上 下
24 / 58
「模索編」

「スマホ」

しおりを挟む
「スマホ」
 9月12日午後4時半。向日葵寿司の前で陽菜は当番日にあたっていたこども食堂の手伝いで高齢者配食の宅配に向かう子供たちを見送っていた。「陽菜お姉ちゃん、行ってくるねー!」、「車に気をつけていくんやでー!」とこどもたちにコンビニ袋に入れた巻き寿司と稲荷寿司のパッケージを渡していく。ほぼ全件、配達の子供たちが出かけたところ、うつむいた真央が歩いてきた。
「おっ、真央ちゃん、今帰りか?ちょっと話あるから寄っていってくれるか?」
と無理やり真央の腕をつかむと向日葵寿司に連れ込んだ。

 陽菜に腕を引かれ向日葵寿司に入って、真央は固まった。葵と目が合い逃げ出そうとしたが陽菜が「逃げんでええ。この子も困ってんねん。真央ちゃんも力を貸してほしいねん。」と八人掛けのテーブルの席に座らせた。直と稀世に挟まれ座る葵の向かいに陽菜と並んで真央は座った。直の仕切りで話が始まった。
「今、門工で起こってることをはっきりとさせて自殺の連鎖なんていうあほな事を止めさすんがわしの望みや。あんたらの知ってることを話してもらって事件の解決につなげたい。そのために協力をお願いしたいんや。まずは、問題の根本にある「メリーさん」ってやつなんやが…」
と話し始めた時
「ちょりーす!ちょっと早いけど三朗兄さん寿司二人前握ってもらえるかな?」
と夏子が悠斗を連れて入ってきた。

 夏子は真剣な顔で向かい合って座っている五人の面々の顔を見て「なに?お通夜かお葬式の打ち合わせ?」と真顔で尋ねた。一気に場の空気が緩んだことを感じて稀世が
「なっちゃん、イケメン連れてえらいご機嫌やな。今から、大事な話をするとこやからカウンター席で食べててくれるか?」
と言うと、流れを無視して
「みんなにも紹介しておくわな。今日から同棲する「柳田悠斗」君、19歳です。当面、リサイクルショップニコニコを手伝ってもらうからみんなよろしくね。」
と悠斗を紹介した。直が鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして夏子と悠斗の顔を見ていると
「直さん、今までさんざ悪口言うてくれてたけど、これからは私の時代やで。まあ、皆さんは葬式の打ち合わせを続けてくださいな。私らはカウンター席でお寿司をいただいてるわな。」
と悠斗をカウンター席に連れて行き、仕込み準備中の三朗に「握り二人前、いつものランチ扱いでお願いしまーす!」と声をかけた。

 緩んだ場の空気を締めるために、陽菜が真央に話を切り出した。
「真央ちゃん、先に言うとくけど、この葵ちゃんも昨日「自殺未遂」してん。マンションから飛び降りた所を稀世姉さんが助けたんよ。」
「はい、学校で葵先輩が飛び降り自殺をしようとしたことは噂になってましたので、詳しくは知りませんが、昨日、そういうことがあったことは聞いています…。無事でよかったです…。」
と真央が小さな声で答えた。
「唐突に尋ねるけど、真央ちゃん、「メリーさん」って知ってるか?」
と陽菜が尋ねるとカウンター席の悠斗の耳が動いた。

 「はい、学校やSNSで噂になってるってやつですよね。勝手にスマホにメッセージを送ってきて、その子の行動や居場所をズバズバ当てちゃうって…。」
もじもじしながら真央が答えた。さらに陽菜は続けて尋ねた。
「真央ちゃん、「メリーさん」について何か知ってることはある?もし何か知ってるんやったら教えてほしいねんけど。」
 (確か、優依さんからの最後の電話で「メリーさんのお迎え」って言ってたと思うんだけど、それって…)と思い起こしているとさらに続けて
「真央ちゃん、昨日、派手にデコったスマホ持ってたやろ。あれって、真央ちゃんのか?もしかして真央ちゃんが助けた優依ちゃんのスマホとちゃうんか?もし今も持ってるんやったら見せてくれへんか?」
と言われ、ポケットから優依のスマホを取り出してテーブルの上に置いた。
「これ、優依ちゃんのスマホやねんな?」
陽菜が確認を取ると
「はい、優依さんのマンションの浴室で拾ってその後、病院で渡すのを忘れてて、今日にでも病院に持って行こうと思ってたところなんです。決して悪意があって持ち出したわけじゃないんです。許してください。」
と何かとがめられていると勘違いした様子で、葵に対して真央は頭を下げた。
「いやいや、真央ちゃんを責めてるんや無いんよ。ちなみに、真央ちゃんが預かってから何かこのスマホに連絡はあった?」

 真央は優依のスマホに数回の着信があったことは意識していたが、他人のスマホを覗き見するのは良くないことと思い、あえてチェックはしていないと説明をした。葵が「優依のスマホの履歴を見てみたい」と言い、スマホをタップした。画面にいくつもの着信履歴の通知が浮かび上がった。同級生らからの「大丈夫?」、「メッセージ見れたら連絡ください。」といったコメントの中に「メリーさん」からのラインの履歴がいくつか見られた。
「確か、優依の起動パスワードは誕生日やったと思うから…。」
と葵が四桁のパスワードを入力した。真っ先にラインを開くとトーク画面のトップに「メリーさん」の名前があり、10日朝から12日の夕方までの2日半で十数回のメッセージが未読で残っていた。「皆さん、開きますよ。」と葵は稀世と直と陽菜に確認を取ると「メリーさん」の名前をタップした。

 「げっ、なにこれ?これが呪いのメッセージってやつなん?このスマホ真央ちゃんが持ってることまで把握してるやん!「メリーさん」は実在したんや!」
と陽菜が声をあげると再び悠斗の耳が動いた。
 真央は自分の名前が出たことに驚いて優依のスマホを覗き込んだ。最新のメッセージは二分前の着信だった。「また向日葵寿司にいるのね。一度、ラインを開いてね。」と出ていた。
「えっ、なにこれ!この二日間、ほとんど私宛のメッセージじゃない。なんで?」
と真央が叫んだ。
「真央ちゃん、自分のスマホには「メリーさん」からメッセージは入ってへんの?」
と稀世が尋ねた。
 真央は自分の手帳型のスマホケースを開くとラインを立ち上げた。陽菜が横から覗き込む。トーク画面に「メリーさん」の名前は無い。ホーム画面から友達追加のボタンをタップすると「知り合いかも?」のトップに「メリーさん」の名前があった。
 「ピロリン」と優依のスマホが鳴った。ラインの着信音だった。皆の視線がテーブルに置かれた優依のスマホに集まった。
「ようやく開いてくれたね。「しかと」はダメよ。葵も一緒みたいね。もう一回死んでみる?」
稀世が声に出して読むと
「ぎょへー、ほんまに「メリーさん」は何でもお見通しなんや。そんな奴にどないして対抗せえちゅうねん!「もう一回死んでみる?」って挑発してきやがった。無理!絶対無理やろ!」
と続けた。

 カウンターで寿司を頬張り始めた夏子の横で、寿司に手をつけず悠斗は耳を稀世たちのテーブルに集中していた。
「悠斗君、どないしたん?お寿司好きやなかった?」
夏子が悠斗に尋ねると、
「い、いや、大好きですよ。ちょっと、向こうのテーブルの話が気になっちゃって…。」と答えた。夏子は少し不機嫌な顔になって
「もう、「死神」か「メリーさん」か知らんけど、あんな話なんかに夢中になってあほちゃうか。あんなのは無視、無視!
 悠斗君はまだお酒飲まれへんから飲みに行くわけにいけへんからしっかりと食べてや。このお店、私が所属してるニコニコプロレスの大先輩のお店やねん。三朗兄さんの握るお寿司は最高やろ?」
と悠斗の興味をこちらに引き戻したが、悠斗は夏子と会話しつつも意識は稀世たちのテーブルの会話に向いていた。

 ふと直がそれまでの沈黙を破って発言した。
「葵ちゃんの話やと「メリーさん」は友達申請関係なしにメッセージを送り込んでくるんやろ。でも、真央ちゃんのスマホでは「友達申請」で止まってメッセージを送ってきてへん…。この違いはなんやろか…。」
 葵の話では、先に自殺未遂した愛美も優依、そして葵自身も一方的にメリーさんは、時間場所問わず的確な居場所と一緒にいるものを指摘し、呪いのメッセージを送ってきたという事だったのに対し、真央に対してはそうではない。三人と真央の違いを皆で考えた。「フォアローゼス」と「それ以外」という事以外は違いは思いつかなかった。
 陽菜と稀世が真央に「メリーさんから電話がかかってくることはあった?」、「本来掛かってくることがない人から電話があったことはある?」と尋ねた。真央の回答はどちらも「いな」だった。
 直は優依のスマホを更にチェックするとラインの「メリーさん」からの過去ログの一文に注目した。
「この9日から10日までかけてのラインメッセージの中の「お友達の拉致監禁事件はあなたと愛美の二人の犯行になるんだって」ってなんや?その次の「もう週刊誌があなたの事を掴んでるみたいだよ」っていうのもよくわからん。先に自殺未遂した、愛美いう子とこのスマホの持ち主の優依っていう子が何がしらの犯罪に絡んでるってことか?葵ちゃん、真央ちゃん、この件で何か知ってることあれへんか?」
と直が尋ねたが葵も真央も首を横に振った。
 昨日、陽菜が向日葵寿司で見たメリーさんからのライン着信の内容は「今、向日葵寿司にいるのね。死ななかったんだ。苦しみの先送りに意味はあるの?」だった。これは文脈的に見て真央ではなく優依に向けられていると皆は判断した。
 さらに直は電話の着発信履歴を開いた。愛美が飛び降り自殺をした当日の午後に愛美からの着信履歴があることに気づいた。
「なんや、愛美ちゃんいうのは飛び降りて重体やってニュースで言ってたけど電話かけてきてるがな。こりゃ、本人に直接話を聞くのが早いかもしれへんな。」
直が呟くと「私、明日、見舞いがてら話を聞きに行ってみるわ。」と陽菜が言うと葵が「私も行きます。」と応えた。

 あっという間に一時間がたち、一般客が入りだした。家に帰って家族の夕食の準備をしないといけないという真央を引き止めるわけにもいかず、明日一緒に優依の病院に行くことを約束して、陽菜が店外まで真央を見送った。
 戻ってきたとき、悠斗と目が合った陽菜は軽く会釈した。
「先日はファミレスで失礼しました。夏子さんの大親友の陽菜さんでしたよね。聞くともなくお話が耳に入ってきてしまったんですけど、何かお困りごとがあるんですか?」
と悠斗が尋ねると、陽菜は事を簡単にまとめて説明した。すると悠斗は
「へー、ご自身に何の得もないのに後輩さんや同じ町内の人にそこまで献身的にされるんですね。今の世の中、他人の為にそこまでする方はそうそうおられないと思います。素晴らしいことだと思いますよ。」
と陽菜に賛辞の言葉を送った。

 (げっ、悠斗君の意識が陽菜ちゃんに向かってる。ここは、なんとかフォローしとかんと、私だけ「冷たい女」になってしまうわ。)と夏子は瞬時に判断し、
「陽菜ちゃん、まだまだ謎だらけやから、明日は私も自殺未遂した女の子二人のお見舞いに行こか、何か新しいことがわかるかもしれへんからな。」
と取り繕うと悠斗が
「さすが僕の女神さまの夏子さんです。その行動そのものが「慈悲」に溢れていてまさに女神の所業ですね。素敵です。」
と夏子の手を取って真正面から囁かれると引くに引けなくなって悠斗の前で陽菜に大見えを切った。
「じゃあ、明日はリサイクルショップは臨時休業にして、困ってる子たちの為に朝から頑張ろか。」



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

『チート級の「正義感」に能力をふられたサキュバス夏子&ワルキューレ陽菜の死神見習い日誌』※令和6年リライト版

M‐赤井翼
現代文学
「なつ&陽菜犯科帳」シリーズをお読みいただいた、新しめ(?)の読者さんから、過去作を読みたいとの希望を多数いただきました。有難いことです! そこで、赤井作品で過去最高の「お気に入り数」を記録させていただいた赤井初挑戦のファンタジー小説「サキュバス夏子&ワルキューレ陽菜」を再掲載させていただきます。訳ありで、短期掲載ですぐに下げる形になりますが、「なつ&陽菜」シリーズの「異作」として読んでやってください! 「正義感」の塊の「イケイケ夏子」と「おっとり陽菜」の19歳の女の子コンビが、本来死ぬべき運命だった交通事故に遭いそうな子供を助けて、代わりに死んでしまします。 予定外のふたりの死亡に困った、死神は、魔界での食い扶持を確保するために、ふたりに「サキュバス夏子」と「ワルキューレ陽菜」として「死神業見習い」の業務を言い渡します。 1週間後に死期が迫ったものの元に「サキュバス夏子」と「ワルキューレ陽菜」は、対象者が悔いなく魔界へ来られるよう、1週間つきっきりでフォローします。 そんなふたりに与えられた「スキル」は、サキュバス夏子が「性技」を望んだはずが誤って「正義」に! 「死」をテーマに、「死」を望む人の背景にあるものをふたりの新米死神が「斬り」まくります! ふたりの「新米死神」が「一人前」になれるのか、皆さんも見守っていただきたいと思います。 オムニバス形式の小説です。テーマごとの読み切りスタイルです。 ゆるーく始まって、後々は「魔界VS天国」みたいなバトルも考えてたりはします。 企画ものなので、どこまで描き続けるかわかりませんが、とりあえず1冊分ほどお付き合いください! ゆるーく読んでもらえたらうれしいです。 ※作中のイラスト、画像等は、いらすとやさん、イラストAC、PHOTOACさんの作品を使用させていただいています。

ニコニココラム「R(リターンズ)」 稀世の「旅」、「趣味」、「世の中のよろず事件」への独り言

M‐赤井翼
エッセイ・ノンフィクション
一部の皆さん、お待たせしました。 稀世ちゃんのニコニココラム再会します。 あまり知られていない「旅」スポットや、いろんな「ニッチ趣味」や「世の中のよろず事件」に対して好き勝手に呟かせていただきます。 もちろん、赤井作品の「裏話」や「ネタバレ」もね(笑)。 まあ、こんな私を応援してくれてる「RBFC(レッドバロン・ファンクラブ)」の皆さんとの交流の場になればと思ってます。 旧ニコニココラムが「ジャンルごじゃごじゃ」でわかりにくいとの指摘もいただいてたので、今回は「テーマ別」に章立てさせていただこうと思います。 そのうちに「ニコニコメンバー」も登場させますかねー。 特に希望の多い「直さん」(笑)。 みんなで作っていくチャンネルなのでどんどんご意見下さいね! 不定期更新ですので、気づいたときに読んでいただければ幸いです。 それでは、よーろーひーこー! (⋈◍>◡<◍)。✧♡

リセット結婚生活もトラブル続き!二度目の人生、死ぬときは二人一緒!

M‐赤井翼
現代文学
大阪ニコニコプロレスのエースレスラーの安稀世は、試合中の事故により余命半年の診断を受け、稀世のファンの長井三朗と結婚。残り余命がわずかの状態でニコニコ商店街の仲間が生前葬を開催してもらった。そこで、「余命半年」の診断が誤診であったことがわかり、ほっとしたのもつかの間、銀行強盗犯にナイフで刺されてしまう。しかし、奇跡(?)が起こり命を取り留め「不死身の嫁」と呼ばれるようになる。 三朗とニコニコプロレス代表のまりあ、ニコニコ商店街の菅野直たち仲間の支えにより、今日も稀世は元気にニコニコ商店街とニコニコプロレスでみんなに笑顔を届ける。 「余命半年を宣告された嫁が…」シリーズの第2話。今回は、ニコニコ商店街の幼稚園児「凛ちゃん」誘拐事件を中心に、稀世やニコニコ商店街のメンバーが誘拐事件解決に挑みます。 一応、「コメディー作品」ですのでハッピーエンドを目指して執筆しました。 「人間誰も一人じゃない!」を根底にする「絆」をテーマに書きました。ゆるーく読んでいただけると幸いです。 (※過去の「余命半年を宣告された嫁が…」の加筆修正版になります。)

あなたならどう生きますか?両想いを確認した直後の「余命半年」宣告

M‐赤井翼
現代文学
大阪ニコニコプロレスのエースレスラーの安稀世は、試合中の事故により気を失い、長年の彼女のファンの長井三郎に付き添われ病院搬送されます。意識を取り戻した稀世は、三朗と「両想い」であったことを知りますが、その直後、医師から出た診断は「脳腫瘍」と「すい臓がん」で「余命半年」の宣告でした。 悩み落ち込む稀世を三朗とニコニコプロレス代表のまりあ、ニコニコ商店街の菅野直たち仲間が支えます。 「余命半年を宣告された嫁が…」シリーズの第1話。 重いテーマではありますが、極力「暗く」ならないように話を展開するようにしました。一応、「コメディー作品」ですのでハッピーエンドを目指して執筆しました。 「病気」で「悩んでる方」、また「病気」で悩んでいる方の「周りの方」に少しでも笑っていただけたらと思って書いた作品です。 「人間誰も一人じゃない!」を根底にする「絆」をテーマに書きました。ゆるーく読んでいただけると幸いです。

『人気ユーチューバー「HIRO」の「大激論バトルロワイヤル2024!桃太郎・金太郎・浦島太郎の三太郎総選挙勃発」!』

M‐赤井翼
現代文学
突然ですが「新作」スタート! 今回の主役は「日本昔話」の人気者の「三太郎」さんです! 「桃太郎」、「金太郎」、「浦島太郎」の三人の「英雄」を「歴史大好き」な赤井目線で取り上げていきます。 まあ、演出上「三太郎総選挙」というユーチューブ番組で3人の「素性」を紹介していく(※暴いていく?)話です。 おちゃらけた「都市伝説」や「ユーチューブ番組」がネタ元ではなく。「歴史書」や「地方の伝承」を元に「まじめ」に「コメディー」を書いてます。 まあ、「諸説あり」の昔話ですがその中でも「信憑性の高い」ネタを元に小説化していますので、ゆるーくお読みいただきたいと思います! 「全28チャプター」の長丁場ですが、読み聞かせをしているお父さん、お母さんや保育園、幼稚園の先生から、真面目に地方伝承の歴史を追いかけている方まで読んでもらえると嬉しいです! では、皆が知っている「昔話」と事実は何が違うのかお楽しみくださーい! よーろーひーこー! (⋈◍>◡<◍)。✧♡

最強女戦士と化した夏子が100万ドル獲得に挑んだ二十日間の物語~余命半年を宣告された嫁が…R3《リターンズ3》

M‐赤井翼
現代文学
1年ぶりに復活の「余命半年を宣告された嫁が…」シリーズの第3弾!ニコニコ商店街・ニコニコプロレスのメンバーが再集結。稀世・三郎夫婦に3歳になったひまわりに直とまりあ。もちろん夏子&陽菜のコンビも健在。復帰第3弾の今作の主人公も「夏子」?夏子は稀世にかわって「ヒロイン」に定着できるのか? 今回の敵は「ウクライナのロシア軍」、「ソマリアの海賊」、「メキシカン・マフィア」と難敵ぞろい。アメリカの人気テレビ番組「目指せ!ミリオネラ!」にチャレンジすることになってしまった夏子と陽菜は稀世・直・舩阪・羽藤たちの協力を得て次々と「難題」にチャレンジ! 「ウクライナ」では「傭兵」としてロシア軍の情報・指令車の鹵獲に挑戦。「ソマリア」では「海賊退治」に加えて「クロマグロ」を求めてはえ縄漁へ。「メキシコ・トルカ」ではマフィア相手に誘拐された人たちの解放する「ネゴシエーター」をすることに。 もちろん最後はドンパチ! 夏子の今度の「恋」の相手は、なぜか夏子に一目ぼれしたサウジアラビア生まれのイケメンアメリカ人アシスタントディレクター! シリーズ完結作として、「ハッピーエンド」? 皆さんからの感想やイラストをメール募集しながら連載スタートでーす! 8月28日の最終回までお付き合いいただけますと嬉しいです。 いただいた感想やイラストのメールは本編「おまけ」と「RBFC4-H(レッドバロンファンクラブ4-H)」で不定期で公開していきますよー! ではよろしくお願いしまーす!(⋈◍>◡<◍)。✧♡

【完結】最後に笑えりゃ勝ちなのよ ~9年で7度の地獄を乗り越えた27歳の北新地ラウンジママの物語~

M‐赤井翼
現代文学
今回の赤井作品は、「普通の小説」です。 超人的に強い「女子レスラー」や「合気道の達人」や「元CAT」は出てきません。 正義感が異常に強い「正義の味方」も「魔界のキャラ」で出ません。 「幽霊」も「宇宙人」も「ビリケンさん」も「つちのこ」も出てきません(笑)。 「運」の浮き沈みの激しい女の子が主人公です。 良い時は「良い」のですが、悪い時はそりゃもう「地獄」です。 主人公「(通称)秋田ちゃん」は、両親の死後「伯父による性的虐待」、上京後「メイド喫茶での冤罪・賠償」、「AV嬢時代の大切な上司の不慮の死と解雇」、自殺をしに行ったバリ島では「仕込み冤罪」に遭い「終身刑」の憂き目に! 何とか帰国できて、大阪ミナミのキャバ嬢時代には「投資ソフト詐欺」に遭い今度は「遠洋はえ縄マグロ漁船」へ。 帰国後、ラウンジホステスとしてやり直すも「罹病」しその間に預貯金全額「後輩同僚に持ち逃げ」され破産の危機に! ようやく独立して店を開いたところ2020年の「コロコロ」による「長期営業自粛」と7度の地獄を乗り越えて、「日本一福利厚生のいいラウンジ」の27歳の若き「ママ」として頑張り続ける話です。 「悪い奴」はいっぱい出てきますけど、主人公の「秋田ちゃん」は「成敗」も「復讐」もしません。 ただ自分の「運命」を受け入れて、ひたすら頑張り、信頼できる仲間とともにみんなを助けるため奮闘します。 途中、読んでて辛くなる人が出るかもしれないんで、先に言っておきます。 ラストは「ハッピーエンド」です! ラストは「ハッピーエンド」です! 大切なことなので2回書きました。 主人公のモデルが実在する「セミドキュメンタリー小説」です。 赤井初の「普通の小説」ですので、できたら読んでやってみてください!(。-人-。) お願いしま~す! (⋈◍>◡<◍)。✧♡

「お母ちゃん(霊)といっしょ」継続公開!『夏だ!お盆だ!怪談だ!オカルトネタ大好き!「MNRJオカやんR」始まるよー』

M‐赤井翼
現代文学
夏ですねー! 夏といえば「稲淳」! もちろん「稲垣潤一」さんでなく「稲川淳二」さんですねー! 思い起こせば、2020年のコロコロの頃(※韻を踏んでみました。) 全国の劇団は「蜜」を避けるために、「劇」ができず、客も入れられず「どないしたらええねん!」状態でした。 そんな中、依頼を受けたのが「ソロライブ(ひとり演劇)」形式のオンライン配信でした。 「赤井先生、コロコロの鬱憤はらすような話書いてよ。基本的に笑えるやつね!」 という事で、書いたのが 「オカルト系コメディー」劇の「MNRJ《ミッドナイトラジオジョッキー》オカやん」でした。 早いもんで今年でもう5年。 もちろん今年も「月刊ムー」の布教になればと思い楽しんで書かせてもらいました。 その2年目の作品群が今回公開する6本です。 (※他の年度の作品は「大人の事情」でここでは公開できません。なぜか、2年目はこの作品を多くの方が「使いまわしをしても良い」という妙な契約だったので、こうして公開することができています(笑)。 基本的には「ホラー(&コメディ)」の深夜放送の物語です。 DJのオカやんがひたすらリスナーの投書を読んで突っ込むというスタイルです(笑)。 お時間ある方に「かるーく」読んでいただくものなので、深く考えないでください。 では、「MNRJオカやん」始まるよー!(※順不同のランダム掲載です。) (⋈◍>◡<◍)。✧♡

処理中です...