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「ウーラン・ダグラス」
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「ウーラン・ダグラス」
(あれ、ここ何処やろか?)いつもより大きく柔らかいベッドの上で羽蘭は目が覚めた。いつも身に着けているスエットの上下でなくシルクのパジャマを着ていることに気が付いて、下着も確認するととても自分のものではない「大人びたランジェリー」を身に着けていることが分かった。
ベッドの縁に座り、昨日あったことを思い出す努力をした。
「昨日は私の誕生日で…、お父さんがローストビーフとケーキを買ってきてくれて…、そして…。」
独り言を言いながら、記憶を絞り出していくとベッドの横のチェストに置かれたスピーカーから英語で「お目覚めになられましたか?今からお着替えに寄らせていただきます。」と初めて聞く女性の声が響いた。
「えっ、何ですか?」と日本語で返してしまい、通信は一方的に切られた。(あぁ、そうだ…、確か昨日夕食のときに、お父さんが借金してたってマフィアが取り立てに来て…、私、勢いで拳銃で二人を撃ったけど、血が出るわけでもなく、死ぬわけでもなく…、あれは「夢」…?で、これは夢の続きなの?)と自分の頬をつねると明らかな「痛み」を感じた。
まもなくメイド姿の東洋系と黒人女性がやってきた。
「あの、ここ何処ですか?」
尋ねる羽蘭に東洋系の女性がなまった英語で
「ここはダグラス様の邸宅です。朝食の準備が整っていますのでお急ぎください。」
と言うと、パジャマのボタンを外し、ハイブランドの白いノースリーブのワンピースに着替えさせられた。
(ダグラス…、昨日、うちに来たマフィアがそんな名前だったような…。あっ、そういえば。)と思い出したように
「すみません。お父さん…、私の父もここにいるのでしょうか?」
と問いたが2人のメイドは何も答えず、着々と着替えを進めるだけだった。
簡単に洗顔し、軽めのメイクを施されると部屋を出て長い廊下の向こうのダイニングルームに連れていかれた。そこには昨晩見た「マーチン・ダグラス」と「羽哲生」の顔があった。
「良く寝られたか?まあ、座りなさい。朝はコーヒー?それともジャパニーズティーかな?希望するならミソスープとライスも用意させるが?」
マーチンは優しく羽蘭に話しかけるので、反射的に会釈を返しマーチンの向かいの席に着くと、少しでも早く父の状況を知りたくなり小さな声で尋ねた。
「すみません…、父はどこですか?」
その問いにマーチンは答えず、代わりに哲生がタブロイド判のロサンゼルスのローカルニュースペーパーを差し出した。
その新聞が何を意味するのか分からないまま、第1面から卓上でページを繰っていくと、中面に「マリブ高級住宅地で火事」の文字が目に入った。
「良くないもの」を感じながら、目を左から右に動かし文章を追っていくと背筋に冷たいものが流れ、両腕が震え涙が込み上げてきた。
「あの…、この住所ってうちですよね…。男性の遺体が見つかったって書いてありますけどこれって…。」
とだけ尋ねた後、現実を突き付けられることを心が拒み言葉が出なくなった。
哲生は緑茶を入れ、羽蘭に湯のみを差し出した。
「まずは、一口飲んで落ち着いて聞くんだ。昨晩は、お嬢ちゃんには「手荒」なまねをしてすまなかった。まあ、俺とボスも実弾を至近距離から4発ずつ撃ち込まれたからそこは「オアイコ」ってことにして欲しい。
お嬢ちゃんの意識を刈り取らしてもらった後、君のオヤジさんと話をさせてもらった。信じる信じないは任せるが…。」
と切り出すと、羽蘭が意識を失った後、雄拓の口から「ダグラスファミリー」以外の高利貸しからも借金をしていることが語られ、その借金の総額は50万ドルを超えるものになっていたことが分かった。
高利貸しの中には「ダグラスファミリー」と敵対している「マフィア」や、「質」の悪いメキシカンマフィアや凶暴なチャイニーズマフィアもいたという。雄拓はマーチンと哲生に羽蘭の命だけは守って欲しいと懇願し、50万ドルの生命保険証書をマーチンに手渡した。
雄拓は、この場で「自刃」し、強盗の仕業に見せかけて屋敷に火を放つと言い出したという。羽蘭に保険金の受け取りを済まさせたら、「ダグラスファミリー」の借り入れ分を相殺し、その残金で羽蘭の戸籍を全く別のものと入れ替えて、他のマフィアから羽蘭が追及を受けないようにして欲しいと土下座して頼んだ。
マーチンはその提案を受け入れると、雄拓自ら強盗が入ったように見せかけるため部屋を荒らし貴重品と羽蘭の大切なものはスーツケースに収め哲生に預けた。
「そして、君のオヤジさんは部屋に火をつけ、「娘の事はよろしくお願いします。」と俺とボスに一礼すると、ナイフで自分の頸動脈を切り裂いた。
まあ、「ハラキリ」とは違うが、君の為に自分の命を投げうって亡くなったというのが真実だ。ドライな話になるが、君が保険金を受け取り、それを我々に渡してくれればオヤジさんとの約束は守る。
それを拒否するのであれば、「日本人女性」を慰み者にして喜ぶ「反日人種」の変態に君を売ることになるがボスも俺もそれは望んでいない。幸いボスは君のことを気に入っている。これからは「ボスの娘」として生きていくなら、面倒は見る。
亡くなったオヤジさんの為にも君にはその選択肢を選んで欲しい。」
言葉をとぎらせた哲生は羽蘭の目をじっと見つめた。
「つまり、私にボスの「女」になれと言う事ですか…。」
と震えながら涙目で問う羽蘭にそれまで黙っていたマーチンが笑いながら言った。
「いやいや、俺は「ロリコン」じゃねえから安心しな。もう、女に興味のある年でもねえしな。「娘」というのは「ファミリー」という事だ。
俺は、ついこの間、娘を亡くしたんだ。訳ありで死亡届は出してねぇ。哲生の母親との間の中国系アメリカ人だ。死んだ娘の名前は「ユーラン」…。お嬢ちゃんの名前も中国読みすりゃ「羽蘭」て名は「ユーラン」ってなるらしいじゃねえか。偶然にしちゃできすぎてんな。カラカラカラ。
まあ、お嬢ちゃんの銃の腕を見込んで「用心棒」の仕事ぐらいはやってもらう事にはなるが、ここは、この提案を受け入れてくれや。」
羽蘭に選択肢はなかった。父が護ってくれた命を異国の地で「理不尽な性暴力」の対象に貶めるぐらいなら「マフィア」の「娘」として生きていく「運命」を受け入れた。
翌日、保険会社に雄拓が死亡した旨を連絡し、4日で保険金が支払われた。その翌日、「万丈羽蘭」としての人生は「行方不明」扱いで終わりを告げ、「ユーラン・ダグラス」の戸籍での人生を送ることになった。
「おまけ」
(あれ、ここ何処やろか?)いつもより大きく柔らかいベッドの上で羽蘭は目が覚めた。いつも身に着けているスエットの上下でなくシルクのパジャマを着ていることに気が付いて、下着も確認するととても自分のものではない「大人びたランジェリー」を身に着けていることが分かった。
ベッドの縁に座り、昨日あったことを思い出す努力をした。
「昨日は私の誕生日で…、お父さんがローストビーフとケーキを買ってきてくれて…、そして…。」
独り言を言いながら、記憶を絞り出していくとベッドの横のチェストに置かれたスピーカーから英語で「お目覚めになられましたか?今からお着替えに寄らせていただきます。」と初めて聞く女性の声が響いた。
「えっ、何ですか?」と日本語で返してしまい、通信は一方的に切られた。(あぁ、そうだ…、確か昨日夕食のときに、お父さんが借金してたってマフィアが取り立てに来て…、私、勢いで拳銃で二人を撃ったけど、血が出るわけでもなく、死ぬわけでもなく…、あれは「夢」…?で、これは夢の続きなの?)と自分の頬をつねると明らかな「痛み」を感じた。
まもなくメイド姿の東洋系と黒人女性がやってきた。
「あの、ここ何処ですか?」
尋ねる羽蘭に東洋系の女性がなまった英語で
「ここはダグラス様の邸宅です。朝食の準備が整っていますのでお急ぎください。」
と言うと、パジャマのボタンを外し、ハイブランドの白いノースリーブのワンピースに着替えさせられた。
(ダグラス…、昨日、うちに来たマフィアがそんな名前だったような…。あっ、そういえば。)と思い出したように
「すみません。お父さん…、私の父もここにいるのでしょうか?」
と問いたが2人のメイドは何も答えず、着々と着替えを進めるだけだった。
簡単に洗顔し、軽めのメイクを施されると部屋を出て長い廊下の向こうのダイニングルームに連れていかれた。そこには昨晩見た「マーチン・ダグラス」と「羽哲生」の顔があった。
「良く寝られたか?まあ、座りなさい。朝はコーヒー?それともジャパニーズティーかな?希望するならミソスープとライスも用意させるが?」
マーチンは優しく羽蘭に話しかけるので、反射的に会釈を返しマーチンの向かいの席に着くと、少しでも早く父の状況を知りたくなり小さな声で尋ねた。
「すみません…、父はどこですか?」
その問いにマーチンは答えず、代わりに哲生がタブロイド判のロサンゼルスのローカルニュースペーパーを差し出した。
その新聞が何を意味するのか分からないまま、第1面から卓上でページを繰っていくと、中面に「マリブ高級住宅地で火事」の文字が目に入った。
「良くないもの」を感じながら、目を左から右に動かし文章を追っていくと背筋に冷たいものが流れ、両腕が震え涙が込み上げてきた。
「あの…、この住所ってうちですよね…。男性の遺体が見つかったって書いてありますけどこれって…。」
とだけ尋ねた後、現実を突き付けられることを心が拒み言葉が出なくなった。
哲生は緑茶を入れ、羽蘭に湯のみを差し出した。
「まずは、一口飲んで落ち着いて聞くんだ。昨晩は、お嬢ちゃんには「手荒」なまねをしてすまなかった。まあ、俺とボスも実弾を至近距離から4発ずつ撃ち込まれたからそこは「オアイコ」ってことにして欲しい。
お嬢ちゃんの意識を刈り取らしてもらった後、君のオヤジさんと話をさせてもらった。信じる信じないは任せるが…。」
と切り出すと、羽蘭が意識を失った後、雄拓の口から「ダグラスファミリー」以外の高利貸しからも借金をしていることが語られ、その借金の総額は50万ドルを超えるものになっていたことが分かった。
高利貸しの中には「ダグラスファミリー」と敵対している「マフィア」や、「質」の悪いメキシカンマフィアや凶暴なチャイニーズマフィアもいたという。雄拓はマーチンと哲生に羽蘭の命だけは守って欲しいと懇願し、50万ドルの生命保険証書をマーチンに手渡した。
雄拓は、この場で「自刃」し、強盗の仕業に見せかけて屋敷に火を放つと言い出したという。羽蘭に保険金の受け取りを済まさせたら、「ダグラスファミリー」の借り入れ分を相殺し、その残金で羽蘭の戸籍を全く別のものと入れ替えて、他のマフィアから羽蘭が追及を受けないようにして欲しいと土下座して頼んだ。
マーチンはその提案を受け入れると、雄拓自ら強盗が入ったように見せかけるため部屋を荒らし貴重品と羽蘭の大切なものはスーツケースに収め哲生に預けた。
「そして、君のオヤジさんは部屋に火をつけ、「娘の事はよろしくお願いします。」と俺とボスに一礼すると、ナイフで自分の頸動脈を切り裂いた。
まあ、「ハラキリ」とは違うが、君の為に自分の命を投げうって亡くなったというのが真実だ。ドライな話になるが、君が保険金を受け取り、それを我々に渡してくれればオヤジさんとの約束は守る。
それを拒否するのであれば、「日本人女性」を慰み者にして喜ぶ「反日人種」の変態に君を売ることになるがボスも俺もそれは望んでいない。幸いボスは君のことを気に入っている。これからは「ボスの娘」として生きていくなら、面倒は見る。
亡くなったオヤジさんの為にも君にはその選択肢を選んで欲しい。」
言葉をとぎらせた哲生は羽蘭の目をじっと見つめた。
「つまり、私にボスの「女」になれと言う事ですか…。」
と震えながら涙目で問う羽蘭にそれまで黙っていたマーチンが笑いながら言った。
「いやいや、俺は「ロリコン」じゃねえから安心しな。もう、女に興味のある年でもねえしな。「娘」というのは「ファミリー」という事だ。
俺は、ついこの間、娘を亡くしたんだ。訳ありで死亡届は出してねぇ。哲生の母親との間の中国系アメリカ人だ。死んだ娘の名前は「ユーラン」…。お嬢ちゃんの名前も中国読みすりゃ「羽蘭」て名は「ユーラン」ってなるらしいじゃねえか。偶然にしちゃできすぎてんな。カラカラカラ。
まあ、お嬢ちゃんの銃の腕を見込んで「用心棒」の仕事ぐらいはやってもらう事にはなるが、ここは、この提案を受け入れてくれや。」
羽蘭に選択肢はなかった。父が護ってくれた命を異国の地で「理不尽な性暴力」の対象に貶めるぐらいなら「マフィア」の「娘」として生きていく「運命」を受け入れた。
翌日、保険会社に雄拓が死亡した旨を連絡し、4日で保険金が支払われた。その翌日、「万丈羽蘭」としての人生は「行方不明」扱いで終わりを告げ、「ユーラン・ダグラス」の戸籍での人生を送ることになった。
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