19 / 59
「第1部「漫画ジェネシス」編」
「取り込み」
しおりを挟む
「取り込み」
沖縄からの帰りの飛行機の中でひたすらノートパソコンを叩く羅須斗の姿があった。エコノミークラスで隣の席の客の目もあるので、引っかかるところがあると横にいる礼に目配せする。礼は、羅須斗の耳元でストーリーに対するアドバイスを加える。
気を遣いながらも、周りから見ると羅須斗の動きはかなり不審な人に見える。
沖縄旅行三日目は、再建中の首里城跡とひめゆりの塔だけをまわると、早めに空港に入り、喫茶店でひたすら「余命半年を宣告された嫁が…」のセリフ入りチャプターの制作に没頭している。
それは、朝一番に大御所から「新作の進捗はどないや?今日、ジェネシスの副編集長が来るから一緒に晩飯でもどうや?新作の「素案」ができてるんやったら少しでも「文字」にしてきてくれや。キャライメージの「絵」はまだええから、ストーリーの方だけ進めてきてくれたらええからな。」と電話があったからだ。
那覇空港から関西国際空港までのフライト1時間50分はすべて執筆にあてた。関空からは梅田行のリムジンバスに乗り、可能な限り執筆に時間をあて梅田から門真市駅までの電車でもスマホで文章を作り続けた甲斐もあり、夕方6時に分亜里マンション427号室に着くまでには、最終話までの「あらすじ」は出来上がった。帰ると旅支度の片付けもそこそこに、A4で20ページにわたるプロットとチャプターの「あらすじ」をプリントアウトし、夜7時半からの大御所と副編集長との会食に備えた。
「礼ちゃん、ありがとうな。礼ちゃんのおかげでなんとか間に合ったわ。書いてる俺が「ワクワク」する話やねんから、きっと大御所先生と副編集長にもウケると確信してるで。これで長期連載を勝ち取って、ほんまの「プロ」の漫画家としてデビューするで!
礼ちゃんは、飯食われへんのは申し訳ないけど、俺にとっての「世紀の瞬間」を礼ちゃんにも共有して欲しいから、良かったら「北新地の料亭」まで付き合ってくれへんか?」
と言う羅須斗の誘いに礼は少しもじもじしながら答えた。
「私なんかが行ってもええの…?まあ、羅須斗君の喜ぶ瞬間を天井の上から見守らせてもらうのは私としても嬉しいけどね。」
午後7時半前、羅須斗は大阪の繁華街で有名な「北新地」の高級料亭の暖簾をくぐった。伝説の料理対決番組「料理の将軍」にも出場した事のある有名料理長で「夜」のコースは一人5万円は下らないという。入り口で名乗ると、奥座敷に通された。上座に座る大御所と副編集長に会釈をして、向かいの席に座り「余命半年~」のプロットとチャプターを出そうとすると
「おー、羅須斗!メールで送ってもらった原稿先に読ませてもろたで。副編も読んでる。いやー、羅須斗にそこまでの才能があるとは失礼ながら思ってへんかったぞ。ここ数か月で一皮むけたな。まあ、ビールでも飲めや。」
笑顔の大御所と副編集長を前に、緊張しながら最初の一杯をいただくと会食が始まった。食事をしながら、大御所と副編集長は「余命半年~」のストーリーについての質問が続いた。この2日半の間、みっちりと礼と打ち合わせてきたので、紙ベースの「あらすじ」に加えてしっかりとストーリーの詳細が羅須斗の口から語られた。礼は、その様子をじっと見守っている。
「おおっ、これはええぞ!大ヒットの匂いがする!まさに「恋愛」、「人情」、「アクション」、「お色気」の「宝石箱」やな!」
「そうですね!大御所先生、「余命半年」は絶対にウケますよ!この「カラー」はジェネシスにはなかったものですからまさに「漫画ジェネシス」にとっても「宝石」ですよ!」
ご機嫌な様子で大御所も副編集長も羅須斗のグラスにビールを注ぎ続けた。気がつけば大ビンで3本以上のビールを「飲まされて」いた羅須斗は急に「尿意」を催した。
「会食の途中、失礼します。ちょっとおトイレに…。」
と断りを入れて、羅須斗は部屋を出た。
トイレを済ませ、(もしかして、長期連載の可能性もあるんとちゃうか?コミックス発刊までいったら兄貴や親父もおかんも納得してくれるやろ。ここはこれからの話を期待しよか…。)と思いながら、部屋に戻った羅須斗には予想しない言葉がかけられた。
「羅須斗、お前、うちのスタジオアシスタントのサブチーフになれへんか?お前ももう30(歳)や。月50万に、ボーナスつけて年間800万の給料を保証したんで!」
「崖淵先生、いい話じゃないですか!お給料もぐっと上がりますし、何といっても将来が保証されますよね!」
羅須斗が部屋に戻り座るや否や、大御所と副編集長がビール瓶を片手に羅須斗に話しかけてきた。その二人の後ろで天井から降りて来た礼が大きく腕を顔の前で横に振り、羅須斗に叫んだ。
「こんな申し出受けたらあかん!羅須斗君、この二人はグルや!「余命半年」を大御所スタジオのものにするために、羅須斗君を取り込もうとしてんねん。
羅須斗君は「サラリーマン」になりたいんや無くて「漫画家」になりたいんやろ!自分の作品を出したいんやろ!せやったら、こんな話受けたら絶対にあかんで。私と同じ「ゴーストライター」として飼い殺しになってしまう!」
「えっ、礼ちゃん、それってどういうこと?」と無意識のまま羅須斗は大御所と副編集長の背後にいる礼に尋ねた。大御所と副編集長は羅須斗が自分たちでは無いものに向ける視線と言葉に戸惑った。
「羅須斗、お前何言うてんねや?酔っぱらってんのか?」
キョトンとした表情の大御所が羅須斗に声をかけた。副編集長が、その場をとりなす様に羅須斗に言った。
「大御所先生は崖淵先生の才能を高く買ってます。ただ、崖淵先生はまだ若い。ここ数年、大御所スタジオでサブチーフとして経験を積むことで将来的に崖淵先生がスタジオを開いた時のプラスになると思います。アシスタント一人一人に寄り添う大御所先生のご厚意に甘えてみてはいかがですか?凄く良い条件だと思いますよ。」
副編集長の後ろで礼が再び羅須斗にしか聞こえない声で叫んだ。
「あかんで、羅須斗君!この二人は、「余命半年~」を大御所先生の作品として出そうとしてんねん。今のバイオレンス物が読者に飽きられて売り上げが下がり気味で新しいネタも出てけえへんようになってきてる。
そこで羅須斗君の作品を「大御所作品」として出そうとしてんねん!羅須斗君がトイレに行ってる間に「羅須斗を取り込んで、わしの名前で「余命半年」を出せるんやったら、羅須斗に1000万払っても安いもんや。副編集長の提案に乗って正解かもしれへんな。羅須斗がプロデビューしてもわしは1銭の得にもなれへんもんな。」、「そうですね。ジェネシスとしても新人作品として出すより、大御所先生の名前で出してもらう方が売り上げがあがります。大御所先生のネームバリューがあれば「余命半年」はヒットは間違いないです。25万部の2冊で50万部。見込み印税は3000万は下らないですからね。さっきの崖淵の話だと続編も構想はあるみたいですから、一度取り込めば、その後は崖淵のネタが尽きるまで飼い殺しでいいんじゃないですか。」って二人で話してるんを私は聞いたんよ!羅須斗君、この話は断って!」
羅須斗は(尊敬する大御所先生がそんなことを考えてるなんて…。)と思い言葉に詰まった。羅須斗が礼とそんな会話を交わしていると思う由もない大御所はあらかじめ用意されていた社員契約書を取り出し羅須斗の懐柔に入った。
「羅須斗、わしももう年や。お前の若さと才能が有れば十数年後にはわしのスタジオを継いでもらってもええと思ってる。今のチーフアシよりもお前の方をわしは評価してるからな。どうや、わしのスタジオの社員になってくれ。さあ、ここに署名を…。」
副編集長も羅須斗に一緒に甘い言葉をかけてくる。戸惑う羅須斗を前に
「あかん!もう我慢できへん!羅須斗君、私、今から「暴走」するけどごめんね!」
と礼は「一言」言うと、副編集長の背中から「すーっ」と入り込んだ。その後の動きは羅須斗の想像を超える全く「予想外」のものだった。
第1部「漫画ジェネシス」編 完結
沖縄からの帰りの飛行機の中でひたすらノートパソコンを叩く羅須斗の姿があった。エコノミークラスで隣の席の客の目もあるので、引っかかるところがあると横にいる礼に目配せする。礼は、羅須斗の耳元でストーリーに対するアドバイスを加える。
気を遣いながらも、周りから見ると羅須斗の動きはかなり不審な人に見える。
沖縄旅行三日目は、再建中の首里城跡とひめゆりの塔だけをまわると、早めに空港に入り、喫茶店でひたすら「余命半年を宣告された嫁が…」のセリフ入りチャプターの制作に没頭している。
それは、朝一番に大御所から「新作の進捗はどないや?今日、ジェネシスの副編集長が来るから一緒に晩飯でもどうや?新作の「素案」ができてるんやったら少しでも「文字」にしてきてくれや。キャライメージの「絵」はまだええから、ストーリーの方だけ進めてきてくれたらええからな。」と電話があったからだ。
那覇空港から関西国際空港までのフライト1時間50分はすべて執筆にあてた。関空からは梅田行のリムジンバスに乗り、可能な限り執筆に時間をあて梅田から門真市駅までの電車でもスマホで文章を作り続けた甲斐もあり、夕方6時に分亜里マンション427号室に着くまでには、最終話までの「あらすじ」は出来上がった。帰ると旅支度の片付けもそこそこに、A4で20ページにわたるプロットとチャプターの「あらすじ」をプリントアウトし、夜7時半からの大御所と副編集長との会食に備えた。
「礼ちゃん、ありがとうな。礼ちゃんのおかげでなんとか間に合ったわ。書いてる俺が「ワクワク」する話やねんから、きっと大御所先生と副編集長にもウケると確信してるで。これで長期連載を勝ち取って、ほんまの「プロ」の漫画家としてデビューするで!
礼ちゃんは、飯食われへんのは申し訳ないけど、俺にとっての「世紀の瞬間」を礼ちゃんにも共有して欲しいから、良かったら「北新地の料亭」まで付き合ってくれへんか?」
と言う羅須斗の誘いに礼は少しもじもじしながら答えた。
「私なんかが行ってもええの…?まあ、羅須斗君の喜ぶ瞬間を天井の上から見守らせてもらうのは私としても嬉しいけどね。」
午後7時半前、羅須斗は大阪の繁華街で有名な「北新地」の高級料亭の暖簾をくぐった。伝説の料理対決番組「料理の将軍」にも出場した事のある有名料理長で「夜」のコースは一人5万円は下らないという。入り口で名乗ると、奥座敷に通された。上座に座る大御所と副編集長に会釈をして、向かいの席に座り「余命半年~」のプロットとチャプターを出そうとすると
「おー、羅須斗!メールで送ってもらった原稿先に読ませてもろたで。副編も読んでる。いやー、羅須斗にそこまでの才能があるとは失礼ながら思ってへんかったぞ。ここ数か月で一皮むけたな。まあ、ビールでも飲めや。」
笑顔の大御所と副編集長を前に、緊張しながら最初の一杯をいただくと会食が始まった。食事をしながら、大御所と副編集長は「余命半年~」のストーリーについての質問が続いた。この2日半の間、みっちりと礼と打ち合わせてきたので、紙ベースの「あらすじ」に加えてしっかりとストーリーの詳細が羅須斗の口から語られた。礼は、その様子をじっと見守っている。
「おおっ、これはええぞ!大ヒットの匂いがする!まさに「恋愛」、「人情」、「アクション」、「お色気」の「宝石箱」やな!」
「そうですね!大御所先生、「余命半年」は絶対にウケますよ!この「カラー」はジェネシスにはなかったものですからまさに「漫画ジェネシス」にとっても「宝石」ですよ!」
ご機嫌な様子で大御所も副編集長も羅須斗のグラスにビールを注ぎ続けた。気がつけば大ビンで3本以上のビールを「飲まされて」いた羅須斗は急に「尿意」を催した。
「会食の途中、失礼します。ちょっとおトイレに…。」
と断りを入れて、羅須斗は部屋を出た。
トイレを済ませ、(もしかして、長期連載の可能性もあるんとちゃうか?コミックス発刊までいったら兄貴や親父もおかんも納得してくれるやろ。ここはこれからの話を期待しよか…。)と思いながら、部屋に戻った羅須斗には予想しない言葉がかけられた。
「羅須斗、お前、うちのスタジオアシスタントのサブチーフになれへんか?お前ももう30(歳)や。月50万に、ボーナスつけて年間800万の給料を保証したんで!」
「崖淵先生、いい話じゃないですか!お給料もぐっと上がりますし、何といっても将来が保証されますよね!」
羅須斗が部屋に戻り座るや否や、大御所と副編集長がビール瓶を片手に羅須斗に話しかけてきた。その二人の後ろで天井から降りて来た礼が大きく腕を顔の前で横に振り、羅須斗に叫んだ。
「こんな申し出受けたらあかん!羅須斗君、この二人はグルや!「余命半年」を大御所スタジオのものにするために、羅須斗君を取り込もうとしてんねん。
羅須斗君は「サラリーマン」になりたいんや無くて「漫画家」になりたいんやろ!自分の作品を出したいんやろ!せやったら、こんな話受けたら絶対にあかんで。私と同じ「ゴーストライター」として飼い殺しになってしまう!」
「えっ、礼ちゃん、それってどういうこと?」と無意識のまま羅須斗は大御所と副編集長の背後にいる礼に尋ねた。大御所と副編集長は羅須斗が自分たちでは無いものに向ける視線と言葉に戸惑った。
「羅須斗、お前何言うてんねや?酔っぱらってんのか?」
キョトンとした表情の大御所が羅須斗に声をかけた。副編集長が、その場をとりなす様に羅須斗に言った。
「大御所先生は崖淵先生の才能を高く買ってます。ただ、崖淵先生はまだ若い。ここ数年、大御所スタジオでサブチーフとして経験を積むことで将来的に崖淵先生がスタジオを開いた時のプラスになると思います。アシスタント一人一人に寄り添う大御所先生のご厚意に甘えてみてはいかがですか?凄く良い条件だと思いますよ。」
副編集長の後ろで礼が再び羅須斗にしか聞こえない声で叫んだ。
「あかんで、羅須斗君!この二人は、「余命半年~」を大御所先生の作品として出そうとしてんねん。今のバイオレンス物が読者に飽きられて売り上げが下がり気味で新しいネタも出てけえへんようになってきてる。
そこで羅須斗君の作品を「大御所作品」として出そうとしてんねん!羅須斗君がトイレに行ってる間に「羅須斗を取り込んで、わしの名前で「余命半年」を出せるんやったら、羅須斗に1000万払っても安いもんや。副編集長の提案に乗って正解かもしれへんな。羅須斗がプロデビューしてもわしは1銭の得にもなれへんもんな。」、「そうですね。ジェネシスとしても新人作品として出すより、大御所先生の名前で出してもらう方が売り上げがあがります。大御所先生のネームバリューがあれば「余命半年」はヒットは間違いないです。25万部の2冊で50万部。見込み印税は3000万は下らないですからね。さっきの崖淵の話だと続編も構想はあるみたいですから、一度取り込めば、その後は崖淵のネタが尽きるまで飼い殺しでいいんじゃないですか。」って二人で話してるんを私は聞いたんよ!羅須斗君、この話は断って!」
羅須斗は(尊敬する大御所先生がそんなことを考えてるなんて…。)と思い言葉に詰まった。羅須斗が礼とそんな会話を交わしていると思う由もない大御所はあらかじめ用意されていた社員契約書を取り出し羅須斗の懐柔に入った。
「羅須斗、わしももう年や。お前の若さと才能が有れば十数年後にはわしのスタジオを継いでもらってもええと思ってる。今のチーフアシよりもお前の方をわしは評価してるからな。どうや、わしのスタジオの社員になってくれ。さあ、ここに署名を…。」
副編集長も羅須斗に一緒に甘い言葉をかけてくる。戸惑う羅須斗を前に
「あかん!もう我慢できへん!羅須斗君、私、今から「暴走」するけどごめんね!」
と礼は「一言」言うと、副編集長の背中から「すーっ」と入り込んだ。その後の動きは羅須斗の想像を超える全く「予想外」のものだった。
第1部「漫画ジェネシス」編 完結
10
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
極悪チャイルドマーケット殲滅戦!四人四様の催眠術のかかり方!
M‐赤井翼
恋愛
「余命半年を宣告された嫁が…」シリーズの第4話です。
ニコニコプロレスとニコニコ商店街のメンバーが、今回は「児童人身売買組織C-MART」事件に巻き込まれます。
今回の影の主役は、なっちゃんです。
女王様になっちゃいますよー!
2週間の短期集中連載です。お時間のある方はゆるーくお付き合いください。

ALS・筋萎縮性側索硬化症でもプロレスラーになれますか?新人レスラー安江の五倫五常
M‐赤井翼
恋愛
ALS側索硬化症という難病を患った安江・コーヘンというウクライナ2世の女の子が、ニコニコプロレスの憧れの女子レスラー「安稀世(やす・きよ)」に弟子入りを申し出るところから物語は始まります。
安江は、ニコニコ商店街の幼稚園児で筋ジストロフィーを患う「結衣(ゆい)」やかつて「余命半年」と宣告された「稀世」、日本赤軍に夫を殺された商店街会長の「直(なお)」、旦那がファイト中に「お玉様」を破裂させ、オカマになっても気丈に娘を育てつつ女子レスラーを続ける「まりあ」等、ニコニコ商店街の仲間に支えられながら、前向きに生きていく。
しかし、徐々に進む「病魔」の影に怯えつつの、プロレスラーとしての生活に悩む安江。
かなりヘビーな問題ですが、できるだけ明るくストーリーに織り込み、難病に悩む方の気持ち、それを支える周りの人の気持ちが少しでも伝われば幸いです。
「余命半年を宣告された嫁が…」の最終話を加筆修正しての掲載になります。
ゆるーくお読みいただければ幸いです。
『ながらスマホで56歳のおっさん霊を憑依させざるを得なくなった23歳の女劇団員「音玄万沙《ねくろ・まんさ》」の物語』
M‐赤井翼
現代文学
赤井です。
突然ですが、いきなり書き下ろしの新連載です。
7月13日に「赤井先生、「JK心亜ちゃん」の興行が好評だったんで、既に発注してる「OL心亜ちゃん」の前にもう一本「霊もの」書いてほしいねんけど!別の脚本家の「本」がボツ喰らっちゃったみたいで監督さんから急に8月興行ネタを頼まれてしもたんよ。今回も製本配布するんで公開スタートは19日、稿了は8月9日で200ページね!連載はお盆前後で完結でよろひこー!」ってな感じで、突如、制作スタート!
毎度のことながらゴーストライターに「拒否権」はナッシング(笑)。
今作は、納品先の新エースの「OL心亜ちゃん」役の女の子に合わせての設定で23歳の新人脚本家の「音玄万沙《ねくろ・まんさ》」ちゃん!
変な名前でしょ?「ネクロマンサー」っていうのは「死者や霊をを用いた術(ネクロマンシー)を使う人」で「屍術師」なんて言われ方もしますね。
赤井の大好きな名作アニメ「ゾンビランドサガ」1stシーズンの主題歌「徒花ネクロマンシー」の「ネクロマンシー」ですね。
まあ、万沙ちゃんはゾンビを蘇らせて「佐賀を救う」わけでもないし、降霊術を使って「世直し」するようなキャラじゃない(笑)。
そんな仰々しい物じゃなく、普通の23歳の女の子です。
自らのながらスマホの自転車事故で死ぬ予定だったんだけど、ひょんなことで巻き込まれた無関係の56歳のおっちゃんが代わりに死んじゃいます。その場で万沙ちゃんは「死神」から「現世」での「懲役務」として、死んだおっちゃんと1年半の「肉体一時使用貸借契約」することになっちゃうんですねー!
元「よろずコンサルタント」の「副島大《そえじま・ひろし》」の霊を憑依させての生活が始まります。
まあ、クライアントさんの納品先が「社会派」の監督さんなんで、「ながらスマホ」、「ホストにはまる女子高生」、「ブラック企業の新卒」、「連帯保証人債務」、「賃貸住宅物件の原状回復」、「いろんな金融業者」等々、社会問題について書けるとこまで書いてみたいと思いますので「ゆるーく」お付き合いください。
今回も書き上げ前の連載になりますので「目次」無しでスタートです(笑)。
では、7月19日からよろひこー!(⋈◍>◡<◍)。✧💓
「やさしい狂犬~元女子プロレスラー新人記者「安稀世」のスクープ日誌VOL.1~」
M‐赤井翼
現代文学
稀世ちゃんファン、お待たせしました。「なつ&陽菜4 THE FINAL」終わって、少し時間をいただきましたが、ようやく「稀世ちゃん」の新作連載開始です。
脇役でなく「主役」の「稀世ちゃん」が帰ってきました。
ただ、「諸事情」ありまして、「アラサー」で「お母さん」になってた稀世ちゃんが、「22歳」に戻っての復活です(笑)。
大人の事情は「予告のようなもの」を読んでやってください(笑)。
クライアントさんの意向で今作は「ミステリー」です。
皆様のお口に合うかわかりませんが一生懸命書きましたので、ちょっとページをめくっていただけると嬉しいです。
「最後で笑えば勝ちなのよ」や「私の神様は〇〇〇〇さん」のような、「普通の小説(笑)」です。
ケガで女子レスラーを引退して「記者」になった「稀世ちゃん」を応援してあげてください。
今作も「メール」は受け付けていますので
「よーろーひーこー」(⋈◍>◡<◍)。✧♡
『稀世&三朗サンタ’sからのクリスマスプレゼント!~ラブラブトラブル2泊3日X’mas旅行編~』
M‐赤井翼
現代文学
赤井です。
今年も1年応援ありがとうございました。
R6年は「11本」の長編小説をアルファさんで公開させていただきましたが、どれも「クライアント」さんが満足していただける「良い結果」を残すことができました。
そこで今回は「読者さんへのお礼」として「稀世ちゃん&サブちゃんのアナザーストーリー②」をちょろっとだけ書かせていただこうかと思っていたところ、ありがたい話で「スポンサー」がつきました(笑)。
そこで、時期的に「ギリギリ」ですが、「稀世ちゃん&サブちゃんのクリスマスストーリー」を書かせていただきます!
書き終わりの頃には「クリスマス」遠の昔に終わり、年を越えてるかもしれませんが
『書きます(^^ゞ』!
「新人記者「安稀世」シリーズVOL.3.9」と言うところです。
「ぐだぐだ」で予告していた来年執筆の「NEW稀世ちゃん④」への「プロローグ」として「ゆるーく」お読みいただけると嬉しいです。
では、「甘く」、「緩く」そしてときどき「ハード」な「稀世ちゃん&サブちゃんのクリスマスの3日間」をお送りさせていただきますねー!
よーろーひーこー!
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
追伸
この文章を書いている時点で、「校正済み原稿「ゼロ」!」の状態です。
定期更新でなく、「出たとこばったり(笑)」になるかもしれませんがそこは許してちょんまげです!
(。-人-。) ゴメンネ
『脆弱能力巫女の古代女王「卑弥呼たん」門真市ニコニコ商店街に転生す!』
M‐赤井翼
現代文学
赤井です。
今回は、いつもの「ニコニコ商店街」と「こども食堂」を舞台に「邪馬台国」から「女王 卑弥呼たん」がなつ&陽菜の「こっくりさん」で召喚!
令和の世では「卑弥呼たんの特殊の能力」の「予言」も「天気予知」も「雨乞い能力」もスマホや水道の前には「過去の遺物」(´・ω・`)ショボーン。
こども食堂で「自信」を持って提供した「卑弥呼たん」にとっての最高のご馳走「塩むすび」も子供達からは「不評」…( ノД`)シクシク…。
でも、「女王 卑弥呼たん」はくじけない!
「元女王」としてのプライドをもって現代っ子に果敢にチャレンジ!
いつぞや、みんなの人気者に!
そんな「卑弥呼たん」になじんだ、こども食堂の人気者「陽葵ちゃん」に迫る魔の手…。
「陽葵ちゃん」が危機に陥った時、「古代女王 卑弥呼たん」に「怒りの電流」が流れる!
歴史マニア「赤井翼」の思う、「邪馬台国」と「卑弥呼」を思う存分に書かせてもらった「魏志倭人伝」、「古事記」、「日本書記」に「ごめんなさい!」の一作!
「歴史歪曲」と言わずに、「諸説あり」の「ひとつ」と思って「ゆるーく」読んでやってください!
もちろん最後は「ハッピーエンド」はお約束!
では、全11チャプターの「短期集中連載」ですのでよーろーひーこー!
(⋈◍>◡<◍)。✧♡

おれ、ユーキ
あつあげ
現代文学
『さよならマユミちゃん』のその後を描くスピンオフ作品。叔母のマユミちゃんが残してくれた家でシェアハウスを始めた佑樹、だがやってきたのは未知の感染症だった。先の見えない世界で彼が見つけたものとは――?80年代生まれのひりひり現在進行形物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる