10 / 46
第2章「災害ボランティア編」
「コスモアイル羽咋」
しおりを挟む「コスモアイル羽咋」
4時45分。男の運転でガタガタになった道路を通り、短い距離を約30分かけて「コスモアイル羽咋」に到着した。屋外に設置展示された1996年にアメリカから100年間の無償貸与を受けたコスモアイル羽咋の顔ともいえるレッドストーン・ロケットは震度6の地震の中でも少しも傾くことなく、ピックアップトラックを迎えてくれた。
羽咋市の非常時の避難所になっている「コスモアイル羽咋」に地元の避難民が集まりかけていた。1990年代初頭に「UFO」での街おこしとして、当時の「スーパー公務員」の企画により設立した「コスモアイル羽咋」は宇宙科学資料館だけでなく、ユーフォニーホールや貸し会議室等がある。既に、羽咋市役所のジャンパーを着たスタッフが来場しており、避難民を誘導している。
屋内は停電しているが、吹きっさらしの屋外と比べると断然に安らぐのか、来たときは緊張でこわ張った人々の顔も少しずつほぐれていくのがわかる。
「ありがとう。助かりました。」マリーアが男に握手を求めると、男はジーンズのお尻で手をごしごしと拭くと
「4人の美人とひとりのイケメンと一緒できて俺も良かったよ。えぇっと日本では「旅の恥は掻き捨て」じゃなくて、「旅は道づれ世は情け」って言うんだったかな?カラカラカラ。ところであんた金髪で碧眼だけど、日本人じゃないのか?他の4人は黒髪黒眼だけど知り合い?
あっ、失礼。レディーに尋ねる前にまずは自己紹介だよな。俺は、「ライス・ハントン」26歳。アメリカ空母「ロナルド・レーガン」の海軍パイロットさ。一昨日から70日の「バカンス中」だ。沖縄の嘉手納の生まれだから英語と同じくらい日本語も話せるんだ。」
気さくな笑顔で話しかけてくるライスにマリーアは、つい気が緩んで
「私達もバカンスよ。双子座星域から地球に来たばかりの4人姉妹と従者の5人なの。地震による磁場の急激な変化で重力制御ができなくなって「小型宇宙船」が海に墜落したところだったの。あなたが来てくれて凄く助かったわ!」
と本当のことを話した。
「おっ、あんた「関西人」だな?それもこんな時でも「笑い」を狙うのは、「京都」や「神戸」の人じゃなく「大阪」だな。「食い倒れ太郎」も「グリコの看板」もずっと笑顔だもんな。あっ、ちょっと待ってな!」
と言い残すと、走って青いジャンパーのスタッフの元に走っていった。
5分程でライスは戻ってきた。
「災害用備蓄品に「着替え」があればと思って聞いてきたんだけど、さすがに無いってことなんで、とりあえず「羽咋市」の作業用ツナギなら貸してくれるってことで借りてきた。風邪ひかないうちに着替えさせてもらってきな。
男物だけど新品の「Tシャツ」と美人姉妹には申し訳ないが「ボクサーパンツ」は俺からのお見舞いだよ。この寒い中、ノーパン…、おっと美人に対して失礼。「下着レス」よりはましだろ。
空母に帰ったら、「能登で「大阪人の宇宙人に俺の「パンツ」やって助けたんだぜ。UAPの動画を流出させた奴を越えただろ!」って自慢させてもらうよ。カラカラカラ。着替えたら温かい「たこ焼き」は無理だけど、コーヒーを沸かしておくから戻っておいで。」
ライスが話しながら、防水バッグから「シャツ」と「パンツ」を出しながら話していると
「えっ、今、誰か「たこ焼き」って言った?私も食べる食べる!」
とそれまで意識のなかったピヨがチャプローの腕の中で目を覚ました。
午後4時56分から6時39分までの間に大きめの余震が8回あった。その後、暫くの間、大きな余震は起こらなかった。
ピックアップトラックの横にテントを張り、ライスがキャンプ用コンロを出し手持ちのミネラルウォーターと日本のインスタントラーメンと蟹の缶詰を出し、5人に順番に
「はいよ!おまたせー!能登名物の「蟹ラーメン」だ。しっかりと温まってよ。あっ、すまん!蟹は「ロシア産」だったわ。カラカラカラ。」
と笑顔で夜食を振舞ってくれた。
ナチュコは蟹ラーメンをすすりながらライスに尋ねた。
「ライスさんはこんな状況なのになんで笑っていられるの?」
「俺たち、海軍パイロットにしたらこんなもんキャンプさ。敵国に墜落したなら焦るけど、ここは「友好国」の日本。背後から銃で撃たれる心配はないし、何と言っても「4人の美人」と「ひとりのイケメン」が一緒の「ハーレム」だからな。カラカラカラ。」
と切り出して、アメリカ海軍のパイロットは海軍学校に入校すると最初に交戦時の「不時着」の際の「サバイバル術」を学ぶと説明された。「ベトナム」、「アフガニスタン」、「イラク」等で敵地内で撃墜された先輩パイロットの「生の体験談」を聞いてきているので、「ノープロブレムさ。」と笑った。
墜落したパイロットはその場にあるものでとにかく味方に救助されるまで「生き続ける」ことが任務だという。具体的なサバイバル術を説明する中、この避難所でも使えるテクニックがいくつかあげられ、「お互い、「漂流者」と「旅行者」。今、この状況で日本の土地の上で寝させてもらうんだから、キャンプ場代替わりに明日の朝からでもみんなで「ボランティア」でもするか!」と前向きな言葉が並んだ。
乾いた着替えとコーヒーと6人で回し食いした「蟹ラーメン」で体も温まり、ピヨたちも自然と笑顔も出てくるようになり、話し声も笑い声も大きくなってきた時、
「ごるぁ!市役所の人間が避難民を放り出して何くつろいでんのよ!」
と若い女の子が怒鳴り込んできた。
驚いたナチュコがライスの腕にしがみついて、鬼の形相の女の子に文句を言い返した。
「何言ってんのよ!私達も地震の被害者なのよ!それに私達は市役所の人間じゃないし!」
女の子は「私は、羽咋市社会福祉協議会の「香箱誠子」!市役所の人じゃなきゃ何なのよ。この状況に外人相手にナンパなんかしてるんじゃないわよ!」と誠子はナチュコの胸ぐらをつかんだ。
「きゃっ!」っと叫んだナチュコと誠子の間にライスが割って入った。
「誤解させてしまってごめん。この5人は千里浜で海に落ちてずぶ濡れでここに来たんだ。着替えが無かったんで、役所のツナギを借りてるだけで役人じゃないんだ。」
ライスがそれまでの経緯を説明すると、状況を把握した誠子は真っ赤になってナチュコに深々と頭を下げて丁寧に詫びた。
「ごめんなさい。でも、事情を知らない人から見ると勘違いして、気分を害する人もいると思うし…。ちょっと遠慮してもらえませんか?家が倒壊して、着の身着のままでこちらに来られてる人もいますし、道路が寸断されてしまっていることで食料援助も来る見込みがないんですよ。
みんなお腹がすくと気も立ってきますから…。私も要介護者をここに避難させてきて、初めて食事のことに気がついた次第で…。停電してるんで、自動販売機も使えないんで困ってるんですよ。」
するとピヨとチャプローが顔を合わせて同時に頷いた。
「誠子さん、ここの避難者に飲食関係のお店やってる人いないか確認できませんか?スーパーやコンビニでも飲食店でも構いません。もしいたら、ライスさん、車を出してください。食材を買い入れさせてもらえれば「チャプちゃん」と私達でみんなに温かい食事を作りますから。」
「僕もピヨさんと同じ気持ちです。見たところお年寄りも多いみたいですし…。さすがに冷え込んできてますから少しでも温かいものを提供できれば皆さんも少しは気が安らぐでしょうから手伝わせてください。」
二人の言葉に誠子も納得し、一緒に避難所になっているホールに向かった。
幸い、避難者の中に地元のスーパーの経営者がいた。店内の在庫は社会福祉協議会で買い取ることとなった。停電で「冷凍庫」、「冷蔵庫」の商品はダメになるのがわかっていたので状況を鑑みて無償提供を申し入れてくれた。それ以外の日持ちする商品については仕入れ値での購入で話がつくと、店長を助手席に乗せ、ピヨとチャプローと誠子を寒空の荷台に乗せるとライスは街に向けて車を走らせた。
繰り返す震度5クラスの余震が続いたことで、来るときにはまだ大丈夫だった道路に多くの落ちた瓦が広がっていた。
スーパーに到着すると店長とチャプローが発泡スチロールの保冷箱に材料を仕分けしていった。誠子から
「3日に分けて提供できますか?今掴んでる情報からすると、北部への道はほぼ分断されてるようです。南からの道も確認はとれていませんが期待できないみたいなんです。羽咋市以上に、輪島や珠洲は混乱していますし、金沢市内や富山も被害が出てるようです。ですからこの三が日の援助物資が全くなかったとしてもやっていけるように考えてください。
コスモアイル羽咋以外にもこの周辺だけでも10か所の避難所がありますのでそこも考慮願います。」
と言われ、冷蔵物の保冷剤として冷凍物を入れ、外気温は0度ほどまで下がることから冷蔵庫室の建物の窓を全開にして、チャプローは残された食材量を考慮し「ざっくり」とその場でメニューを考えた。(とりあえずは、すぐに作れる暖かいものがええやろ…。肉、魚は明日にでも一斗缶を使って「燻製」にして日持ちさせるか…。後は、水を無駄にしない工夫が必要やな…。)
「まずは、今日は時間がないんで「雑炊」でもしましょう。幸いサラダ油の一斗缶が廃棄されずにたくさん残ってましたのでライスさんが言ってた緊急時の代用調理具として鍋代わりにしましょか。18リットルあれば一度に60人前ほど作れますからね。雑炊なら生米と具材と調味料とミネラルウォーターでできますから。
そして一斗缶で炊けば毛布にくるめば保温できますし、缶ごとコスモアイルで炊いたものを他の避難所に持っていくこともできますしね。この冷気で冷めてしまうおむすびよりいいんじゃないでしょうか?あと、飲み物は全品役所で買い付けてください。お茶なんかは飲むだけでなく「茶粥」や「スープ」にも使えますからね。」
調理用具に関しては、店長と話をして厨房で使っていた包丁やまな板を借り受けることになった。断水による「水不足」に備え、洗い物を減らすために紙皿、割り箸に加えて、プラスチック、発泡スチロールのトレイとそれに被せる大量のビニール袋とラップ材を持ち出した。
停電した1800リットルの冷凍冷蔵庫3台から必要分を取り出すと、ピヨが「力仕事は私に任せといて!」と双子座星域の格闘チャンピオンの怪力を活かし積極的に荷物をピックアップトラックに運んだ。厨房で使っていたプロパンガスのボンベを一人で担ぐピヨにライスと誠子は驚いた。
あっという間に荷物はトラック一杯になった。ペットボトル飲料の箱を積み込めるだけ積むと5人はコスモアイル羽咋に戻った。時刻は9時を過ぎていたが、昼ごはん以降、何も口にしていない被災者はおとなしく炊き出しを待った。小一時間かけて野菜と魚介類中心の雑炊が炊きあがった。
「まずは子供さんからでーす!乳児用ミルクも離乳食も用意がありますので赤ちゃんを連れたお母さんも集まってくださーい!
続いて、おじいちゃん、おばあちゃんの順番になりまーす!出来上がり次第、声をかけますからしばらくおとなしく待っててくださいねー!」
ピヨとマリーアは誠子と一緒に寒さ厳しい暖房の無い避難所内を大声でまわった。チャプローはナチュコ、ピナと一緒に調理に入った。避難者の多くは「ピヨ」達の着ている「羽咋市」と背中に入ったツナギを見て「市役所のスタッフ」と思われたようで、「市役所さんありがとう!」と配食の都度、5人の宇宙人は声を掛けられた。(バカンスの予定がとんでもないことになってしもたけど、こんな状況でもみんなの笑顔が見られるっていうのは幸いやったな。)とピヨは思った。
配食は周辺の避難所への移送配達も含めて午前1時過ぎまでかかった。1分の休憩も無く戦場の最中のような5時間だった。
「ナッちゃん、ピナちゃんお疲れ様。マリーアさん、ピヨさん、チャプローさん、ライスさんも一息ついて下さい。
観光に来られた皆さんのボランティアで私が助けられちゃいました。皆さんの労をねぎらわせてください。この状況で不謹慎ですけど、これは私からのお礼です。私一人では何もできませんでしたから…。せっかくなので羽咋の「旨いもの」を味わってください。元々、家に帰って飲むつもりだったんですけど…。羽咋市大町で作られている私「一推し」のお酒です!」
と誠子はカバンから御祖酒造の「遊穂」を取り出した。
「UFOで来られたっていう皆さんにはこのお酒がお似合いでしょ!「遊穂」、「遊穂う」、「UFO」ってね!ケラケラケラ。」
と楽しそうに誠子が笑うと、みんなつられて笑った。
日本では「お酒は20歳から」という事で、17歳のナチュコとピナは「遊穂」の「香り」を楽しむだけであったが、他のメンバーは誠子の行為に甘え、焚火を囲みながら「遊穂」に舌鼓を打った。あっという間に「遊穂」の一升瓶は空になった。時計の時刻は午前2時を示していた。
「じゃあ、明日は朝の6時起床で炊き出しに入るで。まあ話したいことは山ほどあるやろうけど今日はここまでにしとこな。」
とマリーアが締めると誠子は避難所となっているコスモアイルの建物に戻り、四人の王女はテントで横になり、チャプローとライスは運転席と助手席で眠りについた。
(お父さん、心配してるやろな…。でも、連絡の手段もあれへんし…。サンダーくんに会えたら何か考えも浮かぶかな?もう大きな余震が起これへんかったらええねんけどな…。あぁ、それにしてもこの10時間でいろんなことがあったなぁ…。少し疲れたかな…。チャプちゃん、おやすみ…。)いろいろと考えながら、力仕事の軽い疲れと「遊穂」のかすかな酔いでピヨは深い眠りに落ちて行った。
111
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
ALS・筋萎縮性側索硬化症でもプロレスラーになれますか?新人レスラー安江の五倫五常
M‐赤井翼
恋愛
ALS側索硬化症という難病を患った安江・コーヘンというウクライナ2世の女の子が、ニコニコプロレスの憧れの女子レスラー「安稀世(やす・きよ)」に弟子入りを申し出るところから物語は始まります。
安江は、ニコニコ商店街の幼稚園児で筋ジストロフィーを患う「結衣(ゆい)」やかつて「余命半年」と宣告された「稀世」、日本赤軍に夫を殺された商店街会長の「直(なお)」、旦那がファイト中に「お玉様」を破裂させ、オカマになっても気丈に娘を育てつつ女子レスラーを続ける「まりあ」等、ニコニコ商店街の仲間に支えられながら、前向きに生きていく。
しかし、徐々に進む「病魔」の影に怯えつつの、プロレスラーとしての生活に悩む安江。
かなりヘビーな問題ですが、できるだけ明るくストーリーに織り込み、難病に悩む方の気持ち、それを支える周りの人の気持ちが少しでも伝われば幸いです。
「余命半年を宣告された嫁が…」の最終話を加筆修正しての掲載になります。
ゆるーくお読みいただければ幸いです。
極悪チャイルドマーケット殲滅戦!四人四様の催眠術のかかり方!
M‐赤井翼
恋愛
「余命半年を宣告された嫁が…」シリーズの第4話です。
ニコニコプロレスとニコニコ商店街のメンバーが、今回は「児童人身売買組織C-MART」事件に巻き込まれます。
今回の影の主役は、なっちゃんです。
女王様になっちゃいますよー!
2週間の短期集中連載です。お時間のある方はゆるーくお付き合いください。
「やさしい狂犬~元女子プロレスラー新人記者「安稀世」のスクープ日誌VOL.1~」
M‐赤井翼
現代文学
稀世ちゃんファン、お待たせしました。「なつ&陽菜4 THE FINAL」終わって、少し時間をいただきましたが、ようやく「稀世ちゃん」の新作連載開始です。
脇役でなく「主役」の「稀世ちゃん」が帰ってきました。
ただ、「諸事情」ありまして、「アラサー」で「お母さん」になってた稀世ちゃんが、「22歳」に戻っての復活です(笑)。
大人の事情は「予告のようなもの」を読んでやってください(笑)。
クライアントさんの意向で今作は「ミステリー」です。
皆様のお口に合うかわかりませんが一生懸命書きましたので、ちょっとページをめくっていただけると嬉しいです。
「最後で笑えば勝ちなのよ」や「私の神様は〇〇〇〇さん」のような、「普通の小説(笑)」です。
ケガで女子レスラーを引退して「記者」になった「稀世ちゃん」を応援してあげてください。
今作も「メール」は受け付けていますので
「よーろーひーこー」(⋈◍>◡<◍)。✧♡
『ながらスマホで56歳のおっさん霊を憑依させざるを得なくなった23歳の女劇団員「音玄万沙《ねくろ・まんさ》」の物語』
M‐赤井翼
現代文学
赤井です。
突然ですが、いきなり書き下ろしの新連載です。
7月13日に「赤井先生、「JK心亜ちゃん」の興行が好評だったんで、既に発注してる「OL心亜ちゃん」の前にもう一本「霊もの」書いてほしいねんけど!別の脚本家の「本」がボツ喰らっちゃったみたいで監督さんから急に8月興行ネタを頼まれてしもたんよ。今回も製本配布するんで公開スタートは19日、稿了は8月9日で200ページね!連載はお盆前後で完結でよろひこー!」ってな感じで、突如、制作スタート!
毎度のことながらゴーストライターに「拒否権」はナッシング(笑)。
今作は、納品先の新エースの「OL心亜ちゃん」役の女の子に合わせての設定で23歳の新人脚本家の「音玄万沙《ねくろ・まんさ》」ちゃん!
変な名前でしょ?「ネクロマンサー」っていうのは「死者や霊をを用いた術(ネクロマンシー)を使う人」で「屍術師」なんて言われ方もしますね。
赤井の大好きな名作アニメ「ゾンビランドサガ」1stシーズンの主題歌「徒花ネクロマンシー」の「ネクロマンシー」ですね。
まあ、万沙ちゃんはゾンビを蘇らせて「佐賀を救う」わけでもないし、降霊術を使って「世直し」するようなキャラじゃない(笑)。
そんな仰々しい物じゃなく、普通の23歳の女の子です。
自らのながらスマホの自転車事故で死ぬ予定だったんだけど、ひょんなことで巻き込まれた無関係の56歳のおっちゃんが代わりに死んじゃいます。その場で万沙ちゃんは「死神」から「現世」での「懲役務」として、死んだおっちゃんと1年半の「肉体一時使用貸借契約」することになっちゃうんですねー!
元「よろずコンサルタント」の「副島大《そえじま・ひろし》」の霊を憑依させての生活が始まります。
まあ、クライアントさんの納品先が「社会派」の監督さんなんで、「ながらスマホ」、「ホストにはまる女子高生」、「ブラック企業の新卒」、「連帯保証人債務」、「賃貸住宅物件の原状回復」、「いろんな金融業者」等々、社会問題について書けるとこまで書いてみたいと思いますので「ゆるーく」お付き合いください。
今回も書き上げ前の連載になりますので「目次」無しでスタートです(笑)。
では、7月19日からよろひこー!(⋈◍>◡<◍)。✧💓
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『突撃!東大阪産業大学ヒーロー部!』
M‐赤井翼
ライト文芸
今回の新作は「ヒーローもの」!
いつもの「赤井作品」なので、「非科学的」な「超能力」や「武器」を持ったヒーローは出てきません。
先に謝っておきます。
「特撮ヒーローもの」や「アメリカンヒーロー」を求められていた皆さん!
「ごめんなさい」!
「霊能力「を持たない「除霊師」に続いて、「普通の大学生」が主人公です。
でも、「心」は「ヒーロー」そのものです。
「東大阪産業大学ヒーロー部」は門真のローカルヒーローとしてトップを走る2大グループ「ニコニコ商店街の門真の女神」、「やろうぜ会」の陰に隠れた「地味地元ヒーロー」でリーダーの「赤井比呂」は
「いつか大事件を解決して「地元一番のヒーロー」になりたいと夢を持っている。
「ミニスカートでのアクションで「招き猫のブルマ」丸見えでも気にしない「デカレッド」と「白鳥雛子」に憧れる主人公「赤井比呂」」を筆頭に、女兄妹唯一の男でいやいや「タキシード仮面役」に甘んじてきた「兜光司」好きで「メカマニア」の「青田一番」、元いじめられっ子の引きこもりで「東映版スパイダーマン」が好きな「情報系」技術者の「木居呂太」、「電人ザボーガー」と「大門豊」を理想とするバイクマニアの「緑崎大樹」、科学者の父を持ち、素材加工の匠でリアル「キューティーハニー」のも「桃池美津恵」、理想のヒーローは「セーラームーン」という青田一番の妹の「青田月子」の6人が9月の海合宿で音連れた「舞鶴」の「通称 ロシア病院」を舞台に「マフィア」相手に大暴れ!
もちろん「通称 ロシア病院」舞台なんで「アレ」も登場しますよー!
ミリオタの皆さんもお楽しみに!
心は「ヒーロー」!
身体は「常人」の6人組が頑張りますので、応援してやってくださーい!
では、ゆるーく「ローカルヒーロー」の頑張りをお楽しみください!
よーろーひーこー!
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
『「愛した」、「尽くした」、でも「報われなかった」孤独な「ヤングケアラー」と不思議な「交換留学生」の1週間の物語』
M‐赤井翼
現代文学
赤井です!
今回は「クリスマス小説」です!
先に謝っておきますが、前半とことん「暗い」です。
最後は「ハッピーエンド」をお約束しますので我慢してくださいね(。-人-。) ゴメンネ。
主人公は高校3年生の家庭内介護で四苦八苦する「ヤングケアラー」です。
世の中には、「介護保険」が使えず、やむを得ず「家族介護」している人がいることを知ってもらえたらと思います。
その中で「ヤングケアラー」と言われる「学生」が「家庭生活」と「学校生活」に「介護」が加わる大変さも伝えたかったので、あえて「しんどい部分」も書いてます。
後半はサブ主人公の南ドイツからの「交換留学生」が登場します。
ベタですが名前は「クリス・トキント」とさせていただきました。
そう、南ドイツのクリスマスの聖霊「クリストキント」からとってます。
簡単に言うと「南ドイツ版サンタクロース」みたいなものです。
前半重いんで、後半はエンディングに向けて「幸せの種」を撒いていきたいと思い、頑張って書きました。
赤井の話は「フラグ」が多すぎるとよくお叱りを受けますが、「お叱り承知」で今回も「旗立てまくってます(笑)。」
最初から最後手前までいっぱいフラグ立ててますので、楽しんでいただけたらいいなと思ってます。
「くどい」けど、最後にちょっと「ほっ」としてもらえるよう、物語中の「クリストキント」があなたに「ほっこり」を届けに行きますので、拒否しないで受け入れてあげてくださいね!
「物質化されたもの」だけが「プレゼント」じゃないってね!
それではゆるーくお読みください!
よろひこー!
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
あなたならどう生きますか?両想いを確認した直後の「余命半年」宣告
M‐赤井翼
恋愛
大阪ニコニコプロレスのエースレスラーの安稀世は、試合中の事故により気を失い、長年の彼女のファンの長井三郎に付き添われ病院搬送されます。意識を取り戻した稀世は、三朗と「両想い」であったことを知りますが、その直後、医師から出た診断は「脳腫瘍」と「すい臓がん」で「余命半年」の宣告でした。
悩み落ち込む稀世を三朗とニコニコプロレス代表のまりあ、ニコニコ商店街の菅野直たち仲間が支えます。
「余命半年を宣告された嫁が…」シリーズの第1話。
重いテーマではありますが、極力「暗く」ならないように話を展開するようにしました。一応、「コメディー作品」ですのでハッピーエンドを目指して執筆しました。
「病気」で「悩んでる方」、また「病気」で悩んでいる方の「周りの方」に少しでも笑っていただけたらと思って書いた作品です。
「人間誰も一人じゃない!」を根底にする「絆」をテーマに書きました。ゆるーく読んでいただけると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる