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「第2部「ヤングレボリューション」編」
「移籍」
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第2部「ヤングレボリューション」編
「移籍」
小春日和の月曜日午前10時。分亜里マンション427号室で羅須斗は仕事用のパソコンチェアに座り、ぼーっと窓の外を眺め続けていた。いつもであれば、月曜日から木曜日は大御所スタジオでアシスタント業務を行っている時間なのであるが自分の部屋にいる。
大御所スタジオのアシスタント仲間に買った沖縄土産のミニボトルの泡盛に沖縄土産の定番の「ちんすこう」や小さなシーサーのストラップなどがソファーの前のテーブルに乱雑に置かれたままになっている。
「はーぁ…。「無職」か…。」無意識についた羅須斗のため息に、礼が反応して「ごめんなさい。ごめんなさい。うるうるうる…。」と羅須斗の前で泣きながらの「土下座」を繰り返している。
「礼ちゃん、もう「土下座」はやめてくれへんか?俺は礼ちゃんに「感謝」することはあっても「恨み」は全くないから…。「昨日の礼ちゃんの暴れっぷり」は想定外やったけど、全然、気にしてへんからとにかく顔を上げてや。」
羅須斗が礼を気遣うが、礼の泣きながらの土下座は止まらない。
昨晩の北新地での羅須斗と大御所と漫画ジェネシスの副編集長との会食のラストはまさに修羅場だった。羅須斗と礼の書いた「余命半年を宣告された嫁が…」の原案を大御所スタジオの作品として取り込もうとする二人の「悪だくみ」に気付いた礼が、押し切られそうになる羅須斗を護るために副編集長に「憑依」したのだった。
「大御所先生、私の大切な羅須斗君を「飼い殺し」なんかさせへんよ!自分でストーリーも作れへんようになったあんたが引退して羅須斗君に席を譲るべきやろ!副編集長を巻き込んでの悪だくみなんか私が許せへんで!」
と東京から来ている副編集長が突然「関西弁の女言葉」を発すると、大御所と取っ組み合いになった。
驚く大御所に対し、副編集長に憑依した礼は大御所に文句を並べながら「ねこパンチ」や「ひっかき攻撃」を繰り出した。「ごるぁ!編集部のもんが作家に「手」だしてただですむと思うなよ!」と堪忍袋の緒が切れた大御所が副編集長に向けて出した右の拳が視界に入った羅須斗はとっさに(礼ちゃんが殴られてしまう!)と思い、テーブル越しに大御所と礼が憑依する副編集長の間に割って入った。テーブルがひっくり返り、料理の皿やビール瓶にお銚子が床に転がった。
右ストレートパンチの体勢に入っていた大御所は床に転がるビール瓶に足をとられ、転倒しテーブルの角で額を打ち流血の事態となる。体勢を崩しながら出した拳が羅須斗の頭をかすり、表情をゆがめる羅須斗を見て礼に「怒りの電流」が流れた。床に転がる中身の入ったビール瓶を手に取ると親指で瓶口を抑えると瓶を上下にゆすり、プロ野球の優勝パーティーのビールかけのように大御所の顔に向けてビールを噴射した。
不意打ちを喰らった大御所は怒り心頭で、羅須斗を払いのけると礼が憑依した副編集長を押し倒し馬乗りのマウント体勢になると血まみれの顔でかつての「K1」のように上からの拳の応酬に入った。両腕を上げて防御に入った礼の憑依する副編集長に拳が入るたび、「痛い!」、「いやん!」、「きゃー!」と礼の叫び声が羅須斗の頭に響いた。止めに入った羅須斗にも容赦なく大御所の拳は入れられ、羅須斗は鼻血を吹き出した。キレた大御所は礼の憑依する副編集長の首を絞め「死ね!」と叫んだ。
「俺の礼ちゃんに何するんや!」の叫びと共に、立ち上がった羅須斗の大御所の正面への顔面蹴りが決まり背から畳に倒れ込み気を失った瞬間、礼の憑依が解けた副編集長が羅須斗を押しのけ、意識のない大御所を抱き上げスマホで「119」をダイヤルした。
警察と救急隊員が駆け付ける大事件となったが、部屋に付けられた防犯カメラにより、羅須斗の行為は正当防衛であり、大御所の首絞めによる副編集長の「殺人」を止めた行為として警察から処分されることは無かったが、礼の憑依中の記憶の無い副編集長の証言により事態は混乱し、約3時間の検証の後、東京から急遽駆け付けた編集長と顧問弁護士の尋問の後、羅須斗は解放された。
翌日、朝8時に大御所事務所から「アシスタント解雇」の通知がメールで来た。大御所に電話をするも電話が繋がることは無かった。その後、編集長から電話が入り「漫画ジェネシスは今後、「崖淵羅須斗」とは一切業務でのかかわりは持たないことを決定した。」とだけ伝えられた。おそらく、副編集長が自身の保身の為、大御所に「キレた羅須斗」による一方的な暴行事件」として報告し処理されたことが予想できた。
「羅須斗君、本当にごめんなさい。私の短絡的な行動のせいで羅須斗君の未来を奪ってしもた…。いったいどうやって責任をとればいいのか…。私が普通の人間なら「死んで詫びる」ことができるんやろうけど、私にはそれもできへんし…。くすん。」
と泣き続ける礼にかける慰めの言葉が思いつかないまま数時間が過ぎた昼に羅須斗のスマホが鳴った。
「初めまして。ヤングレボリューション編集長の山口と言います。崖淵先生、ジェネシスを「出禁」になられてしまったそうで…。良かったら、うちで描いてもらいたいんですけどねぇ。迷惑覚悟でうちの大阪エリア担当を寄らせてもらってもいいですか?」
「いったい、何でそれをご存じなんですか?」
羅須斗が問い直すと、偶然、隣の部屋でヤングレボリューションの接待が行われており、その顛末の全てを大阪エリアの担当が耳にしていたという事であった。
「じゃあ、うちのもん行かせますから。先生のスタジオがよろしいですか?それとも近所の喫茶店かファミレスの方がよろしいですか?」
と先走る山口の勢いに押されて、「では、自宅事務所にお願いします。住所は…。」と答えると、状況を頭の中で整理し羅須斗は礼に笑いながら言った。
「礼ちゃん、ヤングレボリューションから声がかかったわ。「捨てる神ありゃ拾う神あり」や。もう泣き止んでな。
ある意味、「漫画ジェネシス」より「ヤングレボリューション」の方が「格上」やからな。礼ちゃんのおかげや。「災い転じて福となす」やから、「死んで詫び」は遠慮しておくわな。カラカラカラ。」
午後1時、羅須斗の部屋のインターホンが鳴った。受信ボタンを押すと、モニタ―に白いノースリーブのサマーセーターの巨乳が映し出されていた。カメラに近づきすぎているのか胸しか映っていない為、顔はわからない。(えっ、この子がヤングレボリューションの担当者?それとも「デリヘル嬢」が間違えて来たんか?)と思ったが「崖淵先生こんにちは。ヤングレボリューションの薄井と言います。」の音声で大阪エリアの担当者であることが分かった。予想外の女性担当に裏返った声で羅須斗は対応した。
「はい、今、ロック開けます。427号室までお上がりください。」
「ピンポーン」と呼び鈴が鳴り、羅須斗がドアを開けると「初めまして。薄井幸と申します。これつまらないものですが…。」とコンビニ袋に入ったハーゲンダッツを顔の前に出した。羅須斗が袋を受け取ると、女性担当者の顔が見えた。
黒髪のショートカットでクリっとした目で小さめの鼻と口の愛嬌のあるアイドル顔に大きめの丸眼鏡。モニターで見るよりも「巨大な胸」が強調された白いノースリーブのサマーセーターに短めのプリーツスカートに「生足」。両手首にスポーツ用の赤いリストバンドが目立つ白い腕が伸びる。肩から下げた大きなカバンを除けば、漫画の担当者のイメージとはかけ離れたイメージの女の子が目の前に立っていた。
「は、初めまして…。崖淵羅須斗と言います。狭くて、汚いところですがどうぞ上がってください。」
再び裏返った声で部屋に誘い入れると、部屋から天井に抜けようとした礼に幸の視線が向いたことに羅須斗は気が付かなかったが礼はその視線を感じた。
「移籍」
小春日和の月曜日午前10時。分亜里マンション427号室で羅須斗は仕事用のパソコンチェアに座り、ぼーっと窓の外を眺め続けていた。いつもであれば、月曜日から木曜日は大御所スタジオでアシスタント業務を行っている時間なのであるが自分の部屋にいる。
大御所スタジオのアシスタント仲間に買った沖縄土産のミニボトルの泡盛に沖縄土産の定番の「ちんすこう」や小さなシーサーのストラップなどがソファーの前のテーブルに乱雑に置かれたままになっている。
「はーぁ…。「無職」か…。」無意識についた羅須斗のため息に、礼が反応して「ごめんなさい。ごめんなさい。うるうるうる…。」と羅須斗の前で泣きながらの「土下座」を繰り返している。
「礼ちゃん、もう「土下座」はやめてくれへんか?俺は礼ちゃんに「感謝」することはあっても「恨み」は全くないから…。「昨日の礼ちゃんの暴れっぷり」は想定外やったけど、全然、気にしてへんからとにかく顔を上げてや。」
羅須斗が礼を気遣うが、礼の泣きながらの土下座は止まらない。
昨晩の北新地での羅須斗と大御所と漫画ジェネシスの副編集長との会食のラストはまさに修羅場だった。羅須斗と礼の書いた「余命半年を宣告された嫁が…」の原案を大御所スタジオの作品として取り込もうとする二人の「悪だくみ」に気付いた礼が、押し切られそうになる羅須斗を護るために副編集長に「憑依」したのだった。
「大御所先生、私の大切な羅須斗君を「飼い殺し」なんかさせへんよ!自分でストーリーも作れへんようになったあんたが引退して羅須斗君に席を譲るべきやろ!副編集長を巻き込んでの悪だくみなんか私が許せへんで!」
と東京から来ている副編集長が突然「関西弁の女言葉」を発すると、大御所と取っ組み合いになった。
驚く大御所に対し、副編集長に憑依した礼は大御所に文句を並べながら「ねこパンチ」や「ひっかき攻撃」を繰り出した。「ごるぁ!編集部のもんが作家に「手」だしてただですむと思うなよ!」と堪忍袋の緒が切れた大御所が副編集長に向けて出した右の拳が視界に入った羅須斗はとっさに(礼ちゃんが殴られてしまう!)と思い、テーブル越しに大御所と礼が憑依する副編集長の間に割って入った。テーブルがひっくり返り、料理の皿やビール瓶にお銚子が床に転がった。
右ストレートパンチの体勢に入っていた大御所は床に転がるビール瓶に足をとられ、転倒しテーブルの角で額を打ち流血の事態となる。体勢を崩しながら出した拳が羅須斗の頭をかすり、表情をゆがめる羅須斗を見て礼に「怒りの電流」が流れた。床に転がる中身の入ったビール瓶を手に取ると親指で瓶口を抑えると瓶を上下にゆすり、プロ野球の優勝パーティーのビールかけのように大御所の顔に向けてビールを噴射した。
不意打ちを喰らった大御所は怒り心頭で、羅須斗を払いのけると礼が憑依した副編集長を押し倒し馬乗りのマウント体勢になると血まみれの顔でかつての「K1」のように上からの拳の応酬に入った。両腕を上げて防御に入った礼の憑依する副編集長に拳が入るたび、「痛い!」、「いやん!」、「きゃー!」と礼の叫び声が羅須斗の頭に響いた。止めに入った羅須斗にも容赦なく大御所の拳は入れられ、羅須斗は鼻血を吹き出した。キレた大御所は礼の憑依する副編集長の首を絞め「死ね!」と叫んだ。
「俺の礼ちゃんに何するんや!」の叫びと共に、立ち上がった羅須斗の大御所の正面への顔面蹴りが決まり背から畳に倒れ込み気を失った瞬間、礼の憑依が解けた副編集長が羅須斗を押しのけ、意識のない大御所を抱き上げスマホで「119」をダイヤルした。
警察と救急隊員が駆け付ける大事件となったが、部屋に付けられた防犯カメラにより、羅須斗の行為は正当防衛であり、大御所の首絞めによる副編集長の「殺人」を止めた行為として警察から処分されることは無かったが、礼の憑依中の記憶の無い副編集長の証言により事態は混乱し、約3時間の検証の後、東京から急遽駆け付けた編集長と顧問弁護士の尋問の後、羅須斗は解放された。
翌日、朝8時に大御所事務所から「アシスタント解雇」の通知がメールで来た。大御所に電話をするも電話が繋がることは無かった。その後、編集長から電話が入り「漫画ジェネシスは今後、「崖淵羅須斗」とは一切業務でのかかわりは持たないことを決定した。」とだけ伝えられた。おそらく、副編集長が自身の保身の為、大御所に「キレた羅須斗」による一方的な暴行事件」として報告し処理されたことが予想できた。
「羅須斗君、本当にごめんなさい。私の短絡的な行動のせいで羅須斗君の未来を奪ってしもた…。いったいどうやって責任をとればいいのか…。私が普通の人間なら「死んで詫びる」ことができるんやろうけど、私にはそれもできへんし…。くすん。」
と泣き続ける礼にかける慰めの言葉が思いつかないまま数時間が過ぎた昼に羅須斗のスマホが鳴った。
「初めまして。ヤングレボリューション編集長の山口と言います。崖淵先生、ジェネシスを「出禁」になられてしまったそうで…。良かったら、うちで描いてもらいたいんですけどねぇ。迷惑覚悟でうちの大阪エリア担当を寄らせてもらってもいいですか?」
「いったい、何でそれをご存じなんですか?」
羅須斗が問い直すと、偶然、隣の部屋でヤングレボリューションの接待が行われており、その顛末の全てを大阪エリアの担当が耳にしていたという事であった。
「じゃあ、うちのもん行かせますから。先生のスタジオがよろしいですか?それとも近所の喫茶店かファミレスの方がよろしいですか?」
と先走る山口の勢いに押されて、「では、自宅事務所にお願いします。住所は…。」と答えると、状況を頭の中で整理し羅須斗は礼に笑いながら言った。
「礼ちゃん、ヤングレボリューションから声がかかったわ。「捨てる神ありゃ拾う神あり」や。もう泣き止んでな。
ある意味、「漫画ジェネシス」より「ヤングレボリューション」の方が「格上」やからな。礼ちゃんのおかげや。「災い転じて福となす」やから、「死んで詫び」は遠慮しておくわな。カラカラカラ。」
午後1時、羅須斗の部屋のインターホンが鳴った。受信ボタンを押すと、モニタ―に白いノースリーブのサマーセーターの巨乳が映し出されていた。カメラに近づきすぎているのか胸しか映っていない為、顔はわからない。(えっ、この子がヤングレボリューションの担当者?それとも「デリヘル嬢」が間違えて来たんか?)と思ったが「崖淵先生こんにちは。ヤングレボリューションの薄井と言います。」の音声で大阪エリアの担当者であることが分かった。予想外の女性担当に裏返った声で羅須斗は対応した。
「はい、今、ロック開けます。427号室までお上がりください。」
「ピンポーン」と呼び鈴が鳴り、羅須斗がドアを開けると「初めまして。薄井幸と申します。これつまらないものですが…。」とコンビニ袋に入ったハーゲンダッツを顔の前に出した。羅須斗が袋を受け取ると、女性担当者の顔が見えた。
黒髪のショートカットでクリっとした目で小さめの鼻と口の愛嬌のあるアイドル顔に大きめの丸眼鏡。モニターで見るよりも「巨大な胸」が強調された白いノースリーブのサマーセーターに短めのプリーツスカートに「生足」。両手首にスポーツ用の赤いリストバンドが目立つ白い腕が伸びる。肩から下げた大きなカバンを除けば、漫画の担当者のイメージとはかけ離れたイメージの女の子が目の前に立っていた。
「は、初めまして…。崖淵羅須斗と言います。狭くて、汚いところですがどうぞ上がってください。」
再び裏返った声で部屋に誘い入れると、部屋から天井に抜けようとした礼に幸の視線が向いたことに羅須斗は気が付かなかったが礼はその視線を感じた。
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