36 / 38
「向日葵寿司」
しおりを挟む
「向日葵寿司」
洋孝救出の11時間後の午前11時半。蘭と洋孝の姿はニコニコ商店街の向日葵寿司のランチタイムの店内にあった。昨晩、偶然、洋孝が拉致されていた倉庫の前を通りかかったという副島がいた。洋孝の脱出後、「ややこしいことはごめんやで!おいちゃんの軽ワゴンほんまは4人乗りやから、警察が来る前に女の子4人を家に送ってくるからな。万丈社長には後で森君に迎えに行かせるから門真署での事情聴取が終わったら電話ちょうだいな。」と言い残し、副島が去っていった。その後、すぐに到着した複数のパトカーの中の一台に乗せられ、午前4時までの門真署の事情聴取後、迎えに行った森もランチに誘われている。
向日葵寿司に来る前の「まかせて屋」事務所での「60秒チャレンジ」で蘭が洋孝に圧勝し「これからは、社長の事、仕事外では親しみを込めて「お兄ちゃん」って呼ばせてもらうわな!」との約束が交わされており、会話の端々で蘭は洋孝のことを「お兄ちゃん」と呼ぶようになっている。
寿司下駄が4人の前に並べられ、赤だしのアサリの味噌汁が並べられると、大将は刺身包丁を布巾で拭き取りながら、今朝から地元で盛り上がっているある「捕り物」について話しかけてきた。
「それにしても、夜半の桑才の倉庫は「大捕り物」やったみたいですね。桑才を根城にする門真の「半愚連」連中の売春組織がたった一人の「ヒーロー」によって壊滅して、4人の拉致されてた高校生の女の子が自力で脱出したって話やないですか。
それにしても、何者が助けに来たのかはわからへんって、小説や劇の中では門真の「ヒーロー」ってよくある話なんですけど、いったい誰やったんでしょうかね?」
大将の問いかけに洋孝が真顔で答えた。
「実は、僕、その現場にいたんですよ。僕も拉致されていた一人だったんです。その「ヒーロー」が誰かわかりませんが単身で助けに来てくれて、それで僕は九死に一生を得たんです…。
夕方前に女子高生が拉致される現場に居合わせて、証拠をつかんだら警察に通報しようと思って追跡したんですよ。そうしたら、逆に僕が捕まっちゃって…。
そして夜中の12時半くらいだったですかねぇ?突然、拉致されてた倉庫が停電したと思ったら、ガラスが割れる音と共に何かが瞬いて、よくわかんないうちに8人の半グレが全滅してたんです。警察が言うには「銃のようなもの」で半グレやその車や監視カメラのデータベースは撃ち抜かれとったみたいなんですけど、銃弾は1発も見つからず、「木くず」だけが散乱してたんですって。「もしかして、門真の狸かもしれへんな。」って刑事さんも冗談で言うてました。でもその「狸」のおかげで僕と4人の女子高生は助かったって話なんですよ…。」
と洋孝は11時間前の事件を思い出しながらカウンターの中で寿司を握る大将に話した。
興味津々に洋孝にいろいろと状況について質問をする大将に一つ一つ丁寧に答えていたが
「ちなみにお客さんは、その「お助けマン」に心あたりはあれへんのですか?」
の質問に対し答えた。
「事情聴取してくれた刑事さんの話では、逮捕された複数の半グレが、「お助けマン」が「うにゃもろまがずいーん」って言うてたって証言してるそうです。何のことか全くわかりませんがね…。」
「は?何ですかそれ?魔法の呪文かなんかですか?」
大将は目をぱちくりさせて質問を繰り返したがそこで洋孝の口は止まった。
そこに洗い場から出てきた女将が洋孝に「あがり」のおかわりを持ってきて自信満々に言った。
「それ、ロシア語で「銃の弾倉を交換する」っていう意味とちゃうかな?「お助けマン」は銃を持ってたんやろ?私の好きな女子高校生スナイパーのマンガの中でそのセリフで出てきたから間違いないと思うで。」
そこでメインのマグロをほおばり終わった蘭が「はいはーい」と手を上げ自信満々に言った。
「その助けに行った「ヒーロー」っていうのが何を隠そう私やねんで!スパシーバ!ボルシチ!ペリメニ!マトリョーシュカ!ハラショー!って実は私、ロシア語もバリバリやしな!」
あまりの勢いにあっけにとられた洋孝はむせて口に含んだ「緑茶」を吹き出した。
「うーん、絶対にそれは無いわ。蘭ちゃんのロシア語はともかく、めっちゃ香りのきつい男性用の香水つけてた人やったから真っ暗な中とはいえ蘭ちゃんで無いのは確実やわ。オリエンタルノート系のアンバー、バニラ、スパイス系のパワフルで個性的なあの香りからすると30代から40代の男性やろうけど、少なくとも偶然倉庫の前にいてはった副島さんも、後で迎えに来てくれはった森先生も香水なんかつけへんからなぁ。女子高生の証言も「お助けマン」の香りに関しては同じやったみたいやしね。あれは、絶対に「お・と・こ」!」
と洋孝は蘭の主張を200パーセント否定した。
「ちょっと食事の途中で失礼します。」と洋孝が吹き出したお茶が垂れたシャツを拭くためにトイレに立つと、蘭は副島と森にサムアップし、ウインクして見せた。
現場に散らかっていたという「木くず」は金属製の銃弾の弾頭代わりに「スモークチップ」をさらに砕き、お粥を煮詰めた澱粉糊で固めた「ウッドチップ弾」の残骸だった。超至近距離で発射すれば金属弾に近い貫通力を持つが発射と同時に弾頭は破裂分散するので少し距離を取ると「打撃」時の「衝激力」はあるが貫通力はなく軍隊や警察の特殊部隊が接近戦の実戦シミュレーションで使う訓練弾であった事は蘭と副島と森だけが知っている。また、装填火薬も量を減らした蘭特製の銃弾だったことも洋孝は知る由もない。
また、洋孝が「お助けマン」は「男」だと主張するその香りの元は森が顧問先の「ラウンジ」のチイママから「森先生はかっこいいねんからおしゃれしたらモテモテになれるで。よかったらこれ使って見てや!うちの店に来る機会あったらつけて来てな!」ともらった高級ブランドの香水だったことも、蘭と森と副島の3人の秘密である。
トイレから戻ってきた洋孝がカウンター席に着くと、腕を組み目を閉じて一つ思い出したように呟いた。
「ただ、あの救出劇の直前に蘭ちゃんから「60秒チャレンジ今からするで!」って電話があったんは間違いないと思うんやけどなぁ?蘭ちゃんの声を電話とはいえ聞き間違えることはあれへんやろうしなぁ…。まあ、受信ボタンも押さんといきなり通話が始まること自体「オカルト現象」ぽくて信じられへん話やけどな…。」
「何言うてんの、お兄ちゃんのスマホにそんな着信履歴はあれへんかったし、私のスマホの発信履歴も確認したやろ?それはもう12時過ぎのことで「寝ぼけてた」んとちゃうの。それとも刑事さんが言う門真の「狸」に化かされとったんとちゃう?ケラケラケラ。」
と笑いながら蘭は「中トロ」と「いくら」の追加を大将に頼んだ。
もちろん、遠隔操作で蘭が履歴消去した事も、蘭と森、副島だけの内緒の話であるし、きつめの香水も昨日、事件後に蘭は24時間営業の健康ランドに行き、オキシドールを染み込ませたタオルでの清拭後、4度の入浴とサウナで完全に香りを落としているので洋孝が知る由は無い。
(お兄ちゃん、私ら3人で騙してごめんな…。でも、ほんまのことを知ったらもう一緒には居られへんようになってしまうからな。今しばらくは「お兄ちゃん」と一緒にいたいから「かんべん」してな…。)と思いながら、蘭は「ウニ」と「アワビ」を追加注文した。
「おまけ」
長らくのお付き合いありがとうございました!
明日で最終回でーす!
よろひこー!
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
洋孝救出の11時間後の午前11時半。蘭と洋孝の姿はニコニコ商店街の向日葵寿司のランチタイムの店内にあった。昨晩、偶然、洋孝が拉致されていた倉庫の前を通りかかったという副島がいた。洋孝の脱出後、「ややこしいことはごめんやで!おいちゃんの軽ワゴンほんまは4人乗りやから、警察が来る前に女の子4人を家に送ってくるからな。万丈社長には後で森君に迎えに行かせるから門真署での事情聴取が終わったら電話ちょうだいな。」と言い残し、副島が去っていった。その後、すぐに到着した複数のパトカーの中の一台に乗せられ、午前4時までの門真署の事情聴取後、迎えに行った森もランチに誘われている。
向日葵寿司に来る前の「まかせて屋」事務所での「60秒チャレンジ」で蘭が洋孝に圧勝し「これからは、社長の事、仕事外では親しみを込めて「お兄ちゃん」って呼ばせてもらうわな!」との約束が交わされており、会話の端々で蘭は洋孝のことを「お兄ちゃん」と呼ぶようになっている。
寿司下駄が4人の前に並べられ、赤だしのアサリの味噌汁が並べられると、大将は刺身包丁を布巾で拭き取りながら、今朝から地元で盛り上がっているある「捕り物」について話しかけてきた。
「それにしても、夜半の桑才の倉庫は「大捕り物」やったみたいですね。桑才を根城にする門真の「半愚連」連中の売春組織がたった一人の「ヒーロー」によって壊滅して、4人の拉致されてた高校生の女の子が自力で脱出したって話やないですか。
それにしても、何者が助けに来たのかはわからへんって、小説や劇の中では門真の「ヒーロー」ってよくある話なんですけど、いったい誰やったんでしょうかね?」
大将の問いかけに洋孝が真顔で答えた。
「実は、僕、その現場にいたんですよ。僕も拉致されていた一人だったんです。その「ヒーロー」が誰かわかりませんが単身で助けに来てくれて、それで僕は九死に一生を得たんです…。
夕方前に女子高生が拉致される現場に居合わせて、証拠をつかんだら警察に通報しようと思って追跡したんですよ。そうしたら、逆に僕が捕まっちゃって…。
そして夜中の12時半くらいだったですかねぇ?突然、拉致されてた倉庫が停電したと思ったら、ガラスが割れる音と共に何かが瞬いて、よくわかんないうちに8人の半グレが全滅してたんです。警察が言うには「銃のようなもの」で半グレやその車や監視カメラのデータベースは撃ち抜かれとったみたいなんですけど、銃弾は1発も見つからず、「木くず」だけが散乱してたんですって。「もしかして、門真の狸かもしれへんな。」って刑事さんも冗談で言うてました。でもその「狸」のおかげで僕と4人の女子高生は助かったって話なんですよ…。」
と洋孝は11時間前の事件を思い出しながらカウンターの中で寿司を握る大将に話した。
興味津々に洋孝にいろいろと状況について質問をする大将に一つ一つ丁寧に答えていたが
「ちなみにお客さんは、その「お助けマン」に心あたりはあれへんのですか?」
の質問に対し答えた。
「事情聴取してくれた刑事さんの話では、逮捕された複数の半グレが、「お助けマン」が「うにゃもろまがずいーん」って言うてたって証言してるそうです。何のことか全くわかりませんがね…。」
「は?何ですかそれ?魔法の呪文かなんかですか?」
大将は目をぱちくりさせて質問を繰り返したがそこで洋孝の口は止まった。
そこに洗い場から出てきた女将が洋孝に「あがり」のおかわりを持ってきて自信満々に言った。
「それ、ロシア語で「銃の弾倉を交換する」っていう意味とちゃうかな?「お助けマン」は銃を持ってたんやろ?私の好きな女子高校生スナイパーのマンガの中でそのセリフで出てきたから間違いないと思うで。」
そこでメインのマグロをほおばり終わった蘭が「はいはーい」と手を上げ自信満々に言った。
「その助けに行った「ヒーロー」っていうのが何を隠そう私やねんで!スパシーバ!ボルシチ!ペリメニ!マトリョーシュカ!ハラショー!って実は私、ロシア語もバリバリやしな!」
あまりの勢いにあっけにとられた洋孝はむせて口に含んだ「緑茶」を吹き出した。
「うーん、絶対にそれは無いわ。蘭ちゃんのロシア語はともかく、めっちゃ香りのきつい男性用の香水つけてた人やったから真っ暗な中とはいえ蘭ちゃんで無いのは確実やわ。オリエンタルノート系のアンバー、バニラ、スパイス系のパワフルで個性的なあの香りからすると30代から40代の男性やろうけど、少なくとも偶然倉庫の前にいてはった副島さんも、後で迎えに来てくれはった森先生も香水なんかつけへんからなぁ。女子高生の証言も「お助けマン」の香りに関しては同じやったみたいやしね。あれは、絶対に「お・と・こ」!」
と洋孝は蘭の主張を200パーセント否定した。
「ちょっと食事の途中で失礼します。」と洋孝が吹き出したお茶が垂れたシャツを拭くためにトイレに立つと、蘭は副島と森にサムアップし、ウインクして見せた。
現場に散らかっていたという「木くず」は金属製の銃弾の弾頭代わりに「スモークチップ」をさらに砕き、お粥を煮詰めた澱粉糊で固めた「ウッドチップ弾」の残骸だった。超至近距離で発射すれば金属弾に近い貫通力を持つが発射と同時に弾頭は破裂分散するので少し距離を取ると「打撃」時の「衝激力」はあるが貫通力はなく軍隊や警察の特殊部隊が接近戦の実戦シミュレーションで使う訓練弾であった事は蘭と副島と森だけが知っている。また、装填火薬も量を減らした蘭特製の銃弾だったことも洋孝は知る由もない。
また、洋孝が「お助けマン」は「男」だと主張するその香りの元は森が顧問先の「ラウンジ」のチイママから「森先生はかっこいいねんからおしゃれしたらモテモテになれるで。よかったらこれ使って見てや!うちの店に来る機会あったらつけて来てな!」ともらった高級ブランドの香水だったことも、蘭と森と副島の3人の秘密である。
トイレから戻ってきた洋孝がカウンター席に着くと、腕を組み目を閉じて一つ思い出したように呟いた。
「ただ、あの救出劇の直前に蘭ちゃんから「60秒チャレンジ今からするで!」って電話があったんは間違いないと思うんやけどなぁ?蘭ちゃんの声を電話とはいえ聞き間違えることはあれへんやろうしなぁ…。まあ、受信ボタンも押さんといきなり通話が始まること自体「オカルト現象」ぽくて信じられへん話やけどな…。」
「何言うてんの、お兄ちゃんのスマホにそんな着信履歴はあれへんかったし、私のスマホの発信履歴も確認したやろ?それはもう12時過ぎのことで「寝ぼけてた」んとちゃうの。それとも刑事さんが言う門真の「狸」に化かされとったんとちゃう?ケラケラケラ。」
と笑いながら蘭は「中トロ」と「いくら」の追加を大将に頼んだ。
もちろん、遠隔操作で蘭が履歴消去した事も、蘭と森、副島だけの内緒の話であるし、きつめの香水も昨日、事件後に蘭は24時間営業の健康ランドに行き、オキシドールを染み込ませたタオルでの清拭後、4度の入浴とサウナで完全に香りを落としているので洋孝が知る由は無い。
(お兄ちゃん、私ら3人で騙してごめんな…。でも、ほんまのことを知ったらもう一緒には居られへんようになってしまうからな。今しばらくは「お兄ちゃん」と一緒にいたいから「かんべん」してな…。)と思いながら、蘭は「ウニ」と「アワビ」を追加注文した。
「おまけ」
長らくのお付き合いありがとうございました!
明日で最終回でーす!
よろひこー!
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
20
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
『ながらスマホで56歳のおっさん霊を憑依させざるを得なくなった23歳の女劇団員「音玄万沙《ねくろ・まんさ》」の物語』
M‐赤井翼
現代文学
赤井です。
突然ですが、いきなり書き下ろしの新連載です。
7月13日に「赤井先生、「JK心亜ちゃん」の興行が好評だったんで、既に発注してる「OL心亜ちゃん」の前にもう一本「霊もの」書いてほしいねんけど!別の脚本家の「本」がボツ喰らっちゃったみたいで監督さんから急に8月興行ネタを頼まれてしもたんよ。今回も製本配布するんで公開スタートは19日、稿了は8月9日で200ページね!連載はお盆前後で完結でよろひこー!」ってな感じで、突如、制作スタート!
毎度のことながらゴーストライターに「拒否権」はナッシング(笑)。
今作は、納品先の新エースの「OL心亜ちゃん」役の女の子に合わせての設定で23歳の新人脚本家の「音玄万沙《ねくろ・まんさ》」ちゃん!
変な名前でしょ?「ネクロマンサー」っていうのは「死者や霊をを用いた術(ネクロマンシー)を使う人」で「屍術師」なんて言われ方もしますね。
赤井の大好きな名作アニメ「ゾンビランドサガ」1stシーズンの主題歌「徒花ネクロマンシー」の「ネクロマンシー」ですね。
まあ、万沙ちゃんはゾンビを蘇らせて「佐賀を救う」わけでもないし、降霊術を使って「世直し」するようなキャラじゃない(笑)。
そんな仰々しい物じゃなく、普通の23歳の女の子です。
自らのながらスマホの自転車事故で死ぬ予定だったんだけど、ひょんなことで巻き込まれた無関係の56歳のおっちゃんが代わりに死んじゃいます。その場で万沙ちゃんは「死神」から「現世」での「懲役務」として、死んだおっちゃんと1年半の「肉体一時使用貸借契約」することになっちゃうんですねー!
元「よろずコンサルタント」の「副島大《そえじま・ひろし》」の霊を憑依させての生活が始まります。
まあ、クライアントさんの納品先が「社会派」の監督さんなんで、「ながらスマホ」、「ホストにはまる女子高生」、「ブラック企業の新卒」、「連帯保証人債務」、「賃貸住宅物件の原状回復」、「いろんな金融業者」等々、社会問題について書けるとこまで書いてみたいと思いますので「ゆるーく」お付き合いください。
今回も書き上げ前の連載になりますので「目次」無しでスタートです(笑)。
では、7月19日からよろひこー!(⋈◍>◡<◍)。✧💓
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
「やさしい狂犬~元女子プロレスラー新人記者「安稀世」のスクープ日誌VOL.1~」
M‐赤井翼
現代文学
稀世ちゃんファン、お待たせしました。「なつ&陽菜4 THE FINAL」終わって、少し時間をいただきましたが、ようやく「稀世ちゃん」の新作連載開始です。
脇役でなく「主役」の「稀世ちゃん」が帰ってきました。
ただ、「諸事情」ありまして、「アラサー」で「お母さん」になってた稀世ちゃんが、「22歳」に戻っての復活です(笑)。
大人の事情は「予告のようなもの」を読んでやってください(笑)。
クライアントさんの意向で今作は「ミステリー」です。
皆様のお口に合うかわかりませんが一生懸命書きましたので、ちょっとページをめくっていただけると嬉しいです。
「最後で笑えば勝ちなのよ」や「私の神様は〇〇〇〇さん」のような、「普通の小説(笑)」です。
ケガで女子レスラーを引退して「記者」になった「稀世ちゃん」を応援してあげてください。
今作も「メール」は受け付けていますので
「よーろーひーこー」(⋈◍>◡<◍)。✧♡
ALS・筋萎縮性側索硬化症でもプロレスラーになれますか?新人レスラー安江の五倫五常
M‐赤井翼
恋愛
ALS側索硬化症という難病を患った安江・コーヘンというウクライナ2世の女の子が、ニコニコプロレスの憧れの女子レスラー「安稀世(やす・きよ)」に弟子入りを申し出るところから物語は始まります。
安江は、ニコニコ商店街の幼稚園児で筋ジストロフィーを患う「結衣(ゆい)」やかつて「余命半年」と宣告された「稀世」、日本赤軍に夫を殺された商店街会長の「直(なお)」、旦那がファイト中に「お玉様」を破裂させ、オカマになっても気丈に娘を育てつつ女子レスラーを続ける「まりあ」等、ニコニコ商店街の仲間に支えられながら、前向きに生きていく。
しかし、徐々に進む「病魔」の影に怯えつつの、プロレスラーとしての生活に悩む安江。
かなりヘビーな問題ですが、できるだけ明るくストーリーに織り込み、難病に悩む方の気持ち、それを支える周りの人の気持ちが少しでも伝われば幸いです。
「余命半年を宣告された嫁が…」の最終話を加筆修正しての掲載になります。
ゆるーくお読みいただければ幸いです。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる