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「回天再生計画」
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「回天再生計画」
15時、予想外にリッチな海鮮バーベキュー大会が終わり、自由行動ということになった。美津恵と月子は水着に着替えてようやく満ちてきた浜で水遊びをすることに決めていた。
「変な輩」や「ナンパ」に会わないように、じゃんけんで負けた大樹と太がボディーガード役で浜に残ることになった。
比呂と一番と母須野の3人はゴムボートを積んだままのワゴン車に乗り込みアンジャ島手前の小幡漁港を目指した。
3人は漁港先の突堤でボートを降ろし工具箱を持つと「回天十型」の待つ洞穴へオールを漕いだ。「カーキ色」(注30)の擬装幕は十分に機能しており近づかない限りは他の切りたった崖と区別はつかなかった。
食事後、比呂の熱く語る「回天再生プラン」に美津恵と月子は興味を示さなかったが、男子チームと顧問の母須野の目は少年のように輝いていた。
ボディーガード役と現地作業組を分ける際、「相撲で勝負!」、「腕相撲で勝負!」と条件が提示される中、フィジカル的に不利な太が「じゃんけん」を提案したがあっさり負けてしまい、同じく敗退した大樹は泣く泣くビーチに残り、グループラインでの生配信を希望した。
ボートを幕の裏に隠すと、大型のランタンとLEDランプを一番と母須野が照らした。最初に来た時と違い、構内の詳細が視界に飛び込んできた。木製の台車の上に乗せられた「人間魚雷」は明らかにウィキペディアに掲載されている「一型」、「二型」、「四型」とは別形状をしていた。細く、短い船体と大きく上に飛び出した艦橋が目立つ構造になっている。
三人はゆっくりと船体の周囲をまわり、比呂はその様子をスマホで浜で待つ二人に生中継した。ひとまわりして「架け梯子」を見つけたので搭乗口に登った。幸い、上部乗り込みハッチはロックされていなかった。
実際に海中推進実験をしたのか、ハッチのパッキンはボロボロに腐食しており開口と同時に剥がれ落ちた。(あーあ、潜航推進テストはあかんかな…?)比呂は残念に思った。
灯油と酸素で動く「一型」と「四型」、過酸化水素で動く「二型」と違って、各有軸伝達クランクやレバーのグリスの香りはするものの、船内は予想した「油臭さ」は無かった。比呂がスマホを持って船内に入り込んだ。
狭い操縦席に座り、目の前の潜望鏡を左右に動かそうとするが固まってしまっていて動かない。船舵も同様に全く動く様子はない。操縦席の前後の大型バッテリーの端子に電圧テスターをあてるが残電圧は「ゼロ」。戦後79年の間に完全放電してしまっているのだろうと想像された。
「おーい、比呂、先生も中見たいって言うてはるから代わったってくれや。」
の一番の声で比呂は操縦席を立ち、ハッチから外に出た。
母須野が操縦席に入ると「凄い!」、「実に単純で機能的だ!」、「全面はアクリルの窓がついているのか?」と大きな独り言を繰り返す中、比呂は一番と一緒にランタンの明かりを頼みに洞穴の奥に進んだ。
「ねえ、相棒…。」
「あほっ、相棒って言うな!なんで比呂は他のメンバーみたいに「先輩」って言われへんねや。お前が学食とかで「相棒」っていうからクラブメンバー以外からはお前が俺の彼女って勘違いされて困んねや。俺は1学年上やねんからきちんと「先輩」って呼べよ!」
いつもながらに「相棒」と呼ばれることを否定する一番に
「まあ、ええよ。デカブルーも第43話まで「相棒って言うな!」って言うてたけど、最後はデカレッドの事を「相棒」って呼ぶんやで。まあ、その内、私の事を「相棒」って呼んでな。ケラケラケラ。」
と笑うと、真剣な顔をして技術的な話にふった。
竜宮浜でネット検索し、ウィキペディアで「回天十型」の側面内観図が掲載されていた。操縦席を挟んで2機の大型バッテリーと船体後部の電気モーターが二重反転スクリューをまわす構造であることが想像はできる。モーターは水に浸かっていない前提であれば、銅コイルが極度に緑酸化していない限り通電すれば稼働するであろうことと、「有線」、「クランクによる機械作動」もしくは「油圧」で船舵を動かしているのであれば、F16ファイティングファルコン戦闘機で採用された電気信号による「フライバイワイヤ方式」(注31)で「無結線・無接続」で舵は動かせるであろうことが「電気工学科」の比呂の口から語られ、「メカ通」の一番の意見を求められた。
「せやな。酸素魚雷の駆動系と違って、電池とモーターが主と考えれば比呂の考え方はありやな。今の直流モーターの精度を考えたら大型扇風機のモーターが有ればこの大きさの舵なら動かせるやろうし「有結線・有接続」の必要はあれへんわな。
ただメインバッテリーが問題やな。「プリウス」や「ノート」のバッテリーでもあれば動かすくらいはできるやろうけどな。」
一番が技術的な説明のバックアップをすると比呂が叫んだ。
「きゃーっ!あれ何?相棒、見に行くで!」
洞穴奥の暗闇に走ると、古いポリタンクと大きな木箱がいくつも並んでいた。ポリタンクにはかすんだ筆文字で「取扱注意 希硫酸 比重1.3」の張り紙があり、木箱には「蓄電池 電解液未注入」の刻印が見える。
「相棒、これって「天啓」やないの?きっと79年前の海軍技術廠のメカニックからの私達に「回天十型」を蘇らせてくれってメッセージじゃないの!月子ちゃんと美津恵ちゃんが言ってた風水の「大事件」って、「東大阪産業大学ヒーロー部」が79年前の戦時遺産を発見どころか再生させちゃったってニュースじゃないの!ヒーロー部が見つけた「決戦兵器」!これってできすぎやん!」
一番の首に両腕をまわし、顔の距離10センチで喜びながら抱きつく比呂に
「あほっ、「相棒」っていうな。それに俺は「男」やぞ!抱きつくのは勘弁してくれ!」
と真っ赤になって照れたが、暗い洞穴の中ではそれは誰にもわからなかった。
「おーい、青田―、赤井―どこに行ったんやー?」
の母須野の声に我に返った比呂は回天の置かれた入り口側に向かって叫んだ。
「先生―!この穴の奥に宝の山があるんですよー!そこから奥に来てくださーい!」
1分後、母須野が興奮気味にやってきたのと同時に、一番は早足で回天にむかって走っていった。
比呂は状況を母須野に説明すると、「試しにバッテリー一つ開けて、希硫酸入れてみるか?」と前向きに話し、油紙で梱包されたバッテリーを木箱の中から取り出し、希硫酸を補充してみた。12個の補液口から「シュワー」という音が坑内に響いた。
「先生、このバッテリー活きてそうですね!補液口が12個ってことは24ボルトなんですよね。木箱についてた仕様書では、前後のバッテリー固定場所に直列配置でいいようなんで爆薬を抜いた先端に予備バッテリーを入れて、直流モーターで操舵できるように改造すれば洋上航行は可能ですよね。私が思う回路では、スマホと連動して…。」
興奮して改造計画を語り続ける比呂に母須野も笑顔で頷いた。
「まあ、船舵のベアリングが固着してなきゃいけるやろ。まあ、ただ動かすじゃなく、日本の先端技術を使って再生するって方がおもろいわな。うちの部には「電気」、「機械」、「素材」、「情報」のプロに加えて「操縦」のプロもあるからいけるやろ。
まあ、明日は自由行動の予定やから「自衛隊舞鶴基地」見学をあきらめれば明後日迄にはフル充電して試験航行はできるかもしれへんな。」
(注30)「カーキ色」
「カーキ色」の「カーキ(※英語khaki)」とは「土埃」を意味し、主として砂漠地帯の迷彩色や旧日本陸軍の軍服のような「濃い黄色」から「薄い茶色」までのいわゆる「黄土色」を示すことが多い。
(注31)「フライバイワイヤ方式」
航空機の昇降舵の稼働などの航空姿勢制御をいわゆる「電線」を使った電気信号で行う制御方式。
それまでのワイヤー(※鉄索)や油圧等の直接的制御方式よりも、電線と電気制御機器で制御することで予備回線の準備が可能となり、被弾時の制御不能を防止する効果や長い距離を直接制御するような場合と比較すると軽量化で得きるメリットがある。
今作の「回天十型」においては、固着した「直接制御」システムを電線とモーター、電気シリンダーに置き換えることで制御を簡単にするメリットがある。
「おまけ」
昨日の失敗作に続いて、今日も制作中に作画したイラストです!
本来は「旧ドク(※旧くからの読者さん)」の「チームみりおた」の皆さんに忖度して作ったイラストで「三太郎」の最後に「ヒーロー部」の予告でアップさせてもらったものです!
制作初期に「舞鶴」の西にある「由良ゆら温泉」にみんなで入る話があったのですが、「必然性がない」との理由でカットになりました(笑)。
(※実際には「女優さん」からの反対があったと予想しています(笑)。よくあることです(* ´艸`)クスクス!)
まあ、ここで「ボツイラスト供養」と言うことにしてください!
三人のキャラが描き分けできた「奇跡の2枚」です(笑)!(〃▽〃)ポッ
(※実際の由良ゆら温泉には「滝」はありません。(。-人-。) ゴメンネ)
15時、予想外にリッチな海鮮バーベキュー大会が終わり、自由行動ということになった。美津恵と月子は水着に着替えてようやく満ちてきた浜で水遊びをすることに決めていた。
「変な輩」や「ナンパ」に会わないように、じゃんけんで負けた大樹と太がボディーガード役で浜に残ることになった。
比呂と一番と母須野の3人はゴムボートを積んだままのワゴン車に乗り込みアンジャ島手前の小幡漁港を目指した。
3人は漁港先の突堤でボートを降ろし工具箱を持つと「回天十型」の待つ洞穴へオールを漕いだ。「カーキ色」(注30)の擬装幕は十分に機能しており近づかない限りは他の切りたった崖と区別はつかなかった。
食事後、比呂の熱く語る「回天再生プラン」に美津恵と月子は興味を示さなかったが、男子チームと顧問の母須野の目は少年のように輝いていた。
ボディーガード役と現地作業組を分ける際、「相撲で勝負!」、「腕相撲で勝負!」と条件が提示される中、フィジカル的に不利な太が「じゃんけん」を提案したがあっさり負けてしまい、同じく敗退した大樹は泣く泣くビーチに残り、グループラインでの生配信を希望した。
ボートを幕の裏に隠すと、大型のランタンとLEDランプを一番と母須野が照らした。最初に来た時と違い、構内の詳細が視界に飛び込んできた。木製の台車の上に乗せられた「人間魚雷」は明らかにウィキペディアに掲載されている「一型」、「二型」、「四型」とは別形状をしていた。細く、短い船体と大きく上に飛び出した艦橋が目立つ構造になっている。
三人はゆっくりと船体の周囲をまわり、比呂はその様子をスマホで浜で待つ二人に生中継した。ひとまわりして「架け梯子」を見つけたので搭乗口に登った。幸い、上部乗り込みハッチはロックされていなかった。
実際に海中推進実験をしたのか、ハッチのパッキンはボロボロに腐食しており開口と同時に剥がれ落ちた。(あーあ、潜航推進テストはあかんかな…?)比呂は残念に思った。
灯油と酸素で動く「一型」と「四型」、過酸化水素で動く「二型」と違って、各有軸伝達クランクやレバーのグリスの香りはするものの、船内は予想した「油臭さ」は無かった。比呂がスマホを持って船内に入り込んだ。
狭い操縦席に座り、目の前の潜望鏡を左右に動かそうとするが固まってしまっていて動かない。船舵も同様に全く動く様子はない。操縦席の前後の大型バッテリーの端子に電圧テスターをあてるが残電圧は「ゼロ」。戦後79年の間に完全放電してしまっているのだろうと想像された。
「おーい、比呂、先生も中見たいって言うてはるから代わったってくれや。」
の一番の声で比呂は操縦席を立ち、ハッチから外に出た。
母須野が操縦席に入ると「凄い!」、「実に単純で機能的だ!」、「全面はアクリルの窓がついているのか?」と大きな独り言を繰り返す中、比呂は一番と一緒にランタンの明かりを頼みに洞穴の奥に進んだ。
「ねえ、相棒…。」
「あほっ、相棒って言うな!なんで比呂は他のメンバーみたいに「先輩」って言われへんねや。お前が学食とかで「相棒」っていうからクラブメンバー以外からはお前が俺の彼女って勘違いされて困んねや。俺は1学年上やねんからきちんと「先輩」って呼べよ!」
いつもながらに「相棒」と呼ばれることを否定する一番に
「まあ、ええよ。デカブルーも第43話まで「相棒って言うな!」って言うてたけど、最後はデカレッドの事を「相棒」って呼ぶんやで。まあ、その内、私の事を「相棒」って呼んでな。ケラケラケラ。」
と笑うと、真剣な顔をして技術的な話にふった。
竜宮浜でネット検索し、ウィキペディアで「回天十型」の側面内観図が掲載されていた。操縦席を挟んで2機の大型バッテリーと船体後部の電気モーターが二重反転スクリューをまわす構造であることが想像はできる。モーターは水に浸かっていない前提であれば、銅コイルが極度に緑酸化していない限り通電すれば稼働するであろうことと、「有線」、「クランクによる機械作動」もしくは「油圧」で船舵を動かしているのであれば、F16ファイティングファルコン戦闘機で採用された電気信号による「フライバイワイヤ方式」(注31)で「無結線・無接続」で舵は動かせるであろうことが「電気工学科」の比呂の口から語られ、「メカ通」の一番の意見を求められた。
「せやな。酸素魚雷の駆動系と違って、電池とモーターが主と考えれば比呂の考え方はありやな。今の直流モーターの精度を考えたら大型扇風機のモーターが有ればこの大きさの舵なら動かせるやろうし「有結線・有接続」の必要はあれへんわな。
ただメインバッテリーが問題やな。「プリウス」や「ノート」のバッテリーでもあれば動かすくらいはできるやろうけどな。」
一番が技術的な説明のバックアップをすると比呂が叫んだ。
「きゃーっ!あれ何?相棒、見に行くで!」
洞穴奥の暗闇に走ると、古いポリタンクと大きな木箱がいくつも並んでいた。ポリタンクにはかすんだ筆文字で「取扱注意 希硫酸 比重1.3」の張り紙があり、木箱には「蓄電池 電解液未注入」の刻印が見える。
「相棒、これって「天啓」やないの?きっと79年前の海軍技術廠のメカニックからの私達に「回天十型」を蘇らせてくれってメッセージじゃないの!月子ちゃんと美津恵ちゃんが言ってた風水の「大事件」って、「東大阪産業大学ヒーロー部」が79年前の戦時遺産を発見どころか再生させちゃったってニュースじゃないの!ヒーロー部が見つけた「決戦兵器」!これってできすぎやん!」
一番の首に両腕をまわし、顔の距離10センチで喜びながら抱きつく比呂に
「あほっ、「相棒」っていうな。それに俺は「男」やぞ!抱きつくのは勘弁してくれ!」
と真っ赤になって照れたが、暗い洞穴の中ではそれは誰にもわからなかった。
「おーい、青田―、赤井―どこに行ったんやー?」
の母須野の声に我に返った比呂は回天の置かれた入り口側に向かって叫んだ。
「先生―!この穴の奥に宝の山があるんですよー!そこから奥に来てくださーい!」
1分後、母須野が興奮気味にやってきたのと同時に、一番は早足で回天にむかって走っていった。
比呂は状況を母須野に説明すると、「試しにバッテリー一つ開けて、希硫酸入れてみるか?」と前向きに話し、油紙で梱包されたバッテリーを木箱の中から取り出し、希硫酸を補充してみた。12個の補液口から「シュワー」という音が坑内に響いた。
「先生、このバッテリー活きてそうですね!補液口が12個ってことは24ボルトなんですよね。木箱についてた仕様書では、前後のバッテリー固定場所に直列配置でいいようなんで爆薬を抜いた先端に予備バッテリーを入れて、直流モーターで操舵できるように改造すれば洋上航行は可能ですよね。私が思う回路では、スマホと連動して…。」
興奮して改造計画を語り続ける比呂に母須野も笑顔で頷いた。
「まあ、船舵のベアリングが固着してなきゃいけるやろ。まあ、ただ動かすじゃなく、日本の先端技術を使って再生するって方がおもろいわな。うちの部には「電気」、「機械」、「素材」、「情報」のプロに加えて「操縦」のプロもあるからいけるやろ。
まあ、明日は自由行動の予定やから「自衛隊舞鶴基地」見学をあきらめれば明後日迄にはフル充電して試験航行はできるかもしれへんな。」
(注30)「カーキ色」
「カーキ色」の「カーキ(※英語khaki)」とは「土埃」を意味し、主として砂漠地帯の迷彩色や旧日本陸軍の軍服のような「濃い黄色」から「薄い茶色」までのいわゆる「黄土色」を示すことが多い。
(注31)「フライバイワイヤ方式」
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それまでのワイヤー(※鉄索)や油圧等の直接的制御方式よりも、電線と電気制御機器で制御することで予備回線の準備が可能となり、被弾時の制御不能を防止する効果や長い距離を直接制御するような場合と比較すると軽量化で得きるメリットがある。
今作の「回天十型」においては、固着した「直接制御」システムを電線とモーター、電気シリンダーに置き換えることで制御を簡単にするメリットがある。
「おまけ」
昨日の失敗作に続いて、今日も制作中に作画したイラストです!
本来は「旧ドク(※旧くからの読者さん)」の「チームみりおた」の皆さんに忖度して作ったイラストで「三太郎」の最後に「ヒーロー部」の予告でアップさせてもらったものです!
制作初期に「舞鶴」の西にある「由良ゆら温泉」にみんなで入る話があったのですが、「必然性がない」との理由でカットになりました(笑)。
(※実際には「女優さん」からの反対があったと予想しています(笑)。よくあることです(* ´艸`)クスクス!)
まあ、ここで「ボツイラスト供養」と言うことにしてください!
三人のキャラが描き分けできた「奇跡の2枚」です(笑)!(〃▽〃)ポッ
(※実際の由良ゆら温泉には「滝」はありません。(。-人-。) ゴメンネ)
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