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最終話 フラれた恨みはどこへいく
フラれた恨みはどこへいく 8ページ目
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「なるほどー。ツンデレはゲス男の始まりってことなのねー。あれっ、ということはー、朱音会長はゲス男ってことになるのー?」
「ちっがーーーーーーう。そもそも、性別が違いますっ」
「そっか、そうだのだー、朱音会長は女子だから、ゲス女が正解なのだー」
「そういう問題じゃなーーーーーーいっ」
「さて、朱音先輩で遊ぶのはこれくらいにしてー、舞星先輩、例の証拠をお願いしますねー」
「な、私で遊ばないでくださいっ」
まったく、奈乃ちゃんに遊ばれるとは思わなかったよ。
もう、最初から証拠があるなら出してくれればいいのに。って、奈乃ちゃんは悪女でしたもんね、腹黒系悪女だから素直になりませんものねっ。
「これが本当の証拠ですわ。保存しておいたわたくしに感謝してよね」
「あの……舞星先輩、この写真が証拠なんですか? その、なんていうか、こんなあられもない姿を僕に見せてもいいんでしょうか?」
「何を言ってるんですの。あられもない姿って──き、きゃーーーーーーっ!」
「リアコン王子のエッチーっ! ホント、最低、未成年のこんな写真を見るなんて、ゲスを極めてるよっ。この、ゲスリアコン王子!」
「僕は悪くないですよ、西園寺会長。だってこれは、舞星先輩が──」
「問答無用で人誅よっ」
「ま、待ってください、暴力は……。ぐはっ──」
何よ、男の人ってそんなに女子の下着姿が好きなのっ。
ホント信じられないよ。……管君のばかっ。
「ま、間違えましたわ。本当の証拠はこっちですの。ですから、さっきの写真は記憶から消して欲しいわ。特に管くん!」
「安心して。ボクが記憶どころか、その存在まで消してあげるから」
「葵ちゃんそれはダメぇぇぇぇぇぇ。せめて、病院送りまでにしてあげてっ」
「西園寺会長もひどいですよー。僕は何も悪いことしてないのにー」
「なるほどー、これが証拠のやり取りなんですねー」
奈乃ちゃんのマイペースには感心するよ。この状況下でも冷静さを保てるだなんて、悪女の嗜みなのかな。こういうところを見習いたいよ。腹黒にはなりませんけどねっ。
えっと、内容は──。
『絶対にバレないから安心しろって。だいたい、こんなことで俺はキミの巨乳を失いたくないんだ。たとえ、校則で禁止されようとも、必ず付き合い続けてみせる! だって俺はイケメンだから、何をやっても許されるんだぜ』
「これは決定的ね。では、明日にでも拓馬を呼び出して、ボランティア地獄の刑を通達しましょうか」
「あのー、朱音先輩、そのことなんですけどー。私からひとつ提案があるのですー」
悪女からの提案ですって、これはぜひ聞いておかないとダメね。
今のままですと、ボランティア地獄へ落とすのが難しいですし。
それにしてもまずったよねぇ。二十時間じゃなくて、もっと多くすればよかった。後悔先に立たずって、まさにこのことだね。
「ちっがーーーーーーう。そもそも、性別が違いますっ」
「そっか、そうだのだー、朱音会長は女子だから、ゲス女が正解なのだー」
「そういう問題じゃなーーーーーーいっ」
「さて、朱音先輩で遊ぶのはこれくらいにしてー、舞星先輩、例の証拠をお願いしますねー」
「な、私で遊ばないでくださいっ」
まったく、奈乃ちゃんに遊ばれるとは思わなかったよ。
もう、最初から証拠があるなら出してくれればいいのに。って、奈乃ちゃんは悪女でしたもんね、腹黒系悪女だから素直になりませんものねっ。
「これが本当の証拠ですわ。保存しておいたわたくしに感謝してよね」
「あの……舞星先輩、この写真が証拠なんですか? その、なんていうか、こんなあられもない姿を僕に見せてもいいんでしょうか?」
「何を言ってるんですの。あられもない姿って──き、きゃーーーーーーっ!」
「リアコン王子のエッチーっ! ホント、最低、未成年のこんな写真を見るなんて、ゲスを極めてるよっ。この、ゲスリアコン王子!」
「僕は悪くないですよ、西園寺会長。だってこれは、舞星先輩が──」
「問答無用で人誅よっ」
「ま、待ってください、暴力は……。ぐはっ──」
何よ、男の人ってそんなに女子の下着姿が好きなのっ。
ホント信じられないよ。……管君のばかっ。
「ま、間違えましたわ。本当の証拠はこっちですの。ですから、さっきの写真は記憶から消して欲しいわ。特に管くん!」
「安心して。ボクが記憶どころか、その存在まで消してあげるから」
「葵ちゃんそれはダメぇぇぇぇぇぇ。せめて、病院送りまでにしてあげてっ」
「西園寺会長もひどいですよー。僕は何も悪いことしてないのにー」
「なるほどー、これが証拠のやり取りなんですねー」
奈乃ちゃんのマイペースには感心するよ。この状況下でも冷静さを保てるだなんて、悪女の嗜みなのかな。こういうところを見習いたいよ。腹黒にはなりませんけどねっ。
えっと、内容は──。
『絶対にバレないから安心しろって。だいたい、こんなことで俺はキミの巨乳を失いたくないんだ。たとえ、校則で禁止されようとも、必ず付き合い続けてみせる! だって俺はイケメンだから、何をやっても許されるんだぜ』
「これは決定的ね。では、明日にでも拓馬を呼び出して、ボランティア地獄の刑を通達しましょうか」
「あのー、朱音先輩、そのことなんですけどー。私からひとつ提案があるのですー」
悪女からの提案ですって、これはぜひ聞いておかないとダメね。
今のままですと、ボランティア地獄へ落とすのが難しいですし。
それにしてもまずったよねぇ。二十時間じゃなくて、もっと多くすればよかった。後悔先に立たずって、まさにこのことだね。
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