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第6話 復讐は密のように甘かった
復讐は蜂蜜のように甘かった 9ページ目
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「──コホン。えっと、生徒たちの反応はどうなんでしょうか? まだ噂が流れたばかりだから、そんなに反応があるとは思えないけど」
「それがですねー、SNSに投稿した生徒がいたらしく、すでに大炎上してるのですよー。これは私も予想外でしたー」
「えっ、そんな自体にまで発展してるんですかっ」
「ボクもびっくりしたよ。でも、そのおかげで、大半の生徒たちはクビ派に回ってるよ。投票日までには過半数を超えると思う」
恐ろしいよねSNSの力って。
これなら、問題なく復讐出来そうですね。
あとは当日まで大人しなくしてればいいだけよ。
結局この日、管君はリベンジャーズルームに姿を見せなかった。奈乃ちゃんは何か知ってそうだったけど、私は深く追求せず心の奥底に閉じ込めた。
数日後──。
「あっ、サボリアコン王子がやっときたのだー」
「僕はサボってないですよー。色々とやることがあっただけですからー」
「そうよね、リアコン王子はデートで忙しかったんですもんね」
「西園寺会長、それは違いますってぇぇぇぇぇぇ」
「朱音先輩、サボリアコン王子は放っておいて、はやく結果を見ましょうー」
「ドキドキなのだー。でも大丈夫、きっと思った通りの結果となってるはずなのー」
「ボクのクラスでも、賛成派が大多数を占めてたからね」
「で、では、この結果ボタンを押しますね」
緊張のしすぎでお腹が痛くなってきたよ。
うぅ、このボタンをワンクリックするだけで結果がすぐ出るのに、自分の指が重くて思うように動かせないなんて。
大丈夫、大丈夫なんだからね、朱音。
だって、みんなが協力してくれたんだもん。
えーい、運命のツンデレ女神様、どうか私に微笑んでくださーいっ。
──カチッ。
「え、えっと、結果は──」
加地先生の不信任率97%。
鬼龍院奈紀(理事長)の不信任率99%。
「朱音会長、無事に復讐成功なのだー。おめでとー」
「手伝ってよかったよ。これで、会長との結婚に一歩近づいたかな」
「早紀先輩、葵ちゃん、奈乃ちゃん、ありがとう。でも、葵ちゃんとは結婚はしないからねっ」
「うーん、これは私の想定外の数字かなー。事前調査ではここまで高くなかったんだけどなー。70%ぐらいのはずだったのにー」
奈乃ちゃんが想定外なんて、悪女も筆の誤りといったところかしら。だけど、ほとんどの生徒が賛成した理由って、いったい何が原因なんだろ。
「西園寺会長、おめでとうございます。僕も頑張った甲斐がありましたよ」
「そうね、リアコン王子はデートを頑張ったもんね」
「違いますからぁぁぁぁぁぁ」
「弁解しても無駄よ、だって、デートの約束をしたのは知ってるんだからねっ」
「それには理由があるんですよぉぉぉぉぉぉ」
何よ、理由って。管君なんか綾崎さんとイチャイチャしてればいいのよ。べ、別に私には関係ないけど、これは、そう、学園の秩序を守るために理由ぐらい聞いてあげようかな。
「そこまで言うなら、理由ぐらい聞いてあげるわ。ただし、私が納得する理由でなければ、校内恋愛禁止を破ったということで、リアコン王子にはボランティア地獄の刑をプレゼントしますからねっ」
「それでもいいですよ、だって僕は──あの二人がどれだけ酷い人たちなのか、校内新聞で記事にしてもらおうとしたんですよ。そしたら綾崎さんが、デートしてくれるなら脚色付きで掲載するって言ったので、仕方なくデートをしただけなんですよ」
そう、だったのね、だから賛成があんなに伸びたのね。
「それがですねー、SNSに投稿した生徒がいたらしく、すでに大炎上してるのですよー。これは私も予想外でしたー」
「えっ、そんな自体にまで発展してるんですかっ」
「ボクもびっくりしたよ。でも、そのおかげで、大半の生徒たちはクビ派に回ってるよ。投票日までには過半数を超えると思う」
恐ろしいよねSNSの力って。
これなら、問題なく復讐出来そうですね。
あとは当日まで大人しなくしてればいいだけよ。
結局この日、管君はリベンジャーズルームに姿を見せなかった。奈乃ちゃんは何か知ってそうだったけど、私は深く追求せず心の奥底に閉じ込めた。
数日後──。
「あっ、サボリアコン王子がやっときたのだー」
「僕はサボってないですよー。色々とやることがあっただけですからー」
「そうよね、リアコン王子はデートで忙しかったんですもんね」
「西園寺会長、それは違いますってぇぇぇぇぇぇ」
「朱音先輩、サボリアコン王子は放っておいて、はやく結果を見ましょうー」
「ドキドキなのだー。でも大丈夫、きっと思った通りの結果となってるはずなのー」
「ボクのクラスでも、賛成派が大多数を占めてたからね」
「で、では、この結果ボタンを押しますね」
緊張のしすぎでお腹が痛くなってきたよ。
うぅ、このボタンをワンクリックするだけで結果がすぐ出るのに、自分の指が重くて思うように動かせないなんて。
大丈夫、大丈夫なんだからね、朱音。
だって、みんなが協力してくれたんだもん。
えーい、運命のツンデレ女神様、どうか私に微笑んでくださーいっ。
──カチッ。
「え、えっと、結果は──」
加地先生の不信任率97%。
鬼龍院奈紀(理事長)の不信任率99%。
「朱音会長、無事に復讐成功なのだー。おめでとー」
「手伝ってよかったよ。これで、会長との結婚に一歩近づいたかな」
「早紀先輩、葵ちゃん、奈乃ちゃん、ありがとう。でも、葵ちゃんとは結婚はしないからねっ」
「うーん、これは私の想定外の数字かなー。事前調査ではここまで高くなかったんだけどなー。70%ぐらいのはずだったのにー」
奈乃ちゃんが想定外なんて、悪女も筆の誤りといったところかしら。だけど、ほとんどの生徒が賛成した理由って、いったい何が原因なんだろ。
「西園寺会長、おめでとうございます。僕も頑張った甲斐がありましたよ」
「そうね、リアコン王子はデートを頑張ったもんね」
「違いますからぁぁぁぁぁぁ」
「弁解しても無駄よ、だって、デートの約束をしたのは知ってるんだからねっ」
「それには理由があるんですよぉぉぉぉぉぉ」
何よ、理由って。管君なんか綾崎さんとイチャイチャしてればいいのよ。べ、別に私には関係ないけど、これは、そう、学園の秩序を守るために理由ぐらい聞いてあげようかな。
「そこまで言うなら、理由ぐらい聞いてあげるわ。ただし、私が納得する理由でなければ、校内恋愛禁止を破ったということで、リアコン王子にはボランティア地獄の刑をプレゼントしますからねっ」
「それでもいいですよ、だって僕は──あの二人がどれだけ酷い人たちなのか、校内新聞で記事にしてもらおうとしたんですよ。そしたら綾崎さんが、デートしてくれるなら脚色付きで掲載するって言ったので、仕方なくデートをしただけなんですよ」
そう、だったのね、だから賛成があんなに伸びたのね。
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