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第七章 すれ違う歯車
台無しのデート
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あれから約一週間が経って、コハクと約束していたデートの日が訪れた。
何故か姉がやけに張り切っていて、私を全身コーディネートしてくれた。
パンツスタイルがいいと言っても許してくれず、チェックのプリーツスカートとニーハイを渡され、インナーに胸元がフリルのキャミソール、トップスにはVネックのゆるふわニットを着せられる。
顔には薄く化粧が施され、髪はハーフアップにして下ろした髪はゆるく巻かれてガーリー感がかなり増した。
「ねぇねぇ桜~コハク君とどこまでいってるの?」
「どこまでって……」
「まさか、まだ手繋いだだけとか言わないよね?」
「それは……」
「え、マジ?」
「……キスまでなら」
押し倒されて頬叩いて逃げ出したなんて言えやしない。
「じゃあいいものあげるわ」
そう言って姉は自分の部屋から何かをとってきて私の手に置いて握らせる。手の中にあった物に私は絶句した。
「頑張ってきな」
恥ずかしくて、ニヤリと微笑む姉から逃げるように私は部屋を出る。
玄関を出るとコハクがもう待っててくれたみたいで、私を見るなり微笑んで挨拶してくれた。
「行こうか」と差し出された手を取ろうとした時、ある失態に気付いた。
右手に先程姉に渡された物を握りっぱなしで出てきてしまったため、コハクの手を握れない。
不自然にぎゅっと握りしめた右の拳を引っ込めると、私が拒絶したと思ったのか、コハクは悲しそうな顔をして、「ごめんね」と言って自らの手を引っ込めた。
「ち、違うのコハク! お姉ちゃんが出掛け際に変なもの渡してきて、恥ずかしくて飛び出してきたらそのまま握って持ってきちゃって……」
「何を貰ったの?」
不思議そうに首を傾げて私を見つめるコハクから目を逸らし「そ、それは……言えない」と私はしどろもどろに答えた。
「僕には見せれないものなんだね……」
コハクは切なそうに瞳を揺らした後、気持ちをリセットするかのようにそっと目を閉じた。
「……行こうか」
「……うん」
私は急いで手に握りしめていた物を鞄にしまって、彼の手をとる。
さっきの事で、コハクが少し不機嫌になってしまった。でも、あれを馬鹿正直に見せられる程私のメンタルも強くない。
せっかくのデートなのに気まずい空気が流れ、私達の心を現しているかのように、空にも雨が降りそうな雲が広がっていた。
天気がよければ動物園に行こうと予定していたが、この調子では途中で雨が振りだすかもしれないと、急遽予定を変更して市内にある大型ショッピングモールへとやってきた。
ここは映画館やゲームセンターなどの娯楽施設から、フードコートも充実し、モール内には様々な専門店が誘致されており、大抵のものはここに来れば揃うし、遊び場としてももってこいだ。
映画を見る事になったが、上映時間までまだ時間があるため、近くのゲームセンターで時間を潰す事にした。
そこで、私はあるUFOキャッチャーが目に入った。
何故ならそこには、少し前にアーケード街のゲームセンターでカナちゃんの指導の元、手に入れたもふもふの兎のぬいぐるみが並んでいたからだ。
私がそれを眺めているのに気付いたコハクは
「桜、こういうの好きでしょ? やってみようかな」とゲーム台に近付いていこうとする。
「待って、コハク……実はこの白いうさちゃん、この間カナちゃんと遊んだ時に取ってもらったんだ」
私の言葉に、コハクは驚きを隠せないように大きく目を見開いて尋ねてきた。
「西園寺君と二人で遊んだの?」
「う、うん……夏休みの終わりに。久しぶりに話でもしようって誘われて」
「そう……だったんだ」
肩をがっくりと落としたコハクに「黙っててごめん」と私が慌てて謝ると「いや、あの時は僕も桜の事傷付けちゃったし……ごめんね」と、またもや重苦しい空気が漂ってきてしまった。
その後、コハクと一緒に巷で話題の恋愛映画を見たわけだが、内容が悪かったのかさらに気まずい空気が流れる。
遊び人の彼氏を持つヒロインを助けるために、幼馴染みのヒーローが奮闘する話で、何だか物凄くリアルに映画を感じてしまった。
コハクも何かしら思うことがあったようで、特に幼馴染み同士がくっつく結末を苦い顔をして見ていた。
カフェで軽くお茶にするも、普通なら映画の感想を語り合ったりして盛り上がる場面なんだろうけど、とてもそういう雰囲気ではない。
今日は厄日かと思える程、やる事なす事がどうも裏目に出てくるようで、折角のデートが台無しだ。
ショッピングモールを出て、今度は土砂降りの雨が降りだし一気にびしょ濡れになった。
とりあえず、近くのコハクのマンションまで走ってきたものの……
「びしょ濡れのまま桜を家に帰したくないけど、あんなことしてしまった僕の家に寄るのは……嫌、だよね」
そう言って悲しそうに微笑んだコハクに「嫌じゃないよ……コハクの家、寄ってもいい?」と彼の洋服の裾を少しつまんでお願いする。
コハクは優しく微笑んでくれて、やっと彼の笑顔が見れた事が嬉しくて、雨でびしょ濡れで冷えた身体とは対照的に、胸がじんわりと温かくなった。
よくよく考えればかなり大胆な発言だった事に気付き、コハクに手を引かれながら歩いている間、わたしの心臓はドキドキと激しく脈打っていた。
家に着くなりコハクはお風呂を沸かして、「冷えただろうからゆっくり温まっておいで」と着替えと一緒に送り出してくれたはいいものの、彼の家でお風呂に入るこの状況に、今までにない程緊張していた。
空手の試合の前でもここまで緊張した事はないのに。
コハクがいきなり入ってくるなんて事はないだろうけど、いつも彼がここを使っているんだと思うと、無性に恥ずかしさを感じる。
頭と身体を洗い、普段彼が使っているシャンプーやボディソープの香りに包まれて、コハクに抱き締められた時に香るのと同じ匂いがして、ふわふわと夢見心地な気分になった。
湯船に浸っていると、『頑張ってきな』とニヤリと笑って姉に渡された物を思い出して、のぼせたようにすぐに全身が温まる。
それから、触り心地の良いタオルで火照った頭と身体を拭き、コハクに借りた着替えに袖を通すとダボダボで大きかった。
その格好のままリビングに行くと、私の姿を見てコハクは頬を赤く染めて目を逸らした。
「ホットココア淹れといたから飲んでて。あ、ドライヤーはそこにあるから髪乾かしてね! 僕もシャワー浴びてくる」
こちらをなるべく見ないようにして、コハクはそそくさと浴室へと行ってしまった。
ホットココアを一口飲むと、口内にほんわかと温かな甘みが広がる。この優しくてほっとする味が、やはりコハクに似ている気がして自然と顔が綻んで、身体も心もポカポカと温まるのを感じた。
元からココアはよく飲んでたけど、彼と出会って前より一層好きになった気がする。
幸せを噛み締めるようにココアを頂き、髪を粗方乾かし終わった所でリビングのドアが開いた。
無造作に前髪をかきあげて普段は隠れた額を露にして現れたコハクは、異常なほど色気を放っており思わず目を背けてしまった。
気が付くと、コハクはすぐ傍まで歩いてきてて私の髪をそっと手櫛で撫でると不服そうに呟いた。
「桜、まだ髪の毛きちんと乾いてないよ」
口調とは裏腹に、どこまでも優しく私の髪に触れる彼の細い指の感触と、傍で香る鼻孔をくすぐるお風呂上がりのコハクのいい匂いに、頭がクラクラしてドキドキと胸が煩く鳴っている。
「だ、だいだい乾いたから大丈夫だよ!」
コハクを直視出来なくて、俯いて答えると、「きちんと乾かさないと駄目だよ。はい、ドライヤー貸して」と耳元で囁くコハクの低く透き通った声が妙に艶っぽく聞こえた。
「だ、大丈夫だから! コハクが使って!」
ドライヤーを押し付けて、恥ずかしさのあまり私は慌ててコハクから離れた。
シンと静まり返りハッとして顔を上げると、悲しそうにこちらを見つめるコハクと目があった。
いくら恥ずかしかったからとはいえ、少しやりすぎたかもしれない。
急いで謝ろうとしたら、「桜」と決意のこもったような口調で名前を呼ばれた。
私を見つめるコハクがあまりにも辛そうに顔を歪めていて、なんだか嫌な予感がする。
「……僕たち、別れようか」
一瞬、何を言われたのか分からなかった。
何故か姉がやけに張り切っていて、私を全身コーディネートしてくれた。
パンツスタイルがいいと言っても許してくれず、チェックのプリーツスカートとニーハイを渡され、インナーに胸元がフリルのキャミソール、トップスにはVネックのゆるふわニットを着せられる。
顔には薄く化粧が施され、髪はハーフアップにして下ろした髪はゆるく巻かれてガーリー感がかなり増した。
「ねぇねぇ桜~コハク君とどこまでいってるの?」
「どこまでって……」
「まさか、まだ手繋いだだけとか言わないよね?」
「それは……」
「え、マジ?」
「……キスまでなら」
押し倒されて頬叩いて逃げ出したなんて言えやしない。
「じゃあいいものあげるわ」
そう言って姉は自分の部屋から何かをとってきて私の手に置いて握らせる。手の中にあった物に私は絶句した。
「頑張ってきな」
恥ずかしくて、ニヤリと微笑む姉から逃げるように私は部屋を出る。
玄関を出るとコハクがもう待っててくれたみたいで、私を見るなり微笑んで挨拶してくれた。
「行こうか」と差し出された手を取ろうとした時、ある失態に気付いた。
右手に先程姉に渡された物を握りっぱなしで出てきてしまったため、コハクの手を握れない。
不自然にぎゅっと握りしめた右の拳を引っ込めると、私が拒絶したと思ったのか、コハクは悲しそうな顔をして、「ごめんね」と言って自らの手を引っ込めた。
「ち、違うのコハク! お姉ちゃんが出掛け際に変なもの渡してきて、恥ずかしくて飛び出してきたらそのまま握って持ってきちゃって……」
「何を貰ったの?」
不思議そうに首を傾げて私を見つめるコハクから目を逸らし「そ、それは……言えない」と私はしどろもどろに答えた。
「僕には見せれないものなんだね……」
コハクは切なそうに瞳を揺らした後、気持ちをリセットするかのようにそっと目を閉じた。
「……行こうか」
「……うん」
私は急いで手に握りしめていた物を鞄にしまって、彼の手をとる。
さっきの事で、コハクが少し不機嫌になってしまった。でも、あれを馬鹿正直に見せられる程私のメンタルも強くない。
せっかくのデートなのに気まずい空気が流れ、私達の心を現しているかのように、空にも雨が降りそうな雲が広がっていた。
天気がよければ動物園に行こうと予定していたが、この調子では途中で雨が振りだすかもしれないと、急遽予定を変更して市内にある大型ショッピングモールへとやってきた。
ここは映画館やゲームセンターなどの娯楽施設から、フードコートも充実し、モール内には様々な専門店が誘致されており、大抵のものはここに来れば揃うし、遊び場としてももってこいだ。
映画を見る事になったが、上映時間までまだ時間があるため、近くのゲームセンターで時間を潰す事にした。
そこで、私はあるUFOキャッチャーが目に入った。
何故ならそこには、少し前にアーケード街のゲームセンターでカナちゃんの指導の元、手に入れたもふもふの兎のぬいぐるみが並んでいたからだ。
私がそれを眺めているのに気付いたコハクは
「桜、こういうの好きでしょ? やってみようかな」とゲーム台に近付いていこうとする。
「待って、コハク……実はこの白いうさちゃん、この間カナちゃんと遊んだ時に取ってもらったんだ」
私の言葉に、コハクは驚きを隠せないように大きく目を見開いて尋ねてきた。
「西園寺君と二人で遊んだの?」
「う、うん……夏休みの終わりに。久しぶりに話でもしようって誘われて」
「そう……だったんだ」
肩をがっくりと落としたコハクに「黙っててごめん」と私が慌てて謝ると「いや、あの時は僕も桜の事傷付けちゃったし……ごめんね」と、またもや重苦しい空気が漂ってきてしまった。
その後、コハクと一緒に巷で話題の恋愛映画を見たわけだが、内容が悪かったのかさらに気まずい空気が流れる。
遊び人の彼氏を持つヒロインを助けるために、幼馴染みのヒーローが奮闘する話で、何だか物凄くリアルに映画を感じてしまった。
コハクも何かしら思うことがあったようで、特に幼馴染み同士がくっつく結末を苦い顔をして見ていた。
カフェで軽くお茶にするも、普通なら映画の感想を語り合ったりして盛り上がる場面なんだろうけど、とてもそういう雰囲気ではない。
今日は厄日かと思える程、やる事なす事がどうも裏目に出てくるようで、折角のデートが台無しだ。
ショッピングモールを出て、今度は土砂降りの雨が降りだし一気にびしょ濡れになった。
とりあえず、近くのコハクのマンションまで走ってきたものの……
「びしょ濡れのまま桜を家に帰したくないけど、あんなことしてしまった僕の家に寄るのは……嫌、だよね」
そう言って悲しそうに微笑んだコハクに「嫌じゃないよ……コハクの家、寄ってもいい?」と彼の洋服の裾を少しつまんでお願いする。
コハクは優しく微笑んでくれて、やっと彼の笑顔が見れた事が嬉しくて、雨でびしょ濡れで冷えた身体とは対照的に、胸がじんわりと温かくなった。
よくよく考えればかなり大胆な発言だった事に気付き、コハクに手を引かれながら歩いている間、わたしの心臓はドキドキと激しく脈打っていた。
家に着くなりコハクはお風呂を沸かして、「冷えただろうからゆっくり温まっておいで」と着替えと一緒に送り出してくれたはいいものの、彼の家でお風呂に入るこの状況に、今までにない程緊張していた。
空手の試合の前でもここまで緊張した事はないのに。
コハクがいきなり入ってくるなんて事はないだろうけど、いつも彼がここを使っているんだと思うと、無性に恥ずかしさを感じる。
頭と身体を洗い、普段彼が使っているシャンプーやボディソープの香りに包まれて、コハクに抱き締められた時に香るのと同じ匂いがして、ふわふわと夢見心地な気分になった。
湯船に浸っていると、『頑張ってきな』とニヤリと笑って姉に渡された物を思い出して、のぼせたようにすぐに全身が温まる。
それから、触り心地の良いタオルで火照った頭と身体を拭き、コハクに借りた着替えに袖を通すとダボダボで大きかった。
その格好のままリビングに行くと、私の姿を見てコハクは頬を赤く染めて目を逸らした。
「ホットココア淹れといたから飲んでて。あ、ドライヤーはそこにあるから髪乾かしてね! 僕もシャワー浴びてくる」
こちらをなるべく見ないようにして、コハクはそそくさと浴室へと行ってしまった。
ホットココアを一口飲むと、口内にほんわかと温かな甘みが広がる。この優しくてほっとする味が、やはりコハクに似ている気がして自然と顔が綻んで、身体も心もポカポカと温まるのを感じた。
元からココアはよく飲んでたけど、彼と出会って前より一層好きになった気がする。
幸せを噛み締めるようにココアを頂き、髪を粗方乾かし終わった所でリビングのドアが開いた。
無造作に前髪をかきあげて普段は隠れた額を露にして現れたコハクは、異常なほど色気を放っており思わず目を背けてしまった。
気が付くと、コハクはすぐ傍まで歩いてきてて私の髪をそっと手櫛で撫でると不服そうに呟いた。
「桜、まだ髪の毛きちんと乾いてないよ」
口調とは裏腹に、どこまでも優しく私の髪に触れる彼の細い指の感触と、傍で香る鼻孔をくすぐるお風呂上がりのコハクのいい匂いに、頭がクラクラしてドキドキと胸が煩く鳴っている。
「だ、だいだい乾いたから大丈夫だよ!」
コハクを直視出来なくて、俯いて答えると、「きちんと乾かさないと駄目だよ。はい、ドライヤー貸して」と耳元で囁くコハクの低く透き通った声が妙に艶っぽく聞こえた。
「だ、大丈夫だから! コハクが使って!」
ドライヤーを押し付けて、恥ずかしさのあまり私は慌ててコハクから離れた。
シンと静まり返りハッとして顔を上げると、悲しそうにこちらを見つめるコハクと目があった。
いくら恥ずかしかったからとはいえ、少しやりすぎたかもしれない。
急いで謝ろうとしたら、「桜」と決意のこもったような口調で名前を呼ばれた。
私を見つめるコハクがあまりにも辛そうに顔を歪めていて、なんだか嫌な予感がする。
「……僕たち、別れようか」
一瞬、何を言われたのか分からなかった。
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