23 / 59
第22話 プールといえば鉢合わせが基本
しおりを挟む
恋人と言われて嬉しかった。
たとえナンパ男を遠ざけるためであったとしても、瑞希にとってその言葉は特別に聞こえた。
「冷たくて美味しいー」
「今日は一段と暑いからねー」
「うん、これ飲み終わったら練習の続きをお願いね?」
冷静にお願いしているが実はそうではない。
僕の恋人──その言葉が頭の中を駆け巡り、少しでも油断するともう一人の瑞希が出てきそうなくらい。
嬉しさが止まらなかった。
天にも登りそうな気持ちとなり、泳ぎの練習にも気合いが入る。
「なんか急にやる気が出てきたよね」
「えっ、さ、最初からやる気があったに決まってるじゃないの」
「僕にはそう見えなかったけどねぇ」
誠也が放った言葉がやる気を与えてくれた。などとは言えるはずもなく、あたかも最初からやる気満々であったように見せかける。
もちろん誠也にウソだと見抜かれるのは百も承知。
それでも本当のことを素直に伝えるよりはマシ。
もし瑞希が素直に伝えていたら──きっと正常でいられなくであろう。
いつか、そう遠くないいつかでいい、自分の心は誠也のモノだと気づいてくれるのは……。
「バタ足からでしたわよね。ちゃんと……私を捕まえておいてね」
水しぶきをあげて飛び込む姿は、先ほどの瑞希とは別人のよう。怖がる様子などまったく見せず、誠也に手を振る余裕まである。
理由はともあれ、成長しているのが嬉しく、誠也の口元には笑みが浮かんでいた。
「僕が引っ張るから、瑞希はバタ足を頑張ってね」
「任せてよねっ」
気合い十分で誠也の掴み、必死にバタ足をする瑞希。
水への恐怖を完全に克服したようで、何度も水に顔をつけている。
いや、それは正確ではないかもしれない。正しくは恐怖より嬉しさが勝っているからだ。
誠也がいるから恐怖にも立ち向かえる。
どんなピンチが訪れようと必ず助けてくれる。
男嫌いは変わっていないが、誠也だけは瑞希にとって特別な存在であった。
「だいぶ上達したんじゃないかな」
「そうかな、誠也が言うんだからきっとそうね」
「今度はひとりで泳いでみる? もちろん、僕は傍にいるからさ」
不安がないと言えばウソになる。
だが誠也がいてくれる──その言葉さえあれば、勇気が湧いてひとりで泳げると思い始めた。
信じるだけ、あの優しい誠也が無茶なことを言うはずがない。
だからこそ一歩を踏み出そうとした。
「うん、誠也を信じてるからね」
誠也が見守る中、瑞希は自らの意思で泳ぎだした。
不思議な感覚、今までどうして泳げなかったのか分からない。
まるで体が魚になったように軽くなり、水の中を自由に動き回る。
気持ちがいい──泳げるとこうも景色が違うものなのか。
達成感に満たされ、瑞希は今幸福の絶頂にいた。
「ぷはぁー、ねぇ、誠也見てた? 私、ちゃんと泳げてたよ」
「うん、凄いじゃないか瑞希」
褒められると嬉しさが倍増するもの。
嬉しくて、嬉しくて仕方がなく、その気持ちを抑えられるわけがない。
この気持ちを誰かと分かち合いたい。
もう誰にも止められない、分かち合うならあの人だと思い、瑞希は無邪気な表情で想い人に抱きついてしまう。
「ち、ちょっと瑞希、いきなり何を……」
瑞希の大胆な行動に慌てる誠也。
確かに感じるのは柔らかい感触。
しかもふたりの間にあるのは、今は水着という薄い生地のみ。
涼んでいた体が急に熱くなり、誠也の顔は赤一色に染まった。
これも演技なのか──分からない、瑞希の行動が理解できない。
思考が完全停止し、何も考えられずその場で固まっていた。
「えっ、何って……。──!? こ、こ、これは、あの、うん、そうよ、誰が見てるか分からないから、恋人らしいことをしようとしただけなんだから」
動揺してるのは誠也だけではなかった。
あまりの嬉しさに無意識に抱きついてしまい、瑞希自身も恥ずかしさで顔が真っ赤に染まっていく。
ふたりだけの空間が作られ、その場所だけ時間が停止する。
抱き合ったままで離れようとはせず、聞こえるのは周囲の雑音だけ。
お互いを見つめ合うこと数秒、ようやく現状を理解した瑞希が、誠也から離れようとつい突き飛ばしてしまった。
「瑞希、今度はどうして僕を──。あっ、ごめんなさい」
「いえいえ、大丈夫ですよ、って、誠也!?」
この出会いは偶然──たまたま親友とプールに来ていた瑠香と鉢合わせ。
運命のイタズラとも言えるこの状況に、あからさまに不機嫌そうな顔をする者がいた。
「あら、誰かと思いましたら前原さんじゃないの」
「これはこれは西園寺さん、学校以外で会うとは思ってなかったよ」
ふたりとも笑顔で話すも、火花を散らし周囲の温度を上昇させる。
因縁の出会いとはこのことで、誠也に対する想いがぶつかり合う。
お互い一歩も譲る気は毛頭ない。
ここで誠也と会ったのをチャンスと考える瑠香、この場から一秒でも早く立ち去りたいと思う瑞希。
均衡状態が続く中、この張り詰めた空気を壊す者が現れた。
「瑠香って、やっぱり瑞希と仲良かったんだね。前に話を聞いてから思ってたんだ」
「え、えっと……」
誠也の見事な勘違いが瑠香を絶句させる。
斜め上を行く解釈は予想外すぎで、瑞希までもがその場で石化してしまう。
「あと四ノ宮さんでしたっけ? せっかく会えたんだし4人で遊ばない?」
その言葉は瑞希にとって禁句。
石化が一瞬で解けた途端に、嫌悪感丸出しの顔となる。
これではせっかくのデートが台無し。怒りが込み上げてくるのは当たり前だ。
どうして私だけを見てくれないの。
誠也の隣は自分だけのものなに。
いや、他の女と話す誠也なんて見たくない。
しかしここでへそを曲げて嫌われるのは絶対にイヤ。
結局怒りを心の内側に閉じ込め、誠也の意見に従うしかなかった。
「そうね、それもいいですわね。それでしたら……あのウォータースライダーとかやってみません?」
「あれって二人乗りだよね?」
「もちろん誠也は私と乗るに決まってるわよね?」
閉じ込めた怒りが漏れたのか、妙な威圧感で誠也に問いかける。
幼なじみなんかには負けたくない──その想いが強く込められていた。
「ここは学校じゃないから、誠也は幼なじみの私と一緒に決まってるじゃない」
瑠香も負けずと瑞希に張り合いをみせる。
せっかくのチャンスを無駄にしたくない。これはきっと、運命の赤い糸で結ばれていると思っていたからだ。
「それなら誠也に選んでもらいましょうか」
「どうせ幼なじみである私を選ぶに決まってるけどね」
まさかのキラーパスに、誠也から冷たい汗が流れ落ちる。
どちらを選んでも地獄──偽りの恋人か、本物の幼なじみか、ここで正しい選択をしなければ、修羅場になるのは間違いない。
悩む、今までで一番悩み抜いた末に出した答えとは──。
「ここは瑞希と一緒に乗るよ。だって恋人同士だからね」
偽りだろうと瑞希とは恋人同士。
今は沙織もいるわけで、恋人を選ばないのは不自然に思われる。
そう、これは偽りの恋人を演じ続けるため……。そのために選択したのだが、瑞希の泣き顔が頭に浮かんだからでもあった。
「そんな……。き、今日のところは引き下がるけど、次は覚えておいてよねっ」
「何度でも返り討ちにしてあげるわよ」
瑞希から不機嫌さは完全に消え去り、見せつけるように誠也とベッタリする。そして極めつけは、誠也の見ていないところで……。
──あっかんべー。
絶対に誠也を渡さないと言わんばかりに、子供じみた仕草で挑発していた。
たとえナンパ男を遠ざけるためであったとしても、瑞希にとってその言葉は特別に聞こえた。
「冷たくて美味しいー」
「今日は一段と暑いからねー」
「うん、これ飲み終わったら練習の続きをお願いね?」
冷静にお願いしているが実はそうではない。
僕の恋人──その言葉が頭の中を駆け巡り、少しでも油断するともう一人の瑞希が出てきそうなくらい。
嬉しさが止まらなかった。
天にも登りそうな気持ちとなり、泳ぎの練習にも気合いが入る。
「なんか急にやる気が出てきたよね」
「えっ、さ、最初からやる気があったに決まってるじゃないの」
「僕にはそう見えなかったけどねぇ」
誠也が放った言葉がやる気を与えてくれた。などとは言えるはずもなく、あたかも最初からやる気満々であったように見せかける。
もちろん誠也にウソだと見抜かれるのは百も承知。
それでも本当のことを素直に伝えるよりはマシ。
もし瑞希が素直に伝えていたら──きっと正常でいられなくであろう。
いつか、そう遠くないいつかでいい、自分の心は誠也のモノだと気づいてくれるのは……。
「バタ足からでしたわよね。ちゃんと……私を捕まえておいてね」
水しぶきをあげて飛び込む姿は、先ほどの瑞希とは別人のよう。怖がる様子などまったく見せず、誠也に手を振る余裕まである。
理由はともあれ、成長しているのが嬉しく、誠也の口元には笑みが浮かんでいた。
「僕が引っ張るから、瑞希はバタ足を頑張ってね」
「任せてよねっ」
気合い十分で誠也の掴み、必死にバタ足をする瑞希。
水への恐怖を完全に克服したようで、何度も水に顔をつけている。
いや、それは正確ではないかもしれない。正しくは恐怖より嬉しさが勝っているからだ。
誠也がいるから恐怖にも立ち向かえる。
どんなピンチが訪れようと必ず助けてくれる。
男嫌いは変わっていないが、誠也だけは瑞希にとって特別な存在であった。
「だいぶ上達したんじゃないかな」
「そうかな、誠也が言うんだからきっとそうね」
「今度はひとりで泳いでみる? もちろん、僕は傍にいるからさ」
不安がないと言えばウソになる。
だが誠也がいてくれる──その言葉さえあれば、勇気が湧いてひとりで泳げると思い始めた。
信じるだけ、あの優しい誠也が無茶なことを言うはずがない。
だからこそ一歩を踏み出そうとした。
「うん、誠也を信じてるからね」
誠也が見守る中、瑞希は自らの意思で泳ぎだした。
不思議な感覚、今までどうして泳げなかったのか分からない。
まるで体が魚になったように軽くなり、水の中を自由に動き回る。
気持ちがいい──泳げるとこうも景色が違うものなのか。
達成感に満たされ、瑞希は今幸福の絶頂にいた。
「ぷはぁー、ねぇ、誠也見てた? 私、ちゃんと泳げてたよ」
「うん、凄いじゃないか瑞希」
褒められると嬉しさが倍増するもの。
嬉しくて、嬉しくて仕方がなく、その気持ちを抑えられるわけがない。
この気持ちを誰かと分かち合いたい。
もう誰にも止められない、分かち合うならあの人だと思い、瑞希は無邪気な表情で想い人に抱きついてしまう。
「ち、ちょっと瑞希、いきなり何を……」
瑞希の大胆な行動に慌てる誠也。
確かに感じるのは柔らかい感触。
しかもふたりの間にあるのは、今は水着という薄い生地のみ。
涼んでいた体が急に熱くなり、誠也の顔は赤一色に染まった。
これも演技なのか──分からない、瑞希の行動が理解できない。
思考が完全停止し、何も考えられずその場で固まっていた。
「えっ、何って……。──!? こ、こ、これは、あの、うん、そうよ、誰が見てるか分からないから、恋人らしいことをしようとしただけなんだから」
動揺してるのは誠也だけではなかった。
あまりの嬉しさに無意識に抱きついてしまい、瑞希自身も恥ずかしさで顔が真っ赤に染まっていく。
ふたりだけの空間が作られ、その場所だけ時間が停止する。
抱き合ったままで離れようとはせず、聞こえるのは周囲の雑音だけ。
お互いを見つめ合うこと数秒、ようやく現状を理解した瑞希が、誠也から離れようとつい突き飛ばしてしまった。
「瑞希、今度はどうして僕を──。あっ、ごめんなさい」
「いえいえ、大丈夫ですよ、って、誠也!?」
この出会いは偶然──たまたま親友とプールに来ていた瑠香と鉢合わせ。
運命のイタズラとも言えるこの状況に、あからさまに不機嫌そうな顔をする者がいた。
「あら、誰かと思いましたら前原さんじゃないの」
「これはこれは西園寺さん、学校以外で会うとは思ってなかったよ」
ふたりとも笑顔で話すも、火花を散らし周囲の温度を上昇させる。
因縁の出会いとはこのことで、誠也に対する想いがぶつかり合う。
お互い一歩も譲る気は毛頭ない。
ここで誠也と会ったのをチャンスと考える瑠香、この場から一秒でも早く立ち去りたいと思う瑞希。
均衡状態が続く中、この張り詰めた空気を壊す者が現れた。
「瑠香って、やっぱり瑞希と仲良かったんだね。前に話を聞いてから思ってたんだ」
「え、えっと……」
誠也の見事な勘違いが瑠香を絶句させる。
斜め上を行く解釈は予想外すぎで、瑞希までもがその場で石化してしまう。
「あと四ノ宮さんでしたっけ? せっかく会えたんだし4人で遊ばない?」
その言葉は瑞希にとって禁句。
石化が一瞬で解けた途端に、嫌悪感丸出しの顔となる。
これではせっかくのデートが台無し。怒りが込み上げてくるのは当たり前だ。
どうして私だけを見てくれないの。
誠也の隣は自分だけのものなに。
いや、他の女と話す誠也なんて見たくない。
しかしここでへそを曲げて嫌われるのは絶対にイヤ。
結局怒りを心の内側に閉じ込め、誠也の意見に従うしかなかった。
「そうね、それもいいですわね。それでしたら……あのウォータースライダーとかやってみません?」
「あれって二人乗りだよね?」
「もちろん誠也は私と乗るに決まってるわよね?」
閉じ込めた怒りが漏れたのか、妙な威圧感で誠也に問いかける。
幼なじみなんかには負けたくない──その想いが強く込められていた。
「ここは学校じゃないから、誠也は幼なじみの私と一緒に決まってるじゃない」
瑠香も負けずと瑞希に張り合いをみせる。
せっかくのチャンスを無駄にしたくない。これはきっと、運命の赤い糸で結ばれていると思っていたからだ。
「それなら誠也に選んでもらいましょうか」
「どうせ幼なじみである私を選ぶに決まってるけどね」
まさかのキラーパスに、誠也から冷たい汗が流れ落ちる。
どちらを選んでも地獄──偽りの恋人か、本物の幼なじみか、ここで正しい選択をしなければ、修羅場になるのは間違いない。
悩む、今までで一番悩み抜いた末に出した答えとは──。
「ここは瑞希と一緒に乗るよ。だって恋人同士だからね」
偽りだろうと瑞希とは恋人同士。
今は沙織もいるわけで、恋人を選ばないのは不自然に思われる。
そう、これは偽りの恋人を演じ続けるため……。そのために選択したのだが、瑞希の泣き顔が頭に浮かんだからでもあった。
「そんな……。き、今日のところは引き下がるけど、次は覚えておいてよねっ」
「何度でも返り討ちにしてあげるわよ」
瑞希から不機嫌さは完全に消え去り、見せつけるように誠也とベッタリする。そして極めつけは、誠也の見ていないところで……。
──あっかんべー。
絶対に誠也を渡さないと言わんばかりに、子供じみた仕草で挑発していた。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる