けた「レプティリアン」であることと、「ノルディック」と「グレイ」を巻き込んで地球を混乱させ、地球における「レプティリアン」の影響力をあげる作戦であり、プリンセス襲撃の犯人に仕立て上げられるところだったという。シナリオ上は、ノトドンがプリンセス襲撃の犯人として「サンダーくん」をでっちあげ、軍事的に「ノルディック」を上回る「レプティリアン」が攻撃を中止させる段取りだったと事の経緯が語られた。
ピヨの活躍により、捕らえられた偽物のノトドンは、その後の尋問により本物のノトドンも拉致して入れ替わっていたことも分かった。マリアが母船を訪れた直後に拉致された本物のノトドンは母船内の倉庫で無事に保護された。
偽のノトドンが白状した背後の黒幕である北欧の某国王室セレブの女レプティリアンは突如として姿を隠し、その陰謀の真相は闇に隠されてしまったが、カズーシ大統領は「結果、誰も死んでへんねんから細かいことはええやろ!カラカラカラ。」と地球を破壊しようとことを忘れて笑っていたという。
「それにしても、よく逃げられたもんだな。監禁中の警備もそれなりのもんだっただろ?特殊部隊の兵隊って言うならわからなくもないが、「サンダーくん」はコスモアイル羽咋のアルバイトだろ?何か隠してる「タネ」でも有ったのかい?」
不思議がるライスに「サンダーくん」はテレパシーで話しかけてきた。
「僕たち「グレイ」は皆さんと違って「耳」がない分、「テレパス能力」が高いんです。とくに、僕たち「緑の種族」と言われるグレイはその能力が特化してます。「グレイ」の中でも「少数種族」なので「レプティリアン」の偽ノトドンにはそこの知識が無かったんでしょう。ですから、警備の入れ替わり時間や、プリンセス達の襲撃時間や彼らの作戦もテレパスでノトドンの計画を盗み見ることができたんです。まあ、種明かしって程のものじゃないですよ。カラカラカラ。」
陽気に笑う「サンダーくん」にライスは無邪気に尋ねてみた。
「へー、じゃあ、そのテレパス能力で俺が何考えてるか当ててみてくれよ!」
「はい、「ロズウェル事件の真相」を知りたいってことと、「UFOの中を見てみたい。」ですよね。あと、「今日のこれからの宴会が「また」大変だ。」ってことですね。まあ、昨日の山代温泉大変でしたからねぇ。カラカラカラ。」
と100%言い当てられ一緒に笑った。
「へー、凄いな、100点満点だ。本当にプリンセス達とチャプローと大統領と最後の夜になる「今日」も乱痴気騒ぎになるんだろうな。ぼちぼち風呂を上がって飯に備えるか。カラカラカラ。」
浴衣に着替えて宴会場にライスと「サンダーくん」が行くと、既にフルメンバーが揃っていた。「ライス遅いよー」とナチュコが怒っている。上座に着席したカズーシ大統領の向かいの席には、老婆とアイースが座っている。下座の席にライスが着こうとすると
「今日は最終日のお別れ会やから「無礼講」やで。ライスの席は私の横やで!」
と右の席に義勇、向かいの席に福と雄電のイケメンを揃えたナチュコが空いた左隣の席に着くよう呼びかけた。
誠子、米子、白駒、菊姫、寿子のボランティア女性陣に加えて、蟹夫と朝市もピヨ達の「帰星」のお別れ会としての今日の宴会に招待されていて、地酒や輪島塗、高澤蝋燭など各地の名物、名産品を大統領へのおみやげに持ってきている。
「マリーア姉さんとピヨ姉さんは、今日は「おかわり」も「お酒」も控えめにしてくださいね。昨日の山代温泉のホテル雄山閣ではバイキングってことに甘えてカニは30人前、飲み放題の地酒は30種類以上をコンプリート飲みして一般のお客さんに顰蹙を買ったんですからね。
アイースちゃんとおばあさまの「ユズグルト・カーンノ・ナオ」上皇后さまもいるんですから今日の食事は5人前、お酒は3升迄に抑えてくださいよ。チャプロー兄さんは2人の「カウント係」お願いしますよ。」
と第1王女と第2王女にピナが注意するとみんなが笑った。
「あと、マリーアさんとピヨさんは、今日は蟹夫さん筆頭にたくさんの男性がこられてますから「浴衣プロレス」も禁止ですからね。石川最後の夜ですから「プリンセスらしく」おとなしく、優雅に晩餐を楽しんでくださいね!ピヨさんは本当にお願いしますよ!」
チャプローが続けるとさらに大きな笑いが起こった。
宴会が始まると、「山中温泉のショールームでありたい」とオーナーがうたうホテル自慢の最高の料理と旨い地酒が最上級レベルのホスピタリティーのスタッフにより配膳されていく。
程よく、お酒も入り、3月1日から石川入りしたカズーシ大統領もご機嫌で最後の能登料理を楽しんでいる。1日には関係各所に詫びを入れてまわり、2日からは、船団の工兵部隊を被災地に送り込み、瓦礫撤去等を手伝わせ、カズーシ自身はプリンセス達、チャプローとアイースとその祖母のユズグルトと共に、金沢観光、地震の害の少なかった加賀、山代、山中温泉をはしごしてきていたのだった。
「あやうくこんなに美味いもの、旨い酒、良い温泉に素晴らしい景観があるこの星を爆破してしまうとこやったんやな。アイースちゃんには感謝せなあかんよな。カラカラカラ。」
と大統領は無邪気に笑っている。
料理も進み、会の空気も柔らいだ頃、誠子が
「すみませーん!質問していいですか?アイースちゃんのお隣のおばあちゃんって誰なんですか?あと、なんで大統領が地球を破壊するのを止めてくれたのかも聞きたいでーす。」
と尋ねた。カズーシは気まずそうな顔をして「ちょっと、トイレに失礼するわな…。」と言い残し席を立った。アイースが立ち上がり、誠子たちボランティア仲間に説明を始めた。
「ごめんなさい、誠子ちゃん達には説明してなかったですね。このおばあちゃんは、私のおばあちゃんです。今まで黙ってたけど、私もマリーアさんやピヨさん達と同じ「ノルディック宇宙人」なんです。
当然、おばあちゃんも「ノルディック」です。地球に来るまではニコニーコ星も所属する「双子座ノルディック連合」の女王様だったんですよー!その時の近衛兵が若かりし日のカズーシ大統領だったんです。
29日の最後のアンコール直前に「COSMO‘s」の活動を認めてくれてたおばあちゃんが私の依頼でコスモアイル羽咋に着いて、偽ノトドンが会議室に置いていってたテレビ電話で大統領に電話してもらったの。「プリンセス達の歌を聞いてみな!」ってね。
「ノルディック」は地球人のような「歌」や「詩」に対する感受性が薄いんですよ。でも、ラスト2曲の「ウィ・アー・ザ・ユニバース」と「レッツ・イマジン」は「COSMO‘s」が初めて母国語で歌うことになってたじゃないですか。母国語で歌うプリンセス達の歌を聞けば「助け合う事の大切さ」、「平安な暮らしの大切さ」、「平和を求める人たちの気持ち」に地球人もニコニーコ星人にも差はないと大統領の気持ちも変わるんじゃないかと思って、隠居して地球で暮らしてるおばあちゃんに昔、部下だったカズーシ大統領に「一回、聞いてみろ!」って言ってもらったら断れないと思ってたし、「COSMO’s」の歌を聞いて大統領が「ボランティア」の「精神」と彼女たちの崇高な「慈愛」の「心」をわからないはずが無いって確信してたわ。
結果、大統領は「COSMO‘s」の歌で考えを改めてくれて、地球攻撃を中止してくれたって訳。ちなみに告げ口だけど、あの時の2曲をユーチューブで大統領はこの1週間で100回は見てるわよ。まあ、攻撃中止を決められたのが日付が変わるラスト数秒ってところは「できすぎ」って感はあるけどね。みんなをどきどきさせてごめんね。
まあ、結果オーライでしょ。みんなで世界を救ったって自慢していいんじゃない?ケラケラケラ。」
アイースが説明を終えると、ふすまの隙間から中を覗いていたカズーシが何気ない顔をして戻ってきた。ユズグルト上皇后は笑顔でカズーシを迎え、地酒の酌をした。
地球人ボランティアチームから、「あんやと!みんな」の歌が送られ、参加者全員で肩を組んでの「がっぱになんま石川」を歌った。宴会終了の時間が近づいていることを理解している誠子達「女性陣」は涙ながらに歌っていた。
「地球の「歌」っていう「文化」はなかなかええもんやな。」
と呟く、ほろ酔いでご機嫌なカズーシ大統領の様子を確認してナチュコが「行動」に出た。
「お父さーん、ちょっとお願いがあるんやけど…。」
いつも以上にしおらしく、カズーシに近づくいて耳元で囁くと
「なんや、わしの大事なナチュコ!何のお願いや?かわいいナチュコの頼みやったら何でも聞いたるからお父ちゃんに言うてみぃ。」
とご機嫌顔でカズーシが振り返った。(おっ、こんなご機嫌なお父さん見たの初めてや。これならいけるかも…。)ナチュコは地球最後の作戦に入った。
「お父さん、ニコニーコ星の法律を変えて欲しいねん。プリンセスには「一妻多夫制」を認めるってな。私、この4人と結婚したいねん。この2カ月一緒して、もう「他人」やあれへんしな。まずは結婚を前提としたお付き合いってやつからやけど、4人ともから「求婚」された時に誰かを選ぶのは辛いし、プリンセスの立場として「不倫」はあかんやろ。だからお父さん、法律改正してよ。ええやろ?」
とライス、義勇、福、雄電を紹介した。(あーあ、言ってしもた…。私、知らんで…。)とピナは思った。
4人はナチュコの言うフィアンセ発言に少し困った顔をした瞬間、カズーシ大統領に「怒りの電流」が流れた。
「なんやとー!「他人」やないやてー!貴様らわしの大事なナチュコに手を付けやがったんか?絶対に許せへんぞー!」
と何かを勘違いした大統領は再び地球破壊兵器のスイッチのついたアタッシュケースを取り出し開いた。
「あかん、ピヨ!お父ちゃんを止めるで!」
のマリーアの声に、即反応したピヨのラリアットがカズーシ大統領に炸裂し、仰向けに倒れたカズーシの上にマリーアのサマーソルトドロップが決まり、もんどりうったカズーシの背後にまわったピヨが「お父ちゃんごめんやで!」とチキンウイングフェイスロックでカズーシの意識を数秒で刈り取った。
戸惑うナチュコの前でライス、義勇、福、雄電が揃って
「ナッちゃん、ここは諦めてください。俺達のせいで「地球人類70億人」を危険にさらすわけにはいきませんから…。ナッちゃんには、「本星」でもっと素敵な男性がわんさか待ってるはずですよ!」
と「体」の良い断りの返事に、「うわーん、ふられちゃったよー!」とナチュコは大泣きした。
ナチュコの泣き声で目が覚めたカズーシはマリーアとピヨから3連続で受けた技で記憶が飛んでるようで
「ナチュコ、どないしたんや?」
と不思議な顔をして問いかけると、ピヨが「いたずらっ子」の顔をして
「お父ちゃん、ナッちゃんは、今、また地球を救ったんよ。凄いやろ!ケラケラケラ。」
と大笑いするとナチュコ以外の全員が笑い、「COSMO‘s」最後の石川の晩餐はお開きとなった。
おしまい
最後までお読みいただきありがとうございました!
今日のおまけは、「温泉」です。
せっかくの「温泉」訪問ですので、アルファさんの規約に引っかからない範囲でイラストをアップしましょう!
最近は「湯あみ着」もかわいいものがありますね!
お父ちゃんの「おまけ」付きです(笑)。
※最後はごめん(笑)(。-人-。) ゴメンネ
「あとがきのようなもの」はまだ書けていません。
最終回を終えての皆さんからのメールを読んでから書かせていただこうと思います!
日曜日の午後以降で時間を見て書きますので明日はお休みさせていただきますね。
(。-人-。) ゴメンネ
そこで、アップしてない「イラスト」一気公開させてもらいまーす!
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毎度のことながらゴーストライターに「拒否権」はナッシング(笑)。
今作は、納品先の新エースの「OL心亜ちゃん」役の女の子に合わせての設定で23歳の新人脚本家の「音玄万沙《ねくろ・まんさ》」ちゃん!
変な名前でしょ?「ネクロマンサー」っていうのは「死者や霊をを用いた術(ネクロマンシー)を使う人」で「屍術師」なんて言われ方もしますね。
赤井の大好きな名作アニメ「ゾンビランドサガ」1stシーズンの主題歌「徒花ネクロマンシー」の「ネクロマンシー」ですね。
まあ、万沙ちゃんはゾンビを蘇らせて「佐賀を救う」わけでもないし、降霊術を使って「世直し」するようなキャラじゃない(笑)。
そんな仰々しい物じゃなく、普通の23歳の女の子です。
自らのながらスマホの自転車事故で死ぬ予定だったんだけど、ひょんなことで巻き込まれた無関係の56歳のおっちゃんが代わりに死んじゃいます。その場で万沙ちゃんは「死神」から「現世」での「懲役務」として、死んだおっちゃんと1年半の「肉体一時使用貸借契約」することになっちゃうんですねー!
元「よろずコンサルタント」の「副島大《そえじま・ひろし》」の霊を憑依させての生活が始まります。
まあ、クライアントさんの納品先が「社会派」の監督さんなんで、「ながらスマホ」、「ホストにはまる女子高生」、「ブラック企業の新卒」、「連帯保証人債務」、「賃貸住宅物件の原状回復」、「いろんな金融業者」等々、社会問題について書けるとこまで書いてみたいと思いますので「ゆるーく」お付き合いください。
今回も書き上げ前の連載になりますので「目次」無しでスタートです(笑)。
では、7月19日からよろひこー!(⋈◍>◡<◍)。✧💓
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ベタですが名前は「クリス・トキント」とさせていただきました。
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それではゆるーくお読みください!
よろひこー!
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