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「激闘編」

「黒幕」

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「黒幕」
 稀世たち六人が「半愚連撃退作戦」を終え「301号室」に入った。そこには、夕方に夏子のピッキングで無事に助け出された美波と真央と途中合流した葵とモニター係の三朗が待っていた。
 夕方、向日葵寿司を出る前に陽菜は葵に連絡した。葵も美波のタレントアカウントの「Mihco」のツイッターを読んでいた。陽菜は手短に昨晩からの事情と今から行われる、美波と真央の救出作戦を話した。
 警察に通報しようとした陽菜を美波が「仲間の事を考えると警察画沙汰にはしたくない」と言っていたことと、美羽が企んでいることの最悪の顛末を葵は考えた。万一、美波と真央の身に何かあった時に自分も当事者になりうることを考慮したのか、葵は予想外にすんなりと協力を申し出てくれた。

 向日葵寿司を出たニコニコプロレスのハイエースは途中で葵をピックアップし、羽藤がたてた作戦が伝えられた。午後5時半には美波たちが拉致監禁されているウイークリーマンションに着き、昨日は取り外しは不可能と思われていたカギ穴をふさぐロックも本錠も夏子の「カギのウルトラマン」スペシャル鍵開けセットの「ピッキングツール」ですぐに解錠した。
 難儀したのはドーベルマンでも食いちぎれないというワイヤー製のリードだった。夏子の持ち込んだ業務用ペンチでも切断することができなかった。稀世が「ちょっと私に任せて!」と言って、リンゴも握りつぶす握力でペンチを握ったり、強引に引きちぎろうとしたが当たり前のように全く歯が立たなかった。
 一度、夏子と陽菜の店に戻り持ってきた大型の電動ダイヤモンドカッターで何とか切断できた。首輪は「リューターやすり」を使いカギ穴を壊し錠前を外すと17日ぶりに美波の首から外され、美波は思い切り大きく深呼吸した。
 葵は改めて、昨晩の事を美波と真央から聞き美羽の行動を止めるための協力を約束してくれた。

 一同は302号室から隣の301号室に移り、美波は17日ぶりにシャワーを浴び、シャンプーと湯船を楽しんだ。美波が風呂を出ると着替えに用意されていたのはリサイクルショップニコニコで貸し出しているコスプレ衣装の「江戸時代の女幽霊」が着るような多少くすみかけの白い「死に装束」と「天冠」と呼ばれる白い三角頭巾だった。真央も同じ衣装に着替え恥ずかしそうにしている。「何ですかこれ?」と美波が首をひねるが、「命の恩人の言うことは聞いておくもんやで」と半ば強引に陽菜に押しつけられ着替えた。同じ衣装の真央が「私も一緒やし、お揃いやね…」と照れながら言った。
 直の着付け指導により、「死者用」の「逆襟」での着替えが終わると三朗が入ってきて懐かしんだ。「あー、この三角頭巾、稀世さんの「生前葬」で使ったやつですね。まだなっちゃんと陽菜ちゃんの店に残ってたんやー!懐かしいなぁ…。」と喜びながら夏子が設置した隠しカメラのモニタリングの準備に入った。
 この301号室が、今作戦の司令部になる。陽菜はGPSとカメラ機能付きのドローンを飛ばし、定点でホバリングし、ポイントコントローラーで自動移動撮影ができるプログラムを組んだ。リサイクルショップニコニコの貸衣装部と隣の笹井写真館とコラボの屋外ドローン撮影のノウハウがここで活きた。陽菜が組んだプログラムは素人の三朗でも簡単に扱えるものだった。
 舩阪と羽藤はリサイクルショップニコニコから持ってきた夏子が悠斗との交野デート後に「これは売れるやろ」と仕入れていた鳥獣害防止用の電気柵のトランスと配線キットを持って一階裏口と廊下、二階非常階段口と廊下にセッティングし、使い方を陽菜と夏子とまりあに説明した。裏口前にはバケツに溶いた26%食塩水を置き、廊下には業務用塩化ナトリウムの大袋と水のポリタンクをキャップを開けたままで設置した。

 午後8時半、準備は遅滞なく進み十一人が入ると手狭な301号室のワンルームのリビングに設置された多数のモニターに注目した。裏口へ入る自転車置き場の入り口、裏口の中と外、1階廊下、集合ポストとピロティ―、中央階段の二階踊り場、三階踊り場、二階廊下、三階廊下と302号室のユニットバスと非常階段にカメラを向けて空中でホバリングしているドローンからの映像だった。
 302号室のユニットバスの映像には美波と真央の服を着た二体のマネキンが突っ伏して倒れているのが映し出されている。ユニットバスの壁には何か赤い文字が見える。
 午後8時50分に全員配置が完了し、午後9時作戦開始から、「成敗」終了まで美波は真央、葵と共に三朗の背中越しにモニターを見て「門真防衛隊」の圧倒的な強さに驚愕した。作戦終了後、夏子以外が301号室に戻り稀世もスポーツタオルで汗を拭くと、トレーニングウエアを脱いでお決まりの「犬阪警察いぬさかけいさつ」のパンツスタイルの婦人警官レプリカウエアに着替えると顔ばれしないようにサングラスをかけた。夏子も戻ってきて陽菜と「成敗」時の制服にしているテカテカ生地のブルーのミニスカポリスのユニフォームに着替えている。

 「じゃあ、無事「半愚連」の「やりち〇」のあほどもは「成敗」したし、葵ちゃん出番やで。」
と陽菜が声をかけると葵がスマホを取り出し美羽に電話をするのを十人が固唾をのんで見守った。
「もしもし、美羽?私…、葵やけど…。今朝の美波のツイッター見て心配になってマンションに行って隠れて見てたんよ…。美波も真央も死んじゃったよ…。今、男たちが引き上げた後の現場に居てるんやけど、美波は舌を噛み切って死んだみたい…。バスルームに「春田美羽に殺された。七代生まれ変わっても呪ってやる」って血文字のダイイングメッセージ残されてるで…。真央は首絞められて死んだみたい。どうすんの?私、もうこれ以上美羽につき合ってられへんから警察に電話するで…。」
と迫真の演技で電話をかけた。スピーカーホンに設定された葵のスマホからはうろたえた美羽の声が響いた。「何ですって!今から五分でそこに行くから早まらないで!このままじゃあなたも殺人の共犯になるんだからね!警察はダメよ!」とだけ言うと電話は切れた。
「ぎゃははは!なんか、美羽いう奴、めっちゃビビってたよな!人の事「おばさん」なんていう奴は「がきんちょ」みたいにビビッて「しょんべん」漏らすまで泣かせたったらええねん!」
と夏子が大笑いしたがみんな真剣な表情を崩さなかった。 「じゃあ、稀世姉さんと直さんは部屋のクローゼットで待機してください。もし葵ちゃんになんかあったら、羽藤さんと舩君も葵ちゃんを守れるよう待機お願いします。次は、真央ちゃん、美波ちゃん頼むで!マイクの準備は良い?」
陽菜が指示を出すと、真央と美波は頷き、ニコニコメンバーの四人は準備に入った。
 葵と稀世と直は302号室に移動し美羽が来るのを待った。三朗から全員のブルートゥースイヤホンに。「女の子がごつい三人の男を連れて入ってきました。気をつけて。」と連絡が入った。(えっ、三人の男!)全員が一気に緊張した。
 
 美羽は喫茶店で葵からの電話を切ると、(殺すまでするか?しかも美波は何を勝手に舌を噛んでダイイングメッセージなんか残してるんよ!まずは、そのメッセージを消して、私が絡んでたっていう証拠を消さなきゃ…。場合によっては、葵に全て被ってもらうしかないわね…。死体の死亡推定時間をごまかすには確か…)と数十秒の間に過去に何度もシミュレーションしたプランの中で最適解を導くために頭脳をフル回転させた。
「行くよ、あんたたち。予想外の展開になったみたい。葵が部屋に来てるみたいだから絶対に逃がしちゃだめよ!」
と言い切ると、レジで乱暴に伝票と三枚の千円札を叩きつけると「釣りはいらないわ」と言い、ドアを蹴飛ばすように開けて出ていった。
 マンションの自転車置き場を抜けドアの前に結束バンドで繋がれた男たちに目が向いたものの、冷静な判断力が落ちていたのか、濡れた廊下を通り抜け中央階段を一気に三階まで駆け上がった。二階の飛び散ったとろろも気にせず302号室の扉を開けた。三人のごつい男もそれについて部屋に入った。エアコンのついていない17日間にわたりほぼ締め切られた部屋は異臭を放っており、美羽の後ろの男三人は鼻を覆った。

 ユニットバスの前に立つ葵に「美波と真央はどこなの!」と尋ねると、「美羽…、美波はユニットバス、真央はリビングのベッドの上で死んでる…。」と葵は答えた。「見ておいで!」と美羽は自分の後ろにいる三人の男に命令をした。三人のうち一人がビビッて足が前に出ないでいると「早く見て来なさい!」と強引に男の腕をつかみ前へ引き出した。恐る恐る男はユニットバスに倒れた薄汚れた白いワンピースの女の子とベッドの上で顔にシーツがかけられた門工の制服を着た全く動かない女の子を見て「がおっ!死んじまってるよ!俺は知らねー!知らねえからな!」と真っ青な顔をして美羽を跳ね飛ばし、男二人に両肩をぶつけて部屋を駆け出していくと、「俺も知らんで!」、「俺もや!」と二人も最初の男に続いて部屋を飛び出し廊下で躓き転びながら登ってきた階段へ向かった。「ぎゃおっ!」と言う声に続いて階段を転げ落ちる音と、うめき声が廊下の奥から響いた。
「ゲスな女には、ヨワヨワのダメ男がぴったりや!お姫様捨てて逃げる従者がどこにおんねん!ギャハハハ!」
と301号室では夏子が腹を抱えて笑っていた。

 「情けない男ですね。三人の男は逃げ去って、美羽って呼ばれる女の子だけが部屋に残ってます。」との三朗の声に入り口の影にあるクローゼットに隠れていて状況がつかめていなかった稀世と直も少しほっとした。(さあ、ここからは門工の現役三人組の演技力やで!)と稀世は思った。
 美羽が仕方なく、ユニットバスの中の状況を確認した。ユニットバスに書かれた「春田美羽に殺された。七代生まれ変わっても呪ってやる」の赤い文字にも目を奪われたが、目をくべるだけで奥に進み、リビングのベッドの上の横たわる骸もちらっと見ただけで目をそらした。
 ユニットバスの前に戻ると美羽は葵に
「葵、エアコンをマックス効かせて、湯船の側面に書かれた美波のメッセージを消してちょうだい。私は。この子たちのスマホからラインを打って死亡時間をごまかすわ。葵はそれらの作業が終わったら、湯船に水を張って!それから下に降りてコンビニでありったけの氷を買ってきてちょうだい。死体を氷水で冷やすのよ!あなたも私もアリバイを作らないとこのまま殺人犯として一生日陰者よ!」
と言うと、部屋に真央の声が響いた。「美羽さん、もうそうやって罪を重ねるのはやめませんか…。」美羽はびくっとして、「真央、あんた生きてるの?葵、もう一度真央の死体を確認してきて!」と叫ぶともう一度真央の声が響いた。
「美羽さんはいつもそうよね。自分の手を汚さず、全部私たちに押しつけて…。これからもそうじゃ私も美波ちゃんもゆっくりと成仏できないですよ。もう恨みませんから心を入れ替えてください…。」

 隣の301号室でモニターを見ている夏子が両手を叩いて喜んでいる。「さあ、次は美波ちゃんって言うたかな!この17日間の恨みをぶつけたれ!」と夏子が美波に発破をかけるが美波はうつむいて何も言わない。「ほら、美波ちゃん!「飲まず食わずの17日、見も知らない男に乱暴を受けた恨みを百倍にして返すから覚えておけ!」やろ!本気で恨みを込めてかましたれ!」と大きな声を出した夏子の声を美波のマイクが拾い302号室にも流れた。(ん?何今の声?)一瞬にして美羽が冷静になった。ユニットバスに横たわる美波の服を着たマネキンを触り「硬い!」と呟いた。
 あわてて葵は「そ、それは死後硬直ってやつじゃない…。」とごまかそうとしたが、美羽は葵を跳ね除けてリビングのベッドに向かうと真央役のマネキンにかかったシーツを一気に引きはがした。シーツが引っかかったマネキンはベッドから床に落ち、首が取れ美羽の足元に転がった。
「きゃーっ!」
と叫びその場で卒倒した。
「あー、こいつ「気が強いんか」、「弱いんか」全然わからん奴やな。まあ、真央ちゃんと美波ちゃんの死に装束でビビらせたろうと思ってたけど、マネキンの首ひとつで楽に確保できたんやったらまあ結果オーライやな!」
陽菜は夏子を連れて301号室を出た。

 「ぺちぺち」、「ぺちぺち」と頬を叩かれる感覚で美羽は意識を取り戻した。目の前に立つ死に装束の美波と真央の姿を見て再び「きゃーっ!ゆるしてー!」と叫び両手を顔の前で合わせ、念仏のようなものを唱えだした。
「ふーん、あんたにもあんたが殺した仏さんに手を合わすくらいの「良心」は残ってたんや。どうせやったら、思いっきり罵倒してほしかったなぁ…。そうしたら気兼ねなしに思いっきり仕返しできたのになぁ。ケラケラケラ。まあ、お前さんの「良心」に免じて「百倍返し」はやめて「同等」にしたろか。なんせ私は女神やからな!カラカラカラ!」
 夏子が美羽の前で高笑いを繰り返すと、美羽は再び目を開けた。ユニットバスの便器の蓋の上に座らされ、首輪がはめられ、排水配管からワイヤーリードが繋がれていることに気がついた。
 
 目の前に立つ数年前のミニスカポリスのユニフォームの夏子と陽菜と「犬阪警察いぬさかけいさつ」のワッペンがついた大阪府警の婦人警官ユニフォームレプリカを着た稀世を見て
「あ、あなたたち何者?警察なの?いや、美波と真央に頼まれた人たちね。私に仕返ししようって言うの?」
と気丈に振舞おうとするが声は震えている。
 夏子はミニスカポリスのユニフォームの腰のベルトからぶら下げた本物の特殊警棒を伸ばすと美羽の顎の下にあて、顎を引き上げさせた。美羽の顔の正面で、
「真央ちゃんと美波ちゃんのスマホは返してもろたで。勝手にエロいこと呟きやがってたな。昨晩の事件については本人の「被害報告」も受けてる。さあ、他のあんたのやらかしたこともここで全部白状しいや!そしたら、この場で警察に突き出すのは堪忍したるわ。「自首」と「逮捕」じゃ後の量刑にも差が出るちゅうからな。
 優しい美波ちゃんと真央ちゃんに感謝して、全部ゲロせえよ!それが嫌なら、今から17日間お前をここに残して私らは帰るで!好きな方を選べや!」
 
 夏子の恫喝で美羽は完落ちした。美波の拉致監禁に真央を使いフォアローゼスの三人を巻き込んだことを白状した。愛美、優依のスマホに仕込んだスパイアプリで二人の言動や行動を把握し、コピースマホで監視した。「メリーさん」になりきり、ここで美波が餓死した場合の犯行者の生贄として、スマホを使ってマインドコントロール下に置き自殺に導いた。葵についても同様だと白状した。
 真央については、最終的に第三者を使って「首吊り」か「飛び降り」を偽装してすべての罪を四人に追わせるつもりだったという。
 28日の拉致監禁については自分が立案し、自らは証拠が残らぬよう動画撮影の係を行い一言も話さないことで四人に共通の罪の意識を刷り込んだとのことだった。涙を流しながら白状する美羽の言葉に嘘は無いように思えたが、直がふと思いついたように呟いた。
「愛美ちゃんたちのラインにあった「28」と言うのは拉致監禁した28日というのはわかった。じゃあ、もう一つの「25」っていうのはなんや?」

 その質問に対して黙りこくる美羽に代わって葵が重い口を開いた。
「実は、25日に美波のパソコンから美波の作ったシステムを盗み出したんです。きっと美羽はそれの発覚を恐れ美波を拉致監禁したんだと思います。」
と発言すると美羽は覚悟を決めたようにうなだれた。
「じゃあ、美羽、お前が「Mihco」の自立AIチャットのシステムを盗んだってことで間違いはないんやな!「メリーさん」も全てお前が仕込んだことやったんやな!」
と陽菜が念押しに入った瞬間、葵と美羽のスマホが鳴った。着信先は「メリーさん」のラインだった。
「私メリーさん。美羽ちゃんも葵ちゃんもなんで美波ちゃんのところにいるの?真央ちゃんも一緒だよね。みんな美波ちゃんの「やりパ」で「やられちゃった」の?それとも面白がって見に行ってるの?ちょっと悪趣味だね!」
と二人に来たのは同じメッセージだった。

 「なんじゃこれ!美羽がここに居るのになんでメリーさんからラインがくんねん!お前まだなんか隠してるやろ!なんやったらこのままここで「生き地獄」見させたってもええねんぞ!お前にはこの夏子様を「おばさん」扱いされた恨みがあるからな!今ここでしばいたろか!」
夏子が憤慨すると、
「あなた誰ですか?初めて見る顔ですし、「おばさん」なんて私、あなたに言ったことはありません!」
と言う美羽の顔に嘘を言ってる様子はなかった。きつく問い詰めてもその回答に揺らぎはなかった。夏子の背中に冷たいものが走り、心の中で思ったことが言葉として口から洩れた。
「じゃあ、「メリーさん」はほんまに存在するんか…?」



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