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第5章「ラストライブ編」
「最後の晩餐」
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「最後の晩餐」
2月20日、いつもと変わらず朝から配食の準備を済ませると、ピヨとマリーアはライスのピックアップトラックで輪島に瓦礫撤去に向かった。昨日の石川県社会福祉協議会への電話は若干の「COSMO‘s」批判や地球からの退去のクレームがあったものの、ほとんどの電話は「最後まであきらめないで頑張って!」、「「COSMO’s」は正しい。どんなことになっても応援しています。」といった肯定的なものが多かった。
アイースのSNSも8対2で応援メッセージだった。特に、現在戦禍の渦中にあるイスラエルのガザ地区やウクライナ南部地域の市民からのメッセージは、「世界平和」を望むメッセージと、「COSMO‘s」へのリクエストが多く見られたと朝のミーティングで伝えられ、ピヨは「まだ今日も併せて10日あるやん。それまでにお父ちゃんを納得させられるよう頑張るしかないわな!」と前向きな言葉で不安がるナチュコとピナを励ました。
チャプローは「僕は何があってもピヨさんと一緒ですよ!」と優しい目を向けてくれている。
輪島に向かう車の中でライスは、マリーアとピヨにいろんな質問をした。「君たちノルディックとレプティリアンは全く別宇宙人種なのかい?」、「ニコニーコ星人は普通に日本語や英語を話しているけど、3日でマスターできるようなものなのか?」と1時間のあいだ質問攻めだった。
「ノルディックは地球人に近い体組織で構成されているけど、レプティリアンはどちらかと言えば「爬虫類」に近い体組織やな。まあ、全くの別人種というよりかは「別生物」と考えてくれてええんとちゃうかな?」
「基本的な会話やったら、私らも睡眠学習で3日でマスターしたで。ただ、細かい感情のニュアンスや、叙情詩的な表現はもう少し勉強せんとわからへんかな?」
マリーアとピヨが答えると、「そういうものなんだ…。ちなみに、セクハラと思わないで欲しいんだけど、後で君たちとチャプローの匂いを嗅がせてほしいんだけどダメかな?決して、「ハラスメント」じゃないから…。」と真面目な顔をして尋ねるライスにピヨは赤くなって尋ねた。
「うーん、ちょっと恥ずかしいけど、輪島に着いたら人に見られへんところでな。作業して汗かいてからはちょっと恥ずかしいから…。チャプちゃんの匂いもっていうことから「セクハラ」や「フェチ」とは思われへんねんけど、何か意味あんの?」
輪島に着く手前の山間部の道路の路肩に車を停めると、ライスはピヨ、そしてマリーアの首元に顔をうずめ匂いを嗅いだ。
「あー、恥ずかしかった。ちなみに、私らノルディックは地球人と違って男女の体臭の差はあんまりあれへんと思うで。まあ、チャプちゃんは、スパイスや出汁やソースのいい匂いが染み込んでるからちょっと特殊やけどな。」
とピヨが言うと、「この匂いを嗅いで何か思う事あれば聞かせてもらえないかな。」とライスはウエストバックから小さなボトルを出してキャップを開けるとピヨとマリーアの鼻の前で手で扇いで香りを流した。
「ん、土の香りに香水が混ざってる?うーん、ちょっと生臭い感じもあるけど、うまく香水でごまかされてるって感じかな?どこかで嗅いだことがあるような気もするんやけど…。」
と言うピヨに対して、マリーアは「もう一回嗅がせてくれへん?」とライスに要求した。
「この匂いは!」
マリーアの回答が終わるのを待って、ライスはゆっくりと語った。2019年にマサチューセッツ工科大学で「系外惑星待機中の生命存在指標としてのホスフィン」と題した論文で異星人の匂いについて書かれているという。
元々地球外生命体に興味を持っていたライスは、3月9日から大阪の心斎橋パルコで開催される「においの森」というイベントで「UMS」という香りが出品されると知り、事前にその香りのサンプルを手に入れていたという事だった。
「「UMS」と言うのは「アンノウン・ミステリアス」・スメルズ」の略で、「つちのこ」や「ビッグフット」の匂いに加えて「宇宙人」の「匂い」も出品される予定だという。
過去の宇宙人との遭遇例によると、フラットウッズモンスターや獣人系宇宙人は悪臭を放つが、「グレイ」は「インドール」や「スカトール」といった香料に近い香りで、希釈すると「スミレの花」や「ジャスミン」の香りに近いらしい。「レプティリアン」は「爬虫類系」と言われるように、やや生臭い自然臭に香水を混ぜたような香りがすると言われてる。」
と言うと、ピヨが思い出したように笑った。
「あー、せやせや!「レプティリアン」のレスラーと試合した時に嗅いだ匂いやな。ふーん、宇宙人の香りが大阪のイベントで嗅げるんや。こりゃ驚きやな。ライスは「ノルディック」の香りはどうやった?私とマリーア姉さんは「レプティリアン」よりはええ香りやったやろ?ケラケラケラ。」
笑っているピヨを無視して、マリーアはライスの眼をじっと見つめた。ライスはマリーアの視線を受けて軽く頷くと「マリーアさん。もう一つ聞かせて欲しいんだけど、「ノルディック」の軍人は皆「純血」かい?それとも「異星人間同士の混血種」もいるのかい?」の質問でマリーアは何かをわかったような気がした。
残された地球上での日数は一日一日と減っていった。「COSMO’s」はそれまでと変わらぬボランティアとライブの生活を繰り返していた。ナチュコとピナからの提案の「最後のライブはやっぱりコスモアイル羽咋でやりたいね。」の一言で29日のライブは再びコスモアイル羽咋のユーフォニーホールで行い、2月9日と同様に全世界配信することに決まった。
石川県社協や羽咋市のホームページで1週間前にあたる23日に発表された。カズーシはこの期に及んでも、帰船の姿勢を見せない4人のプリンセス達にプレッシャーをかける作戦に出た。
「3月1日午前0時の最初の攻撃目標は「コスモアイル羽咋」とする。「COSMO‘s」のライブをキャンセルし、早々にプリンセス達を解放せよ!逆らえば、即、地球人類の滅亡を意味する。」
というメッセージをハッキングにより、「COSMO‘s」のライブ通知をジャックして送り込んだ。
「滅亡の日が近づけば、「あほ」な地球人でも、自分たちが死ぬとなりゃプリンセス達の元を離れて、無視するようになるやろ。そうしたら、ライブやボランティアどころじゃなくて、娘たちも素面に戻って帰って来るやろ!カラカラカラ。」
とカズーシ大統領は近日の娘たちの帰船に自信を持っていた。
しかし、ラストライブの情報は、既にSNSに拡散され、ニコニーコ星軍の情報部が躍起になってハッキングで消去に走ったが拡散を止めることはできていなかった。「あんやと!COSMO‘s」と名付けられた多数のまとめブログやユーチューブの動画リストが次々と立ち上げられ、過去のボランティア活動の動画や感謝する被災者のメッセージ動画に加えて、過去のライブ映像が次々にアップされていった。
その流れの中で、誠子、米子に義勇が加わり、2月28日にコスモアイル羽咋駐車場で「お別れ会」の企画が立ち上がった。この正月からピヨ達5人に関わった各地のボランティアたちが集まり、チャプロー監修メニューの「金沢おでん」大会を行うことになった。
数あるチャプローのメニューの中で「金沢おでん」が選ばれたのは「COSMO‘s」の持ち歌の中で世界で2番目に人気があるヒット曲である「ウィ・アー・ザ・ユニバース」にちなんだメニューという事で「最後の晩餐」メニューとして選ばれた。
「全宇宙」を「鍋」とみなし、「セイコガニの蟹面」、「車麩」、「バイ貝」、「金時草の湯葉巻き」、「海老しんじょ」、「肉いなり」、「信田巻き」など、他の街のおでんにない主張が強く、異なる種が薄味の出汁の入った大きな鍋の中で不思議と一つに纏まるところから、「何人でも何星人でも仲良くなれるはずだ!」というメッセージをニコニーコ星の大統領に送ろうとの願いが込めれらている。
社協や被災者やボランティア個人として、「大統領も一緒に金沢おでんを食べて一つになりましょう!」、「宇宙は一つ!金沢おでんと同じ!」とのSNSメッセージが数万件アップされた。
輪島の福、白駒、珠洲の雄電、菊姫、寿子も地酒や地元の美味しいものを持って参加することが決まった。各地の被災者も参加して、いつもより少し早い夕食会が始まった。
「さあ、配膳は僕らに任せて!みんなはプリンセス達の歌を待ってますよ!」
とボランティアたちに助けられ、夜の6時からライブは始まった。
いつもであれば2時間で終わるライブであったが、場所をユーフォニーホールから屋外駐車場に移し、5人は無限に続くアンコールに応え続けた。しかしカズーシ大統領が「金沢おでん」を食べに会場に現れることは無かった。
23時50分を迎え、「がっぱになれま石川」を歌い、最後のMCに入った。
「ごめんね…。私たちのせいで…。」
涙を流す5人はそれ以上の言葉が出てこなかった。
仮ステージのビジョントラックの上に、ライス、アイース、誠子たち顔なじみのボランティアがあがり、順番に5人を慰めた。
誠子がマイクを取った。
「マリーアさん達みんなと、この2か月間過ごせてよかったよ。まだ1日あるじゃない!夜更かしするわけにもいかないから、最後に「COSMO‘s」の5人に「あんやと!みんな」を送ろうね!」
日付が2月29日になるまで被災者、スタッフ全員一緒に歌う5人への歌声が羽咋の夜空に響き続けた。
今日のおまけは「最後のボランティア配食」する5人のイメージです。
ラスト3話!
よろひこー!
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
2月20日、いつもと変わらず朝から配食の準備を済ませると、ピヨとマリーアはライスのピックアップトラックで輪島に瓦礫撤去に向かった。昨日の石川県社会福祉協議会への電話は若干の「COSMO‘s」批判や地球からの退去のクレームがあったものの、ほとんどの電話は「最後まであきらめないで頑張って!」、「「COSMO’s」は正しい。どんなことになっても応援しています。」といった肯定的なものが多かった。
アイースのSNSも8対2で応援メッセージだった。特に、現在戦禍の渦中にあるイスラエルのガザ地区やウクライナ南部地域の市民からのメッセージは、「世界平和」を望むメッセージと、「COSMO‘s」へのリクエストが多く見られたと朝のミーティングで伝えられ、ピヨは「まだ今日も併せて10日あるやん。それまでにお父ちゃんを納得させられるよう頑張るしかないわな!」と前向きな言葉で不安がるナチュコとピナを励ました。
チャプローは「僕は何があってもピヨさんと一緒ですよ!」と優しい目を向けてくれている。
輪島に向かう車の中でライスは、マリーアとピヨにいろんな質問をした。「君たちノルディックとレプティリアンは全く別宇宙人種なのかい?」、「ニコニーコ星人は普通に日本語や英語を話しているけど、3日でマスターできるようなものなのか?」と1時間のあいだ質問攻めだった。
「ノルディックは地球人に近い体組織で構成されているけど、レプティリアンはどちらかと言えば「爬虫類」に近い体組織やな。まあ、全くの別人種というよりかは「別生物」と考えてくれてええんとちゃうかな?」
「基本的な会話やったら、私らも睡眠学習で3日でマスターしたで。ただ、細かい感情のニュアンスや、叙情詩的な表現はもう少し勉強せんとわからへんかな?」
マリーアとピヨが答えると、「そういうものなんだ…。ちなみに、セクハラと思わないで欲しいんだけど、後で君たちとチャプローの匂いを嗅がせてほしいんだけどダメかな?決して、「ハラスメント」じゃないから…。」と真面目な顔をして尋ねるライスにピヨは赤くなって尋ねた。
「うーん、ちょっと恥ずかしいけど、輪島に着いたら人に見られへんところでな。作業して汗かいてからはちょっと恥ずかしいから…。チャプちゃんの匂いもっていうことから「セクハラ」や「フェチ」とは思われへんねんけど、何か意味あんの?」
輪島に着く手前の山間部の道路の路肩に車を停めると、ライスはピヨ、そしてマリーアの首元に顔をうずめ匂いを嗅いだ。
「あー、恥ずかしかった。ちなみに、私らノルディックは地球人と違って男女の体臭の差はあんまりあれへんと思うで。まあ、チャプちゃんは、スパイスや出汁やソースのいい匂いが染み込んでるからちょっと特殊やけどな。」
とピヨが言うと、「この匂いを嗅いで何か思う事あれば聞かせてもらえないかな。」とライスはウエストバックから小さなボトルを出してキャップを開けるとピヨとマリーアの鼻の前で手で扇いで香りを流した。
「ん、土の香りに香水が混ざってる?うーん、ちょっと生臭い感じもあるけど、うまく香水でごまかされてるって感じかな?どこかで嗅いだことがあるような気もするんやけど…。」
と言うピヨに対して、マリーアは「もう一回嗅がせてくれへん?」とライスに要求した。
「この匂いは!」
マリーアの回答が終わるのを待って、ライスはゆっくりと語った。2019年にマサチューセッツ工科大学で「系外惑星待機中の生命存在指標としてのホスフィン」と題した論文で異星人の匂いについて書かれているという。
元々地球外生命体に興味を持っていたライスは、3月9日から大阪の心斎橋パルコで開催される「においの森」というイベントで「UMS」という香りが出品されると知り、事前にその香りのサンプルを手に入れていたという事だった。
「「UMS」と言うのは「アンノウン・ミステリアス」・スメルズ」の略で、「つちのこ」や「ビッグフット」の匂いに加えて「宇宙人」の「匂い」も出品される予定だという。
過去の宇宙人との遭遇例によると、フラットウッズモンスターや獣人系宇宙人は悪臭を放つが、「グレイ」は「インドール」や「スカトール」といった香料に近い香りで、希釈すると「スミレの花」や「ジャスミン」の香りに近いらしい。「レプティリアン」は「爬虫類系」と言われるように、やや生臭い自然臭に香水を混ぜたような香りがすると言われてる。」
と言うと、ピヨが思い出したように笑った。
「あー、せやせや!「レプティリアン」のレスラーと試合した時に嗅いだ匂いやな。ふーん、宇宙人の香りが大阪のイベントで嗅げるんや。こりゃ驚きやな。ライスは「ノルディック」の香りはどうやった?私とマリーア姉さんは「レプティリアン」よりはええ香りやったやろ?ケラケラケラ。」
笑っているピヨを無視して、マリーアはライスの眼をじっと見つめた。ライスはマリーアの視線を受けて軽く頷くと「マリーアさん。もう一つ聞かせて欲しいんだけど、「ノルディック」の軍人は皆「純血」かい?それとも「異星人間同士の混血種」もいるのかい?」の質問でマリーアは何かをわかったような気がした。
残された地球上での日数は一日一日と減っていった。「COSMO’s」はそれまでと変わらぬボランティアとライブの生活を繰り返していた。ナチュコとピナからの提案の「最後のライブはやっぱりコスモアイル羽咋でやりたいね。」の一言で29日のライブは再びコスモアイル羽咋のユーフォニーホールで行い、2月9日と同様に全世界配信することに決まった。
石川県社協や羽咋市のホームページで1週間前にあたる23日に発表された。カズーシはこの期に及んでも、帰船の姿勢を見せない4人のプリンセス達にプレッシャーをかける作戦に出た。
「3月1日午前0時の最初の攻撃目標は「コスモアイル羽咋」とする。「COSMO‘s」のライブをキャンセルし、早々にプリンセス達を解放せよ!逆らえば、即、地球人類の滅亡を意味する。」
というメッセージをハッキングにより、「COSMO‘s」のライブ通知をジャックして送り込んだ。
「滅亡の日が近づけば、「あほ」な地球人でも、自分たちが死ぬとなりゃプリンセス達の元を離れて、無視するようになるやろ。そうしたら、ライブやボランティアどころじゃなくて、娘たちも素面に戻って帰って来るやろ!カラカラカラ。」
とカズーシ大統領は近日の娘たちの帰船に自信を持っていた。
しかし、ラストライブの情報は、既にSNSに拡散され、ニコニーコ星軍の情報部が躍起になってハッキングで消去に走ったが拡散を止めることはできていなかった。「あんやと!COSMO‘s」と名付けられた多数のまとめブログやユーチューブの動画リストが次々と立ち上げられ、過去のボランティア活動の動画や感謝する被災者のメッセージ動画に加えて、過去のライブ映像が次々にアップされていった。
その流れの中で、誠子、米子に義勇が加わり、2月28日にコスモアイル羽咋駐車場で「お別れ会」の企画が立ち上がった。この正月からピヨ達5人に関わった各地のボランティアたちが集まり、チャプロー監修メニューの「金沢おでん」大会を行うことになった。
数あるチャプローのメニューの中で「金沢おでん」が選ばれたのは「COSMO‘s」の持ち歌の中で世界で2番目に人気があるヒット曲である「ウィ・アー・ザ・ユニバース」にちなんだメニューという事で「最後の晩餐」メニューとして選ばれた。
「全宇宙」を「鍋」とみなし、「セイコガニの蟹面」、「車麩」、「バイ貝」、「金時草の湯葉巻き」、「海老しんじょ」、「肉いなり」、「信田巻き」など、他の街のおでんにない主張が強く、異なる種が薄味の出汁の入った大きな鍋の中で不思議と一つに纏まるところから、「何人でも何星人でも仲良くなれるはずだ!」というメッセージをニコニーコ星の大統領に送ろうとの願いが込めれらている。
社協や被災者やボランティア個人として、「大統領も一緒に金沢おでんを食べて一つになりましょう!」、「宇宙は一つ!金沢おでんと同じ!」とのSNSメッセージが数万件アップされた。
輪島の福、白駒、珠洲の雄電、菊姫、寿子も地酒や地元の美味しいものを持って参加することが決まった。各地の被災者も参加して、いつもより少し早い夕食会が始まった。
「さあ、配膳は僕らに任せて!みんなはプリンセス達の歌を待ってますよ!」
とボランティアたちに助けられ、夜の6時からライブは始まった。
いつもであれば2時間で終わるライブであったが、場所をユーフォニーホールから屋外駐車場に移し、5人は無限に続くアンコールに応え続けた。しかしカズーシ大統領が「金沢おでん」を食べに会場に現れることは無かった。
23時50分を迎え、「がっぱになれま石川」を歌い、最後のMCに入った。
「ごめんね…。私たちのせいで…。」
涙を流す5人はそれ以上の言葉が出てこなかった。
仮ステージのビジョントラックの上に、ライス、アイース、誠子たち顔なじみのボランティアがあがり、順番に5人を慰めた。
誠子がマイクを取った。
「マリーアさん達みんなと、この2か月間過ごせてよかったよ。まだ1日あるじゃない!夜更かしするわけにもいかないから、最後に「COSMO‘s」の5人に「あんやと!みんな」を送ろうね!」
日付が2月29日になるまで被災者、スタッフ全員一緒に歌う5人への歌声が羽咋の夜空に響き続けた。
今日のおまけは「最後のボランティア配食」する5人のイメージです。
ラスト3話!
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