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いやらし天狗
ニエ
しおりを挟むユッサユッサと身体がゆれる。
黒天狗の逞しいマラが海斗を下から突きあげ、太い鼻は海斗の喉奥まで犯す。頭の芯まで快楽にひたされ、みずから求めて腰を振った。
「んんっ――ぷはあっ」
太い鼻が口から飛び出してはなれた。海斗は物足りないように口を開けてマエ様の鼻をねだった。その様子を見ていた黒天狗は低い声で笑い、長い鼻を身体のあちこちへ擦りつける。卑猥な形の先が耳元や首筋、脇のくぼみへすりつけられて甘い足跡をのこす。
「はぁっ……もっと……ぁあんっ」
胸に2つの突起を見つけた天狗の鼻は交互にもてあそぶ。海斗が気持ちよくて胸元をそらすと、マエ様の口が近づき強く吸った。
「……ああっ!」
「くく、いやらしき膨らみよ。ここからも蜜精が出るよう繋げてやろうぞ」
マエ様の舌で舐られている内に、下半身から強烈な快感が胸元へのぼって乳首はかたくかたく凝った。
ぴゅっ。
海斗の乳首から半透明のトロリとした液体が飛びだす。
「ふぁ……なぁ……にぃ……? 」
蜜精とよばれた透明に近い乳白色の液体、精液とはちがう色味の液体が両乳首と陰茎からトロトロ流れた。乳頭の先を刺激されるたび蜜はあふれだす。海斗の身体はマエ様により、なにか違うものへと作り変えられているようだった。
半透明の蜜精を流しつづける陰茎を天狗の指がなぞった。金属の棒で蓋をされ肉悦と抑圧に海斗は身をよじる。
「ああっ、あんんっ」
「蓋をされて苦しいか? ワシが解放してやろう」
巴那河によって尿道へ入れられた金属の細い棒が、マエ様の手で引きぬかれた。瞬間、おさえられていた蜜が一気にあふれ出る。
「んぁああ! あああ――――っ!! 」
ペニスの先端へ快感の波が押しよせる。黒天狗のマラに尻を突かれ、ゆさぶられるまま海斗は蜜をまき散らした。肉体が痙攣して意識がうすれる。マエ様の笑い声が堂内へひびき渡った。
***************
「すんごい蜜の量なのじゃ! 」
「ほほほ、なんと美味そうなニエですのう」
「おっ、起きたぞ」
ボソボソと喋る声が聞こえて、海斗は目を開けた。体を縛っていた縄はほどかれ、着乱れたまま床へ寝そべっていた。
ホッとしたのも束の間、自分を取りかこむ異様な影に気がつく。古寺で襲ってきた小さな天狗たちに囲まれていた。顔が青くなった海斗は立ち上がって逃げようとしたけど、浴衣のすそをひっぱられてうつ伏せに倒れる。
「逃がさぬぞっ、そぅれ! 」
尻に乗った小さな天狗が鼻を海斗の双丘へ挿しこむ。さっきまでマエ様のマラを咥えていた窄まりは難なく受け入れてしまい、海斗は背をしならせた。
「うあぁっ! やっやめて! 」
「こんなに柔らかくなって、いやらしい菊坐じゃあ」
小さな鼻が海斗の内側をかきまわす。突かれるたびに海斗の先端は蜜を吐き出した。数匹の天狗が大きな顔を床へつけ、まき散らした蜜精をせっせと舐めとっている。
「床にまき散らしてもったいない、ひっくり返すのじゃ! 」
天狗たちは海斗の体を仰向けにひっくり返した。小さな手が伸びて、まとっていた浴衣を引き剥がす。
抵抗したが手足を押さえられ、裸体が晒される。マエ様に犯された身体は熱が残り、ちょっと触られるだけでも快感で悶えた。
天狗たちは蜜のあふれる股間に群がり、奪いあうように海斗のペニスへ吸い付く。
「あうっあうっ、いやだぁ……やめてぇ」
「もっと蜜をだすのじゃ! ほれほれっここか? 」
海斗の内側へ潜りこんだ鼻が前立腺のあるところを押し上げる。鼻の動きに合わせて蜜が飛びだし、天狗たちは歓声をあげた。
「ここからもたくさん蜜が出ておるぞっ」
天狗の海斗の胸元を揉み、尖った乳首をつまんだ。股間から離れた数匹の天狗が尖った胸元を覗いて笑う。
「ほほ~、ビンビンじゃあ」
天狗がひょっとこのように唇を伸ばしたので、海斗は胸元をひねって回避した。胸元は左右にゆれて卑しい口から逃れた。しかし反対側にいた天狗の口へ乳首が触れる。
「あっ……! 」
「ほほほ。自らワシの口に飛び込むとは、いやらしい乳じゃのう」
乳首はあっという間に捕まり、タコみたいに伸ばされた口で両側からチュパチュパ吸われた。尖った2つの先端へ悦楽がはしり身悶える。
「あっ、くぅっ……やっ――――ああんっ! 」
「おおっ、鯨のように蜜を吹いたぞ! 」
股間へ顔を埋めていた天狗が小躍りしている。方々から弄り吸われて、海斗はかすれた嬌声を上げた。
「いやらしいニエじゃ、ワシの鼻先はいがぐりのようにイボイボじゃぞ! よぉ~く刺激してやるからたっぷり蜜を出すのじゃ! 」
「ああっ――――いやっいやっ」
イボイボの丸い先端が奥で暴れて、海斗は頭をはげしく振った。股間へ群がっている天狗たちは、代わるがわる鼻を挿して犯す。瘤だらけの鼻や複数の鼻で奥を突かれ、かき回されては蜜が飛びだし天狗たちは歓喜していた。
「今年のニエは豊饒じゃのう」
「蜜のしたたる肥沃な男茎じゃ~」
「ンッ――――うむむっ、あふぅっ」
口にも天狗の鼻が侵入して暴れまわる。開いた足のあいだへ天狗たちは群がり、全身を舐め吸われる。
いつしか海斗の身体は吸われる悦びに満ち、背を反らして胸元を突き出す。はしたなく足をひらき天狗たちを受け入れていた。
マエ様のしるしを与えられた者が、小さな天狗たちに貪られる歪で官能的な宴だった。
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