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「第1部「漫画ジェネシス」編」
「残り1年」
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「残り1年」
1月2日朝9時、礼が羅須斗の部屋を訪れると366日の日めくりカレンダーが作業机の前に貼られ、「2日」、「先勝」と書かれたカレンダーの「先勝」に赤ペンで丸印がつけられている。羅須斗は大学ノートのネタ帳を横に置きネーム作成に入っていた。
「おはよう。羅須斗君、早いね。」と礼が声をかけると、振り返った羅須斗は
「おはようさん。今日の六曜は「先勝」やから午前中勝負やからな。大御所先生のスタジオの仕事始めが5日にあるから、それまでにネームを何本か仕上げて先生の担当さんに見てもらおうと思ってるねん。」
と鼻息荒く返事をした。
「どんな話を考えてんの?」と問う礼に対して、「女潜入捜査官もの」と羅須斗は答えた。反社組織が間接的に経営するホストで借金漬けにした女性客を「性奴隷」として人身売買する組織に幹部の「情婦」として女性潜入捜査官が入り込み組織を壊滅させる「痛快アクション漫画」という事だった。
ストーリーに対して礼がいくつか質問を入れると、その都度、説明に「ブレ」が出る。聞き直すたびに、主人公のキャラクター付けは変わる。反社に騙されて「売られ」、「自殺」した姉の「復讐」が動機と語っていた話が、「親友」が被害にあったと変わる。主人公の年齢や「潜入捜査」を命じた上司の立ち位置も「大阪府警マル暴」や「警視庁特務課」であったり「公安」とコロコロ変わっていく。
反社組織が行おうとする犯罪が「国内限定」であったり「海外組織」むけになったり、潜入捜査官の相手も「組長」なのか「若頭」なのかはっきりしない。礼は羅須斗の制作方法がかなり心配になって尋ねた。
「羅須斗君、ストーリーも固まってへんのに、ネームに入って大丈夫なん?最終回の構想ってできてんの?」
「大丈夫やで。まあ、最終回は、反社の大型クルーザーで「死闘」の後、船は洋上で「どっかーん」!主人公もろとも海に「ブクブクブク」や。そして1年後、死んだと思ってた主人公の女捜査官が別の反社組織の捜査に加わってて「生きててよかった。」チャンチャンてなもんやな。
うちの先生も言うねんけど「書き始めたら勝手にキャラがストーリーを作り出す」ってな。あんまりがんじがらめにキャラを設定で縛らん方がええねんやて。」
と羅須斗はどや顔で答える。(…いや、大御所先生が言いたいことはそうやないと思うねんけど…。まあ、「天才」や「憑依系」の作家はそうやけど、おそらく、あれだけの先生のスタジオの作品になると「先生の発想」に対して、出版社の担当さんがいろんな意見を出して方向性をしっかりと確定して、チーフアシスタントがその意向を組んでネームを作ってるやろうし…。言葉の上っ面だけ捉えてるとあかんのとちゃうんかな…。きちんとプロットやチャプター作っていかなあかんと思うねんけどなぁ。でも、せっかくやる気になってるんやから、私が口を挟むっていうのはあかんかな…?)と思い、礼は黙って聞いていた。
「礼ちゃん、見とってや。俺、ネーム作るんはめっちゃ早いねん。この3日で何本か作って大御所先生のスタジオの仲間や担当さんに見てもらって、一番「受け」が良かった作品をペン入れして今月中に仕上げようと思ってるねん。
まずは、どっかで原稿落とした先生が出たときの「穴埋め」用か「月刊誌」での「読み切り」で使ってもらえる「預り扱い」でデビューして、そこからは連載に向けてゴーゴーゴーや!残り365日!絶対にプロデビューして兄貴や親父とおかんに「ぎゃふん」って言わせたるからなー!」
羅須斗が自信満々に宣言した。(うーん、そりゃそんないい加減な制作方針やったら「ネーム」はすぐにできるわな。けど、プロが見たらそんな「アラだらけ」の話なんか認められへんよな。「小説」や「脚本」とは違うんやろうけど、ちょっと羅須斗君の考えは甘すぎるわな…。うーん、いったいどうすればええんやろか?せや、浮遊霊友達で漫画雑誌の編集者探してアドバイスもらってくるか…。)
礼は、過去の仕事での人間関係を思い出しながらその「伝手」を考えてみた。
「うん、頑張ってな。じゃあ、ネーム仕上がったら私にも読ませてな。楽しみにしてるで。」
礼は、羅須斗に声をかけると部屋を出ていった。礼自身、ゴーストライターとして長らくの文筆活動で身に着けたストーリー作りのノウハウを思い出した。大学の文学部に所属していたころに参加していた「小説制作サークル」で教わった小説制作のノウハウ本の基礎的な内容に加えて、最初に世話になった舞台の脚本家のクライアントに受けたアドバイスを思い出した。
「「設計図」の無い船は必ず沈む。もちろん、頭の中に「設計図」を描ける「天才」が存在するのも事実やけど、「天才以外」はその手間を惜しんだらあかんで。」
(あー、最初のクライアントの脚本家さんは丁寧に教えてくれたよなぁ。学生時代は「ノウハウ本」の通り、「起承転結」の順で書いてたんを、「僕は出来上がりを最初にイメージするから「最初に最終回」を書くんよ。そして、「初回」を書いたら後はその間を埋めていくねんな。」ってアドバイスもらって、一気に制作方針が変わったもんな…。「旅は「目的地」を決めて「出発地」からどう行くのかを決めるやろ。「飛行機」で行くのか、「電車」で行くのか、「車」で行くのか、「自転車」でいくのか「歩いて」行くのかってな。もちろん、「まっすぐ」行くのか、「寄り道する」のかも考えるわな。文章を書くっていうのは、「ものづくり」や「旅行」やと思えば、「行き当たりばったり」で行くもんやないってわかるやろ?」っていつも言ってたもんな…。)
礼はそのアドバイスを受けてから、小説制作が面白くなった。「好きなものを書く」のと「商業ベースで書く」ことの違いを教えてくれたのもその脚本家だった。
「好きなものだけ書いて、それが売れたら「超幸せ」やわな。けど、世の中の売れてる作家の殆どは「商業ベース」で書いてるわな。「売れへん文章」はただの「自己満足」やな。浦方さんもいつか「自分の作品」を書くんやろうけど、その時も「独りよがり」な作品にならんように気をつけるんやで。常に「目の前におる読者」に向けて喜んでもらえるものを書かんとな。って言うてて、僕は「書く」部分を全部浦方さんに丸投げしてしもてるけどな。カラカラカラ。」
陽気に笑う「売れっ子」作家のクライアントは礼に多くの小説、脚本の制作ノウハウを与えてくれた。全部書き終わってから「ボツ」を食らうと、それまでの投下労働量がすべてが無駄になるので、途中の工程をそのステップごとに完結にまとめてクライアントへ伝える方法を教えてくれた。
(あぁ、私もその教えを受けて「半年」でそれなりの「売れっ子ゴーストライター」になれたんやもんな。「稼ぐだけなら「表で売れてる人」の名前を使うのが早い。「自分の名前」を売るのは難しいねん。だから、僕は「脚本家」を選んだんや。あくまで主役は「監督」や「俳優」やって思ってるねん。お客さんが求めるのは「監督」や「俳優」さんやろ。僕には、「人を動かす力」も無ければ、「表現する力」もあれへん。そこは、「才能を持ってる人」に任せるのが「最適」やろ。まあ、昔はこれでも自分で「本」を「書いて」たんやで。ただ、今は「才能あるゴーストさん」の作品に少しだけペンを入れさせてもらうんや。すっかり「中間搾取業者」か「ブローカー」ってなもんやなカラカラカラ。」ってふざけて言うてたな。
当時、22(歳)の私でできたんやから、羅須斗君も1年でできへんことは無いよね。その為には、まずは羅須斗君の頭の中から治していかなあかんよな。その為には、羅須斗君に「現実」を突きつける役の人が必要やわね。
とにかく残された時間は365日しかあれへん…。ちょっと、ここは荒療治やけど私が一肌脱がなあかんわな。となれば、私もこの3日で「ある能力」を身に付けなあかんな。
あー、売れるマンガづくりのノウハウも調べなあかんし、羅須斗君の決定的な「二つの欠点」を直す手も考えなあかん。あー、忙しくなってきたでー!)
礼は、ポケットからメモ帳を出し「やることリスト」を書き込んでいった。
1月2日朝9時、礼が羅須斗の部屋を訪れると366日の日めくりカレンダーが作業机の前に貼られ、「2日」、「先勝」と書かれたカレンダーの「先勝」に赤ペンで丸印がつけられている。羅須斗は大学ノートのネタ帳を横に置きネーム作成に入っていた。
「おはよう。羅須斗君、早いね。」と礼が声をかけると、振り返った羅須斗は
「おはようさん。今日の六曜は「先勝」やから午前中勝負やからな。大御所先生のスタジオの仕事始めが5日にあるから、それまでにネームを何本か仕上げて先生の担当さんに見てもらおうと思ってるねん。」
と鼻息荒く返事をした。
「どんな話を考えてんの?」と問う礼に対して、「女潜入捜査官もの」と羅須斗は答えた。反社組織が間接的に経営するホストで借金漬けにした女性客を「性奴隷」として人身売買する組織に幹部の「情婦」として女性潜入捜査官が入り込み組織を壊滅させる「痛快アクション漫画」という事だった。
ストーリーに対して礼がいくつか質問を入れると、その都度、説明に「ブレ」が出る。聞き直すたびに、主人公のキャラクター付けは変わる。反社に騙されて「売られ」、「自殺」した姉の「復讐」が動機と語っていた話が、「親友」が被害にあったと変わる。主人公の年齢や「潜入捜査」を命じた上司の立ち位置も「大阪府警マル暴」や「警視庁特務課」であったり「公安」とコロコロ変わっていく。
反社組織が行おうとする犯罪が「国内限定」であったり「海外組織」むけになったり、潜入捜査官の相手も「組長」なのか「若頭」なのかはっきりしない。礼は羅須斗の制作方法がかなり心配になって尋ねた。
「羅須斗君、ストーリーも固まってへんのに、ネームに入って大丈夫なん?最終回の構想ってできてんの?」
「大丈夫やで。まあ、最終回は、反社の大型クルーザーで「死闘」の後、船は洋上で「どっかーん」!主人公もろとも海に「ブクブクブク」や。そして1年後、死んだと思ってた主人公の女捜査官が別の反社組織の捜査に加わってて「生きててよかった。」チャンチャンてなもんやな。
うちの先生も言うねんけど「書き始めたら勝手にキャラがストーリーを作り出す」ってな。あんまりがんじがらめにキャラを設定で縛らん方がええねんやて。」
と羅須斗はどや顔で答える。(…いや、大御所先生が言いたいことはそうやないと思うねんけど…。まあ、「天才」や「憑依系」の作家はそうやけど、おそらく、あれだけの先生のスタジオの作品になると「先生の発想」に対して、出版社の担当さんがいろんな意見を出して方向性をしっかりと確定して、チーフアシスタントがその意向を組んでネームを作ってるやろうし…。言葉の上っ面だけ捉えてるとあかんのとちゃうんかな…。きちんとプロットやチャプター作っていかなあかんと思うねんけどなぁ。でも、せっかくやる気になってるんやから、私が口を挟むっていうのはあかんかな…?)と思い、礼は黙って聞いていた。
「礼ちゃん、見とってや。俺、ネーム作るんはめっちゃ早いねん。この3日で何本か作って大御所先生のスタジオの仲間や担当さんに見てもらって、一番「受け」が良かった作品をペン入れして今月中に仕上げようと思ってるねん。
まずは、どっかで原稿落とした先生が出たときの「穴埋め」用か「月刊誌」での「読み切り」で使ってもらえる「預り扱い」でデビューして、そこからは連載に向けてゴーゴーゴーや!残り365日!絶対にプロデビューして兄貴や親父とおかんに「ぎゃふん」って言わせたるからなー!」
羅須斗が自信満々に宣言した。(うーん、そりゃそんないい加減な制作方針やったら「ネーム」はすぐにできるわな。けど、プロが見たらそんな「アラだらけ」の話なんか認められへんよな。「小説」や「脚本」とは違うんやろうけど、ちょっと羅須斗君の考えは甘すぎるわな…。うーん、いったいどうすればええんやろか?せや、浮遊霊友達で漫画雑誌の編集者探してアドバイスもらってくるか…。)
礼は、過去の仕事での人間関係を思い出しながらその「伝手」を考えてみた。
「うん、頑張ってな。じゃあ、ネーム仕上がったら私にも読ませてな。楽しみにしてるで。」
礼は、羅須斗に声をかけると部屋を出ていった。礼自身、ゴーストライターとして長らくの文筆活動で身に着けたストーリー作りのノウハウを思い出した。大学の文学部に所属していたころに参加していた「小説制作サークル」で教わった小説制作のノウハウ本の基礎的な内容に加えて、最初に世話になった舞台の脚本家のクライアントに受けたアドバイスを思い出した。
「「設計図」の無い船は必ず沈む。もちろん、頭の中に「設計図」を描ける「天才」が存在するのも事実やけど、「天才以外」はその手間を惜しんだらあかんで。」
(あー、最初のクライアントの脚本家さんは丁寧に教えてくれたよなぁ。学生時代は「ノウハウ本」の通り、「起承転結」の順で書いてたんを、「僕は出来上がりを最初にイメージするから「最初に最終回」を書くんよ。そして、「初回」を書いたら後はその間を埋めていくねんな。」ってアドバイスもらって、一気に制作方針が変わったもんな…。「旅は「目的地」を決めて「出発地」からどう行くのかを決めるやろ。「飛行機」で行くのか、「電車」で行くのか、「車」で行くのか、「自転車」でいくのか「歩いて」行くのかってな。もちろん、「まっすぐ」行くのか、「寄り道する」のかも考えるわな。文章を書くっていうのは、「ものづくり」や「旅行」やと思えば、「行き当たりばったり」で行くもんやないってわかるやろ?」っていつも言ってたもんな…。)
礼はそのアドバイスを受けてから、小説制作が面白くなった。「好きなものを書く」のと「商業ベースで書く」ことの違いを教えてくれたのもその脚本家だった。
「好きなものだけ書いて、それが売れたら「超幸せ」やわな。けど、世の中の売れてる作家の殆どは「商業ベース」で書いてるわな。「売れへん文章」はただの「自己満足」やな。浦方さんもいつか「自分の作品」を書くんやろうけど、その時も「独りよがり」な作品にならんように気をつけるんやで。常に「目の前におる読者」に向けて喜んでもらえるものを書かんとな。って言うてて、僕は「書く」部分を全部浦方さんに丸投げしてしもてるけどな。カラカラカラ。」
陽気に笑う「売れっ子」作家のクライアントは礼に多くの小説、脚本の制作ノウハウを与えてくれた。全部書き終わってから「ボツ」を食らうと、それまでの投下労働量がすべてが無駄になるので、途中の工程をそのステップごとに完結にまとめてクライアントへ伝える方法を教えてくれた。
(あぁ、私もその教えを受けて「半年」でそれなりの「売れっ子ゴーストライター」になれたんやもんな。「稼ぐだけなら「表で売れてる人」の名前を使うのが早い。「自分の名前」を売るのは難しいねん。だから、僕は「脚本家」を選んだんや。あくまで主役は「監督」や「俳優」やって思ってるねん。お客さんが求めるのは「監督」や「俳優」さんやろ。僕には、「人を動かす力」も無ければ、「表現する力」もあれへん。そこは、「才能を持ってる人」に任せるのが「最適」やろ。まあ、昔はこれでも自分で「本」を「書いて」たんやで。ただ、今は「才能あるゴーストさん」の作品に少しだけペンを入れさせてもらうんや。すっかり「中間搾取業者」か「ブローカー」ってなもんやなカラカラカラ。」ってふざけて言うてたな。
当時、22(歳)の私でできたんやから、羅須斗君も1年でできへんことは無いよね。その為には、まずは羅須斗君の頭の中から治していかなあかんよな。その為には、羅須斗君に「現実」を突きつける役の人が必要やわね。
とにかく残された時間は365日しかあれへん…。ちょっと、ここは荒療治やけど私が一肌脱がなあかんわな。となれば、私もこの3日で「ある能力」を身に付けなあかんな。
あー、売れるマンガづくりのノウハウも調べなあかんし、羅須斗君の決定的な「二つの欠点」を直す手も考えなあかん。あー、忙しくなってきたでー!)
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