12 / 43
第11話 脅しではなく、あくまでも交渉です
しおりを挟む
エミリオは放課後、温室の水やりをしてよくあの研究室で過ごしていると数日観察していて分かった。
都合がいい事に、その研究室には誰も寄り付かないようさせているようで、内緒のお話をするにはもってこいの場所というわけだ。
ピースケを先に潜り込ませていた俺は、交渉すべくその研究室のドアをノックした。
「誰? 急用じゃないなら後にしてもらえるかな?」
「大事なペットを探しているんです。この辺で青い小鳥を見かけませんでしたか?」
「……知らないよ」
ピースケ、今こそ高らかに声をあげてくれ!
「ピー、ピー!」
「今、ピースケの鳴き声がしました。ピースケ、そこに居るんだろう?」
「ピー、ピー!」
「お願いします、少しだけ拝見させていただけないでしょうか?」
「……言っておくけど、勝手に窓から入ってきただけだからね」
不機嫌そうに、エミリオが研究室のドアを開けた。
エミリオの肩に乗っていたピースケは、俺の呼びかけに反応してこちらへ戻ってくる。
その様子を見て、エミリオは悔しそうに顔をしかめた。
「えーっと、誰だったっけ? ティアナの幼馴染の……ルーベルト君だっけ?」
「ルーカスです。エレイン様」
「そう、ルーカス君ね……ちょっと待って、君! 今何て言った?!」
「ルーカスですよと」
「違う、その後!」
「エレイン様」
「僕はエミリオだ!」
「それはおかしいですね。ピースケは俺以外、女性にしか懐かないんですよ。エミリオ様には絶対懐きません。それにエレイン様、その白衣では魅力的な女性らしさを隠しきれていませんよ」
俺がわざと視線を顔から下げると、反射的にエレインは白衣で胸元を隠した。
男なら、そんな反応するわけない。
「慌ててどうされました?」
不敵に笑ってみせると、エミリオは大きくため息をついて俺を研究室の中へ招きいれた。
これ以上そこでその話をするのがまずいと思ったのだろう。
「何が目的? 僕を脅して何を要求しようとしているの?」
「脅すつもりは毛頭ありません。俺はただ、エレイン様と交渉をしたいだけです」
「似たようなものでしょ。それで君は、何を求めてるの?」
「エレイン様の秘密は決して他言致しません。その代わりに、サンドリア様にだけ貴方の口から正直に話して頂けませんか?」
「……それは出来ない」
「何故ですか?」
「兄様は病気療養中だから。あんな様子をみたら、サンドリアは心をきっと保てない」
エレインはそっと目を伏せた。
「そんなに……病状は深刻なんですか?」
「深刻だよ。あんな状態じゃ、とても一緒にダンスなんて踊れない。お姫様抱っこなんて無理だ」
もう手の施しようがない程酷い状態なのかと思えば、ダンスやお姫様抱っこって、それは単に運動が出来ない状態なだけなんじゃ……
「あの、ちなみにエミリオ様の病名は……?」
「右足大腿骨の疲労骨折。サンドリアに会いたいばかりに、治りかけの所でいつも無理をして再発させるんだ。大体骨折した理由も、サンドリアをいつも膝に抱えて話してるせいさ。自分のせいでそんな事になってるなんて知ったら、あの子はきっと心を保てない。だから兄様には治るまでベッドでおとなしく寝てなさいと言いつけてる。サンドリアとの面会も遮断してね」
ちょっと待て。色々ツッコミ所が満載すぎて、俺はどうしたらいいんだ。
普通なのか? 恋人を毎日膝に抱えて疲労骨折。お貴族様の世界じゃ、それが当たり前の事なのか?
分からない。平民の常識で考えるから、俺はここまで頭を悩ませなければならないのか?
リセットだ。まずは頭を真っ白にするんだ。その上で想像しろ。得意じゃないか、イメージするのは。
毎日そんな生活しているなんて、なんてうらやまけしからん……ていうか、想像するのはそこじゃなかった。
俺が考えるべき事は、エレインがなぜそんな事をしているかの方だった。
とりあえずエレインの主張的に、サンドリアが嫌いだから嫌がらせしているわけじゃなくて、むしろ二人のためを思って引き離している印象を受ける。
「そこまで大切にされているのに、どうしてサンドリア様と距離を置かれているのですか?」
「無理だから」
「何がですか?」
「僕にあんなうすら寒いバカップルの真似なんて、出来るわけがない」
「具体的に言うと?」
「四六時中イチャイチャベタベタ人目も憚らず、愛の言葉を囁きあっているあのバカップルの相方役なんて、死んでもごめんだ」
「苦労、されてるんですね……」
「分かってくれるの?!」
むしろサンドリアに慎みを持ってもらうために距離を置いているって理由も、それなら納得できるかもしれない。
「ええ、少しだけ……」
「大体さ、兄様とサンドリアはいつも……」
そこから物凄い愚痴トークが始まって、気が付けば軽く一回りも二回りも時計の長針が時を刻んでいた。
話の内容はエミリオとサンドリアのイチャイチャっぷりが目に余る点が一時間。
それを注意する所かさらに煽る両親に対する愚痴が四十分。
お前もはやくいい人が見つかると良いなと生暖かい同情の眼差しでみられる事に対する愚痴が二十分。
途中で立ち話もなんだし座りなよと、強制的に椅子に座るよう促され、実験用魔道具のコンロで煮沸しフラスコ内で抽出された濃い緑色の液体を出されたが、恐ろしくて飲めやしない。
いいかげん、この辺で話を切り上げさせて本題に入らねば……愚痴が多い奴の対処方法は、とりあえず否定せずその苦労を労り肯定してやること。今までの経験で、それが一番早く延々と続く愚痴話に終止符を打つ方法だと心得ている。
「エレイン様も苦労されているのですね。大丈夫ですよ、貴方のように可憐で美しく、家族や友人思いの方ならば、すぐにいい人も見つかるはずです。焦ることありませんよ」
俺は適当に褒めて持ち上げつつ、話を締めの方向へ向かわせた。
すると俺の言葉に、エレインは嬉しそうに顔を綻ばせる。
「ルーカス……君、良い奴だったんだね。ごめんな、最初意地悪して」
「いえ、エレイン様にも色々事情があったのだと分かりましたし、そこは気にしておりません。俺が言いたいのは……」
これでやっと本題に入れる。そう思った所で、唐突に冷や汗ものの質問を投げかけられた。
「ところでさ、ルーカス。何で僕が女だって分かったの?」
「それはピースケが……」
「見てたんだよね?」
俺が言い終わる前に、エレインが最大限の圧力を含んだ言葉を重ねてきた。
「…………え?」
「僕が着替えてた所、ピースケを通して見てたんだよね?」
都合がいい事に、その研究室には誰も寄り付かないようさせているようで、内緒のお話をするにはもってこいの場所というわけだ。
ピースケを先に潜り込ませていた俺は、交渉すべくその研究室のドアをノックした。
「誰? 急用じゃないなら後にしてもらえるかな?」
「大事なペットを探しているんです。この辺で青い小鳥を見かけませんでしたか?」
「……知らないよ」
ピースケ、今こそ高らかに声をあげてくれ!
「ピー、ピー!」
「今、ピースケの鳴き声がしました。ピースケ、そこに居るんだろう?」
「ピー、ピー!」
「お願いします、少しだけ拝見させていただけないでしょうか?」
「……言っておくけど、勝手に窓から入ってきただけだからね」
不機嫌そうに、エミリオが研究室のドアを開けた。
エミリオの肩に乗っていたピースケは、俺の呼びかけに反応してこちらへ戻ってくる。
その様子を見て、エミリオは悔しそうに顔をしかめた。
「えーっと、誰だったっけ? ティアナの幼馴染の……ルーベルト君だっけ?」
「ルーカスです。エレイン様」
「そう、ルーカス君ね……ちょっと待って、君! 今何て言った?!」
「ルーカスですよと」
「違う、その後!」
「エレイン様」
「僕はエミリオだ!」
「それはおかしいですね。ピースケは俺以外、女性にしか懐かないんですよ。エミリオ様には絶対懐きません。それにエレイン様、その白衣では魅力的な女性らしさを隠しきれていませんよ」
俺がわざと視線を顔から下げると、反射的にエレインは白衣で胸元を隠した。
男なら、そんな反応するわけない。
「慌ててどうされました?」
不敵に笑ってみせると、エミリオは大きくため息をついて俺を研究室の中へ招きいれた。
これ以上そこでその話をするのがまずいと思ったのだろう。
「何が目的? 僕を脅して何を要求しようとしているの?」
「脅すつもりは毛頭ありません。俺はただ、エレイン様と交渉をしたいだけです」
「似たようなものでしょ。それで君は、何を求めてるの?」
「エレイン様の秘密は決して他言致しません。その代わりに、サンドリア様にだけ貴方の口から正直に話して頂けませんか?」
「……それは出来ない」
「何故ですか?」
「兄様は病気療養中だから。あんな様子をみたら、サンドリアは心をきっと保てない」
エレインはそっと目を伏せた。
「そんなに……病状は深刻なんですか?」
「深刻だよ。あんな状態じゃ、とても一緒にダンスなんて踊れない。お姫様抱っこなんて無理だ」
もう手の施しようがない程酷い状態なのかと思えば、ダンスやお姫様抱っこって、それは単に運動が出来ない状態なだけなんじゃ……
「あの、ちなみにエミリオ様の病名は……?」
「右足大腿骨の疲労骨折。サンドリアに会いたいばかりに、治りかけの所でいつも無理をして再発させるんだ。大体骨折した理由も、サンドリアをいつも膝に抱えて話してるせいさ。自分のせいでそんな事になってるなんて知ったら、あの子はきっと心を保てない。だから兄様には治るまでベッドでおとなしく寝てなさいと言いつけてる。サンドリアとの面会も遮断してね」
ちょっと待て。色々ツッコミ所が満載すぎて、俺はどうしたらいいんだ。
普通なのか? 恋人を毎日膝に抱えて疲労骨折。お貴族様の世界じゃ、それが当たり前の事なのか?
分からない。平民の常識で考えるから、俺はここまで頭を悩ませなければならないのか?
リセットだ。まずは頭を真っ白にするんだ。その上で想像しろ。得意じゃないか、イメージするのは。
毎日そんな生活しているなんて、なんてうらやまけしからん……ていうか、想像するのはそこじゃなかった。
俺が考えるべき事は、エレインがなぜそんな事をしているかの方だった。
とりあえずエレインの主張的に、サンドリアが嫌いだから嫌がらせしているわけじゃなくて、むしろ二人のためを思って引き離している印象を受ける。
「そこまで大切にされているのに、どうしてサンドリア様と距離を置かれているのですか?」
「無理だから」
「何がですか?」
「僕にあんなうすら寒いバカップルの真似なんて、出来るわけがない」
「具体的に言うと?」
「四六時中イチャイチャベタベタ人目も憚らず、愛の言葉を囁きあっているあのバカップルの相方役なんて、死んでもごめんだ」
「苦労、されてるんですね……」
「分かってくれるの?!」
むしろサンドリアに慎みを持ってもらうために距離を置いているって理由も、それなら納得できるかもしれない。
「ええ、少しだけ……」
「大体さ、兄様とサンドリアはいつも……」
そこから物凄い愚痴トークが始まって、気が付けば軽く一回りも二回りも時計の長針が時を刻んでいた。
話の内容はエミリオとサンドリアのイチャイチャっぷりが目に余る点が一時間。
それを注意する所かさらに煽る両親に対する愚痴が四十分。
お前もはやくいい人が見つかると良いなと生暖かい同情の眼差しでみられる事に対する愚痴が二十分。
途中で立ち話もなんだし座りなよと、強制的に椅子に座るよう促され、実験用魔道具のコンロで煮沸しフラスコ内で抽出された濃い緑色の液体を出されたが、恐ろしくて飲めやしない。
いいかげん、この辺で話を切り上げさせて本題に入らねば……愚痴が多い奴の対処方法は、とりあえず否定せずその苦労を労り肯定してやること。今までの経験で、それが一番早く延々と続く愚痴話に終止符を打つ方法だと心得ている。
「エレイン様も苦労されているのですね。大丈夫ですよ、貴方のように可憐で美しく、家族や友人思いの方ならば、すぐにいい人も見つかるはずです。焦ることありませんよ」
俺は適当に褒めて持ち上げつつ、話を締めの方向へ向かわせた。
すると俺の言葉に、エレインは嬉しそうに顔を綻ばせる。
「ルーカス……君、良い奴だったんだね。ごめんな、最初意地悪して」
「いえ、エレイン様にも色々事情があったのだと分かりましたし、そこは気にしておりません。俺が言いたいのは……」
これでやっと本題に入れる。そう思った所で、唐突に冷や汗ものの質問を投げかけられた。
「ところでさ、ルーカス。何で僕が女だって分かったの?」
「それはピースケが……」
「見てたんだよね?」
俺が言い終わる前に、エレインが最大限の圧力を含んだ言葉を重ねてきた。
「…………え?」
「僕が着替えてた所、ピースケを通して見てたんだよね?」
0
お気に入りに追加
137
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【商業企画進行中・取り下げ予定】さようなら、私の初恋。
ごろごろみかん。
ファンタジー
結婚式の夜、私はあなたに殺された。
彼に嫌悪されているのは知っていたけど、でも、殺されるほどだとは思っていなかった。
「誰も、お前なんか必要としていない」
最期の時に言われた言葉。彼に嫌われていても、彼にほかに愛するひとがいても、私は彼の婚約者であることをやめなかった。やめられなかった。私には責務があるから。
だけどそれも、意味のないことだったのだ。
彼に殺されて、気がつけば彼と結婚する半年前に戻っていた。
なぜ時が戻ったのかは分からない。
それでも、ひとつだけ確かなことがある。
あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。
私は、私の生きたいように生きます。

元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる