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「第1部「漫画ジェネシス」編」
「土下座」
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「土下座」
1月5日午後10時。大御所スタジオの新年会は門真市駅東商店街の行きつけのカラオケスナックに出向き3次会に入っていた。スタッフの殆どが笑顔でカラオケを楽しむ中、羅須斗は一人「中座」をチーフアシスタントに申し出て、一人とぼとぼと6冊の大学ノートが入った紙袋を持って分亜里マンション「427号室」に帰ってきた。
「ただいま…。」と元気なく部屋に戻った羅須斗はドアを開けた瞬間固まった。玄関を入った廊下で礼が「土下座」をして待っていたのだった。
「ごめんなさい。羅須斗君、本当にごめんなさい。うわーん。」
と土下座をしたまま、礼が泣きじゃくっている。
「どないしたんや。礼ちゃん、泣いてたらわからへん。いったい何があったんや?」
状況がわからず、土下座して泣き続ける礼の体を起こそうと、羅須斗が礼の肩に手を添えようとするが両手は礼の両肩を「すーっ」とすり抜けて抱き起こすことはできない。礼の正面で玄関の「たたき」に正座する体勢で羅須斗は
「礼ちゃん、何を謝ってるんか知らんけどここではゆっくり話もできへん。とりあえずリビングで話を聞くからお願いやから頭を上げてくれへんか。」
と優しく声をかけた。
リビングの照明をつけ、「まあ、落ち着こうや。ホットブランデーでええかな?香りだけでも落ち着くやろ?」と電気ポットのお湯を耐熱グラスに6分目程入れると、2リットルのペットボトルのブランデーを注いだ。
ソファー前のテーブルに2つのグラスを並べ、ソファーに腰掛け隣の席に座るように礼に促した。玄関からリビングに移動した後、ソファーの横に正座して項垂れてる礼に
「礼ちゃん、隣に座ってや…。俺も飲むから、付き合ってんか。いやー、1月2日から3日間かけて描いた自信のネームやけど6本ともぼろくそ言われたわ。俺も落ち込んでるから、ちょっと「やけ酒」に付き合ってや。」
と言うとさらに大声を上げて「ごめんなさい、ごめんなさい。」と泣き始めた。
礼が泣き止むまで約10分、仕方なく羅須斗は一人でホットブランデーを口にしながら、紙袋の中のネームノートを1冊ずつ読み返した。
「あぁ、ほんまや…。このキャラ、途中で設定が変わってしもてるわ。このキャラはエンディングまで出てけえへんかったな。完全に存在そのものを忘れてしまってたな…。あー、「ナイフの名手」が「拳銃」撃ちまくってるわ。こりゃ全然あかんわな…。俺の「独りよがり」の漫画…。いや、「漫画」の体を為してない「いたずら書き」やな…。なんで、こんな「クソ」みたいなもんを「最高」やと思い込んでたんやろか…。くそっ、やっぱり俺には「大御所先生」みたいな「才能」はあれへんねんな…。一生、人の指示に従って、指示された通りの「絵」を描くだけの人間なんやな…。」
と呟く羅須斗のグラスに水滴の落ちた波紋が広がった。大粒の涙が次から次へグラスの中に落ちて行った。
「こ、こんな俺が漫画家デビューなんて、ゆ、「夢」どころか「戯言」やな…。もう、「潮時」かな…。」
羅須斗は瞼を閉じ、幼稚園の時に「アンパンマン」のキャラクターをお絵描きの時間に描いて先生に褒められたことを思い出した。小学生の時に「ポケモン」キャラを友人のノートに描いてやって喜ばれたことを思い出した。
中学生、高校生と人気漫画やアニメキャラを休み時間に描いてはクラスのみんなが羅須斗の机の周りに集まったことを思い出した。大学生になり、同人誌サークルで出店した「コミケ」で漫画本を完売し、SNSでファンレターをもらい、ネットにアップしたイラストにたくさんの「いいね」がついたことを思い出した。
ふと感触的なものはないが、温かいものを感じた。瞼を開けると、さっきまで正座して泣きじゃくってた礼が羅須斗を抱きしめていたことに気が付いた。
羅須斗と目が合った、礼が耳元で囁いた。
「羅須斗君の「絵」は凄く素敵だよ。すごく活き活きとした躍動感があるし、線も繊細ですごく綺麗。今、足りないものを注ぎ足せたらきっとうまくいくよ…。私、勇気が無くて、羅須斗君に言えなかったの…。今日のネームを出す前に言えなかったことがいくつかあるの。ごめんなさい。
私は「漫画」は素人だけど、少なくとも「ゴーストライター」の世界でいくつもの作品を作ってきた…。「浮遊霊の分際」でおこがましいけど、少し意見させてもらってもいいかな…?」
1月6日午前2時、ソファーの上にはすっかり冷めた「ホットブランデー」のグラスが二つ並んでいる。
「はい、私の創作方法はこんな流れ。羅須斗君の考えとはだいぶ違うかもしれへんけど、きちんとしたストーリーがあってこそ、羅須斗君の「絵」が活きてくると思うんよ。後、女の私から見ると羅須斗君に足りてないのはキャラクターの「服」のセンスやね。
特に女性キャラ…。せっかくの「美人キャラ」がいつもパンツスーツと白ブラウスだけって言うのはもったいなさすぎるよ。」
丁寧に羅須斗に説明をする礼の言葉を一つずつ確認しながらノートにメモしていった。
「そうやな…。俺、彼女できたことあれへんし…、男兄弟でおかんは店のポロシャツとエプロンしか着いへんし、お客さんも地元のおばちゃん中心やったから…。「おしゃれ」とは「縁」が無かったもんな…。そこのアドバイスは頼むわな。
礼ちゃんに言われて、俺に足らんもんがわかってきたわ。一度、「礼ちゃん式」でストーリー作りからやり直してみるわな。
あと、「大御所先生」と「俺」は別もんやもんな。真似したって敵う訳あれへんわな。「俺」らしい作品を考えてみるから、またいろいろと意見してな。俺は礼ちゃんの事、「浮遊霊」じゃなく「普通の人間」の「友達」と一緒やと思ってるで。
あーそれにしても、俺…、この部屋選んでよかったわ。人生の転換点として最高の引っ越しやったんとちゃうかな。頼んない「漫画家志望」の「才能なし」やけど、これからも仲良くしてな。ところでなんで俺が「ボツ」喰らったんを礼ちゃんが知ってんの?」
礼は羅須斗に正直にこの4日間の事を話した。「ごめんね。勝手なことしちゃって。」と素直に謝ると、羅須斗は掴めない礼の手の上に自分の手を添わせて呟いた。
「謝ることなんかあれへんよ。逆に俺からするとこんな俺の為にそこまでしてくれたことに「ありがとう」やな。」
礼は恐縮して、結局は何もできなかったことを再度詫びた。羅須斗は
「アシ友の部屋の「霊」が「孤独死したおじいちゃん」やったことは絶対に言われへんな。俺の「同居霊」はこんなに優しくてかわいい「礼ちゃん」って差がありすぎるもんな。カラカラカラ。」
と笑った。
「ちなみに、そのじいちゃんの「霊」はどないなったん?」
尋ねる羅須斗に礼は真面目な顔で答えた。
「うん、思いっきり「飲んで」、「食べて」して見えへんようになってしもた。師匠が言うには、死ぬ前の「悔い」もとい「喰い」を今回の憑依で満足できて「成仏」できたんとちゃうかって言うてたで。
アシ友さんに迷惑をかけてしもたけど、その点だけは、一人の「浮遊霊」が「成仏」できたんやったらよかったと思うわ。」
「ふーん、「成仏」できたんやったらよかったな。礼ちゃんと師匠の浮遊霊のおかげで「憑依」できることを知って、うちのスタジオのパーティーで満足できたんやな。ちなみに変なこと聞くけど、礼ちゃんは何か未練があって「この世」に残ってんの?」
と尋ねる羅須斗に礼は照れながら答えた。
「もう絶対に実現不可能やけど、私の名前で「本」を出したかったことと、「彼氏歴ゼロ」で死んでしもたから…。恋愛小説の「主人公」になってみたかったかな…。」
1月5日午後10時。大御所スタジオの新年会は門真市駅東商店街の行きつけのカラオケスナックに出向き3次会に入っていた。スタッフの殆どが笑顔でカラオケを楽しむ中、羅須斗は一人「中座」をチーフアシスタントに申し出て、一人とぼとぼと6冊の大学ノートが入った紙袋を持って分亜里マンション「427号室」に帰ってきた。
「ただいま…。」と元気なく部屋に戻った羅須斗はドアを開けた瞬間固まった。玄関を入った廊下で礼が「土下座」をして待っていたのだった。
「ごめんなさい。羅須斗君、本当にごめんなさい。うわーん。」
と土下座をしたまま、礼が泣きじゃくっている。
「どないしたんや。礼ちゃん、泣いてたらわからへん。いったい何があったんや?」
状況がわからず、土下座して泣き続ける礼の体を起こそうと、羅須斗が礼の肩に手を添えようとするが両手は礼の両肩を「すーっ」とすり抜けて抱き起こすことはできない。礼の正面で玄関の「たたき」に正座する体勢で羅須斗は
「礼ちゃん、何を謝ってるんか知らんけどここではゆっくり話もできへん。とりあえずリビングで話を聞くからお願いやから頭を上げてくれへんか。」
と優しく声をかけた。
リビングの照明をつけ、「まあ、落ち着こうや。ホットブランデーでええかな?香りだけでも落ち着くやろ?」と電気ポットのお湯を耐熱グラスに6分目程入れると、2リットルのペットボトルのブランデーを注いだ。
ソファー前のテーブルに2つのグラスを並べ、ソファーに腰掛け隣の席に座るように礼に促した。玄関からリビングに移動した後、ソファーの横に正座して項垂れてる礼に
「礼ちゃん、隣に座ってや…。俺も飲むから、付き合ってんか。いやー、1月2日から3日間かけて描いた自信のネームやけど6本ともぼろくそ言われたわ。俺も落ち込んでるから、ちょっと「やけ酒」に付き合ってや。」
と言うとさらに大声を上げて「ごめんなさい、ごめんなさい。」と泣き始めた。
礼が泣き止むまで約10分、仕方なく羅須斗は一人でホットブランデーを口にしながら、紙袋の中のネームノートを1冊ずつ読み返した。
「あぁ、ほんまや…。このキャラ、途中で設定が変わってしもてるわ。このキャラはエンディングまで出てけえへんかったな。完全に存在そのものを忘れてしまってたな…。あー、「ナイフの名手」が「拳銃」撃ちまくってるわ。こりゃ全然あかんわな…。俺の「独りよがり」の漫画…。いや、「漫画」の体を為してない「いたずら書き」やな…。なんで、こんな「クソ」みたいなもんを「最高」やと思い込んでたんやろか…。くそっ、やっぱり俺には「大御所先生」みたいな「才能」はあれへんねんな…。一生、人の指示に従って、指示された通りの「絵」を描くだけの人間なんやな…。」
と呟く羅須斗のグラスに水滴の落ちた波紋が広がった。大粒の涙が次から次へグラスの中に落ちて行った。
「こ、こんな俺が漫画家デビューなんて、ゆ、「夢」どころか「戯言」やな…。もう、「潮時」かな…。」
羅須斗は瞼を閉じ、幼稚園の時に「アンパンマン」のキャラクターをお絵描きの時間に描いて先生に褒められたことを思い出した。小学生の時に「ポケモン」キャラを友人のノートに描いてやって喜ばれたことを思い出した。
中学生、高校生と人気漫画やアニメキャラを休み時間に描いてはクラスのみんなが羅須斗の机の周りに集まったことを思い出した。大学生になり、同人誌サークルで出店した「コミケ」で漫画本を完売し、SNSでファンレターをもらい、ネットにアップしたイラストにたくさんの「いいね」がついたことを思い出した。
ふと感触的なものはないが、温かいものを感じた。瞼を開けると、さっきまで正座して泣きじゃくってた礼が羅須斗を抱きしめていたことに気が付いた。
羅須斗と目が合った、礼が耳元で囁いた。
「羅須斗君の「絵」は凄く素敵だよ。すごく活き活きとした躍動感があるし、線も繊細ですごく綺麗。今、足りないものを注ぎ足せたらきっとうまくいくよ…。私、勇気が無くて、羅須斗君に言えなかったの…。今日のネームを出す前に言えなかったことがいくつかあるの。ごめんなさい。
私は「漫画」は素人だけど、少なくとも「ゴーストライター」の世界でいくつもの作品を作ってきた…。「浮遊霊の分際」でおこがましいけど、少し意見させてもらってもいいかな…?」
1月6日午前2時、ソファーの上にはすっかり冷めた「ホットブランデー」のグラスが二つ並んでいる。
「はい、私の創作方法はこんな流れ。羅須斗君の考えとはだいぶ違うかもしれへんけど、きちんとしたストーリーがあってこそ、羅須斗君の「絵」が活きてくると思うんよ。後、女の私から見ると羅須斗君に足りてないのはキャラクターの「服」のセンスやね。
特に女性キャラ…。せっかくの「美人キャラ」がいつもパンツスーツと白ブラウスだけって言うのはもったいなさすぎるよ。」
丁寧に羅須斗に説明をする礼の言葉を一つずつ確認しながらノートにメモしていった。
「そうやな…。俺、彼女できたことあれへんし…、男兄弟でおかんは店のポロシャツとエプロンしか着いへんし、お客さんも地元のおばちゃん中心やったから…。「おしゃれ」とは「縁」が無かったもんな…。そこのアドバイスは頼むわな。
礼ちゃんに言われて、俺に足らんもんがわかってきたわ。一度、「礼ちゃん式」でストーリー作りからやり直してみるわな。
あと、「大御所先生」と「俺」は別もんやもんな。真似したって敵う訳あれへんわな。「俺」らしい作品を考えてみるから、またいろいろと意見してな。俺は礼ちゃんの事、「浮遊霊」じゃなく「普通の人間」の「友達」と一緒やと思ってるで。
あーそれにしても、俺…、この部屋選んでよかったわ。人生の転換点として最高の引っ越しやったんとちゃうかな。頼んない「漫画家志望」の「才能なし」やけど、これからも仲良くしてな。ところでなんで俺が「ボツ」喰らったんを礼ちゃんが知ってんの?」
礼は羅須斗に正直にこの4日間の事を話した。「ごめんね。勝手なことしちゃって。」と素直に謝ると、羅須斗は掴めない礼の手の上に自分の手を添わせて呟いた。
「謝ることなんかあれへんよ。逆に俺からするとこんな俺の為にそこまでしてくれたことに「ありがとう」やな。」
礼は恐縮して、結局は何もできなかったことを再度詫びた。羅須斗は
「アシ友の部屋の「霊」が「孤独死したおじいちゃん」やったことは絶対に言われへんな。俺の「同居霊」はこんなに優しくてかわいい「礼ちゃん」って差がありすぎるもんな。カラカラカラ。」
と笑った。
「ちなみに、そのじいちゃんの「霊」はどないなったん?」
尋ねる羅須斗に礼は真面目な顔で答えた。
「うん、思いっきり「飲んで」、「食べて」して見えへんようになってしもた。師匠が言うには、死ぬ前の「悔い」もとい「喰い」を今回の憑依で満足できて「成仏」できたんとちゃうかって言うてたで。
アシ友さんに迷惑をかけてしもたけど、その点だけは、一人の「浮遊霊」が「成仏」できたんやったらよかったと思うわ。」
「ふーん、「成仏」できたんやったらよかったな。礼ちゃんと師匠の浮遊霊のおかげで「憑依」できることを知って、うちのスタジオのパーティーで満足できたんやな。ちなみに変なこと聞くけど、礼ちゃんは何か未練があって「この世」に残ってんの?」
と尋ねる羅須斗に礼は照れながら答えた。
「もう絶対に実現不可能やけど、私の名前で「本」を出したかったことと、「彼氏歴ゼロ」で死んでしもたから…。恋愛小説の「主人公」になってみたかったかな…。」
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