「頑張ろう石川!」応援企画」!『COSMO’s ~石川に墜落した5人のボランティア宇宙人アイドルの67日の物語~』

M‐赤井翼

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第2章「災害ボランティア編」

「持ちつ持たれつ」

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「持ちつ持たれつ」
 
 1月2日午前5時、「がさごそ」とテントの外の物音でピヨは目覚めた。(あっ、そういえばコスモアイル羽咋の駐車場の横の芝生の上でテント張って寝たんやったっけ…。幸い昨日の夜8時半過ぎの大きな揺れの後は大きな地震はないけど、これで落ち着いてくれたんやろか…。一晩たって、他のところの損害もはっきりしてきてるかな?墜落前に見た「津波」の被害が出てなかったらええねんけど…。)とライスが貸してくれた毛布から抜け出し周りを見直すとナチュコが大の字になって行儀悪く寝ているだけでマリーアとピナの姿はない。
 テントの外から「チャプロー兄さん、今日の朝ご飯は何作んの?」と元気なピナの声が聞こえた。そこにライスのピックアップトラックの排気音が遠くから近づいてきた。寝ているナチュコはそのままにして、ピヨは手櫛で髪を整えると、「ごめんね、寝過ごしちゃって…。おはようさん。」と詫びながらテントの外に出ると、外はまだ真っ暗で星が空にまたたいていた。

 「おっ、ピヨも起きたんか?まだ午前5時やから日の出まで2時間あるから寝ててくれてよかったのに。」
マリーアがピックアップトラックの助手席から降りてくると、ライスも「グッモーニン、プリンセス!昨日は遅くまでご苦労だったね。」と笑顔であいさつを交わした。
 トラックの荷台には、木材の瓦礫が大量に積み込まれていた。朝一番から仕事をしてきたであろう2人に対し申し訳なく思ったピヨは頭をかきながら横にいるライスにも気を遣い姉のマリーアに対し最大限の敬語で謝った。
「マリーア姉さん、朝から「木」を拾いに行ってはったんですか?起こしてくれたらよかったのに。なんも手伝わんでごめんなさい。」
「ノープロ、ノープロ!今日もいろいろと忙しくなるやろうから、しっかりと英気を養ってもろとったらええよ。車の中で聞いたラジオニュースやとここ羽咋は震度6弱、ここのちょっと北の志賀町は震度7、元々私たちが行く予定やった輪島や珠洲は震度6強やったらしいわ。金沢市内から富山まで能登半島の殆どが停電、断水状態らしいで。
 朝ご飯食べたら、道路を塞いでしもてる倒壊家屋やブロック塀を撤去して、車が通れるようにしていかなあかんから、頑張るで!よっしゃっ!」
 マリーアは気合を入れると、ピナと一緒にいるチャプローが少し離れたかまどスペースから声をかけた。
「ご苦労様でーす!かまどの準備はできてますからまずはお茶でも飲んでください。たくさんの「たきぎ」を拾ってきてくれはったんですね。ありがとうございます。今朝は、「中華風茶粥」の朝食ですよ。」

 かまどにピヨとマリーアとライスが廃材を運ぶと良い香りが3人の鼻をくすぐった。ピナが温かいウーロン茶と湯気の上がる一斗缶からお玉でお椀に軽く注ぐと割り箸と併せて3人に差し出した。3人はその香りに耐えられず、すぐに口の中にかき込んだ。
「おっ、本格的な中華粥だな。横浜で食ったのより旨い!チャプロー、ピナちゃん、この状況でどんな魔法を使ったんだ?」
 真っ先にライスが質問した。ピナがどや顔で答えた。
「美味しいでしょ!昨晩、寝る前にチャプロー兄さんが昨日のスーパーから持ってきた「酒のあて」の「干しホタテ」と「ウーロン茶」で出汁のベースを作って乾燥野菜をしっかり1時間煮込んだら、レトルトの「ふかひれスープ」を入れて、後は「生米」と「あるもの」を放り込んで1杯当たり「原価15円」の「超高級中華」なんよ!ケラケラケラ。」
「へー、「15円の高級中華」か。確かに干しホタテに大量のフカヒレが入ってるから高級品だ。それにしても「ふかひれスープ」はそんなに数が無かったような気がするんだが?」
 ライスが不思議そうな顔をすると、チャプローが「乾燥春雨」の袋を取り出した。
「あー、「ふかひれ」やと思ってたんは、「春雨」やったんや!言われな気がつけへんわ。「ホタテ」も「ウーロン茶」もいい香りしてるしみんな元気出るでなぁ。まずはおかわり!」
ピヨは我先にお椀をチャプローに差し出し、続けざまに4杯おかわりした。

 そこに誠子がやってきた。「おはようございます。昨晩は本当にありがとうございました。もう、朝ご飯の準備してくれてるんですね。ホールの方に伝えてきていいですか?」の問いに「大丈夫ですよ。一人茶碗一杯として一缶あたり約100人前。近隣の避難所の分もできてますから電話してあげてください。」と答えると、マリーアが続いて誠子に笑いながら言った。
「先に言っておくけど、ここは95人分しかあれへんで。さっきピヨが5人分食ってしもたから。ケラケラケラ。」

 午前6時に誠子はホールに朝食の準備ができたことを伝え、周辺9か所の避難所にも社協の軽ワゴンで運びに行った。ナチュコも起きてコスモアイル羽咋の避難者への配膳準備の手伝いを始めた。
配食を始めると5人の宇宙人は多くの被災者の言葉に癒された。
「ピヨちゃん、SNSで見たんだけどよその避難所では昨晩は何も食事がでなかったんだって。ここはピヨちゃん達のおかげで温かくて美味しいご飯が食べられてラッキーよね。昨日の晩の雑炊も美味しかったけど、今日の「茶粥」もすごく美味しいわ。ここの被災者は寝るところ以外は、自宅での食事より良かったってみんなで言ってるのよ。」
「チャプローさんのご飯、とても美味しいわ。昔行った神戸の中華街の中華粥より味に深みがあるわね。朝から干しホタテにフカヒレって凄くリッチよね。食べた事ないけど「宮廷料理」って感じがしたわ。」
と食べ終わった被災者が炊き出しスペースにお礼を言いに来た。
 口々に褒められるうちに気分がよくなったピヨがみんなに叫んだ。
「何を隠そう、この「チャプちゃん」は、「宮廷料理」どころか「ふたご座星雲の星々を束ねるニコニーコ大統領のお抱えの宇宙一の料理人やからねー!」
どや顔で自慢するピヨのひじをツンツンと突き「ピヨさん、あんまり「宇宙人」だってことは話さないほうが…。」と耳打ちするチャプローの意に反して、被災者のひとりが
「そうよね。羽咋の料理屋さんで美味しいところは「うちの店は「日本一」とは言わずに「宇宙一」だ!」ってみんな言うもんね。いろんな星から宇宙人が食べに来るってね!美味しい料理だけでなく、「心」も「笑い」で満たしてくれてありがとうね。本当にごちそうさまでした。みんなのおかげで「心の中」も温かくなれたわ。」
と丁寧に両手を合わせ深々とお辞儀をした。
「何言うてんの。私らこそ「星」に帰るまでの間、羽咋のみんなにお世話になるんやから「持ちつ持たれつ」やろ。漂流難民の宇宙人を優しく受け入れてくれる羽咋のみんなにこっちこそ「ありがとう」やで!ケラケラケラ。」
 ピヨが笑うと周りの被災者も一緒に笑った。(あーぁ、ピヨさんは「宇宙人」隠す気なしやな。でも、みんなそれを自然に受け入れてくれるのはやっぱりここで働いてる「グレイ」の「サンダーくん」先輩のおかげなのかな…?)チャプローも一緒に笑った。
 
 配食の列に1人のバッグパックを背負った女の子が並んでいた。
「私、「アイース・金伯きんぱく」と言います。お父さんは日本人、お母さんはイスラエル人のハーフの留学生です。皆さんの活動を録画させてもらっていいですか?」
断りを入れマリーアから了解をもらうと、スマホでかまど周辺から配食を行うピヨ達の様子や配食を受けた被災者たちへのインタビューを録画していた。
 年末から父の故郷である日本にバッグパッカーで旅行しているとのことだった。敬虔なユダヤ教徒であるアイースは「失われた10支族」の中の一つで「鹿の紋章」を持つ「ナフタリ族」の末裔だという。
 聖書研究をしているうちに、イスラエルを追われたモーゼたちは三種の神器の入った「聖櫃アーク」を運び出し聖書に出てくる「東のシナイ山」を求めて東征し、日本に渡り、四国「剣山」、徳島「磐境神明神社」、淡路島、大阪、長野「諏訪大社」を経て最終的に羽咋郡宝達志水町の宝達山にたどり着いたのだと言う。アイースは行政発行の公式リーフレットにも記載されている「モーゼの墓」があると言われている「伝説の森モーゼパーク」に行った帰りに「千里浜なぎさドライブウェイ」へ向かう途中で被災したとのことだった。

 朝の配食が終わり、片付けに入ったピヨに「皆さんも旅行者なんですよね。私もお手伝いさせてもらえませんか?」とアイースが申し出てきた。
「誠子ちゃん、アイースちゃんがお手伝いしたいって言うてくれてるんやけどかまへんよな。避難してる人たちにも手伝ってくれる人がおるかもしれへんから声かけてみたら?」
「そうですね。ピヨさん達に頼りきっちゃ申し訳ないので、「羽咋市民」にも頑張ってもらわないとね!」
と朝食の片付けが済むと、誠子が避難所の掲示板に「午前10時から保存食の燻製づくりをします。手伝ってくれる人は炊き出し場まで。」と張り出した。ほかにも「仮設トイレ」お持ちの方は貸与願います。」、「家屋が倒壊した人は090-○○○○-×××× 羽咋市社協 香箱こうばこまで」、「自宅内の食材提供できる方募集中。米、味噌、餅、缶詰、乾燥食材等求む」、「瓦礫がれき撤去ボランティアスタッフ募集」等々と館内に貼られていた「サンダーくん」の「非常事態宣言」のポスターをはがし、その裏側に極太マジックで書き込んでは掲示板やホールの廊下に貼り直していった。

スーパーに「冷蔵状態」の生ものを取りに行ったライスとナチュコ、ピナがたくさんの食材が入った発泡スチロールのケースを持って帰ってくるとおばあちゃんやおばちゃんを中心に20人もの被災者が炊き出し場に集まっていた。
駐車場では、誠子とマリーアが忙しくトラックやバンを誘導している。
「あっ、ナッちゃん、ピナちゃんおかえり。見てみて、こんなに被災者さんの中から調理ボランティアが集まってんで!今から、チャプちゃんがみんなに指示出して「燻製」と「干物」作りするからピナちゃんは手伝ってあげてな。忙しくなるでー!」
 ピヨがふたりを迎えると、ピナがメモ帳を出して言った。
「ピヨ姉さん、周辺10か所の避難所にひとり2リットルずつ配るとミネラルウォーターの在庫が今日一日分くらいしか持たへんねん。誠子さんは、飲料用には「水以外」って言われてんねんけど、お水を希望する人もおるやろ?どうしたらええのかな。」
「あぁ、水の心配はええで。ナッちゃんは今から私と「水」作りや!」と駐車場の端に積み上げられた除雪によってできた雪山を指さした。(げっ、あの埃と泥混じりの雪を溶かして飲み水にすんの?ピヨ姉さん、昨日頭打って「バカ」になってしもたん?)とピナはめまいがした。

 ピヨに連れられたナチュコが駐車場の端に行くと、ブロックで作られたかまどの上に一斗缶が5つ並んでいた。たくさんの「薪」がかまどの横に積み上げられている。一斗缶のふたには何やらホースがつけられ、そのホースの先は各々ポリタンクに差し込まれている。その周りにスコップや小さなプラスティックのバケツを持った小さな子供たちが何人も輪になって待っているのが見える。
「さあ、今からみんなで「雪詰め競争」やでー!はーい、5チームに分かれてやー!」
ピヨが声をかけると、3歳児から小学校高学年までの子供たちが5つのチームに分かれた。
「はーい、チームの年長さんは先に缶を取りに来てくださいねー!」
ピヨの声に、5人の年長の子供が一斗缶を取りに来た。

 ピヨは一斗缶のふたを外し、子供たちに見せ、これからやることを説明しだした。
「皆さんには今からこの缶いっぱいにこの雪山の雪を詰めてもらいまーす!見ての通り、缶の入り口は小さいでー!だーかーらー、バケツで雪を細かく砕いたり工夫しないとなかなか入らへんでー!みんなでどうしたら早くいっぱいにできるか作戦会議してなー!
 みんながいっぱいに詰めた雪の入った缶かんをここで火にかけます。「かまど係」は火を使うので危ないです。だーかーらー、一番「年長」さんがやってくださいねー!
 雪の詰まった缶は火にかけられると解けてお水に、そしてお湯になりまーす!お湯から出た蒸気は缶の蓋についたホースを通って隣にあるポリタンクに送られまーす!すると、なんということでしょう!どろどろで汚かった雪が「綺麗なお水」に大変身しまーす!」
 ひとりの女の子が「それって「蒸留」って言うんですよね?「理科」の授業で習いました!」と発言した。感心してピヨは参加者たちに「檄」を飛ばした。
「おーっ、難しい言葉知ってんねんなぁ?あんた賢いなぁ!その通りやで。湯気には汚い成分は入らへんねん。せやから沸騰した缶から出た湯気をポリタンクに移すと、温度が下がった湯気が汚れの無いきれいな水に戻るっちゅう訳や。このポリタンクに戻った水は飲むこともご飯を作ることにも使えるねんでー!
 この避難所の水道が使えるようになるまでは大事なお仕事やでー!大人に負けんように、みんなで協力していっぱいおいしいお水作ろうなー!」

 子供たちのチームが5つの輪になって作戦会議を始めた。ピヨは「ナッちゃん後は任せたで。くれぐれも子供らにケガさせんようにな。私は道路に崩れた瓦礫の撤去係やから、夕方まで戻られへんから。ここの作業が終わったら子供らにはお菓子とジュース出したってな。ほな、私とマリーア姉さんは肉体労働本業に行ってくるわ!」とピヨはマリーアと一緒に2トントラックに乗って出かけて行った。
 入れ替わりでライスがやってきてナチュコの耳元で囁いた。
「ナッちゃん、水づくりの後、ちょっと提案があるんだけど…。ふたりでサプライズしないかい?」
(えっ、サプライズ!?いきなり「結婚」とかあれへんよね?)と想像を暴走させ、真っ赤になって頷いた。







※今日からの5日間はリクエストいただきました「水着」衣装の「COSMO's」もアップします。
(本編と関係ないんですけどね(笑)。)
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