「頑張ろう石川!」応援企画」!『COSMO’s ~石川に墜落した5人のボランティア宇宙人アイドルの67日の物語~』

M‐赤井翼

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第3章「ボランティアツアー編」

「ボランティアツアー」

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「ボランティアツアー」

 1月13日、七尾市から始まった新たな「COSMO’s」のボランティアツアーは地元のボランティアグループに好意的に受け入れられた。「羽咋」、「輪島」そして「珠洲」での5人の宇宙人とライスの活動がSNSで拡散していたため到着するとすぐに質問攻めにあった。
 蒸留水を作る一斗缶の装置については断水が続くエリアにおいては重宝された。「一斗缶が手に入らない避難所では「やかん」の先に耐熱ホースをつけてタンクに引っ張るやり方で「説明動画」を作ったらどうだい?」
とライスが提案したことで、「それええなぁ!やかんやったらどこにでもあるやろうしな!」とナチュコが早速動画を撮影しアップした。

 水が確保できれば、次は食事に興味は移る。チャプローがいくつか簡易メニューをアップした。羽咋で作った「酒のつまみ」の「干しホタテ」や「スルメ」と春雨のフカヒレ風の「ウーロン茶粥」と空き缶で作る「ちまき」はどこの避難所でも簡単に作れて温かいものが味わえるという事で重宝された。レシピを3分程の動画にまとめ公開と同時に多数のアクセスが集まった。

 簡易トイレの処理も実際に避難所となっている小学校でピヨとマリーアが穴を掘り、幅跳び用の砂場の砂を放り込み、排泄物処理をするところを穴を掘るところから動画におさめた石川県社協のユーチューブチャンネルは「プリンセス自ら汚れ仕事をする姿を見て僕たちもやらないといけないと思ました。」といくつものコメントが寄せられて、避難所で自主的に汚物処理を行うボランティアが現れたことで各避難所のトイレ事情が良くなり、避難者は安心して食事をとり、しっかりと水分を摂取できるようになった。

 また義勇が「糞燃料」の作り方の動画を提供してくれたので、体育館やテントでの避難者も寒さから解放された。安定して火種が確保できたことで、常時、湯を沸かすことができるようになった。その結果、「足湯」のサービスも各避難所で拡散した。休校中の学校では学習机を並べた高床も普及し、ブルーシートや段ボールを敷いただけの冷たい床から解放され、幾分温かい寝床が確保できリウマチや神経痛の持病を持つお年寄りたちから喜ばれた。

 石川県が用意した100均のLED懐中電灯を各避難所に配布し、空のペットボトルをかぶせ光を拡散させる「ペットボトルランタン」もナチュコとピナが動画で作り方を説明し、それまで真っ暗だった夜の避難所に明かりが灯った。
 わずかな工夫と資材で避難所のホスピタリティーはあがり、人々の気持ちも和んだ。夕飯の配食が終わると、そこから約1時間の「COSMO‘s」のライブが始まる。

 小さい避難所では10数人、大きな避難所では300名ほどの避難者を前に、ペットボトルランタンでうっすらと照らされたステージで5人は事前にリクエストを受けていた曲目をアカペラで歌った。
 その中に必ず2、3曲はみんなで歌える歌を入れ一緒に歌うことを心掛けた。
「みんなで元気に歌おうねー!」
 最初は照れくさがって歌う者は少ないのだが、繰り返しナチュコとピナが歌詞を先行し歌い上げていくと一人、また一人と会場の歌声が増え、最後にはみんなで「負けたらあかん」と「明日は来るで」の大合唱になる流れが出来上がっていった。
 ニコニコ動画の投げ銭は日々増加し、避難所で使う食材などに充てられるようになった。ユーチューブの再生回数も増え続け、SNSで拡散されることも増え好意的なコメントが多数送られた。
 
 「COSMO‘s」に対して歌で迎えてくれる避難所も出てきた。小さな子からじいちゃん、ばあちゃんまで「今まで、ただ「ぼーっ」と座って時間が過ぎるのを待つだけの避難生活に活気が出てきたよ。」と一生懸命練習した歌の出迎えを受け、5人は「私達が元気をもらっちゃったね!」とピヨ達を喜ばせた。
 
 また、避難所生活を続ける「震災前は毎日のように路上ライブをやっていた」という女子高校生から「被災者の応援ソングを作ったので「COSMO’s」に歌って欲しい。」と2曲のオリジナルソングをプレゼントされた。
 被災者への応援ソングとして能登弁で「頑張ろう」を意味する「がっぱになれま石川」と災害復旧に多大な労力を費やしてくれた県外ボランティアや自衛隊員に送る「ありがとう」の意の「あんやと!みんな」の2曲だった。
 やわらかい能登の方言に優しいメロディーの歌は簡単なギターコードで作られていた。ピヨとチャプローは女子高生にギターを教えてもらい、その日からアカペラだけでなくギター演奏も始めた。
 「COSMO’sが歌う「がっぱになれま石川」と「あんやと!みんな」はSNSで拡散され、あっという間に各避難所で歌われるようになった。
 
 ボランティアツアーは、七尾市から2泊ずつで「中能登町」、「能登島」、「穴水町」と北上した。途中、ライブ終了後のボランティア夜警では数件の火事場泥棒を発見し成敗した。昼の瓦礫撤去や水造りの最中に見かけた他府県ナンバーの軽トラックで雨漏り防止のブルーシートを高額で売りつける悪徳事業者にクレームをつけたところ、逆切れした事業者から「商売の邪魔するんじゃねえよ!」と喧嘩を吹っ掛けられたが、ピヨが圧倒的な戦力差をもって成敗した。
 その事件をきっかけに、蟹夫がブルーシートによる屋根の仮修理の適正価格表と安心して頼める地元業者のリストを作り、被災地域にナチュコとピナ達が配布して回ったので悪徳事業者は商売をあきらめて街から消えた。
 
 1月21日の午後に能登義勇のと・ぎゆうがいる能登町に到着した。義勇はピヨ達を喜んで歓迎した。能登牛牧場の社長が出荷できずに残っていたオスの仔牛を避難所に差し入れしてくれたので、予期せぬ豪華能登牛のバーベキュー大会となった。
 避難所の子供たちは行儀よくバーベキューコンロの前に並び、チャプロー達が丁寧に炭火で炙った牛肉を美味しそうに食べている。更にチャプローが腕を振るった特製ソースの「ローストビーフ」、さっぱりとポン酢とわさび醤油で食べる「牛肉のたたき」、甘辛ダレであえた販売目的の提供はNGの「牛ユッケ」、アキレス腱を土生姜とごぼうを砂糖と醤油と酒で圧力鍋で炊いた「コラーゲン煮」、骨を寸胴鍋で丁寧に灰汁をすくい、とことん煮込んだ「ボーンフロススープ」と「テールスープ」等の牛肉フルコースに暫しつらい避難生活を忘れ、老若男女問わず皆が笑顔だった。
 食事が終わると避難者の全員から「コスモスコール」が起こった。義勇の持ち込んだ牛舎で使うカンテラで照らされた仮ステージで歌う5人の歌声に酔いしれた。義勇が前もって避難所の利用者と打ち合わせていたようで、COSMO‘sがラストに「がっぱになれま石川」を歌い終わると、避難者全員で「あんやと!みんな」のコーラスのお返しでその日の慰安ライブは締めを迎えた。
 
 ライブ後、義勇が持ち込んだ地ビールの「奥能登伝説」と日本酒の地酒「谷泉」と「大江山」で久しぶりの再会を楽しんだ。最初にナチュコが義勇をめちゃくちゃに褒めまくった。
「義勇が作った「うんこ燃料」のおかげで何処の避難所も夜も温かく過ごせてるで。最初にライスから「うんこで可燃材ができる。」って聞いた時は「ほんまかいな?」って思ってたけど、義勇がきちんと形にしてくれたから今では避難所の「標準」装備品やもんな。
 バキュームカーの来ない避難所の殆どの仮設トイレで「うんこ燃料」を活用してねんて。おかげさんでトイレは溢れることは無くなって、しっかり食べてしっかり水分も獲れて健康的に生活できてるってみんな義勇に感謝してると思うで!義勇はイケメンやのに進んで汚れ仕事を買ってくれてよかったで!私はそんな義勇こそ能登のヒーローやと思うで!」
「俺、農業高校時代にモンゴルに行ったことがあるんですよ。遊牧民のゲルに泊まって1週間ほど過ごしたんです。その時のホームステイ先で「馬糞」での燃料造りを経験してたんだ。みんな素手で馬のうんこを柔らかいうちに女子供がレンガ状に成型するんだ。そこに「汚い」という気持ちは無いんだよね。「うんこ」も草や花と同じように「自然の一部」だってね。
 もちろん今の仕事で牛糞は身近にあるから普通の人と比べたら「糞」に対する嫌悪感は薄いっていうのもあるかもしれない。過去の災害時に仮設トイレが溢れて使えなくなるっていう知識は持ってたからライスさんに教えてもらった時、「これは俺がやるしかない」って思ったよ。
 まあ、プリンセスの立場なのにマリーアさんとピヨさんが輪島で汚物処理を率先垂範して見せたことと比べたら大したことじゃないよ。ナッちゃんだって、何日も風呂に入ってないで、座りっぱなしだった人に血流促進の意味で足湯でふくらはぎだけじゃなく足の裏まで「フットマッサージ」してあげたり、「肩揉み」もしてるんだろ?」
と義勇は恐縮したがみんなが義勇に称賛の言葉を送った。

 最後に地ビールでほろ酔いの蟹夫が、改めて皆に礼を言った。
「皆さん全てが素晴らしいです。人が嫌がる仕事を率先して皆さんが行ってくれたおかげで、被災者自らが人に頼るだけでなく、自らがボランティアとして動くきっかけになったと思いますよ。ほんと「あんやと!みんな」です。
 能登全部が元の姿に戻るには何カ月…、いや、何年かかるかわかりませんが、震災から数日で最初の一歩を踏み出せたのは間違いなく皆さんのおかげであると石川県民を代表してお礼を言わせてもらいます。COSMO‘sの皆さん、ライスさん、アイースさん、あと20日間、よろしくお願いします。」

 翌日、アイースが能登町でのライブをネットに上げると、「COSMO‘s」の歌を聞いて元気が出ました。」と英語やウクライナ語で戦争状態にあるイスラエルのガザの街やウクライナ南部の被災民から「平和」を求める歌のリクエストが来た。アイースが朝食後のミーティングでその話をすると、しくも1月7日にピナがライスから聞いたお勧めの外国ナンバーと同じ歌だった。
「じゃあ、今晩はその2曲歌ってみようか?日本でも有名な歌だし、海外の被災者にも私たちの歌が届いて、それで少しでも癒される人がいるならいいんとちゃう?」
ナチュコの意見にみんなが賛同した。
 
 1月22日、能登町での2日目のライブの後半でナチュコとピナのMCは今までのライブで無かった国内外の「外国人」の被災者の心を撃った。
「困っている人にみんなが自然に手を差し伸べられる世の中になって欲しい気持ちと、早く「能登」だけでなく「世界」にも平穏な日が来ることを思い描いて次の2曲を歌わせていただきます…。その歌は…、」
とかつて1985年にアメリカのメジャーミュージシャンを集め、アフリカの飢餓を救うためのチャリティー企画で歌われた「ウィ・アー・ザ・ユニバース」と世界的なイギリス人ロックバンドのメンバーが反戦の意味を込めて作詞したとされる「レッツ・イマジン」を歌った。
 翌日にはユーチューブでミラー動画が次々とアップされ、多国籍言語の字幕がついた動画が「21世紀のSAVE THE EARTH SONG」と世界中に配信された。動画配信元である石川県社会福祉協議会に世界中から義援金が寄せられた。アイースとライスの発案でピヨ達が日本で過ごす最後の夜となる2月9日にコスモアイル羽咋の912席あるユーフォニーホールでの世界配信ライブの企画が立ち上がった。
 また、「COSMO’s」メンバーが指定された言語で歌い、ネット配信するという「クラウドファンディング」企画も並行して進められることになった。

 そんな様子を地球の静止軌道上から超望遠監視カメラで監視していた母船の観測員が本星からの艦隊に向けた連絡船に「プリンセス達は地球人の「奴隷」と化し、昼は「肉体労働」および「強制奉仕」、夜は「踊り子」扱いされていると大統領に伝えよ。」との命令を情報将校が出しているとは、ピヨ達は夢にも思わなかった。



今日のおまけは、「余命100年の嫁」の旧タイトル時代から「稀世ちゃん」を応援していただいてる読者さん「K」さんに忖度して「ピヨちゃん」特集です(笑)!
本文関係なくリクエストに合わせて作画してみました!

















まあ、こんなところで勘弁してくださいね(笑)!(。-人-。) 
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