31 / 59
第30話 決戦という名の文化祭が始まる
しおりを挟む
澄み渡る青い空が文化祭を祝福しているよう。
生徒たちの気分が向上する中でさえ、誠也は普段と変わらず瑞希と一緒に登校していた。
「ねぇ誠也、絶対見に来てね」
「もちろん行くよ」
「それとさ、その、一緒に文化祭回らない? ほ、ほら、私たちって恋人同士でしょ? そうしないと不自然に思われるじゃない」
建前はそうであるが、本音は誠也とイチャラブしたいだけ。
せっかくの文化祭、しかも憧れのメイド服を着るのだから、デートするに決まっている。
そう、デート……だが問題がひとつ。デート場所は学校なわけで、氷姫のまま誠也とデートしなければいけない。
仮面を絶対外してはダメ。
氷姫としてイチャつく必要がある。
難しい、難易度マックスと言ってもいいくらい。
だがこれくらい乗り越えなければ、誠也が自分を好きになるなど不可能なこと。
決めた、完璧に氷姫としてデレてみせる。
これは神が与えし試練、必ず乗り越えようと瑞希は誓いを立てた。
「そうだね、そこはきちんとしないと、偽りかもって疑われちゃうからね」
「う、うん……」
偽りという言葉が瑞希の胸に突き刺さる。
分かっている、そんなこと頭では分かりきっているのだが、心が理解してくれない。
苦しい、息が詰まりそうなくらい苦しい。
心が折れそうになるも、誓いを思い出し心を奮い立たせた。
「どうしたの瑞希? 体調でも悪かったりする?」
「ううん、平気ですわ。さっ、文化祭、楽しみましょうね」
光り輝く笑顔を誠也に向ける瑞希。
それはまるで天界から降臨した女神のよう。
見入るような美しさが誠也の視線を釘付けにした。
「えっ、そ、そうだね、せっかくの文化祭だから楽しまなくちゃね」
思考が回復していない誠也の手を取ると、瑞希は氷姫のまま学校へと急いで歩いていった。
年に一度の文化祭の開演が校内放送で伝えられる。
慌ただしく動き出す生徒たち。その中には誠也はもちろん、瑞希や瑠香、沙織も含まれる。
学校外から参加する人が多く、実行委員は誘導やらで忙しそうであった。
「やっと休憩か、瑞希のクラスに行ってみるかな」
誠也のクラスはお化け屋敷。
ようやく休憩時間となり、誠也はひとりで瑞希が待つメイド喫茶へと向かう。
もちろんそこには瑠香や沙織もいるのだが、今の誠也の頭に浮かんでいなかった。
「えっと、瑞希のクラスは──って、ここか。結構混んでるなぁ、メイド喫茶って人気あるんだ」
誠也が驚くのも無理はない。
目を疑いたくなるような長蛇の列。
優先権とか便利なものなどないわけで、最後尾に並んで順番が来るのを静かに待つことにした。
「そろそろかな」
待つこと十数分、思ったより早く自分の番となり、誘導されるがまま席に座った。
「おかえりなさいませ、ご主人様」
「み、瑞希!?」
目を見開き驚く誠也。
まさか直接会いに来るとは思っていなかったからだ。
言葉を失うほどの美しさ──いや、可愛さの方が強い。
メイドだからなのか、誠也がいつも見ている笑顔であった。
「どう? 似合ってるかしら?」
「凄い似合ってるよ、瑞希。なんだか、どこかのお姫様みたいだよ」
「ふぇっ!?」
誠也からお姫様と言われるとは思っていなく、瑞希を意図も簡単に動揺させる。氷姫の仮面が剥がれ落ち、慌てて仮面を付け直した。
表面上は氷姫に戻ったものの、内側は嬉しすぎて心臓が飛び出るほど。
危ない、油断すると仮面が剥がれ落ちてしまう。
瑞希は深呼吸で心を落ち着かせ、冷静さを保とうとしていた。
「どうしたの、瑞希?」
「な、なんでもない。それで誠也──ではなくて、ご主人様、ご注文は何になさいますか?」
「なんかご主人様って呼ばれるのって変な感じだね」
「し、仕方ないでしょ。──コホン、オススメはコーヒーとパンケーキのセットになってますわ」
「んー、それじゃ、それでお願いするね」
「かしこまりました、ご主人様」
くるりとロングスカートを靡かせる姿は絵になるほど美しかった。
その姿が誠也の頭から離れなくなる。
心が忘れていた何かに反応し始める。
いつもと服装が違うせいだろう──誠也はそう思い込み、反応した心を自ら封じ込めた。
「お待たせしました、ご主人様」
「あ、ありがとう……。って、どうして向かいに座ってるの?」
「いやですわ、ご主人様。今はアナタだけのご主人様ですから、傍にいるのが当たり前ですわ」
両手で頬杖をつき瑞希は誠也の顔を見つめている。
笑顔には違いないが、先ほど見た笑顔ではなく氷姫としての笑顔。
初めて見るその笑顔に新鮮さを感じつつ、パンケーキを口の中に放り込んだ。
きっと緊張しているのだろう、誠也の鼓動が激しいリズムを刻む。
いつもと違う雰囲気の瑞希がどうしても気になっていた。
「なんだか照れくさいね」
「私の主人様はアナタだけですから──」
職権乱用と言わんばかりにアピール全開な瑞希。
普段言えない分、メイドという立場を利用し、想いを伝えようとしていると──。
「西園寺さん、何サボってるのかな?」
「あら、前原さん。サボってなんかいませんわよ。メイドという仕事をきちんとこなしているだけですわ」
「……そんな接客はないんですけどー?」
メイド喫茶でメイド同士の戦いが始まろうとする。
誠也と一緒にいたいだけだと思う瑠香、適当な理由をつけて誠也とイチャつきたいだけ。
笑顔で衝突する互いの想い。
瑠香に関しては嫉妬も混じっている。
狙ったかのように接客をしていた瞬間に誠也が来た。
お客対応で瑠香はまったく気づけなかった。
そこへ運命に導かれたのか、真っ先に気がついた瑞希が誠也のもとへ歩いていく。
違う、これは決して運命なんかではない。
瑞希はずっと狙っていたのだ。誠也がいつ来てもいいように、塩対応で接客をすぐ終わらせていた。
もちろん、瑞希ひとりだけの力ではなく、親衛隊という取り巻き達の協力なくしては実現不可能であった。
「それはですね、誠也がたまたま選ばれただけですわ」
「何に選ばれたって言うのよ」
証拠にもなく適当な理由を言おうとする瑞希。
当然、瑠香が怒るのも理解できる。
だが、今いる場所はメイド喫茶の中、絶世の美女と美女が会話する姿に周囲から視線が注がれた。
写真が撮れないことを悔やむ他校の男子生徒。
目の保養と言わんばかりに、若い女性がその瞳に焼き付ける。
とても言い争いが行われているとは思えず、絵になる光景は注目の的であった。
「そんなの私に選ばれたからに決まってますわ」
瑠香は開いた口が塞がらなかった。
冗談なんかではなくその瞳は真剣であり、怒るどころか呆れはて別世界に意識が旅立ってしまう。
そんな心ここに在らずの瑠香を、現実世界へ引き戻したのは誠也だった。
「瑠香もメイド服似合ってるよね。お人形さんみたいに可愛いよ」
「ふぁっ!? 私が可愛い……?」
メイドという立場を忘れ、瑠香の顔が真っ赤に染まる。
破壊力がありすぎる誠也の言葉に、鼓動が早くなり動揺を隠せない。
これは告白かもしれない。
絶対にそう、普通はそんな褒め方などするわけがない。
思考が暴走し都合のいい解釈をする瑠香。
このまま勢いで──と思うも、現実は甘くはなかった。
「瑠香、こっち手伝ってよ。ほら、早くー」
「さ、沙織!? 今いいところなんだけどっ」
「はいはい、それはあとで聞くから今は接客よろしくね」
無情にも親友の沙織に連れていかれてしまう。
せっかくの雰囲気もこれでは台無し。
運命は瑞希と誠也を選んでいるようにも見えた。
「さてと、そろそろ行きますか」
「行くってどこに?」
「そんなの誠也と文化祭を楽しむに決まってますわ」
「えっ、休憩時間はまだなんじゃ──」
「私のご主人様は誠也なんですから、ついて行くのは当たり前ですもの」
これもすべて計画通り、あとは親衛隊が上手くやってくれるはず。
困惑している誠也を強引に連れ出し、瑞希は笑顔でメイド喫茶をあとにした。
生徒たちの気分が向上する中でさえ、誠也は普段と変わらず瑞希と一緒に登校していた。
「ねぇ誠也、絶対見に来てね」
「もちろん行くよ」
「それとさ、その、一緒に文化祭回らない? ほ、ほら、私たちって恋人同士でしょ? そうしないと不自然に思われるじゃない」
建前はそうであるが、本音は誠也とイチャラブしたいだけ。
せっかくの文化祭、しかも憧れのメイド服を着るのだから、デートするに決まっている。
そう、デート……だが問題がひとつ。デート場所は学校なわけで、氷姫のまま誠也とデートしなければいけない。
仮面を絶対外してはダメ。
氷姫としてイチャつく必要がある。
難しい、難易度マックスと言ってもいいくらい。
だがこれくらい乗り越えなければ、誠也が自分を好きになるなど不可能なこと。
決めた、完璧に氷姫としてデレてみせる。
これは神が与えし試練、必ず乗り越えようと瑞希は誓いを立てた。
「そうだね、そこはきちんとしないと、偽りかもって疑われちゃうからね」
「う、うん……」
偽りという言葉が瑞希の胸に突き刺さる。
分かっている、そんなこと頭では分かりきっているのだが、心が理解してくれない。
苦しい、息が詰まりそうなくらい苦しい。
心が折れそうになるも、誓いを思い出し心を奮い立たせた。
「どうしたの瑞希? 体調でも悪かったりする?」
「ううん、平気ですわ。さっ、文化祭、楽しみましょうね」
光り輝く笑顔を誠也に向ける瑞希。
それはまるで天界から降臨した女神のよう。
見入るような美しさが誠也の視線を釘付けにした。
「えっ、そ、そうだね、せっかくの文化祭だから楽しまなくちゃね」
思考が回復していない誠也の手を取ると、瑞希は氷姫のまま学校へと急いで歩いていった。
年に一度の文化祭の開演が校内放送で伝えられる。
慌ただしく動き出す生徒たち。その中には誠也はもちろん、瑞希や瑠香、沙織も含まれる。
学校外から参加する人が多く、実行委員は誘導やらで忙しそうであった。
「やっと休憩か、瑞希のクラスに行ってみるかな」
誠也のクラスはお化け屋敷。
ようやく休憩時間となり、誠也はひとりで瑞希が待つメイド喫茶へと向かう。
もちろんそこには瑠香や沙織もいるのだが、今の誠也の頭に浮かんでいなかった。
「えっと、瑞希のクラスは──って、ここか。結構混んでるなぁ、メイド喫茶って人気あるんだ」
誠也が驚くのも無理はない。
目を疑いたくなるような長蛇の列。
優先権とか便利なものなどないわけで、最後尾に並んで順番が来るのを静かに待つことにした。
「そろそろかな」
待つこと十数分、思ったより早く自分の番となり、誘導されるがまま席に座った。
「おかえりなさいませ、ご主人様」
「み、瑞希!?」
目を見開き驚く誠也。
まさか直接会いに来るとは思っていなかったからだ。
言葉を失うほどの美しさ──いや、可愛さの方が強い。
メイドだからなのか、誠也がいつも見ている笑顔であった。
「どう? 似合ってるかしら?」
「凄い似合ってるよ、瑞希。なんだか、どこかのお姫様みたいだよ」
「ふぇっ!?」
誠也からお姫様と言われるとは思っていなく、瑞希を意図も簡単に動揺させる。氷姫の仮面が剥がれ落ち、慌てて仮面を付け直した。
表面上は氷姫に戻ったものの、内側は嬉しすぎて心臓が飛び出るほど。
危ない、油断すると仮面が剥がれ落ちてしまう。
瑞希は深呼吸で心を落ち着かせ、冷静さを保とうとしていた。
「どうしたの、瑞希?」
「な、なんでもない。それで誠也──ではなくて、ご主人様、ご注文は何になさいますか?」
「なんかご主人様って呼ばれるのって変な感じだね」
「し、仕方ないでしょ。──コホン、オススメはコーヒーとパンケーキのセットになってますわ」
「んー、それじゃ、それでお願いするね」
「かしこまりました、ご主人様」
くるりとロングスカートを靡かせる姿は絵になるほど美しかった。
その姿が誠也の頭から離れなくなる。
心が忘れていた何かに反応し始める。
いつもと服装が違うせいだろう──誠也はそう思い込み、反応した心を自ら封じ込めた。
「お待たせしました、ご主人様」
「あ、ありがとう……。って、どうして向かいに座ってるの?」
「いやですわ、ご主人様。今はアナタだけのご主人様ですから、傍にいるのが当たり前ですわ」
両手で頬杖をつき瑞希は誠也の顔を見つめている。
笑顔には違いないが、先ほど見た笑顔ではなく氷姫としての笑顔。
初めて見るその笑顔に新鮮さを感じつつ、パンケーキを口の中に放り込んだ。
きっと緊張しているのだろう、誠也の鼓動が激しいリズムを刻む。
いつもと違う雰囲気の瑞希がどうしても気になっていた。
「なんだか照れくさいね」
「私の主人様はアナタだけですから──」
職権乱用と言わんばかりにアピール全開な瑞希。
普段言えない分、メイドという立場を利用し、想いを伝えようとしていると──。
「西園寺さん、何サボってるのかな?」
「あら、前原さん。サボってなんかいませんわよ。メイドという仕事をきちんとこなしているだけですわ」
「……そんな接客はないんですけどー?」
メイド喫茶でメイド同士の戦いが始まろうとする。
誠也と一緒にいたいだけだと思う瑠香、適当な理由をつけて誠也とイチャつきたいだけ。
笑顔で衝突する互いの想い。
瑠香に関しては嫉妬も混じっている。
狙ったかのように接客をしていた瞬間に誠也が来た。
お客対応で瑠香はまったく気づけなかった。
そこへ運命に導かれたのか、真っ先に気がついた瑞希が誠也のもとへ歩いていく。
違う、これは決して運命なんかではない。
瑞希はずっと狙っていたのだ。誠也がいつ来てもいいように、塩対応で接客をすぐ終わらせていた。
もちろん、瑞希ひとりだけの力ではなく、親衛隊という取り巻き達の協力なくしては実現不可能であった。
「それはですね、誠也がたまたま選ばれただけですわ」
「何に選ばれたって言うのよ」
証拠にもなく適当な理由を言おうとする瑞希。
当然、瑠香が怒るのも理解できる。
だが、今いる場所はメイド喫茶の中、絶世の美女と美女が会話する姿に周囲から視線が注がれた。
写真が撮れないことを悔やむ他校の男子生徒。
目の保養と言わんばかりに、若い女性がその瞳に焼き付ける。
とても言い争いが行われているとは思えず、絵になる光景は注目の的であった。
「そんなの私に選ばれたからに決まってますわ」
瑠香は開いた口が塞がらなかった。
冗談なんかではなくその瞳は真剣であり、怒るどころか呆れはて別世界に意識が旅立ってしまう。
そんな心ここに在らずの瑠香を、現実世界へ引き戻したのは誠也だった。
「瑠香もメイド服似合ってるよね。お人形さんみたいに可愛いよ」
「ふぁっ!? 私が可愛い……?」
メイドという立場を忘れ、瑠香の顔が真っ赤に染まる。
破壊力がありすぎる誠也の言葉に、鼓動が早くなり動揺を隠せない。
これは告白かもしれない。
絶対にそう、普通はそんな褒め方などするわけがない。
思考が暴走し都合のいい解釈をする瑠香。
このまま勢いで──と思うも、現実は甘くはなかった。
「瑠香、こっち手伝ってよ。ほら、早くー」
「さ、沙織!? 今いいところなんだけどっ」
「はいはい、それはあとで聞くから今は接客よろしくね」
無情にも親友の沙織に連れていかれてしまう。
せっかくの雰囲気もこれでは台無し。
運命は瑞希と誠也を選んでいるようにも見えた。
「さてと、そろそろ行きますか」
「行くってどこに?」
「そんなの誠也と文化祭を楽しむに決まってますわ」
「えっ、休憩時間はまだなんじゃ──」
「私のご主人様は誠也なんですから、ついて行くのは当たり前ですもの」
これもすべて計画通り、あとは親衛隊が上手くやってくれるはず。
困惑している誠也を強引に連れ出し、瑞希は笑顔でメイド喫茶をあとにした。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
出逢いがしらに恋をして 〜一目惚れした超イケメンが今日から上司になりました〜
泉南佳那
恋愛
高橋ひよりは25歳の会社員。
ある朝、遅刻寸前で乗った会社のエレベーターで見知らぬ男性とふたりになる。
モデルと見まごうほど超美形のその人は、その日、本社から移動してきた
ひよりの上司だった。
彼、宮沢ジュリアーノは29歳。日伊ハーフの気鋭のプロジェクト・マネージャー。
彼に一目惚れしたひよりだが、彼には本社重役の娘で会社で一番の美人、鈴木亜矢美の花婿候補との噂が……
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる