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48、海で苦手克復チャレンジ
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先生のテレポートブックのおかげで、一瞬でバルト海岸に到着。休憩場所として、先生が日差し避けに簡易テントを張ってくれた。
目の前に広がるよく晴れた空に、青い海。
最高のバカンス日和だ!
「よし、海を楽しむのに邪魔なモンスターをまず片付けますか」
「そうですね」
「セシリウス様。どっちが多く倒せるか、今日も勝負しましょう!」
「ええ、構いませんよ」
でも現実は、美しい海岸で容赦ないモンスターの殺戮ショーが始まった。なんとなく、こうなることは分かっていた。
流石は傭兵人気ランキング1位の武芸マスターエルと、強さの次元が違う伝説の錬金術師セシル・イェガー。
雑魚モンスターが驚くべき速さで塵となっていく。
最初は先生も私について、本物のモンスターを倒す訓練に付き合ってくれていた。海岸や海のモンスターを魔法攻撃とスキルを駆使して倒した。けれど――
「セシリウス様、今日の勝負はどうやら俺の勝ちみたいですね」
って、エルンスト様が煽るもんだから、
「今はハンデの時間ですよ。精々今のうちに数字を稼ぐのに頑張ってください」
先生は余裕の笑みを浮かべてそう返した。
あれ、あの二人実は仲良くないのかな?
なんて思っているうちに、
「よしリヴァイ、次はあっちだ!」
顔色の優れないリヴァイを連れて、エルンスト様はさらにモンスター退治に行こうとされた。見るに見かねて私は先生にお願いした。
「先生、少し疲れたので休憩しててもいいですか?」
こっちの作戦が『いのちをだいじに』って慎重派なのに対して、あちらは『ガンガン行こうぜ』って片っ端から倒してる感じなんだろうな。
「ええ、休憩にしましょうか」
「先生はエルンスト様との勝負頑張って下さい!」
「ですがリオーネ、一人では危険です」
「それなら、リヴァイ! 一緒に休憩しませんか? 一人だと心細いので、よかったら……」
「わかった。兄上、俺はリオーネに付いています」
「そうか、ならしっかりと守ってやれよ!」
作戦成功。
何とかリヴァイをエルンスト様から引き離せたわね。
「リオーネ、念のためにこれを使って下さい。モンスターを寄せ付けないアイテムです」
先生がくれたのは『テキコナクナール』。
虫除けスプレーみたいに身体に吹き掛けておけば、雑魚モンスターが近くに寄ってこなくなる錬金アイテムだった。
「はい、ありがとうございます!」
しっかり身体に吹き掛けて、私はリヴァイと一緒に休憩場所に移動した。
そこから、本気を出した男二人のモンスター殺戮ショーか始まった。
モンスターの断末魔の叫びが少しうるさいけれど、周囲の安全が確保されていると思えばいいか。素材も集まるし。
「気を遣わせてしまったな、すまない」
歩いていると、リヴァイが申し訳なさそうに言った。
あ……そっか、リヴァイは真偽の腕輪をつけてるから、嘘だってすぐにバレちゃうのか。忘れてた。
「リヴァイの顔色が悪かったので心配だったんです。ただのお節介だから気にしなくていいんですよ」
「そうか、ありがとう」
テントで休憩した後、私達は浜辺で貝柄素材の採取をする事にした。
「……ひっ!」
しかし波が足元近くに来る度に、リヴァイは水が怖いようで、飛び退いて距離を取る。
やはりどう見ても、リヴァイの水嫌いは苦手という域を超えているように見える。昔、水に関する出来事で嫌な事でもあったのかな?
「リヴァイ、無理をしなくても大丈夫ですよ。少し休憩しましょう」
「すまない……俺は足手まといにしかなってないな。付いてこなければよかったな……」
体操座りでズーンと落ち込むリヴァイの隣に腰掛けた。
「そんな事ありませんよ。こうして素材の採取を手伝ってくれてるではありませんか」
貝柄を詰めた袋を揺らしてを見せる。
「だが、俺が居なければ……もっとスムーズに集められたはずだ……」
だめだわ、思考がどんどんマイナスに向かってる。
「昔、何かあったのですか?」
踏み込んで欲しくなさそうだったら、これ以上聞くのは止めよう。そう思いながら、リヴァイの返事を待った。
「分からない。物心ついた頃から、水が怖くて仕方なかった。あの冷たさに触れると、心に張り裂けそうな痛みが走る。その冷たさに全てを奪われそうな気がして、触れたくないのだ」
「それなら、お湯は大丈夫なのですか?」
「ああ、お湯は問題ない」
冷たい水限定の、恐怖なんだ。
これは、何が原因なんだろう。
「氷に触れるのは?」
「触れない事はないが、握りしめて溶けてくると嫌だ」
「まぁ、そうですよね。溶けたら水になりますし。ということは、冷たい飲み物を飲むのも、苦手ですか?」
「ああ。飲み物は暑い日でも温かいものを飲むようにしている」
あれ、やっぱり火属性だから体質的にこうなんだろうか?
近くに火属性の人が他に居ないから、分からない。
でも、水の冷たさを感じなければ触れるって事だよね。水に触れながら、違うことに意識を持っていくのはどうだろう?
「リヴァイ。少しだけ、苦手克復チャレンジしてみませんか?」
バルト海岸のモンスターが一掃されたら、絶対エルンスト様の熱血指導が始まる。その前に少しでも慣れたらいいけれど。
「何を、するのだ?」
「少しだけ、手を貸して頂けますか?」
リヴァイが差し出してくれた手を、両手で包み込んだ。
「まずはこの温度をよく覚えて下さい」
子供の手って体温が高いから、こうして握ってるとすぐに温かくなる。十秒ぐらいして、再び声をかけた。
「覚えたら、このまま水に浸けます。水の冷たさではなくて、私の手の体温を感じていて下さい。という苦手克復チャレンジなのですが、いかがでしょう?」
「……分かった、やってみる」
砂浜だと波が足元にかかっちゃうから、桟橋に移動して試してみる事にした。先生とエルがきちんと視界に入る距離内に居るから、大丈夫だよね。
鞄からミニマムリングで小さくしたバケツを取り出す。海水を汲んで、砂浜に近い平らな桟橋の上に置いた。
「では、いきますよ」
「ああ、たのむ」
リヴァイの手、震えてる。ぎゅっと握りしめて、少しずつ海水に浸ける。
「……くっ、……はぁ……っ……」
「リヴァイ、大丈夫ですか?」
「だい、じょう……ぶ、だ」
「無理だと思ったらすぐに手を引き上げてください」
「……あぁ」
リヴァイの額からポタポタと汗が流れる。尋常じゃない脂汗の量に、これ以上は無理だと判断して手を引き上げる。
浅い呼吸を繰り返すリヴァイの背中をさすっていると、後ろからバシャーンと派手な水飛沫の音がした。まさか、モンスター!?
振り返ると大型のクラーケンが居た。
バルト海岸のフィールドボスだ。どうしてここに!?
そうか、『テキコナクナール』はあくまで雑魚モンスター用だ。普通フィールドボスは、雑魚モンスターを倒しまくることで姿を現す。
どうやら先生達の雑魚モンスターを倒すスピードが速すぎて、もう出てきてしまったようだ。
今の私が一人で倒すのは、流石に無理だ。
「リヴァイ、走れますか?」
「……むり、だ。俺を置いて、逃げてくれ」
水の恐怖にガタガタと震えているリヴァイは顔面蒼白で、とてもじゃないが歩ける状態じゃなかった。リヴァイは、私が守る!
「逃げません。ここで、戦います!」
ライトニングロッドを構える。
何とかリヴァイだけでも安全な所へ移動させないと。クラーケンはターンが経過すると全体水攻撃を仕掛けてくるボスだった。今のリヴァイに水攻撃なんて当たったら大変だ。
それまでに倒すのが無理なら、何とか足止めして逃げるしかない。
雷魔法は相手に確率で麻痺を与えることが出来る。水属性のモンスターは雷に弱いから通りやすいはずだ。
「サンダーチェイン!」
雷の鎖でモンスターを縛る。私が使える中で、一番麻痺を付与する確率の高いスキルだ。
よし、麻痺にかかったようだ。
今のうちに、強い攻撃スキルを!
クラーケンの弱点は瞳。右目を狙って撃ち込んだ。
「サンダーランス!」
放った雷の矢がクラーケンの右目に命中して、後ろに弾き飛ばされた。
麻痺と弱点攻撃の効果で、クラーケンはしばらくあの場から動けないだろう。今のうちにリヴァイを何とか安全な場所に連れていこう。
そう思って背中を向けたのがいけなかった。ゲーム通りに敵が動く保証なんて、どこにもないんだから。
伸びてきたクラーケンの足が私の左足に絡み付く。そのまま強く引っ張られて、軽く宙を浮いて海に引きずられた。
全身に纏わりつく冷たい水の感覚。
足元に重りがついて沈んでいくだけの身体。
あぁ、私はこの感覚を知っている。
また、溺れて死ぬのかな……
目の前に広がるよく晴れた空に、青い海。
最高のバカンス日和だ!
「よし、海を楽しむのに邪魔なモンスターをまず片付けますか」
「そうですね」
「セシリウス様。どっちが多く倒せるか、今日も勝負しましょう!」
「ええ、構いませんよ」
でも現実は、美しい海岸で容赦ないモンスターの殺戮ショーが始まった。なんとなく、こうなることは分かっていた。
流石は傭兵人気ランキング1位の武芸マスターエルと、強さの次元が違う伝説の錬金術師セシル・イェガー。
雑魚モンスターが驚くべき速さで塵となっていく。
最初は先生も私について、本物のモンスターを倒す訓練に付き合ってくれていた。海岸や海のモンスターを魔法攻撃とスキルを駆使して倒した。けれど――
「セシリウス様、今日の勝負はどうやら俺の勝ちみたいですね」
って、エルンスト様が煽るもんだから、
「今はハンデの時間ですよ。精々今のうちに数字を稼ぐのに頑張ってください」
先生は余裕の笑みを浮かべてそう返した。
あれ、あの二人実は仲良くないのかな?
なんて思っているうちに、
「よしリヴァイ、次はあっちだ!」
顔色の優れないリヴァイを連れて、エルンスト様はさらにモンスター退治に行こうとされた。見るに見かねて私は先生にお願いした。
「先生、少し疲れたので休憩しててもいいですか?」
こっちの作戦が『いのちをだいじに』って慎重派なのに対して、あちらは『ガンガン行こうぜ』って片っ端から倒してる感じなんだろうな。
「ええ、休憩にしましょうか」
「先生はエルンスト様との勝負頑張って下さい!」
「ですがリオーネ、一人では危険です」
「それなら、リヴァイ! 一緒に休憩しませんか? 一人だと心細いので、よかったら……」
「わかった。兄上、俺はリオーネに付いています」
「そうか、ならしっかりと守ってやれよ!」
作戦成功。
何とかリヴァイをエルンスト様から引き離せたわね。
「リオーネ、念のためにこれを使って下さい。モンスターを寄せ付けないアイテムです」
先生がくれたのは『テキコナクナール』。
虫除けスプレーみたいに身体に吹き掛けておけば、雑魚モンスターが近くに寄ってこなくなる錬金アイテムだった。
「はい、ありがとうございます!」
しっかり身体に吹き掛けて、私はリヴァイと一緒に休憩場所に移動した。
そこから、本気を出した男二人のモンスター殺戮ショーか始まった。
モンスターの断末魔の叫びが少しうるさいけれど、周囲の安全が確保されていると思えばいいか。素材も集まるし。
「気を遣わせてしまったな、すまない」
歩いていると、リヴァイが申し訳なさそうに言った。
あ……そっか、リヴァイは真偽の腕輪をつけてるから、嘘だってすぐにバレちゃうのか。忘れてた。
「リヴァイの顔色が悪かったので心配だったんです。ただのお節介だから気にしなくていいんですよ」
「そうか、ありがとう」
テントで休憩した後、私達は浜辺で貝柄素材の採取をする事にした。
「……ひっ!」
しかし波が足元近くに来る度に、リヴァイは水が怖いようで、飛び退いて距離を取る。
やはりどう見ても、リヴァイの水嫌いは苦手という域を超えているように見える。昔、水に関する出来事で嫌な事でもあったのかな?
「リヴァイ、無理をしなくても大丈夫ですよ。少し休憩しましょう」
「すまない……俺は足手まといにしかなってないな。付いてこなければよかったな……」
体操座りでズーンと落ち込むリヴァイの隣に腰掛けた。
「そんな事ありませんよ。こうして素材の採取を手伝ってくれてるではありませんか」
貝柄を詰めた袋を揺らしてを見せる。
「だが、俺が居なければ……もっとスムーズに集められたはずだ……」
だめだわ、思考がどんどんマイナスに向かってる。
「昔、何かあったのですか?」
踏み込んで欲しくなさそうだったら、これ以上聞くのは止めよう。そう思いながら、リヴァイの返事を待った。
「分からない。物心ついた頃から、水が怖くて仕方なかった。あの冷たさに触れると、心に張り裂けそうな痛みが走る。その冷たさに全てを奪われそうな気がして、触れたくないのだ」
「それなら、お湯は大丈夫なのですか?」
「ああ、お湯は問題ない」
冷たい水限定の、恐怖なんだ。
これは、何が原因なんだろう。
「氷に触れるのは?」
「触れない事はないが、握りしめて溶けてくると嫌だ」
「まぁ、そうですよね。溶けたら水になりますし。ということは、冷たい飲み物を飲むのも、苦手ですか?」
「ああ。飲み物は暑い日でも温かいものを飲むようにしている」
あれ、やっぱり火属性だから体質的にこうなんだろうか?
近くに火属性の人が他に居ないから、分からない。
でも、水の冷たさを感じなければ触れるって事だよね。水に触れながら、違うことに意識を持っていくのはどうだろう?
「リヴァイ。少しだけ、苦手克復チャレンジしてみませんか?」
バルト海岸のモンスターが一掃されたら、絶対エルンスト様の熱血指導が始まる。その前に少しでも慣れたらいいけれど。
「何を、するのだ?」
「少しだけ、手を貸して頂けますか?」
リヴァイが差し出してくれた手を、両手で包み込んだ。
「まずはこの温度をよく覚えて下さい」
子供の手って体温が高いから、こうして握ってるとすぐに温かくなる。十秒ぐらいして、再び声をかけた。
「覚えたら、このまま水に浸けます。水の冷たさではなくて、私の手の体温を感じていて下さい。という苦手克復チャレンジなのですが、いかがでしょう?」
「……分かった、やってみる」
砂浜だと波が足元にかかっちゃうから、桟橋に移動して試してみる事にした。先生とエルがきちんと視界に入る距離内に居るから、大丈夫だよね。
鞄からミニマムリングで小さくしたバケツを取り出す。海水を汲んで、砂浜に近い平らな桟橋の上に置いた。
「では、いきますよ」
「ああ、たのむ」
リヴァイの手、震えてる。ぎゅっと握りしめて、少しずつ海水に浸ける。
「……くっ、……はぁ……っ……」
「リヴァイ、大丈夫ですか?」
「だい、じょう……ぶ、だ」
「無理だと思ったらすぐに手を引き上げてください」
「……あぁ」
リヴァイの額からポタポタと汗が流れる。尋常じゃない脂汗の量に、これ以上は無理だと判断して手を引き上げる。
浅い呼吸を繰り返すリヴァイの背中をさすっていると、後ろからバシャーンと派手な水飛沫の音がした。まさか、モンスター!?
振り返ると大型のクラーケンが居た。
バルト海岸のフィールドボスだ。どうしてここに!?
そうか、『テキコナクナール』はあくまで雑魚モンスター用だ。普通フィールドボスは、雑魚モンスターを倒しまくることで姿を現す。
どうやら先生達の雑魚モンスターを倒すスピードが速すぎて、もう出てきてしまったようだ。
今の私が一人で倒すのは、流石に無理だ。
「リヴァイ、走れますか?」
「……むり、だ。俺を置いて、逃げてくれ」
水の恐怖にガタガタと震えているリヴァイは顔面蒼白で、とてもじゃないが歩ける状態じゃなかった。リヴァイは、私が守る!
「逃げません。ここで、戦います!」
ライトニングロッドを構える。
何とかリヴァイだけでも安全な所へ移動させないと。クラーケンはターンが経過すると全体水攻撃を仕掛けてくるボスだった。今のリヴァイに水攻撃なんて当たったら大変だ。
それまでに倒すのが無理なら、何とか足止めして逃げるしかない。
雷魔法は相手に確率で麻痺を与えることが出来る。水属性のモンスターは雷に弱いから通りやすいはずだ。
「サンダーチェイン!」
雷の鎖でモンスターを縛る。私が使える中で、一番麻痺を付与する確率の高いスキルだ。
よし、麻痺にかかったようだ。
今のうちに、強い攻撃スキルを!
クラーケンの弱点は瞳。右目を狙って撃ち込んだ。
「サンダーランス!」
放った雷の矢がクラーケンの右目に命中して、後ろに弾き飛ばされた。
麻痺と弱点攻撃の効果で、クラーケンはしばらくあの場から動けないだろう。今のうちにリヴァイを何とか安全な場所に連れていこう。
そう思って背中を向けたのがいけなかった。ゲーム通りに敵が動く保証なんて、どこにもないんだから。
伸びてきたクラーケンの足が私の左足に絡み付く。そのまま強く引っ張られて、軽く宙を浮いて海に引きずられた。
全身に纏わりつく冷たい水の感覚。
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