「頑張ろう石川!」応援企画」!『COSMO’s ~石川に墜落した5人のボランティア宇宙人アイドルの67日の物語~』

M‐赤井翼

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第2章「災害ボランティア編」

「津波被害の街」

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「津波被害の街」

 1月6日、避難所毎での作業分業が決まり、朝市の「瓦礫の撤去」と「蒸留水製造」の応援で宇宙人5人とライス、アイースは福、白駒と一緒に朝市の焼け跡にやってきた。ヘルメットを被り煤で真っ黒になりながら焼けた廃材や家財や店舗の什器備品を担ぎ出してはトラックに積み込むピヨとマリーアを見ながら、瓦礫撤去作業者とボランティアの為に蒸しちまきと温かいお茶の準備を済ませるとチャプローも柱等の可燃廃材を駐車場奥に運ぶ作業に加わった。
 ライスは福と一緒に不燃材料でトラックがいっぱいになると廃材置き場まで車を走らせ、瓦礫の積み下ろしを手伝った。
 水作り役のナチュコとピナとアイースと白駒は18リットルのポリタンクが蒸留水でいっぱいになると両手でタンクを台車に載せトラックに運び、空のタンクを海に持っていき蒸留水を作るための風呂釜に持っていくのを手伝っている。4日に焼けた瓦礫の中から10台の風呂釜を拾い出し、朝市駐車場の一番西の海に近い場所に設置している。気温が低いこともあり、蒸気はすぐに結露し液体化するので朝市復興の作業者以外の避難所にも配布できている。

 SNSを見ていると、他の避難所や孤立集落では自衛隊の給水車に長い列ができ、一人1日10リットルまで等の条件がついていることを考えると、火さえ絶やさなければ海の水は無限であり、撤去すべき木廃材を運び出すことなくこの場で消費してしまえるシステムは在宅で給水援助を受けている地元の人からもありがたがられた。
 
 午前10時の小休憩に皆がはいったとき、預りのスマホが鳴った。着信元は「加能蟹夫」となっている。「もしもし」とピナが出ると、珠洲までの海沿いの道路が通れるようになったので、至急、珠洲の避難所に同行して欲しいという事だった。
 ピナはマリーアにそのことを伝えると、横にいた福と白駒は残念がった。しかし
「僕達だけが宇宙から来た「女神様」を独占するわけにいけへんよな!能登のみんなが女神さまとチャプローさんを待ってるから、みんなを笑顔にしたって下さい!せっかく仲良くなったナッちゃん達と別れるのは辛いけど頑張ってや!」
「本当にお世話になりました。短い時間でしたけど、皆さんの活躍と歌声に元気づけられたことは一生忘れません。私達で必ず「輪島朝市」を復活させますのでまたいつか輪島に来てくださいね!煤けた顔で「女神様」を送るわけにはいきませんから汗と埃を落としていってください。」
と貴重な真水を沸かした湯の入った桶と新品の手拭いタオルを用意してくれた。
ピヨとマリーアが湯を絞ったタオルで汗と煤を拭き取っているとアイースと白駒が来た。アイースは「みんなと行きたいんだけど、まだまだここでやることがあると思うから…。」と皆とハグをかわし輪島に残った。

 10時半、迎えに来た蟹夫の運転するバンとライスのピックアップトラックに分乗すると車は国道249号線を東に走った。
 輪島を出てすぐに本来の旅の最初の上陸予定地だった輪島の名所の代表格である「白米千枚田」に立ち寄った。その名の通り、急な斜面に1004枚の小さな棚田が並んでいる。肥えた土ときれいな水で良い米が採れることと有名人がオーナーであることや夜のイルミネーションが美しいと輪島で人気の観光スポットだった。
 数年ぶりに訪れたマリーアとピヨは地震の被害で大きくひび割れた棚田を見て一言だけつぶやき、その後の言葉が出ずに絶句した。
「ここまで酷いことになってるとは…、こんな状態で今年の田植えはできるんかいな…。」
 ライスはナチュコに「ここの田んぼの特別名誉会員に俺の好きなマジンガーZの作者の「永井豪」大先生と昨年亡くなられた主題歌を歌ってたアニソン界の「アニキ」こと「水木一郎」さんもいたんだ…。永井豪記念館は燃えてしまうし、白米千枚田までこんなことになってしまうなんて…。もう全滅だ…。」と呟くとうっすらと涙を浮かべた。(※令和6年4月に60枚だけ田植えが行われました。)

 車に戻るとライスを元気づける意味でナチュコは明るく質問をした。
「ライス、トトロ岩は通るん?地球のアニメでは私の一番のお気に入りやねん。トトロにそっくりな岩があるっていうから、私いっぺん見てみたいんやけど。トトロにお願いしたら輪島の街や棚田も元に戻してくれるんとちゃう?」
ライスは、残念そうに
「ごめん。たぶん「権現岩」のことを言ってるんだと思うんだけど、門前町大泊は輪島の西だから今回は通らないよ。ネットに出てる情報だとトトロ岩も左耳が地震で折れちゃったみたいだね。何とか元のかわいい「トトロ」に戻って欲しいもんだね。
 あとこれから向かう方向にある「ゴジラ岩」は海底隆起で陸続きになったって情報があったね。本当に今度の地震の恐ろしさがよくわかるよ。国道249号線から少し先で見られるから、蟹夫さんに言って10分寄り道させてもらおうか?一応、ナッちゃん達は旅行者だからね。」
ナチュコにライスが気を遣うと、
「うん、そんな時間がかからへんねやったら見てみたいかな。私、ゴジラシリーズも好きやねん。特に「ゴジラ対モスラ」の時の「歌のお姉さん」が好きやねんよ。あの双子の小人のお姉さんみたいに歌で世界を救えたらええよね。まあ、私らの歌では避難所の宴会ぐらいがええとこやけどな。ケラケラケラ。」
 自虐的にナチュコは笑うが、ライスは真剣な顔で言った。
「ナッちゃん、それいいよ!昨晩もそうだったけど、完全復旧が見えない今、衣食が満たされたら次は「心」の満足なんだよ。ナッちゃん達の歌は凄く良かったよ。うん、その案いただきだ!次の避難所の状況によってはみんなを元気づけるためにナッちゃん達が歌って慰安できるよう掛け合ってみるよ!」

 昼過ぎ、2台の車は東に海岸線を走り、ライスの提案が受け入れられ7人は「ゴジラ岩」に立ち寄った。
「あー、本当に陸続きになってしまってる!この地区の海底隆起は本当だったんだ。珠洲の港は大丈夫なんだろうか。地上の津波の被害は時間がたてば復興できるが、海底隆起で地形が変わってしまっていたらこの地区の漁業はもうおしまいだ…。」
と蟹夫は膝から崩れ落ちた。マリーアは蟹夫の肩に手を添え励ました。
「そんな顔してたらあかんよ…。蟹夫さんがカラ元気でも笑顔でおらんと、避難所の人らが不安になってしまうで。へこたれるんはあと30秒にしてや。珠洲にはたくさんの困ってる人が待ってるんやから気持ちを入れ替えてや!」

 車は国道249号線に戻り、海から離れ南下して大谷峠を越えて、車は半島の南側の海に出て珠洲市役所に着いた。
観光名所の「禄剛埼ろっこうざき灯台」、「よしが浦温泉ランプの宿」や「古民家レストラン典座」のある奥能登最北部の半島の東に突き出た狼煙と三崎の街をショートカットしてのコース取りになったことはピヨを残念がらせたが、蟹夫に「すみません。また、復興したのちに遊びに来てください。」と言われ、「せやね。まずは観光より復興やわな」と返した。

 蟹夫とマリーアとライスが役所に入っている間、ピナは預かったスマホを使ってネットでいろいろと珠洲の被害について調べていた。この地区は津波の被害が出ていることと上下水道と電気、ガスのライフラインの復旧目途が全くついていないことが多くのサイトで綴られていた。
 1時間程経ち、蟹夫が難しい顔をして3人で戻ってきた。「今日、私達は宝立地区の避難所を応援して欲しいとの依頼を受けました。」と開口一番に蟹夫が言った。ピナは「津波」で大きな損害が出たところとわかっていたので身構えた。
 ピヨは腕を組んで目を閉じ何やら考え込んでる。ふと、目を開けると満面の笑顔で
「マリーアさん、「宝立」っていうたら前に能登に来た時に寄った「バトルシップ・ロック」…、そう「軍艦島」って呼ばれる大きな岩が海岸にあるとこやね?きゃー、それやったら「珠洲温泉」に入れるんとちゃうん!せっかく能登まで来て「温泉」に入らへん手はあれへんわな。「わかめのしゃぶしゃぶ」も美味しかったし地酒の日本酒も…。これは「当たり」とちゃうの?もしかしてこの5日間の頑張りへのご褒美?」
と声を上げた。ため息をつくマリーアの横で、蟹夫が申し訳なさそうに
「ピヨさん、1週間前までならそうでした。「軍艦島」もとい「見附島」も「温泉」も「美味しい料理」も「旨い酒」もありました。しかし、全ては1月1日のあの地震によって奪われてしまったんです。「見附島」は半分崩れ、「軍艦」のていをなしていないそうです。津波で電気、ガス、水道が止まった現在「温泉」も美味しい食事を提供してくれる宿もホテルもありません。
 いままで皆さんが応援してくれてきた「羽咋」、「輪島」より過酷な被害が出ている状況です。誠に申し訳ございませんが今一度皆さんのお力を石川県の為に、いや石川県民の為に力をお貸しください。」
と頭を下げた。

 5人の宇宙人とライスと蟹夫の7人は3か所の避難所を回った。津波の害があったためそれまでの被害と明らかに様相が違っていた。避難所も「宝立公民館」はともかく、「宝立小学校」は3階まで浸水で使い物にならず4階のみが使用され、「第3長寿園」は屋上が避難所となっている次第だった。しかも本来の収容人数を大幅に超える避難者がいるとのことだった。
「水、食料、トイレ…。津波で流されてしまった人達の家庭での残留物の提供も期待できそうにないですし、これは難儀しそうですね…。」チャプローがうなった。
物資の保管場所として一番適している「宝立公民館」を基地とすることが決まった支援物資置き場には、業務用「バッカン」に入った冷たい「鮭おにぎり」と「コッペパン」と「カップ麺」と「ミネラルウォーター」が入っているだけだった。

大量に残されたおにぎりは冷蔵庫の中より低い気温に放置されたことで米のでんぷん質がベータ化してしまい「ぼそぼそ」で食べられたものではなく誰も手をつけないらしい。小学校の給食で提供されるようなコッペパンはパンのみの配給で、ジャムやマーガリンは届いていない。カップ麺は当初2日は食べられていたそうだが、今は高齢者からは遠慮されているとのことだった。チャプローは悩んだ…。
「うーん、肉や野菜類は無しか…。今日は1月6日。5日間もこんなものしか食べてないんじゃ元気も出えへんわな…。どないしたらええんやろか?はぁ…、これは厳しい戦いになるな…。」
 
 チャプローがため息をついた瞬間ピナが預かっているスマホが鳴った。着信画面には「香箱誠子こうばこ・せいこ」と出ている。ピナはスピーカーフォンにして受信ボタンをタップした。
「もしもし、香箱です。アイースちゃんから連絡があって、皆さんが珠洲に移動したって聞いたんです。おかげさまで羽咋は金沢方面からの道路も繋がり、電気も水道も何とかつながったんで食事に関する物資の心配はなくなりました。そこでこちらからマリーアさん達のところにみんなで作った燻製や干物なんかを送らせてもらいたいんですけどどこに行かれてるんですか?それと義勇君が仕事の都合もあって、職場のある能登町に帰ったんですけどちょっと相談があるっていうんでスマホの番号を教えてましたのでそのうちに掛かってくると思います。」






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