いやらし天狗

風見鶏ーKazamidoriー

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いやらし天狗 ~穂波編~

囚われ人

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 パンッパンッと大胆だいたんな音が和室へひびく。

しばられた足を上へ引っぱられて、片足立ちでるされた穂波ほなみの尻へ筋蔵きんぞうが腰を打ちつける。真珠しんじゅを埋め込んだイチモツは尻の中で暴れまわり、丸くて硬い感触が内奥で転がった。

「あひぃ――あぐっ、あうぁぁ!! 」

「穂波くん、コロコロした感覚が気持ちいいだろう? 天狗の代わりに、私がいっぱい可愛かわいがってあげるからね」

 ニンマリ笑った筋蔵は容赦ようしゃなく突きあげ、真珠の粒が内壁をえぐる。勢いよく突かれた後、多量の精を吐き出された。

「ああっ――ひあぁっっ!! 」
 股間のプロテクターからはみ出したペニスがみつをピュウときだし、無機質なプラスチックをらした。一気にイチモツを引きぬかれ、白濁液がながれ太ももへつたう。

「こんな小さなプロテクターでは中身が苦しそうだねぇ」

 かがんだ筋蔵は、カップへ残っていた蜜をすすを外した。弾力のある穂波の先っぽを口へふくみ、根元のふくらみを器用にみしだく。

「さあぁ穂波くん、私だけのために蜜を出してくれ」
「……あぅ……うぅん……やっ――あぁっ」

 ねっとりとペニスをなぶられて、穂波の嬌声きょうせいが部屋へひびいた。いやなのに下半身は快感でふるえ、次から次へと蜜があふれる。身をよじれば巻きついた縄がギシギシと鳴った。

「いい姿だよ、眼福がんぷく眼福がんぷく御手おてつきの若者を集めた『搾蜜さくみつ部屋べや』でも作ってみようかねぇ……ぐふふふ」

「御手つきをひとめなぞ天狗様に不敬ふけいじゃ、筋蔵! 」

「おやぁ、これはお義父とうさん。物陰ものかげのぞいてたのに、我慢がまんできずに出てきたのですかぁ? 」

 すりガラスの建具たてぐを開けて飛び出したのは助平すけべいだった。どうやら2人は家族のようだ。蜜をひとめしようとしていた筋蔵へ助平が突っかかり、あしらわれて地団駄じだんだを踏んでいる。



徳守とくもり様、議長ぎちょうからお電話です」
「チッ、いいところなのに皆で水を差すねぇ」
 仕事で呼び出された筋蔵は、穂波の縄をほどいて風呂へ入れるよう秘書へ申し付ける。

「きっ筋蔵! 風呂ならワシが手伝うぞ! きよめ役で慣れておるしなっ」

 一瞬、目をほそめた筋蔵だったが大仰おおぎょうに息を吐いた。

「まあ……いいでしょう。くれぐれも風呂場でハッスルして怪我ケガしないでくださいね」



 秘書によって縄を解かれた穂波は、キャスター付きの風呂椅子イスへ座らされた。逃げられない様にベルトで手足を固定され、大理石だいりせきで出来た風呂へ椅子ごと運ばれる。

「あとで呼ぶから、お前は向こうで待っておるのじゃ」

 椅子を押してきた秘書を追い払った助平は、おけへお湯をためて優しい手つきで穂波を洗いはじめた。椅子は真ん中がいていて尻の谷間もきれいに洗われる。指先を突っ込まれ、尻から筋蔵の精があふれでた。

「あっ……うぅ……」

「たっぷりそそがれたみたいじゃのう……筋蔵め、ワシが先に目をつけておったのに……」

 助平が長着をめくると、くすんでシワの沢山ある男根が現れた。椅子はリクライニングチェアのようにかたむき、尻の部分が持ちあがる。

助平は男根の先をすぼまりへりつけた。穂波の静止のうめき声をふり切り、シワシワの亀頭きとうがぬっぽりと埋まった。精があふれてあえくぼみは、爺のイチモツをなんなく受け入れる。

「くぅっくぅっ……いやっ……ぁ」
 腰をふった助平は精を穂波の内側へいた。しぼんだイチモツを引き抜き、あえかに窄まる後孔へ指を入れて、たったいま吐き出した精を内壁へすりつける。

「ひひひっ、さあ穂波さん、ワシのもしっかり味わうのじゃ」

「あぅ……ぅ……」

 筋蔵の精と混ざり合い、何度も何度も擦りつけられて穂波は弱々しくあえぐ。目の前の老人は、この世のものとは思えないほど不気味ぶきみな笑顔を浮かべた。

全身をくまなくシャワーで流され、精を注がれた穴もきれいに洗われた。強めの水流で身もだえる穂波を助平は嬉々ききとした表情でながめた。しわくちゃの唇がやわらかくなったつぼみい、執拗しつように口づける。

「筋蔵の味を覚えても、ワシのあとがついておるのじゃ」

 満足げな笑みを浮かべた老人は、扉を開けて秘書を呼んだ。



***************

 つかの休息をた穂波だったが、朝から苦悶くもんに顔をゆがませ嘔吐えずく。おすの匂いが口いっぱいに充満じゅうまんして、吐きだしたいのをえて舌を動かした。

昨日は気を失うように眠ってしまい、出勤前の筋蔵に調教されていた。吊るされてないものの、後ろ手に縛られている。

「んん……ぐっ……むぐぐっ」
「ほうらほうら、上手じょうずに出来たら帰してあげますよ」

 帰すという言葉がうそだと分かっているのに、穂波はわずかな希望にすがった。目尻に涙をうかべ無心むしんで舌を動かすと、イチモツに埋め込まれた真珠がコロコロと動く。

ノドの奥へ苦みが広がり、口の端から白くねばつく液体が流れおちた。

「全部飲んで」
 ひたいに汗を浮かべた筋蔵の指があごを持ち上げる。穂波は吐き気を押さえて口の中の液体を飲みこんだ。

「ああ、時間だね。私が帰って来るまでこれをくわえていなさい」

 筋蔵はワインオープナーのような物を持ってきた。全体的にメタリックで先がスクリューではなく、ずんぐりした太い形をしている。筋蔵は穂波をしばった縄をずらして太い部分を挿入そうにゅうした。

「ああっ! おねがいです。もう許してっ」
 生温なまあたたかい金属が後孔へ埋まり、出せないように上からふさがれた。そのまま寝ころがされ、和室へ放置される。

「ううっ……うぅ……」

 穂波はたたみへ顔をおし付けて嗚咽おえつした。もちろん逃げるすきをうかがっていたけど、ことごとく手折たおられた。屋敷には四六時中、秘書のような者たちが大勢いて見張り、一生ここから出られないのではないかと絶望する。

涙にぬれた顔を上げると、すりガラス戸の隙間からのぞく助平と目が合った。

「……水じゃ、口をゆすぐといい」
「おねがいです……僕をここから出してください」

 逃がしてくれるのなら、相手は誰でもよかった。穂波はすがるような目付きで助けを求め、助平は困惑こんわくした表情でじっと黙りこんだ。
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