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第5章「ラストライブ編」
「裁きの日」
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「裁きの日」
地球最後になるかもしれないの朝を迎えた。結局、29日の朝もいつもと変わらぬ炊き出しで始まった。被災者は口々に「チャプロー君、いままで毎日、美味しいものをありがとうね。」、「マリーアちゃん、みんなの優しさは忘れないよ。」、「ピヨちゃんのおかげで普通だったら灰色の避難所生活がばら色になったよ。」「ナチュコちゃん、ピナちゃん、私達のこの後のことは考えず、今日のライブが終わったら星に帰っていいんよ!」と被災者から口々に配膳時に声をかけられた。
そんな様子をアイースはスマホでいつものように録画するとSNSに挙げていた。ライスは、ナチュコ達に「今日の第2部の企画の準備はオッケーかい?最後のライブだから「バッチリ」決めてくれよ!」と声をかけていた。
羽咋上空の母船ではカズーシ大統領がイライラを募らせていた。ノトドン中尉に言った。
「ついに「裁きの日」が来た。あの「やんちゃ娘」達、とうとう最終日まで戻ってこんかった。昔はわしの言う事を何でも聞く良い子やったのにのぉ…。地球人たちも「滅亡」がかかれば「娘達」から離れていくと思っとったけど、「地球人」には「カタストロフィー願望」や「デストロルドー(※「死へ向かおうとする欲動」)」の持ち主ばかりなんか?
ノトドン中尉、今日の夜になったら力ずくでもええから娘たちを必ず連れて帰ってこい。やり方は任せる。」
「はい、御意に!」
敬礼してCICを出ていったノトドンは特殊無線機を取り出し、発信ボタンを押した。
「すべては予定通りです。今晩、21時に決行しますので、「例の者」が動かないよう引き続き監視を厳にお願いします。」
午後の配食が終わり、最後のライブの新企画に向けたリハーサルに入ると、ナチュコとピナは緊張してきた。それはライブに対する緊張だけでなく、今晩0時に何が起こるかわからないことに対しての想像結果による恐怖からだった。
「マリーア姉さん、ピヨ姉さん、ほんまにお父さんは地球を破壊してしまうんやろか?」
「今からでもお父さんに謝って地球を救ってもらう方がええんとちゃうの?」
二人の心配事にマリーアは、「私達は誠心誠意、精一杯心を込めて歌うだけ!余計なことは考えへんよ!」と答え、ピヨは「お父ちゃんの気持ちを動かせるかどうかが大切や。とにかく精一杯、私達の気持ちを歌に込めて届けようや。」といつもと変わらぬ笑顔を返した。
チャプローは何も言わず、4人のプリンセスの様子を優しくじっと目で追っている。その視線に気付いたピヨがチャプローの元に来て茶化すように言った。
「どう、今日は新しい衣装やで!かわいい?最後の「おしゃれ」になるかもしれへんからしっかりとチャプちゃんの目に焼き付けておいて欲しいねん!ケラケラケラ。」
今日は午後5時に夕食の配食を行った。「COSMO‘s」のステージ衣装で配膳するピヨ達は避難者との記念撮影に忙しかった。中には、泣いて手を放してくれないおばあちゃんや、「お別れするんは嫌だー!」と抱き着いて離れない子供たちの対応に5人は大忙しだった。
午後6時に、10人乗りの小型宇宙船でノトドン中尉がやってきた。マリーアが無線で事前にノトドンと連絡を取っていたのだった。
「では、午後10時に、私達5人は地球の皆さんに別れを告げて、母船に戻ります。父にはそのように伝えてください。その代わり、地球への「攻撃」は絶対に中止させてください。」
マリーアは丁寧にノトドンに伝えた。
「COSMO‘s」のラストライブが午後6時半に始まった。第1部はいつも通り、日本のヒット曲をリクエスト数順に歌い、みんなで盛り上がった。アイースがチェックすると、海外サイトを含めたアクセス数は「億」に近づく勢いだった。
開演から50分が立ち、第1部の最後のMCでマリーアがコスモアイル羽咋ユーフォニーホールの観客と全世界配信しているカメラに向かって話しかけた。
「皆さん、私達が地球に来てちょうど2か月になります。皆さんも知っての通り、私達の父である「ニコニーコ・ウトー・カズーシ」ニコニーコ星大統領の宣言により、私達が地球にいる限り、地球を破壊する最終兵器を作動させるでしょう。
この11日間、可能な限り私達も父の説得に努力しましたが残念ながら、説得することは叶いませんでした。
今日、22時で私たちは母船に帰ります。父と面と向かって5人で地球への攻撃をやめるよう必ず説得します。
綺麗な形で皆さんの「安全」を保障して地球を離れたかったのですが…。すみません。でも、これだけは信じてください。私たち5人の命を懸けてでも、本日中に母船に帰りまして必ずや父を説得してニコニーコ星に帰らせますので、今日は最後の皆さんとの時間を一緒に楽しんでください。」
会場と表の駐車場で大きな拍手が起こり、生配信中のネットに数多くのコメントが寄せられ、ステージ後ろのスクリーンに映し出されていく。
スポットライトはツインセンターのナチュコとピナに向けられた。
「じゃあ、第1部のラスト3曲はみんなで大きな声で歌ってな!「明日は来るで!」そして「負けたらあかん」最後は「がっぱになれま石川」やでー!さーて、盛り上がって第1部を締めるでー!ワン、ツー、スリー、フォー!」
の掛け声と同時に会場は今日、最高潮の総立ちとなりボルテージが3段階上がった。
第1部を終わり、控室に戻るとノトドンが先に来て座っていた。腰のベルトに付けたレーザー照準器付きの大型の拳銃が睨みを利かせている。
「プリンセス、後は20時からの第2部ですね。地球人からの「アンコール」と言う名の「強制延長労働」も含めて2時間以内で終わってくださいね。11日前のマリーア様の無断脱出に大統領は相当御立腹の様子です。
大統領は本気で0時までにプリンセス達が母船に戻られなかった場合、最終兵器のボタンを押されますので。念のため。」
とだけ言い残すと控室を出ていった。
第2部は、世界配信に向けたプログラムだった。海外のポップスを現地語やリクエストを受けた言語で歌っていく。日本人に馴染のナンバーも多く、ネットも会場も大きく盛り上がった。午後9時、ナチュコが第2部の中締めラストの曲を紹介に入った瞬間に事件は起こった。
MC中のナチュコとピナを挟んでステージの左にマリーア、右にピヨとチャプローが最後の1曲に備えてミネラルウォーターでのどを潤している最中にマリーアの左胸に赤い照点が浮かび上がった。左の緞帳の陰から突然「青いジャンバー」に「緑の顔」の男が飛び出してきてマリーアを押し倒した。
「暴漢だ!」、「あれは「サンダーくん」?」、「きゃー、いったい何が起こったの?」と客席から悲鳴が上がった瞬間、「パンっ」、「パンっ」とユーフォニーホールに銃声が響いた。
誰もがマリーアが「サンダーくん」に撃たれたものと思ったが、銃声はステージ上からではなく客席後部から聞こえていた。マリーアに覆い被さった2月10日以降行方不明だった「サンダーくん」の肩口から「緑の鮮血」が飛び散った!
「大丈夫!マリーア姉さん、「サンダーくん」!」
ナチュコとピナがマイクを放り出してマリーアと「サンダーくん」に駆け寄ると、「危ない!ナッちゃん!伏せろ!」と舞台袖から飛び出したライスがナチュコの前に大の字になって立ち塞がると、再び「パンっ」、「パンっ」と銃声が繰り返され、ライスの太ももと右肩から赤い血が噴き出した。
会場は、パニックとなったが、その音源に視線を向けたピヨのα星エリアのニコニーコ柔術無敵のチャンピオンの動体視力は会場最後列にいる|レーザー照準器付きの拳銃を構えたノトドンの姿を見逃さなかった。
ノトドンは銃の向きを変えた。ピヨの眉間に赤いレーザーマーカーが向けられた。ピヨは、ノトドンの右手の人指し指に繋がる首筋の筋肉の動きを見切った。「パンっ!」と音が響く直前にピヨは10センチ首を右に逸らした。ピヨの左耳のイヤリングがはじけ飛んだ。再び額に向けられたマーカーに気付いた客席から再度悲鳴が上がる。
「パンっ!」今度は、ピヨの右の耳の上の髪がちぎれ、髪が焦げる嫌な臭いがした。
「こんにゃろめー!髪は女の命やぞ!それをパンパン気楽に拳銃で撃ちやがって、もう許せへんぞー!とステージから客席に飛び降りると、最前列から逃げ出した観客の残したパイプ椅子をつかむと、ノトドンに向けて一直線に駆け出した。
再び、「パン」、「パン」と2度の銃声が響いたがその直後「キン」、「キン」と金属音がしてパイプ椅子の背もたれの金属部分から紫煙があがった。
ピヨからノトドンまでの距離が5メートルを切った。ノトドンは間近に迫ったピヨに照準を合わせ引き金を引いた。一度の発射音が響いたがピヨの前進は止まらない。パイプ椅子の背もたれに3つ目のくぼみができた。
ノトドンの持つ大型のオートマチック銃の遊底は9発を撃ち尽くし、後ろにずれ、弾切れを示している。慌てて次の銃を内ポケットから出そうとする。
護身用の22口径の小型拳銃が取り出された瞬間、ノトドンの小型拳銃は宙を舞った。その後、0.5秒の間にピヨの持つパイプ椅子が4度ノトドンに振り下ろされた。
両腕は肩からだらりと力なく垂れ下がり、両ひざの骨が砕けて良からぬ方向に両足は曲がってその場で崩れ落ちた。折れた傷口からは緑色の鱗のようなものが見え隠れしている。ピヨは、ノトドンの胸ぐらをつかみ上げ叫んだ。
「誰の命令や!まさかうちのお父ちゃんとちゃうやろな!」
ノトドンは諦めた表情で「女王様万歳!」と叫ぶと明らかに折れた腕を必死に寄せると左腕に付けた腕時計のボタンを押した。
「ドガーン!」会場の表から爆発音が響いた。「ざまあみろ!「ノルディック」も「グレイ」もこの星から出ていきやがれ!」と叫ぶノトドンをピヨは5秒で締め落とした。
「UFOが突然爆発したぞ!」、「けが人はいないか?」とパニクった声が表から聞こえた。表の会場警備を担当していた「福」と「義勇」が叫びながら飛び込んできた。
「マリーア姉さん、ピヨ姉さんさっきの音って銃声ですか?表ではUFOが爆発しました!もう母船からの攻撃が始まったんですか?」
ステージ上ではナチュコが「ライス大丈夫か?死なんといて!」とステージ衣装のスカートを引き裂いて、貫通銃創の止血の体勢に入り、ピナがそれを手伝っている。マリーアは「サンダーくん」のジャンバーを脱がせ、救急箱を持って駆けつけた誠子からピンセットを受け取り、オキシドールを傷口に振りかけると拳銃弾を取り出した。
幸い、「サンダーくん」も「ライス」も弾は急所を外れていたため、大事には至らないとライスは判断した。止血が終わった後、表の駐車場にUFOを確認しに行くと、完全に爆破され原型を留めず、飛行できるとは思えなかった。
この時点で、次の引き上げ用のUFOを呼んでも今日中に母船に帰ることが不可能になったのは明らかだった。
「サンダーくん」は誠子に肩を借り、表に出てくるとマリーア達とライスに語った。2月10日未明にノトドンに拉致された。監禁されている時に、今日のプリンセス達の暗殺計画を知り監禁場所から逃げ出しコスモアイル羽咋まで自力で走ってきたとのことだった。「サンダーくん」のUFOはノトドンによってどこかに持ち去れらたとのことで何処にあるのかもわからないとのことだった。
さらに「サンダーくん」の話によると「ノトドン」による恐ろしい計画が話された。
「まあ、ノトドンが黒幕であったことはわかったけど、今の状況ではもうどうしようもあれへんわな。とりあえずステージに戻ってみんなに状況を説明するのが先やろ。」
マリーアが4人に言い、ユーフォニーホールに戻るとピヨ達はそれに続いた。
午後9時半、ステージ上に並んだ5人を代表してマリーアが、まず最初に、現状、今すぐの危険はないことを伝えたが、母船への引き上げ用のUFOが破壊され約束の時間内に戻れなくなったことを伝えた。
「みんな、ごめんな…。こんなつもりや無かったんやけど…。」
と言葉を詰まらせる5人に声が飛んだ。
「歌って―!こうなったら最後まで「COSMO‘s」の歌を聞かせて!」
叫んだ、顔なじみのボランティアの若い男が、「コスモスコール」を始めた。会場だけでなく、ネットのコメント欄も5人の「歌」への希望が書き込まれ続けた。アイースは、そのコメントを読みながら「最後まで望みは捨てず頑張って歌って!」と5人を励ました。
声援に押され、2部の中締めを歌い切った5人に「アンコール」の声がかかりその声は止まることが無かった。
今日のおまけ
ラストライブでとんでもないトラブル発生!
まあ、いつもの「パターン」と思われているでしょうが、「そういう依頼」なのでご理解ください。
すんなりとは終わらせてもらえない「大人の事情」ってやつです!
母船に戻れなくなった「COSMO's」の5人のイラストです!
ノトドンと闘うピヨちゃんはこんな感じ(?)
では、ラスト2!
よろひこー!
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
地球最後になるかもしれないの朝を迎えた。結局、29日の朝もいつもと変わらぬ炊き出しで始まった。被災者は口々に「チャプロー君、いままで毎日、美味しいものをありがとうね。」、「マリーアちゃん、みんなの優しさは忘れないよ。」、「ピヨちゃんのおかげで普通だったら灰色の避難所生活がばら色になったよ。」「ナチュコちゃん、ピナちゃん、私達のこの後のことは考えず、今日のライブが終わったら星に帰っていいんよ!」と被災者から口々に配膳時に声をかけられた。
そんな様子をアイースはスマホでいつものように録画するとSNSに挙げていた。ライスは、ナチュコ達に「今日の第2部の企画の準備はオッケーかい?最後のライブだから「バッチリ」決めてくれよ!」と声をかけていた。
羽咋上空の母船ではカズーシ大統領がイライラを募らせていた。ノトドン中尉に言った。
「ついに「裁きの日」が来た。あの「やんちゃ娘」達、とうとう最終日まで戻ってこんかった。昔はわしの言う事を何でも聞く良い子やったのにのぉ…。地球人たちも「滅亡」がかかれば「娘達」から離れていくと思っとったけど、「地球人」には「カタストロフィー願望」や「デストロルドー(※「死へ向かおうとする欲動」)」の持ち主ばかりなんか?
ノトドン中尉、今日の夜になったら力ずくでもええから娘たちを必ず連れて帰ってこい。やり方は任せる。」
「はい、御意に!」
敬礼してCICを出ていったノトドンは特殊無線機を取り出し、発信ボタンを押した。
「すべては予定通りです。今晩、21時に決行しますので、「例の者」が動かないよう引き続き監視を厳にお願いします。」
午後の配食が終わり、最後のライブの新企画に向けたリハーサルに入ると、ナチュコとピナは緊張してきた。それはライブに対する緊張だけでなく、今晩0時に何が起こるかわからないことに対しての想像結果による恐怖からだった。
「マリーア姉さん、ピヨ姉さん、ほんまにお父さんは地球を破壊してしまうんやろか?」
「今からでもお父さんに謝って地球を救ってもらう方がええんとちゃうの?」
二人の心配事にマリーアは、「私達は誠心誠意、精一杯心を込めて歌うだけ!余計なことは考えへんよ!」と答え、ピヨは「お父ちゃんの気持ちを動かせるかどうかが大切や。とにかく精一杯、私達の気持ちを歌に込めて届けようや。」といつもと変わらぬ笑顔を返した。
チャプローは何も言わず、4人のプリンセスの様子を優しくじっと目で追っている。その視線に気付いたピヨがチャプローの元に来て茶化すように言った。
「どう、今日は新しい衣装やで!かわいい?最後の「おしゃれ」になるかもしれへんからしっかりとチャプちゃんの目に焼き付けておいて欲しいねん!ケラケラケラ。」
今日は午後5時に夕食の配食を行った。「COSMO‘s」のステージ衣装で配膳するピヨ達は避難者との記念撮影に忙しかった。中には、泣いて手を放してくれないおばあちゃんや、「お別れするんは嫌だー!」と抱き着いて離れない子供たちの対応に5人は大忙しだった。
午後6時に、10人乗りの小型宇宙船でノトドン中尉がやってきた。マリーアが無線で事前にノトドンと連絡を取っていたのだった。
「では、午後10時に、私達5人は地球の皆さんに別れを告げて、母船に戻ります。父にはそのように伝えてください。その代わり、地球への「攻撃」は絶対に中止させてください。」
マリーアは丁寧にノトドンに伝えた。
「COSMO‘s」のラストライブが午後6時半に始まった。第1部はいつも通り、日本のヒット曲をリクエスト数順に歌い、みんなで盛り上がった。アイースがチェックすると、海外サイトを含めたアクセス数は「億」に近づく勢いだった。
開演から50分が立ち、第1部の最後のMCでマリーアがコスモアイル羽咋ユーフォニーホールの観客と全世界配信しているカメラに向かって話しかけた。
「皆さん、私達が地球に来てちょうど2か月になります。皆さんも知っての通り、私達の父である「ニコニーコ・ウトー・カズーシ」ニコニーコ星大統領の宣言により、私達が地球にいる限り、地球を破壊する最終兵器を作動させるでしょう。
この11日間、可能な限り私達も父の説得に努力しましたが残念ながら、説得することは叶いませんでした。
今日、22時で私たちは母船に帰ります。父と面と向かって5人で地球への攻撃をやめるよう必ず説得します。
綺麗な形で皆さんの「安全」を保障して地球を離れたかったのですが…。すみません。でも、これだけは信じてください。私たち5人の命を懸けてでも、本日中に母船に帰りまして必ずや父を説得してニコニーコ星に帰らせますので、今日は最後の皆さんとの時間を一緒に楽しんでください。」
会場と表の駐車場で大きな拍手が起こり、生配信中のネットに数多くのコメントが寄せられ、ステージ後ろのスクリーンに映し出されていく。
スポットライトはツインセンターのナチュコとピナに向けられた。
「じゃあ、第1部のラスト3曲はみんなで大きな声で歌ってな!「明日は来るで!」そして「負けたらあかん」最後は「がっぱになれま石川」やでー!さーて、盛り上がって第1部を締めるでー!ワン、ツー、スリー、フォー!」
の掛け声と同時に会場は今日、最高潮の総立ちとなりボルテージが3段階上がった。
第1部を終わり、控室に戻るとノトドンが先に来て座っていた。腰のベルトに付けたレーザー照準器付きの大型の拳銃が睨みを利かせている。
「プリンセス、後は20時からの第2部ですね。地球人からの「アンコール」と言う名の「強制延長労働」も含めて2時間以内で終わってくださいね。11日前のマリーア様の無断脱出に大統領は相当御立腹の様子です。
大統領は本気で0時までにプリンセス達が母船に戻られなかった場合、最終兵器のボタンを押されますので。念のため。」
とだけ言い残すと控室を出ていった。
第2部は、世界配信に向けたプログラムだった。海外のポップスを現地語やリクエストを受けた言語で歌っていく。日本人に馴染のナンバーも多く、ネットも会場も大きく盛り上がった。午後9時、ナチュコが第2部の中締めラストの曲を紹介に入った瞬間に事件は起こった。
MC中のナチュコとピナを挟んでステージの左にマリーア、右にピヨとチャプローが最後の1曲に備えてミネラルウォーターでのどを潤している最中にマリーアの左胸に赤い照点が浮かび上がった。左の緞帳の陰から突然「青いジャンバー」に「緑の顔」の男が飛び出してきてマリーアを押し倒した。
「暴漢だ!」、「あれは「サンダーくん」?」、「きゃー、いったい何が起こったの?」と客席から悲鳴が上がった瞬間、「パンっ」、「パンっ」とユーフォニーホールに銃声が響いた。
誰もがマリーアが「サンダーくん」に撃たれたものと思ったが、銃声はステージ上からではなく客席後部から聞こえていた。マリーアに覆い被さった2月10日以降行方不明だった「サンダーくん」の肩口から「緑の鮮血」が飛び散った!
「大丈夫!マリーア姉さん、「サンダーくん」!」
ナチュコとピナがマイクを放り出してマリーアと「サンダーくん」に駆け寄ると、「危ない!ナッちゃん!伏せろ!」と舞台袖から飛び出したライスがナチュコの前に大の字になって立ち塞がると、再び「パンっ」、「パンっ」と銃声が繰り返され、ライスの太ももと右肩から赤い血が噴き出した。
会場は、パニックとなったが、その音源に視線を向けたピヨのα星エリアのニコニーコ柔術無敵のチャンピオンの動体視力は会場最後列にいる|レーザー照準器付きの拳銃を構えたノトドンの姿を見逃さなかった。
ノトドンは銃の向きを変えた。ピヨの眉間に赤いレーザーマーカーが向けられた。ピヨは、ノトドンの右手の人指し指に繋がる首筋の筋肉の動きを見切った。「パンっ!」と音が響く直前にピヨは10センチ首を右に逸らした。ピヨの左耳のイヤリングがはじけ飛んだ。再び額に向けられたマーカーに気付いた客席から再度悲鳴が上がる。
「パンっ!」今度は、ピヨの右の耳の上の髪がちぎれ、髪が焦げる嫌な臭いがした。
「こんにゃろめー!髪は女の命やぞ!それをパンパン気楽に拳銃で撃ちやがって、もう許せへんぞー!とステージから客席に飛び降りると、最前列から逃げ出した観客の残したパイプ椅子をつかむと、ノトドンに向けて一直線に駆け出した。
再び、「パン」、「パン」と2度の銃声が響いたがその直後「キン」、「キン」と金属音がしてパイプ椅子の背もたれの金属部分から紫煙があがった。
ピヨからノトドンまでの距離が5メートルを切った。ノトドンは間近に迫ったピヨに照準を合わせ引き金を引いた。一度の発射音が響いたがピヨの前進は止まらない。パイプ椅子の背もたれに3つ目のくぼみができた。
ノトドンの持つ大型のオートマチック銃の遊底は9発を撃ち尽くし、後ろにずれ、弾切れを示している。慌てて次の銃を内ポケットから出そうとする。
護身用の22口径の小型拳銃が取り出された瞬間、ノトドンの小型拳銃は宙を舞った。その後、0.5秒の間にピヨの持つパイプ椅子が4度ノトドンに振り下ろされた。
両腕は肩からだらりと力なく垂れ下がり、両ひざの骨が砕けて良からぬ方向に両足は曲がってその場で崩れ落ちた。折れた傷口からは緑色の鱗のようなものが見え隠れしている。ピヨは、ノトドンの胸ぐらをつかみ上げ叫んだ。
「誰の命令や!まさかうちのお父ちゃんとちゃうやろな!」
ノトドンは諦めた表情で「女王様万歳!」と叫ぶと明らかに折れた腕を必死に寄せると左腕に付けた腕時計のボタンを押した。
「ドガーン!」会場の表から爆発音が響いた。「ざまあみろ!「ノルディック」も「グレイ」もこの星から出ていきやがれ!」と叫ぶノトドンをピヨは5秒で締め落とした。
「UFOが突然爆発したぞ!」、「けが人はいないか?」とパニクった声が表から聞こえた。表の会場警備を担当していた「福」と「義勇」が叫びながら飛び込んできた。
「マリーア姉さん、ピヨ姉さんさっきの音って銃声ですか?表ではUFOが爆発しました!もう母船からの攻撃が始まったんですか?」
ステージ上ではナチュコが「ライス大丈夫か?死なんといて!」とステージ衣装のスカートを引き裂いて、貫通銃創の止血の体勢に入り、ピナがそれを手伝っている。マリーアは「サンダーくん」のジャンバーを脱がせ、救急箱を持って駆けつけた誠子からピンセットを受け取り、オキシドールを傷口に振りかけると拳銃弾を取り出した。
幸い、「サンダーくん」も「ライス」も弾は急所を外れていたため、大事には至らないとライスは判断した。止血が終わった後、表の駐車場にUFOを確認しに行くと、完全に爆破され原型を留めず、飛行できるとは思えなかった。
この時点で、次の引き上げ用のUFOを呼んでも今日中に母船に帰ることが不可能になったのは明らかだった。
「サンダーくん」は誠子に肩を借り、表に出てくるとマリーア達とライスに語った。2月10日未明にノトドンに拉致された。監禁されている時に、今日のプリンセス達の暗殺計画を知り監禁場所から逃げ出しコスモアイル羽咋まで自力で走ってきたとのことだった。「サンダーくん」のUFOはノトドンによってどこかに持ち去れらたとのことで何処にあるのかもわからないとのことだった。
さらに「サンダーくん」の話によると「ノトドン」による恐ろしい計画が話された。
「まあ、ノトドンが黒幕であったことはわかったけど、今の状況ではもうどうしようもあれへんわな。とりあえずステージに戻ってみんなに状況を説明するのが先やろ。」
マリーアが4人に言い、ユーフォニーホールに戻るとピヨ達はそれに続いた。
午後9時半、ステージ上に並んだ5人を代表してマリーアが、まず最初に、現状、今すぐの危険はないことを伝えたが、母船への引き上げ用のUFOが破壊され約束の時間内に戻れなくなったことを伝えた。
「みんな、ごめんな…。こんなつもりや無かったんやけど…。」
と言葉を詰まらせる5人に声が飛んだ。
「歌って―!こうなったら最後まで「COSMO‘s」の歌を聞かせて!」
叫んだ、顔なじみのボランティアの若い男が、「コスモスコール」を始めた。会場だけでなく、ネットのコメント欄も5人の「歌」への希望が書き込まれ続けた。アイースは、そのコメントを読みながら「最後まで望みは捨てず頑張って歌って!」と5人を励ました。
声援に押され、2部の中締めを歌い切った5人に「アンコール」の声がかかりその声は止まることが無かった。
今日のおまけ
ラストライブでとんでもないトラブル発生!
まあ、いつもの「パターン」と思われているでしょうが、「そういう依頼」なのでご理解ください。
すんなりとは終わらせてもらえない「大人の事情」ってやつです!
母船に戻れなくなった「COSMO's」の5人のイラストです!
ノトドンと闘うピヨちゃんはこんな感じ(?)
では、ラスト2!
よろひこー!
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
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変な名前でしょ?「ネクロマンサー」っていうのは「死者や霊をを用いた術(ネクロマンシー)を使う人」で「屍術師」なんて言われ方もしますね。
赤井の大好きな名作アニメ「ゾンビランドサガ」1stシーズンの主題歌「徒花ネクロマンシー」の「ネクロマンシー」ですね。
まあ、万沙ちゃんはゾンビを蘇らせて「佐賀を救う」わけでもないし、降霊術を使って「世直し」するようなキャラじゃない(笑)。
そんな仰々しい物じゃなく、普通の23歳の女の子です。
自らのながらスマホの自転車事故で死ぬ予定だったんだけど、ひょんなことで巻き込まれた無関係の56歳のおっちゃんが代わりに死んじゃいます。その場で万沙ちゃんは「死神」から「現世」での「懲役務」として、死んだおっちゃんと1年半の「肉体一時使用貸借契約」することになっちゃうんですねー!
元「よろずコンサルタント」の「副島大《そえじま・ひろし》」の霊を憑依させての生活が始まります。
まあ、クライアントさんの納品先が「社会派」の監督さんなんで、「ながらスマホ」、「ホストにはまる女子高生」、「ブラック企業の新卒」、「連帯保証人債務」、「賃貸住宅物件の原状回復」、「いろんな金融業者」等々、社会問題について書けるとこまで書いてみたいと思いますので「ゆるーく」お付き合いください。
今回も書き上げ前の連載になりますので「目次」無しでスタートです(笑)。
では、7月19日からよろひこー!(⋈◍>◡<◍)。✧💓
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