「頑張ろう石川!」応援企画」!『COSMO’s ~石川に墜落した5人のボランティア宇宙人アイドルの67日の物語~』

M‐赤井翼

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第2章「災害ボランティア編」

「宴《うたげ》」

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うたげ

 羽咋の避難所「コスモアイル羽咋」を1月4日に出てまだ2日しかたっていないが、スマホから聞こえる誠子の声は凄く懐かしく感じた。マリーアが珠洲の「宝立エリア」に配属されたことを伝えると「あー、ニュースとネットで見ましたけど津波の被害が相当出てるんですよね。水道、ガス、電気の復旧の見込みが全くついてないって聞いてますんで、純水づくりの道具とライスさんとナチュコさんが作ってくれた足湯セットも一緒に持っていきましょう。他に何か必要なものはありますか?」の言葉にチャプローがいくつかの注文を付けた。
 
 「了解です。準備ができ次第、神子原さんと一緒にそちらに向かいますね。今からだと夜遅くになると思いますがよろしくお願いします。」
と言って誠子からの電話は切れた。
「きゃー、誠子ちゃん最高!チャプちゃん、良かったやん。燻製と干物に野菜とお米を送ってもらえたら温かい物食べて元気になってもらえるやん!」
 ピヨがチャプローに抱き着いて喜んで飛び跳ねていると
「いや、今晩のメニューが問題です。さすがにジャムもバターも無い冷たいコッペパンや冷えたおにぎりとカップ麺ではわびしすぎますよね。ただ、「無い袖は振れぬ」ですけど…。」
と冷めたつぶやきが口から漏れた。

 再びスマホが鳴った。着信番号が出ているだけでが名前はない。「もしもし」とピナが電話に出ると「羽咋の避難所で一緒させてもらった能登義勇のと・ぎゆうです。チャプローさんいますか?」というので電話をチャプローに代わった。
「もしもし、義勇です。昨日、職場の牧場に帰ったんですけど、水も電気も止まって大変な状況です。何頭か出産直後のメス牛がいまして、生乳が出荷できずに余ってるんですけど使ってもらえませんか?「塩」と「酢」はあります。あと、そちらの避難所には空きペットボトルはありますよね?」
その一言でチャプローにはピンときた。
「義勇さんありがとうございます。コッペパンと冷えた鮭おにぎりがたくさんあるんで活用できますわ。是非ともここで使わせたってください。今、宝立公民館にいます。どうすればええか指示してください。」
と返事をすると義勇の弾んだ声がスマホから響いた。
「そう言うと思って、もうそっちにむかって走ってますから1時間ほどで着きます。じゃあ、ボトルや鍋の用意をお願いしますね。」

 チャプローはピヨ達とライスと蟹夫に何をしようとしているのかを説明した。蟹夫は宝立公民館のリーダーの「金沢雄電かなざわ・おでん」を呼び、ピヨ達のことを紹介した。
「初めまして。このエリアの避難所のリーダーの金沢雄電と申します。23歳の若輩者です。SNSで「美人宇宙人4姉妹」と「宇宙一の料理人」さんと「アメリカ軍のスーパーサバイバルマスター」の噂は見させてもらってます。皆さんが宝立に来ていただけるなんて夢のようです。
 見ての通り、何もないところでみんな疲れ切ってます。電気も水もガスも復興の未来も先が見えず、笑顔の一つもない避難所になってしまってます。皆さんの力でここの避難者に笑顔を取り戻してやってください。お願いします。」
 醤油顔に無精ひげを生やしたイケメンの雄電は丁寧に頭を下げた。顔を上げた瞬間、目が合ったナチュコは「何か」を感じた。
「おっしゃ、宇宙一の癒しガールのナチュコ様が来たからはもう大丈夫!今晩には笑顔溢れる避難所にしたるから任してんか!まずは、懇親のハグやでー。」
 雄電を優しく抱きしめると6日間風呂に入っていないすえた・・・臭いがしたが(地震の日から風呂にも入らんとずっと頑張ってきたんやな…。)と肯定的に捉えた。

 雄電に連れられ避難者が集まっている部屋をまわった。
「みなさん、SNSで有名な羽咋、輪島の避難所を応援してくれてる「美人宇宙人姉妹とスーパーボランティアの皆さんが宝立に来てくれました。今から一緒に食材を作ってくれるメンバーを募集します。
 楽しく歌って踊って一緒に食材を作ってみませんか?男女年齢は問いません。積極的にご協力してください。」
と雄電が宣伝して回ってくれるが、反応が薄い。
 3部屋目で初めて反応があった。
「楽しく歌って踊って食材を作るってどういうことですか?」
と地元の女子高校生で17歳の「手取川菊姫てどりがわ・きっき」が手を上げて質問をした。雄電とナチュコの前に出てきていくつか質問と会話を交わした。

 「えー、私と同じ17歳やねんな。それに「菊姫きっき」ちゃんの名前に「お姫様」って字が入ってるねんな。私も「ニコニーコ星」の「プリンセス」やから「仲間」やな!ところで菊姫ちゃんはダンスは得意なん?」
ナチュコが質問すると「ストリートダンサー」をしていて、先輩もこの避難所にいるとのことだった。スマホで連絡すると20歳の先輩ダンサーの「蕪寿子かぶら・ひさこ」がやってきた。
 震災の後、何となく不謹慎な気がして、踊れていないことがストレスだと愚痴る寿子に
「大丈夫!二人のダンスで皆を元気にして、更にみんなで美味しいものが食べられたらもっとええやろ!もう少ししたら「生乳なまちち」が届くからな。届き次第一緒に踊るで!」
ナチュコが言うと菊姫と寿子は「生乳なまちちって「ストリップ」でもすんの?おっちゃんらは「元気」になるか知れないけど「ストリップ」は嫌よ。」と口を揃えて言った。帰ろうとする2人に慌てて雄電が
「「生乳なまちち」じゃなくて「生乳せいにゅうです。能登町から搾りたてのミルクが届くんですよ。「ストリップ」じゃないですから大丈夫です。さあ、2リットルの水のペットボトルを用意して「生乳せいにゅう」が届くのを待ちましょう。
と取りなした。

 結局、手を上げてくれたのは菊姫と寿子の2人だけだったが、ナチュコは全然気にしていなかった。
「論より証拠!百聞は一見に如かず!言うて聞かなきゃ見せてみよ!やで。ちなみに二人はどんなダンスしてんの?」
 尋ねるナチュコに二人はスマホで自分たちのダンスの動画を見せた。キレッキレの「ヒップホップ」、「ハウス」、「ブレイク」、「ロック」、「ポップ」と何でも踊れることが分かった。
「ちなみに、おじさんおばさんでもわかる「昭和」の歌謡曲をこういうアレンジにしたもんでも踊れる?」
とナチュコが2人に聞くと速攻で「こんなんもあるよ。」と「昭和」、「平成」のディスコミュージックに編曲されたJ‐POPの動画を見せてくれた。何曲か早送りで見させてもらったナチュコは「勝ち」を確信した。
「おっしゃ、これや!みんなノリノリにさせて、大量食材ゲットと健康増進や!」

 これからすべきことを菊姫と寿子に説明している最中に義勇が到着した。大手コンビニのマークにもなっている「牛舎」で使う大きステンレス製の40リットルのミルク缶が何本も軽トラックに積まれていた。2日ぶりの義勇との再会をナチュコは熱いハグで迎えた。
 ピヨとマリーアが怪力を活かしてミルク樽をトラックから下すと両手にミルク缶を持ち被災者が集まる部屋に持っていった。
 何事かと思い、がやがやとする被災者の前で雄電が用意し、テーブルに並べた空のペットボトルに菊姫と寿子が漏斗じょうごを差し込むとピヨが缶の重さを含めると47キロある40リットルのミルク缶を軽々と持ち上げ容量の3分の1の「生乳せいにゅう」をペットボトルに入れていく。ペットボトルは2リットルから350CCまでいろんなサイズが用意されていた。

 40本近くのペットボトルに入れ終わると寿子が「バブル」期のダンスミュージックをスマホで最大音量で再生した。激しいビートとなじみの流行歌のメロディーが部屋に響き、その音楽に合わせて2リットルの「生乳入りペットボトル」を激しく振って踊り始めた。二人のダンスの踊りのパターンを認識したナチュコとピナも500CCのボトルを持ってダンスに参加した。
 約5分後、1曲目が終わった。チャプローが出てきて、4人が持って踊っていた固形物と白濁液に分離したペットボトルにナイフを入れ中身を布巾をかけたザルを置いた鍋の上に流し出した。ピヨが20世紀の地球の最強レスラーで「アイアンクロ―」もとい日本ては「鉄の爪」と呼ばれ2024年にはそのファミリーヒストリーが映画化され大ヒットした「アイアンクロ―」、「ストマッククロ―」を得意技とした「フリッツ・フォンエリック」ばりの握力で布巾を絞った。布巾の中に残った固形物をスプーンですくい、皆の前で菊姫と寿子の掌に載せ「食べてみてや。」と言った。
 二人は掌に載った固形物を口に入れて叫んだ。
「なにこれー!ゲロ旨じゃん!めちゃくちゃ濃厚!今までに食べたことの無い味だよ!」
「ぎょへー!これが本物のバターなんだ!全然、マーガリンとは違う!今すぐホカホカのパンに塗って食べたーい!」

 二人の感想で周りの皆は菊姫、寿子とナチュコとピナが「バターづくり」をしていたことを認識した。
「この手作りバターは「能登牛牧場」さんからいただいた「ノンホモジナイズド生乳せいにゅう」と言って、熱処理や濾過処理をしていない「生乳せいにゅう」ですのでペットボトルに入れて激しく振ることで遠心分離され、乳脂肪分が固まった「バター」と「低脂肪乳」に分離するんです。完全無添加のバターを皆さんも食べてみませんか?」
 チャプローが説明をするとナチュコとピナがみんなにできたてバターを配りだした。皆が口々に「美味しい!」、「濃いー!」、「上品な味がするわね」と称賛のコメントを上げ続けた。
 隣の部屋からも人が集まり始めた。
「さて、私達と一緒にバターを作りながら身体を動かしてストレス解消しませんか?」
 ナチュコが声をかけると数人が手を挙げた。10代から60代まで年齢層は広い。皆、年齢と体力に合わせたサイズのボトルを手に取り立ち上がった。

 2曲目、3曲目と参加者は増えていった。皆が踊るには部屋は狭くなったのでみんなで表に出た。スマホをブルートゥース接続したライスのピックアップトラックのカーステレオで大音量でバターづくりダンス大会が始まった。車いすのおばあちゃんも350CCの小さなボトルを持って膝の上で振っている。
 ピヨも40リットルのミルク缶を持って一緒に踊った。缶だけで7キロ、中の生乳15リットルと併せると22キロの重さのミルク缶を持って「ニコニーコ柔術」の技を模してコミカルに振って踊るピヨに歓声が起こり手拍子が響いた。雄電は久しぶりに見るみんなの笑顔をスマホで録画した。ラストの「寸止めジャーマンスープレックス」ではスタンディングオベーションが起こった。
 
 10曲でミルク缶3本分で120リットル分のバターと低脂肪乳が出来上がった。
「皆さんご協力ありがとうございました。同じ味ばかりじゃつまらないですから、いろんな味のバターを作ってみませんか?「ガーリックバター」、「醤油バター」、「レモンバター」、「レーズンバター」を作ってくれる人を募集しまーす!
 あと、「モッツァレラチーズ」も今から作りますので興味のある人は調理室まで来てください。今晩は冷たいコッペパンでなく、パンを熱々に温めてできたてのバターやチーズで食べましょう!」
 チャプローが声をかけるとたくさんの女性避難者が集まった皆、ただ座って時間を過ぎるのを待つ生活に飽き飽きしていたのがよくわかった。

 味付きバターづくりはマリーアとナチュコとピナがサポートし、皆楽しそうに手作りバターに「一味ひとあじ」入れて混ぜ合わせ、先端を切ったペットボトルにマジックで「味」ラベルを書いて詰めていった。
 チーズ作りは20リットルの鍋に15リットルの生乳を入れ七輪で過熱しゆっくりと混ぜていく。4つの鍋をチャプローと希望者が混ぜ続けていく。湯気が立ったところで各鍋に750CCの「酢」を入れると生乳が凝固、分離し始めた。固形物と低脂肪乳に分離した時点で布で越し稀世が絞り、固形物は90度に加熱されたお湯に入れると、チャプローがするように調理担当者が木のへらでチーズをこねていく。再度布で水を切ると冷たい塩水の入った鍋で「締める」とモッツァレラチーズの出来上がりだ。
「本当は少し熟成させたいんですけど、まずは食べてみますか?」
と一つの塊をチャプローがナイフでひと口大に切り分けると、ナチュコ、ピナと菊姫、寿子が大皿に載せてみんなに「出来立てチーズやでー!すきなだけ食べてええよー!」、「みんなで作ったモッツァレラチーズだよー!串に刺して焼いて食べたい人は七輪コンロで炙ると更に香ばしくなるから試してねー!」と声を上げると4個のできたてチーズはあっという間になくなった。

 時刻は5時を過ぎ日も傾いてきたので、コッペパンにナイフを入れ開いた状態で七輪で焼き、できたてのバターで食べてもらうことにした。今日の昼までは「無味」に感じ、敬遠されて残っていたコッペパンは「このバターとめっちゃ合うね!」、「こりゃ旨い!ガーリックバターも醤油バターも絶品だわ!」と次々と減っていった。
 再度作ったモッツァレラチーズを七輪で炙り、コッペパンに載せた被災者からは「きゃー、憧れの「ハイジのおじいさん」のチーズパンだわ!」、「焼いたパンにこのさっぱりとしたチーズはベストマッチだな!」と好評だった。
 皆が久しぶりの温かい食事に舌鼓を打っている間に、チャプローとライスとマリーアはバター、チーズ作りで出た低脂肪乳に「生乳」を加え、援助物資で届いていた有名カップ麺の「かやく」の「謎肉」と「卵」などを入れたシチューを作った。
「はーい、生乳シチューもできたでー!宇宙一の料理人のチャプちゃんのシチューやからここで食べへんかったら一生後悔するでー!」
とピヨが声を上げると、一気に列ができた。動けない被災者のためにナチュコとピナが配膳で走り回っている。

 パンを漬けて食べるもの、冷たい鮭おにぎりを入れて寒風で「でんぷん質」がベータ化したコメに熱が加わることで本来のコメの風味を味わえるアルファー化したコメに戻した「西洋おじや」にして食べるものなど、チャプローが配膳時に一工夫のアドバイスをすることで全員がシチューも楽しんだ。菊姫と寿子も何杯もおかわりをしていた。
 その様子をスマホで録画した雄電は蟹夫に丁寧に頭を下げ礼を言った。
「噂は本当だったんですね。みんなで踊って、楽しく食事してこんなに笑顔が出たのは初めてです。本物の「援助」をありがとうございました!」
「いや、お礼は私じゃなくどこかの星から来たという彼女や彼らに言ってあげてください。もちろんアメリカ海軍さんにもね。」
蟹夫が答えると思い出したように
「あぁ、そうそう、海軍さんからの提案なんですけど彼女たちの歌を送らせてもらってもいいですか?凄くみんな元気になりますよ!」
もちろん雄電に「断る」という選択肢はなかった。

 その日の夜は11時まで皆の手拍子と声援で盛り上がった。最後にみんなで歌った「ふるさと」は半数以上の者が泣きながら一緒に歌い1月6日の「宴」は終わった。
 日が変わった、1月7日0時30分、羽咋から7時間以上かけて誠子と米子がたくさんの食糧と「牛脂蝋燭」と「うんこ燃料」を持って駆けつけてくれた。

「えー、みんなのライブ、私も見たかったなー!」と誠子と米子が愚痴ると、雄電が「動画は撮ってますから、今から編集して明日にはユーチューブにアップしますよ!凄く盛り上がったライブだったんで期待していてくださいね!」
と話すと
「仕方ないね。じゃあ、今日のところはみんなで作ったっていうバターとチーズとシチューを食べさせてね!」
と誠子と米子は強請ねだった。


いよいよ中盤に入った「COSMO's」です。
今日は「普段着の5人」のイラストです。











では、明日は「怒れるお父ちゃん」&「ニコニーコ艦隊出動」でーす!
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
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